ことわざは身近な言葉なので、普段から使っている人は多いはずです。
しかし、諺の数は多いので、ある程度は整理整頓した方が良いと思います。
そこで今回は「座右の銘にしたいことわざ一覧」というテーマで解説していきたいと思います。
ビジネスや仕事で使えることわざを厳選したので、経営者やフリーランス、サラリーマンまで幅広くご覧ください。
座右の銘にしたい「ことわざ」一覧
案ずるより産むが易し
【意味】前もって物事を心配するより、実際にやってみると案外簡単にできること。
元々は妊婦を励ます言葉でしたが、現代では「決断する為の言葉」として使われています。
この諺を知っていれば、行動する勇気が湧いてくるかもしれません。
好いたことはせぬが損
【意味】好きなことをしないのは損だ。
どうせ働くなら、楽しく働きたいですよね。
そのためには、自分の好きなことを仕事にしなければいけません。
まさにそれを言い表した名言だと思います。
選んで滓(くず)を掴む
【意味】選り好みをしすぎると、かえって悪い物を掴むということ。
滓(くず)とは不要物や食べかすのことを指します。
つまり選びすぎると、かえって損をするということです。
鉄は熱いうちに打て
【意味】物事は情熱があるうちに着手すべき
これは仕事で結果を出すために欠かせない考え方だと思います。
何事も鉄は熱いうちに打った方が良いのです。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
【意味】命を投げ打つ覚悟があってこそ、物事は成就できるということ。
ビジネスをする上で命を張る必要は本来ありませんが、それくらいの覚悟がなければ、大事は成し遂げられないと思います。
偉業を成し遂げたいと思っている人は、このことわざを座右の銘にしましょう。
志ある者は事竟(ことつい)に成る
【意味】志がしっかりしていれば、困難や挫折があっても最後には成し遂げられること。
志とは「ビジョン」のことです。
将来の姿が鮮明に見えていれば、後はまっすぐ突き進むだけなのです。
心頭を滅却すれば火もまた涼し
【意味】心の持ちようでどんな苦難もしのげること。
「怒り心頭」という言葉もありますが、心頭とは「心の中」という意味です。
何事も考え方次第で、結果は変わってくるのです。
浮き沈み七度(ななたび)
【意味】長い人生の間には好調もあれば不調の時もあること。
七度とは「7回」という意味ではなく、「多数」を意味しています。
人生いろいろありますが、あまり悲観的になる必要はないと思います。
一の裏は六
【意味】巡り合わせが悪い後には必ず良いことがあること。
サイコロで言えば、イチの目の裏側はロクですよね。
この諺は「表裏一体」という四字熟語にも通じている気がします。
座右の銘にできる四字熟語は下の記事でご覧ください。
碁で負けたら将棋で勝て
【意味】あることで失敗しても、他のことで取り返せること。
一度失敗したからといって、それは全く問題になりません。
人生は長いので、何度だって挑戦できるのです。
諦めは心の養生(ようじょう)
【意味】不運や失敗をいつまでもクヨクヨ考えるより、思い切って諦める方が良いこと。
過去の間違いを悔やんでも心が疲れるばかりで、精神的にも良くありません。
なので時には思い切った判断も必要だと思います。
失敗は成功の基(もと)
【意味】失敗しても、その原因を突き止めて改善すれば、成功への契機になること。
これはとても有名な諺ですよね。
ビジネスシーンでも使い勝手が良いフレーズなので、ぜひ座右の銘にしてください。
雨降って地固まる
【意味】困難や悪いことがあっても、それがかえって良い状態をもたらすこと。
これもよく聞く諺だと思います。
とても前向きでポジティブな印象がある言葉なので、これも座右の銘にするのにはぴったりです。
満つれば欠ける
【意味】満月の後に月が欠けていくように、人も栄えれば衰えもくるたとえ。
人生は山あり谷ありです。
好調な時期が続くことはありませんし、不調な時期が続くこともありません。
そんなことは気にせず、目の前の課題に対して全力で取り組みましょう!
