松下幸之助といえば、多くの人から親しまれているPanasonic(パナソニック)の創業者ですよね。
晩年は松下政経塾を主催して、日本の起業家育成に尽力した人物でもあります。
「やってみなはれ!」と言って、現場主体のやり方をした人徳ある人なので、数多くの名言も残しているのです。
そこで今回は、松下幸之助の名言について解説していきたいと思います。
短い言葉を厳選したので、ぜひ最後までご覧ください。
松下幸之助とは?
松下幸之助は松下電器産業(現・パナソニック)を創業した有名な経営者です。
1894年に誕生してから、94歳で亡くなるまで、会社の発展だけでなく、日本経済全体の発展にも尽力した名経営者です。
小学校もろくに卒業していないような低学歴かつ病弱な身体でしたが、持ち前のガッツと根性で、パナソニックをたった一代で世界的な企業に押し上げたのです。
松下幸之助の名言一覧
松下幸之助は生前、数多くの名言を残していることでも有名です。
実体験に基づいた重みのある言葉は、現代でも多くの人々の心を揺さぶっています。
一つずつ解説を加えながらご紹介していくので、是非お気に入りの言葉を探してみてください。
※名言の解説は、営業シークの独自解釈です。
物事を成し遂げるのに容易な道はない。
そのことを常に心して何事にもあたりたい。
現代のビジネスはスピード勝負なので、とにかく速さが求められます。
なので、色々な近道を模索しますが、結局その近道は意外と遠回りになってしまうのです。
何かを成し遂げる場合、その近道などは存在せず、多くの苦労をしなければいけません。
このことを表した名言だと思います。
原因は全て我にありという思いでこそ、失敗の経験も活かされ、成功への道が開ける。
誰でも失敗することはあるでしょう。
その時に失敗から目を背けたり、反省しないのはやめましょう。
それでは何の学びもないからです。
何事も原因は自分にあると考えるからこそ、人は成長できるのです。
人の意見はまず感心して聞く心を持つ。
そこから何かヒントも得られ、新しい発想が生まれてくる。
人の意見を素直に聞くのは難しいですよね。
人は誰しも「自分が一番になりたい!」という承認欲求を持っているので、なかなか他人を認められないのです。
人の揚げ足を取ろうとして、粗を探しまいますが、それは自分にとって一つもメリットがありません。
むしろデメリットの方が多いでしょう。
素直に人の意見を聞くことで、自分にはない新しい発想が生まれるので、もしかしたら画期的なアイデアが浮かぶかも知れません。
何事も自分一人では成し得ないことを理解しておきましょう。
成すべきものを持たない人は時代に流される。
混迷に流されて自らが混乱してしまう。
志とは、人間の軸となるものです。
しっかりとした志が無ければ、意見がブレてしまうので、ビジネスの成功確率も下がってしまいます。
自分は運がないとか弱いとか、自分で不幸を探すような愚かなことは絶対に避けるべきである。
人生は失敗の連続です。
その失敗を反省することは良いですが、「運が悪い!」と嘆くのは止めましょう。
そんなことをしていても、前進することはできません。
ネガティブシンキングだけは絶対に避けるようにしましょう。
今自分が持っている財産は、自分が死んだ時に持って行くことができない。
人間はお金持ちになることを目指して、財産を蓄えた結果、その扱いに悩んでいます。
巨万の富を築くと、今度はそれ自体が悩みになってしまうのです。
しかし、どれだけ悩んだとしても、その財産を死後の世界に持って行くことはできません。
限られた生前を充実させるためには、お金に関する悩みなど無い方が良いのです。
雨が降ってきたら傘をさすのは、誰でもやっている極めて当然のことである。
これは当たり前の話ですが、もし雨が降ってきたら傘をさしますよね?
