ビジネスを成功させるためには志(ビジョン)がなくてはいけません。
そんな時に役立つのが金言(きんごん)だと思います。
一流のビジネスマンが残した格言は、どれも歩くための道標となり得るので、困難を乗り越えるためには必要だと思います。
そこで今回は、仕事に活かせる偉人達の言葉を一覧にまとめました。
会社経営者やビジネスパーソンはぜひご覧ください。
一流ビジネスマンの金言集まとめ
重要なのは、その人が誠実な心を持っているかどうかだ。
頭が良ければ良いと考えたこともあったが、間違っていた。
「人類史上最高の起業家」とも言われるイーロン・マスクの金言です。
これは100%同意できる言葉ですよね。
人材採用する時のポイントは「誠実であるか?」に集約されていきます。
人事担当者や経営者は覚えておきましょう!
気をつけないといけないことは、ライバルを”仮想敵”にすることです。
宮内 義彦(みやうち よしひこ)は、オリエント・リース株式会社(現:オリックス株式会社)を大企業に育て上げた立役者です。
必ずしも「ライバルに勝つこと=事業が成長すること」という方程式はなり得ません。
宮内義彦は「仮にリース事業で負けることがあっても、当社は他社がやっていないことで成長している」という自負があったので、特に焦ることはなかったそうです。
ライバルばかりに目がいくと”目的”がズレてしまうので注意しましょう。
CEOの役割は基本的に二つあると思います。
すなわち、会社のビジョンを設定すること、チームを作ることです。
マーク・エリオット・ザッカーバーグはFacebook創業者であり、ユダヤ系アメリカ人です。
これと同じ名言を、数多くのCEOが残しています。
有名な経営者の名言集は下の記事を参考ください。
まずはお客様が第一。
お客様を満足させられれば、利益は後からついてくる。
ニトリ創業者である似鳥昭雄の金言です。
顧客満足度を高めれば、自然に売上は増えていきます。
その利益を社員へ還元し、関係するステークホルダーへと分配していくのです。
つまり売上こそがすべての源泉であり、それを支払ってくれるお客様が一番大切なのです。
スターバックスはコーヒーを売るだけの企業ではない。
ハワード・シュルツはスターバックス創業者(CEO)です。
スターバックスは「コーヒーを提供するお店」という認識の人が多いですが、実はコーヒーを通じた社会的コミュニティを目指しています。
つまりお店に来たお客様がワクワクしたり、気持ちが明るくなることが「スターバックスの存在意義」であり、「スターバックスの創業精神」なのです。
この事をハワード・シュルツは「スターバックス・エクスペリエンス(体験)を提供する」と言いました。
ヤマト運輸では、ドライバーのことを「セールスドライバー」と呼んでいる。
ヤマト運輸で宅急便を創業した小倉昌男が残した金言です。
ヤマトが「セールスドライバー」と呼ぶ理由とは、ただ荷物を運ぶだけではなく、営業活動や集金、コンピューター入力、その他経理的な処理など、ドライバーは幅広い業務をこなすからです。
小倉昌男は「ヤマト運輸でドライバーの仕事しようと思ったら、商店主のごとく自分で物事を判断する能力が求められる」と語っています。
ボールを持ってなんとなくフィールドを走り回って汗をかいているだけで「仕事した」と勘違いしてる人が多いのです。
田端信太郎はリクルート、ライブドア、LINE、ZOZOなどを渡り歩いたビジネスパーソンです。
オンラインサロン「田端大学」の塾長としても有名ですよね。
仕事には必ずゴールがあります。
それをきちんと確認せずに、なんとなく忙しくしている会社員が多いと田端信太郎は語っています。
営業の基本は絶えず市場に目を向けることです。
ヤオコーといえば、東証プライム(元・東証一部)に上場しているスーパーマーケットの運営企業ですが、その実質的な創業者は川野トモです。
「市場」というのは「顧客ニーズ」と言い換えることもできます。
お客様が求めるものをヒヤリングして、そのニーズが満たされる価値を提供し続けるのが「良いビジネス」だと語っています。
真剣に打ち込むことと、楽しむことは矛盾しない。
これはAmazon創業者であるジェフ・ベゾスの金言です。
この言葉通りであれば、きっと仕事は楽しいはずです。
この二つは対立しない概念なので、二つとも追い求めましょう。
仕事も人間が本位である。
資本よりも人間である、組織よりも人間である、規則や法律というものも人間によって生きる。
出光佐三(いでみつさぞう)は、東京証券取引所のプライム市場に上場する大企業『出光興産株式会社』の創業者です。
これは出光佐三の経営理念とも言える金言です。
ビジネスを成功させるためには、資本金よりも優れた組織よりも、その中にいる人間が一番大切なのです。
あなたにもし『完璧主義者的なところ』があったとしても、他人に自分と同じように完璧であることを期待してはいけない。
ナポレオン・ヒルと言えば、世界的に有名な自己啓発作家ですが、成功哲学が詰まった名著を書いたベストセラー作家でもあります。
これは有能な上司が陥るあるある話だと思いますが、優れた上司は、部下にも同じようなスキルがあると勘違いするので、高いレベルの業務を要求してしまうのです。
部下が自分より優秀なわけないので、マネジメントするときには注意しましょう。
I think you should go get a job a busboy or something until you find something you're really passionate about because it's a lot of work.