七転び八起き
【意味】何回失敗しても立ち上がること。
この諺は、とてもストイックで情熱的な印象のある言葉です。
座右の銘にすれば、そのような印象を相手に与えることができるでしょう。
不撓不屈(ふとうふくつ)
【意味】どんな困難にもくじけない様子。
絶対に諦めないという信念が表現された言葉ですよね。
これを座右の銘にすれば、ガッツがあることをアピールできるはずです。
艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)
【意味】人は困難や苦難を乗り越えることで成長し大成すること。
艱難とは、辛いことや苦しみのことをいいます。
それらを乗り越えることで、人間は成熟していくのです。
窮すれば通ず
【意味】絶体絶命の状況まで追い込まれると、案外道が開けること。
「もうダメだ…」と思っても、決して諦めてはいけません。
きっとまだ道はあるはずなので、頭をフル回転させて一生懸命考えましょう!
天を恨み人を咎めず
【意味】どんなに不運でも、運命や他の人のせいにせず、努力を重ねること。
運命や他人のせいにするのは簡単ですが、それをしても意味がありません。
人生は自分の手で切り開くしかないのです。
仇も情けも我が身から出る
【意味】人から愛されるのも憎まれるのも、全ては自分の行い次第だということ。
どうせなら、人から愛される人生の方がいいですよね。
それはあなたの行い次第なのです。
杖に縋る(すがる)とも人に縋るな
【意味】他人に依存してはいけないこと。
他人に依存する生き方では主体性がありません。
絶対にそのような生き方をしてはいけないのです。
百里を行く者は九十里を半ばとす
【意味】物事が最後が肝心なので、終わりが近づいても油断しないこと。
これは座右の銘にふさわしい諺だと思います。
ゴールが近くなると安心して、最後の詰めを油断してしまう人が多いので、十分注意しましょう。
心の駒に手綱許すな
【意味】過ちを犯さないように、自分の心を制御せよという戒め。
駒とは、回す駒ではなくて、若くて元気な馬のことです。
元気な馬がコントロールしづらいように、心の欲望も抑えることが難しいのです。
断機(だんき)の戒め
【意味】物事を途中で投げ出してはいけないという戒め。
一度やり始めたら、成功するまでやめてはいけません。
途中で諦めるから失敗するのです。
生兵法は大怪我の基(なまびょうほうはおおけがのもと)
【意味】中途半端な知識や技術に頼ると、大きな間違いを犯す原因となるたとえ。
生兵法とは、中途半端に学んだ武術のことを言います。
中途半端な状態で勝負してはいけません。
玉磨かざれば光なし
【意味】優れた素質や才能を持っていても、努力しなければ真価を発揮できないたとえ。
たとえ特殊な才能を持っていたとしても、宝の持ち腐れでは意味がありません。
まずは行動、そして精一杯努力しましょう!
雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
【意味】どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつかは成功するということ。
着実に前進すれば、いづれゴールにたどり着きます。
コツコツ努力するタイプの人にはピッタリの四字熟語だと思います。
念力岩をも通す(ねんりきいわをもとおす)
【意味】一心不乱に念じて行えばどんなことでも成し遂げられること。
偉業を成し遂げる為には、強い信念が必要です。
ただし、念じているだけでは実現できないので、その辺りは十分注意しましょう。
愚公山を移す(ぐこうやまをうつす)
【意味】志を持って努力を続けていれば、大きなことを成し遂げられる例え。
これは中国の逸話から来たことわざですが、愚公というのは、九十歳の老人の名前です。
交通の妨げになっている山を動かすため、愚公が少しずつ土を運んでいるのを住民は笑ったのですが、その様子を見ていた神様が山を移してくれたのです。
努力し続ける大切さを説いた格言だと思います。
稽古に神変あり
【意味】物事の習得に必死で取り組めば、実力以上の境地に達することができること。
これはつまり「天才は努力によって作られる」ということです。
生まれつきの天才などいないのです。
石の上にも三年
【意味】辛くても我慢強く耐えれば、いづれ報われるということ。
冷たい石の上も長い間座り続ければ温まることが諺の由来です。
新しい仕事に就いたら、3年間は頑張ることをオススメします。
そうすればきっと何か得られるものがあるはずです。
首振り三年ころ八年
【意味】何事も道を極めるためには、それ相応の修練が必要というたとえ。
尺八は首を振りながら吹くまで3年、細い指の動きで良い音を奏でるまで8年かかることから、この諺が生まれました。
何事も努力が大切なのです。
使っている鍬(くわ)は光る
【意味】絶えず努力している人は、それが表に現れ、生き生きと立派に見えることのたとえ。
「毎日鍬を使っていれば、それは錆びることがない」という意味のことわざです。
逆に使わなくなると、どんなに優れた能力でも錆びてしまうので注意しましょう。
縁の下の力持ち
【意味】人目につかないところで努力をしたり、人のために尽くす人のこと。
ビジネスは縁の下の力持ちがいるから上手く回るのです。
縁の下の力持ちは重要な人物なので、自分の仕事に誇りを持ちましょう!
千万人と雖(いえど)も吾いかん
【意味】たとえ敵が1,000万人いても、恐れることなく立ち向かおうとする心意気を示す。
これは大きな勇気をくれる諺だと思います。
何か偉業を成し遂げたい人が、座右の銘にするのはぴったりだと思います。
両雄並び立たず
【意味】同じ力量の英雄が二人いれば、どちらかが倒れるということ。
これはシビアな話ですが、ビジネスの世界では勝つか負けるかなのです。
これから大きなビジネスを仕掛ける人は、この言葉を座右の銘にしましょう!
小股とっても勝つが本
【意味】多少卑怯な手を取っても勝つことが大切という戒め。
相撲の「小股すくい」という決まり手が語源になっている諺ですが、「小股をとる」とは他人の隙や弱点を狙うことを言います。
勝てば官軍、負ければ賊軍なのです。
敵に味方あり味方に敵あり
【意味】敵の中に味方がいることもあれば、味方の中に裏切り者がいることもあること。
大きな組織になると、この諺のような世界観になってきます。
全員に好かれることは無理なので、誰と組むべきか自分の目で見定めましょう。
勇将の下に弱卒なし(ゆうしょうのもとにじゃくそつなし)
【意味】上に立つ人が優れていれば、それに感化されて部下も優れていくこと。
これはリーダーが知っておくべき諺だと思います。
リーダーとは組織でいうキャップ(蓋)に当たります。
そのキャップの位置が低ければ、チームメンバーが登れる距離も低くなり、キャップの位置が高ければ、登れる距離も高くなるのです。
肉を切らせて骨を断つ
【意味】犠牲を恐れず捨て身で勝つこと。
この諺は、元々は剣道が語源になっています。
自分も痛手を負うくらいの距離でないと、相手に深い傷を負わせることはできない…
勝つための執念が感じられる格言ですよね。
ちなみに、肉は自分の身体のことで、骨は相手の身体のことを意味しています。
彼を知り己を知れば百戦あやうからず
【意味】敵味方両方の情勢を把握していれば、何度戦っても負けることがないということ。
これは孫氏の兵法にある有名な言葉です。
この言葉を知っているだけで、ビジネスで勝てる確率が上がっていくのです。
敵に塩を送る
【意味】ライバルが苦しい時、その弱みにつけこまず援助することのたとえ。
これは戦国時代のライバルであった、武田信玄と上杉謙信の逸話からきています。
武田信玄は北条・今川との関係悪化で経済封鎖されたため、塩不足に陥って困っていました。
それを見た上杉謙信は、最大のライバルであった武田信玄に塩を送ったのです。
その時に上杉謙信は「我は兵を以て戦ひを決せん。塩を以て敵を屈せしむる事をせじ。」と語ったそうです。
戦国武将ならではの男気が感じられる格言だと思います。
千里の行も足下より始まる
【意味】どんなに大規模な計画も、小さなことを実行するところから始まっていくことのたとえ。
何事も一歩ずつ前進するしかありません。
世の中そんなに都合良くできていないのです。
隗(かい)より始めよ
【意味】大きな計画は手近なところから着手した方がいい。
隗とは、中国戦国時代の政治家「郭隗」のことです。
中国戦国時代に、燕(えん)の昭王が「天下を取るために優秀な人材を集めたいが、どうすればいいのか?」と郭隗に質問したそうです。
その回答は「まずは私を採用しなさい」というものだったため、この諺が誕生しました。
若い時は二度とない
【意味】若く活力のあるときは二度と戻ってこないので、若いうちに何でもやってみることを推奨していることわざ。