いろんな仕事があるからね。
心から夢中になれるものが見つかるまで、皿洗いでもなんでもやった方がいい。
これはアップル創業者であるスティーブ・ジョブズの英語名言です。
与えられた仕事ではなく『自分がやりたい仕事』をするべきだと思います。
それが見つかるまで、何でもチャレンジしてみましょう!
その行動は、自分の原点に対して、後ろめたくはないか。
渡邉美樹と言えば、ワタミグループの創業者ですが、数多くの金言を残していることでも有名です。
渡邉美樹は「何のために社長をやっているのか?」「何のために外食産業をやっているのか?」といつも考えているそうです。
ワタミの企業理念は「地球上で一番多くの『ありがとう』を集める」ことです。
このような信念があった場合、必然的になにが善で、なにが悪かが判断できるようになります。
必ず生きる上での信念を掲げるようにしましょう。
明君の明君たる所以は広く臣下の進言に耳を傾けることであります。
<魏徴>
貞観政要(じょうがんせいよう)は中国の古典ですが、「最強の帝王学」が記された名著として有名なので、一度くらいはそのネーミングを聞いたことがあるはずです。
これは太宗 李世民から「明君と暗君の違いはどこにあるのか?」と質問された魏徴(ぎちょう)が答えた名言です。
トップに立つ人はどうしても”暴君”になりがちなので、それを防ぐためには「周りの意見を良く聞くべきだ」と魏徴は語っています。
これはリーダーが持つべき最も重要な心得の一つだと思います。
ちなみに暗君の特徴とは、「自分がお気に入りの部下の話しか聞かないし、信じることがないこと」だそうです。
売上の結果とは、売れた数字か、売った数字か。
原田泳幸は、アップルジャパンや日本マクドナルドホールディングスCEOを務めたプロ経営者です。
これはビジネスパーソンに伝えたい金言No.1ですよね。
ほとんどのビジネスは、ただ競合他社と争っているだけです。
つまり、限られたパイを奪い合って、結果的に”売れた”というだけの「マーケット・シェア・ゲーム」になっているのです。
そうではなく「顧客を創造する」という視点に立てば、きっとビジネスは成功すると思います。
ビジネスを始めた時は、例外なく、間違いをするものだ。
ジャック・マーは中国のIT企業「アリババグループ(阿里巴巴集団)」の創業者として有名ですが、本名は馬雲(マーユン)といいます。
人は自分が「最高だ!」と思うサービスを立ち上げますが、実際にそれは世の中にフィットしないケースがほとんどです。
つまり99%のビジネスはピボットするということです。
このような過程をPMF(Product Market Fit:プロダクトマーケットフィット)と呼んでいますが、そのヒントになるのが「顧客の声」だとジャック・マーは語っています。
人生は忙しさの中にある。
「哲人皇帝」と呼ばれたマルクス・アウレリウス・アントニヌスは、歴史上の偉人として有名な『第16代ローマ皇帝』ですよね。
アウレリウスは政治だけでなく軍事のトップとして戦場を駆け回っていましたが、その最中で書かれた書物が『自省録(じせいろく)』だと言われています。
アウレリウスは仕事に忙殺されていましたが、そのような多忙な日々を送るほど、人生は充実していきます。
結局は、人生におけるすべて(お金、経験、友人、人脈、名誉、知識、社会との繋がり、社会貢献など)を提供してくれるのが”仕事”だということです。
一番を目指すから、人はついてくる。
永守重信(ながもり しげのぶ)は日本電産(現在のNidec)の創業者であり、日本を代表する一流経営者ですが、「一番以外はビリだ」という信念を持つほど、とにかく負けず嫌いな人でした。
それは勉強だけでなく、喧嘩やスポーツ、ビジネスでも同じです。
野球するならエースで四番バッターを目指し、銭湯の下駄箱では必ず「1番」と書かれた場所に靴を入れていたそうです。
それほど勝気な人物なので業界No.1になれるのでしょう。
商売というやつは、結果論ばかり追ってみたところで決してうまくいくわけがない。
端的に言ってしまえば、予測のみが商売の要諦である。
日本マクドナルド創業者である藤田田のビジネス金言です。
結果をもとに動くのであれば簡単ですよね。
なぜかと言えば確実性が高くなるからです。
しかし経営というのは『不確実性の塊』です。
つまり将来を予測しながら動くので、それこそが商売の要諦だと語ったのです。
やってみもせんで何を言っとるか!