社会人になった20代、仕事に慣れてきた30代では、がむしゃらに働くことを推奨します。
この20年の動き方によって、その後の人生が大きく変わってくるからです。
物は試し
【意味】最初から躊躇したり諦めたりせず、何事もとにかくやってみるべきということ。
新規事業を始める場合、とにかく慎重になって議論をしたがりますが、それはあまりお勧めしません。
まずは「物は試し」とチャレンジしてみることが大切だと思います。
「アホだからとりあえずやってみる」を会社の行動指針にしている会社もあるのです。
この言葉は失敗(=アホだから失敗は当たり前)を寛容に受け入れ、行動(=とりあえずやってみる)することを促す、画期的な行動指針だと思います。
思い立ったが吉日(きちじつ)
【意味】何かしようと決心したら、すぐに始めるのが良いということ。
吉日とは縁起のいい日のことをいいます。
すぐに行動しなければ負ける可能性が高まっていくのです。
果報は寝て待て
【意味】幸運は人の力でどうにもできないので、やって来るのを自然に待っていれば良いということ。
果報は仏教用語ですが、以前の行為が自分の報いとなって跳ね返ってくることを言います。
「他人は自分を映す鏡だと思え」というのは秀逸な格言だと思います。
待てば海路の日和あり
【意味】今は状況が悪くても、待っていれば良い機会がやってくるということ。
荒れた海も、待っていればいずれ静まります。
チャンスが来た時、乗り遅れないように準備だけはしておきましょう。
習わぬ経は読めぬ
【意味】知識や経験がないことをやろうとしても、できるものではないということ。
初めてやる場合、やり方が分からないので難しく感じますよね。
でも、誰だって最初は初めてから始まったのです。
まずは知識を学び、そこに経験を肉付けしていけば、いづれプロフェッショナルになれるのです。
残り物には福がある
【意味】人から選ばれず、残ったものの中には意外に良いものがあるということ。
この考え方はポジティブシンキングですが、ネガティブに考えるよりは良いと思います。
あとは野となれ山となれ
【意味】目先のことが解決すれば、後はどうなってもよいということ。
目的さえ達成されれば、後は気にする必要ありません。
そんな時に便利なことわざだと思います。
楽あれば苦あり
【意味】楽しいことがあると、その後で苦しいことがあるという教え。
ビジネスが順風満帆に進んでいくことなどあり得ません。
いちいち落ち込んだりせず、そういうものなのだと、大きな視野で捉えましょう。
思うこと叶わねばこそ浮世なれ
【意味】望んだことがうまくいかないのが人生であるということ。
「うまくいかないのが人生である」とは真理を得た言葉だと思います。
しかし「努力は嘘をつかない」というのも真理だと思います。
光陰矢の如し(こういんやのごとし)
【意味】月日が経つのは早く、二度と戻らないことのたとえ。
光は日を表し、陰は月を意味しています。
つまり光陰で月日や年月などの時間を表しているのです。
人生は短いので、やりたいことを精一杯頑張りましょう!
頭の上の蠅(はえ)を追え
【意味】他人のことをとやかく言うよりも、まずは自分自身のことをやらなければいけないということ。
自分の頭の上にいるハエすら追い払えないのに、他人のことをかまっている暇などありません。
まずは自立することを考えましょう!
灯台下暗し(とうだいもとくらし)
【意味】手近なことはかえってわかりにくいたとえ。
灯台とは油の入った皿に、芯を浸して火を灯す燭台のことを言います。
遠くばかりを見て、足元をすくわれないように注意しましょう。
今の情けは後の仇(あだ)
【意味】一時の慈悲や同情は、後になって害になるということ。
これはとてもバランス感覚が難しい格言だと思います。
他人に優しくするのは大切ですが、その人の為にならない優しさを与えてはいけないのです。
悪事千里を行く
【意味】悪い評判や噂はすぐに広まってしまうこと。
口コミの効果は絶大です。
特に昨今はSNSが大流行しているので、十分注意しましょう。
一芸は道に通ずる
【意味】一つのことを極めた人は、その他の分野においても通用すること。
一つのことを極めるためには、特別の鍛錬が必要ですよね。
成功者はその方法を理解しているため、どの分野でも成功するという意味の諺です。
いいたいことは明日いえ
【意味】言いたいことがあってもすぐに口に出さず、十分に考えた上で言うが良いという意味。
その場の感情に任せて口にすると、失敗するケースが多いはずです。
そうではなく、熟慮した上で口にしたほうが失敗も少なくなるのです。
とはいっても、ビジネスはスピード命なので、あまり考えすぎるのも微妙かもしれません。
沈黙は金(きん)
【意味】下手にしゃべって失敗するよりも、黙っている方が賢明であること。
これは西洋のことわざ(雄弁は銀、沈黙が金)が元になっています。
ドイツのことわざがイギリスに伝わり、それが日本に伝わったと言われています。
青は藍より出でて藍より青し
【意味】弟子が師匠の技術や学識を超えること。
青色の染料は、原料である植物の藍よりも青いことから、この諺が生まれました。
ちなみに、似た言葉には「鳶が鷹を生む」というのがあります。
能ある鷹は爪を隠す
【意味】才能がある人は、それをひけらかすようなことをしない。
鷹は獲物をとる寸前まで、武器である爪を見せないところから、このような諺が生まれました。
いざという時だけ能力を発揮するのがプロフェッショナルなのかもしれません。
棒ほど願って針ほど叶う
【意味】大きな願い事をしても、実際に叶えられるのはほんのわずかだということ。
棒と針の大きさを諺のたとえに使っています。
これは人生の真理を表現した格言だと思います。
魚心あれば水心
【意味】相手が自分に好意を示してくれれば、自分も相手に好意を示す気持ちになること。
この諺は、魚が水を求めれば、水もそれに応えてくれるだろうという意味の格言です。
元々は「魚、心あれば、水、心あり」だったのですが、テンポが悪いので今の形に変化しました。
相手の出方次第、態度次第でこちらの対応も変わるのです。
長い物には巻かれよ
【意味】強い相手には逆らわず、従っておいた方が良いこと。
まさにサラリーマン人生を言い表したような格言ですよね。
この考え方がなければ、会社では出世できないと思います。
流れを汲みて源を知る
【意味】結末を見て、その原因を察すること。
これはつまり「空気を読む」のと似ている気がします。
点と点を繋ぎ合わせて線にする能力が必要なので、ビジネスパーソンはこの格言を覚えておきましょう。
追従も世渡り
【意味】人にへつらったり、お世辞を言ったりすることも、一つの処世術であること。
人間関係は複雑で難しいですよね。
もし人間関係に悩んでいるなら、下の記事をご覧ください。
罪を憎んで人を憎まず
【意味】犯した罪は憎んでも、罪を犯した人まで憎むべきではない。
これは孔子の言葉として有名ですよね。
経営者やリーダーの座右の銘にはピッタリだと思います。
孔子の名言集は下の記事をご覧ください。
汝の敵を愛せよ
【意味】自分に対して悪意ある敵にこそ、慈愛の精神を持つべき。
新約聖書の中にある有名な言葉です。
世界で一番有名な言葉かもしれないので、座右の銘にしても良いでしょう。
同舟相救う(どうしゅうあいすくう)
【意味】利害が一致すれば、いざという時には助け合うこと。
たとえ見ず知らずであっても、同じ船に乗っていれば、転覆しそうになった時は助け合いますよね。
そのようなメンバーをたくさん集めることが、成功するための近道なのです。