「伝説の経営者」と呼ばれる、ホンダ創業者である本田宗一郎の金言です。
本田宗一郎の故郷である静岡県の浜松市には「やらまいか」というの方言(言葉)があるそうです。
これは「とりあえずやってみよう!」という意味なのですが、この「やらまいか精神」が本田宗一郎の原点なのです。
中小企業と腫れ物は大きくなると潰れる。
これは京セラ創業者である稲盛和夫のビジネス金言です。
中小企業が”中小企業”のまま大きくなった場合、その会社はいずれ倒産してしまいます。
内面が子供のまま社会に出ると、手痛いしっぺ返しをくらいますよね。
イメージはそれと同じです。
なので、中小企業から脱する”革新的な経営システム”が求められるのです。
研究や発明は立派な設備がなくてもできる。
ベンチャーは創造力だ!
日清食品創業者である安藤百福の金言です。
チキンラーメンやカップヌードルを発明した人物なので、日本人であれば誰でも一度は安藤百福の恩恵を受けたことがあるはずです。
これからベンチャー企業を創業する人たちに、安藤百福は「ベンチャーは創造力だ!」と伝えたいそうです。
近所では変人扱いされていたそうですが、チキンラーメンは自宅の庭に作った簡易的な研究小屋で誕生しました。
そのような辛い経験をした、安藤百福らしい重みのある言葉だと思います。
他人との競争は自分の基準を下げてしまいかねない。
ドナルド・トランプと言えばトランプ・オーガナイゼーションのCEO(社長)であり、元アメリカ大統領ですよね。
アメリカを代表する優秀なビジネスマンなので、「ニューヨークの不動産王」という異名まで持っています。
本当は100点満点を目指すべきなのに、もしライバルが60点だった場合、70点でも勝ててしまうため、少し手を抜いてしまいますよね。
このような手抜き行為に対して、トランプは「自分自身のビジョンを持って、そこから気持ちを離してはいけない」と警告しています。
自分自身の可能性を狭めてしまうことは、ドナルド・トランプにとってリスクなのです。
成功の鍵は責任である。
自らに責任を持たせることである。
<非営利組織の経営より>
ピーター・ファーディナンド・ドラッカーと言えば「経営学の父」と呼ばれている学者です。
大事なことは地位や給料を高めることではなく、権限を与えることです。
経営者は肝に銘じておきましょう。
借金も企業価値だ。
ソフトバンクグループ創業者の孫正義が残した金言です。
借金ができるということは、それだけ事業価値があるということです。
成長性がなく、事業価値のない会社に、お金を貸してくれる金融機関(銀行)などありません。
そう考えた場合、借金も企業価値の一環だと言えるかもしれません。
失敗したわけではない。
それを謝りだと言ってはいけない。
勉強したのだと言いたまえ。
トーマス・エジソンと言えば、アメリカのコングロマリット企業「GE(ゼネラル・エレクトリック)」を創業した発明家ですよね。
ネガティブに考えるのか、ポジティブに考えるのか、はその人次第です。
それであれば、何事もポジティブに考えたほうが良いと思います。
最初に考える。
次に信じ、その次には夢を見る。
そして最後に思い切りやる。
ディズニー創業者であるウォルト・ディズニーの金言です。
この名言は行動する大切さを語っています。
考える時間は少しだけで良いので、とにかく行動しましょう。
今までやったことのないことをするのは、バンジージャンプと同じ
元・ライブドアの社長だった”ホリエモン”こと堀江貴文の金言です。
バンジージャンプには特別な能力など一つもいりません。
ただ勇気を持って飛び込む(=前進する)だけだと思います。
成功者とは、失敗から多くのことを学び取って、新たに工夫した方法で、再び問題に取り組む人間のことである。
デール・カーネギーは、「あらゆる自己啓発の原点」と言われているアメリカの偉人です。
「失敗は成功の母」という格言がありますよね。
たくさん失敗した人ほど、成功する確率が高まっていくのだと思います。
昨日と同じことを今日は繰り返すまい。
このわずかな工夫の累積が大きな繁栄を生み出す。
松下幸之助は松下電器産業(現・パナソニック)を創業した有名な経営者です。
ごくわずか、ほんのわずかの差でも、長い期間で見れば大きな差になります。
昨日よりも今日の方が一歩でも前進していると思えれば、きっとあなたは成功できるでしょう。
暗中飛躍(あんちゅうひやく)
【意味】才能を持つ人は、隠れた部分で段取りを怠らないこと。
四字熟語(四文字熟語)から、ビジネスに使える金言をご紹介します。
「社内営業」とか「ロビー活動」という言葉もあるぐらい、ビジネスは複雑なので、結果を出すためには周到な準備を怠らないようにしましょう!
志ある者は事竟(ことつい)に成る
【意味】志がしっかりしていれば、困難や挫折があっても最後には成し遂げられること。
座右の銘にもできる”ことわざ”から金言をご紹介します。
志とは「ビジョン」のことです。
将来の姿が鮮明に見えていれば、後はまっすぐ突き進むだけだと思います。