和を以て貴しとなす
【意味】何事もみんな仲良くするのが良いこと。
これはただ仲良くすることを推奨したことはどのように思いますが、実は話し合う大切さを説いている言葉なのです。
腹を立てるより義理立てよ
【意味】腹を立てても何もならないこと。
短い言葉ですが、意外と奥深さのある格言だと思います。
「腹を立てる」と「義理を立てる」を対比させているのも面白いですよね。
あちらを立てればこちらが立たぬ
【意味】片方によくすれば、もう片方には悪くなるので、両方に対して良い事は同時にできないたとえ。
これはシーソーゲームのような諺だと思います。
時にはどちらか割り切ることも必要でしょう。
旨いものを食わす人に油断すな
【意味】人を喜ばせるような好条件を出してくる人に、油断してはならないこと。
世の中そんなにウマい話はありませんよね。
注意深い人が座右の銘にするにはぴったりの言葉だと思います。
噂をすれば影
【意味】噂をしていた人物が、突然現れること。
これはサラリーマンあるあるですが「上司の悪口を言っていたら、知らない間に聞かれてた…」なんてことがあるのです。
そのような失敗を回避するための名言だと思います。
陰では殿のこともいう
【意味】陰口を叩かれない人はいないことのたとえ。
殿様や王様でも、本人がいない所では悪口を言われることのたとえです。
人の考え方は多種多様なので、それは仕方ないと割り切りましょう。
一人旅するとも三人旅するな
【意味】3人という人数は2対1になってしまうので、一人が損をしがちであること。
3人で物事を進める難しさを語った格言です。
もし3人で旅(ビジネス)をするなら、最終的な意思決定者(代表取締役など)を決めておきましょう。
ほめる人には油断するな
【意味】やたらとお世辞をいうような人は、何か下心があることのたとえ。
この諺のように考えるのが正しいとは言いませんが、騙されないように注意することは必要だと思います。
人の噂は倍になる
【意味】噂話は真実よりもずっと大げさに伝わってしまうものだ。
人から人に話が伝わるうちに、その話がとても大げさになってしまうことがあります。
だから噂話を鵜呑みにしてはいけないのです。
牛は牛連れ馬は馬連れ
【意味】同類は集まりやすいので、似た人が集まってしまうこと。
この言葉には「似た者同士が集まれば調和がとりやすい」という意味も含まれています。
しかし、そのぶんイノベーションが起こりづらくなるので、ダイバーシティ(Diversity=多様性)を追求した方が良いでしょう。
泣く子と地頭には勝てぬ
【意味】道理の通じない相手には、黙って従うしかない。
地頭とは権力者の事です。
これは「長いものに巻かれろ」と似た意味の格言だと思います。
憎まれっ子世にはばかる
【意味】人から憎まれるような人こそ、世渡り上手で幅を利かせること。
この諺が言っていることは、なんとなく理解できますよね。
八方美人では大事を成し遂げることができないのです。
親しき仲にも礼儀あり
【意味】どんなに親密な相手でも、守るべき礼儀があるということ。
この言葉は座右の銘にぴったりだと思います。
絶対に無視できない真理なので、心に刻んでおきましょう。
神様にも祝詞(のりと)
【意味】わかりきっていることでも、言葉にして伝えることが大切。
「言葉にしなくても伝わるだろう…」と勘違いする人は多いですが、実際にはそんなことありません。
自分の想いは、言葉にしなければ相手に伝わらないのです。
人を見て法を説け
【意味】物事を行うときは、人に応じた働きをすることが大事である。
これは特に若い人におすすめしたい格言です。
世渡りのやり方を教えてくれる名言だと思います。
人の踊るときは踊れ
【意味】みんなは何かをする時には、逆らわず一緒にやった方が良いこと。
協調性と言われることもありますが、同調圧力と表現されることもあります。
しかしビジネスパーソンであれば「長いものに巻かれろ」の精神が大切だと思います。
来る者は拒まず、去る者は追わず
【意味】自分を信じてやって来る人は拒まず受け入れて、去っていく人は無理に引き止めないこと。
この言葉は、中国の孟子が弟子を取るときのやり方だと言われています。
「会社を去る人を引き止めるべきか?」という悩みを抱えているマネージャーは多いですが、その答えはとてもシンプルです。
- 成長を求めて会社を去る⇒応援してあげるべき
- それ以外の理由で会社を去る⇒引き止めるべき
「キャリアアップするため」「独立起業するため」のような理由であれば、むしろ応援してあげましょう。
しかし「成績が悪いため」「仕事が楽しくないため」などの理由なのであれば引き止めるようにしましょう。
なぜかと言うと、転職した結果、一時的に問題が解消されるかもしれませんが、また同じ状況を再現する可能性が残っているからです。
それであれば今いる会社で問題解決を計ることが先決だと思います。
しかし身体が資本なので「具合が悪い」「体調が優れない」という場合には、無条件で引き止めるのはやめましょう。
人は見かけによらぬもの
【意味】外見だけではその人を判断できないこと。
ほとんどの場合人は見かけによるのですが、人は見かけによらないケースもあるのです。
それであれば「人は見かけによらぬもの」を前提にした方が良いと思います。
物もいいようで角が立つ
【意味】話し方や言い方によっては相手を傷つけることがあるので、注意すべきという格言。
本当にコミュニケーションは難しいと思います。
ポロっと出た一言で、人間関係は崩壊してしまいます。
十分注意しましょう。
義理は借り物
【意味】人から受けた義理は、人から借りたものと同じように返さなければいけないこと。
この諺のような考え方があれば、きっと周りから好かれる存在になれるはずです。
義理人情はとても大切な、とても人間らしい感情だと思います。
早起きは三文の徳
【意味】朝早く起きると良いことがあるたとえ。
夜遅くまで起きているより、朝早く起きたほうが効率が良いと言われています。
夜型の人は、この言葉を座右の銘にしてみましょう。
病は気から
【意味】病気はその人の気持ち次第で軽くも重くもなること。
身体が資本なので、とにかく健康が一番です。
具体的な病気よりも、精神的&心理的な病の方が長引くので、まずはポジティブに考えるようにしましょう。
気の毒は身の毒
【意味】心配しすぎることは、体に悪いこと。
これは個人的な座右の銘にしたい言葉です。
人間はどうしても考えすぎる生き物なので、もっと気楽に生きたい人にはぴったりの格言だと思います。
青葉は目の薬
【意味】新緑のみずみずしい色は、目を癒す薬になる。
忙しい毎日を過ごしていると、気が滅入ってしまいますよね。
そんな時には、リフレッシュするために自然を見に行きましょう。
健全なる精神は健全なる身体に宿る
【意味】体が健康であれば、精神も健康であるという意味。
何事も体が資本です。
とにかく元気で健やかに生活しましょう。
住めば都
【意味】どんな場所であっても、住み慣れれば居心地が良いこと。
テレワークが浸透したとはいえ、大企業では転勤があると思います。
しかし、ポジティブに考えれば「会社の経費で旅行ができる」ようなものなので、どうせなら前向きに捉えましょう。
どんなところでも「住めば都」なのです。
郷にいっては郷に従え
【意味】習慣やルールに従うのは賢明だということ。
世の中はコミュニティで形成されているので、そのルールや習慣を無視することはできません。
「郷にいっては郷に従え」というのは、生きる上でとても大切な格言だと思います。
備えあれば憂いなし
【意味】普段から備えておけば、有事になっても心配することがない。
トラブルになってから対応方法を考えるのでは遅いのです。
それではリスクヘッジ出来ていないので、トラブルになる前に準備しておきましょう。
自慢は知恵の行き止まり
【意味】自慢するようになると、知識はそれ以上向上しないこと。
人に自慢することは、今の自分に満足している状態だと思います。
それでは向上心がないので、それ以上の成長が見込めないのです。
まとめ
ここまで座右の銘にしたい諺(ことわざ)をご紹介してきました。
どれも素敵な言葉ばかりなので、迷ってしまうと思いますが、座右の銘は人生の道標になりえるので、何か一つ選んでみてください。
その後の生き方が少し変わってくるはずです。
もしお気に入りの格言が見つからなかった人は、下の記事をご覧ください。