このような当然の行為を、当たり前のようにやるべきなのです。
例えば人に会った時には挨拶をして、お世話になった場合にはきちんとお礼を言うことも、当然の行為だと思います。
このような当然の行為を怠るから、風邪をひいたり、人間関係がおかしくなるのです。
当然のことを当たり前にこなしましょう。
学校を出て社会に出ると、勉強する心を失う人が随分多いが、そういう人は後で伸びない。
社会人になると当たり前のように給料を貰えるので、それに甘んじて向上心が無くなってしまう人がいます。
しかし「世の中は資本主義なのだ」と再認識した方が良いと思います。
あなたがサボっている間に、周りのライバルは一生懸命勉強しているかもしれません。
そのような人は成長していくのに、あなただけが現状維持の場合、相対的にあなたは退化していることになります。
1年2年ならまだいいですが、5年以上の歳月が流れた場合、それはもう巻き返せないほど大きな差になってしまいます。
あとで後悔しないように、今頑張りましょう。
人間本来の性質として、勝ちが三べん続くと、どうしても自惚れてきて、油断をするようになる。
気の緩みは注意力を低下させ、やる気が散漫になります。
そのような状態で仕事へ向かうと、きっといつか大きな失敗を犯すはずです。
そうなる前に気を引き締めましょう。
大きな望みばかりを見つめて、ともすれば足元がお留守になるから、ついつまずいて失敗をする。
大きな理想や目標を掲げるのは良いことだと思います。
しかしそればかりを見ていると、現状が見えなくなってしまうので、大変危険だと思います。
足元をしっかり固めた上で、目標を追いかけるようにしましょう。
自己の力量を確実に認識して、計画に着手しなければ、成功は望めない。
何か大きなことを成したい場合、自分の力量を把握することは大切だと思います。
人間は自分一人で大事を成すことはできません。
それを前提とした上で、「自分には何ができるのか?」をしっかり自己分析しましょう。
そして、自分に不足している部分を人にお願いして、事業ポートフォリオを構築するのです。
この分析が正確であるほど、ビジネスの成功確率は高まっていきます。
どんな世の中になっても、慌てず、うろたえず、淡々として社会への奉仕を心がけていこう。
新型コロナウイルスのパンデミックを始め、環境の変化は度々起きます。
しかし、その度に一喜一憂していては、大きな成長を成し遂げることはできないでしょう。
ビジネスとは、社会に対して価値を提供することです。
その提供している価値が大きければ、それに比例して売上も増えていきます。
そう考えた場合、ビジネスの価値が変化しない限り、大きく慌てる必要などないのです。
昨日と同じことを今日は繰り返すまい。
このわずかな工夫の累積が大きな繁栄を生み出す。
ごくわずか、ほんのわずかの差でも、長い期間で見れば大きな差になります。
昨日よりも今日の方が一歩でも前進していると思えれば、きっとあなたは成功できるでしょう。
人間はダイヤモンドの原石ごときもの。
磨けば光る素晴らしい素質を持っている。
「天は二物を与えず」と言いますが、逆説的には「一物」は与えているということです。
これを天命と言う人もいますが、それを全うすることが人生なのかもしれません。
それを探すための努力を怠らないようにしましょう。
転んだら立たねばならぬ。
赤ん坊でも転んだままではいない。
すぐに立ち上がる。
人間誰でも失敗することはあると思います。
しかし、失敗した時に転んだままでいてはいけません。
すぐに立ち上がって、「なぜ失敗したのか?」を真剣に考えましょう。
そして、同じ過ちを二度と繰り返してはいけません。
そうすることで、あなたの成功確率はどんどん高まっていきます。
「困った困った」と思うから心も狭くなり、知恵も湧かないのである。
困っても困らないことである。
何か大きな壁にぶつかった時、「もうだめだ…」と嘆いてしまうかもしれません。
しかし、もっと気楽に考えた方が良いと思います。
たとえ大きな壁だったとしても、あなたの前に出てきた壁が越えられないということはあり得ないのです。
それはあなたが超えられるから出てきた壁であって、あなたに越えられないような高い壁はそもそも目の前に現れません。
なので、その壁を越えるために「どうすればいいのか?」という知恵を絞りましょう。
僕の半生?
そうですな、点数をつけたら及第点というところ。
まだ満足していませんからね。
人間とは「これで十分だ」と思った瞬間から、もう努力することをやめてしまいます。
つまり、それ以上成長できないということです。
なので、どこまでも究極的にストイックでいましょう。
そのストイックさがあなたを成長させてくれます。
年を取っても何の失敗体験も成功体験もないというのでは、本当に年を取ったことにはならない。
年齢を重ねるにつれて、たくさんの経験をするはずです。
しかし、ただ本を読んで知識を積み重ねたり、バラエティ番組ばかりを見ているようでは、本当に年を取ったとは言えないと思います。
たくさんチャレンジして失敗した人は、そのぶん大きく成長できます。
その失敗から「こうすれば失敗しないんだな」という成功体験を得て、本当の成功をつかみ取るのです。
このような人の人生には厚みがあって、言葉にも重みが出てきます。
人間というものは、自分の考えで事を行う時に、一番喜びが感じられるものですよ。
人から命令されてやるだけの仕事はつまらないですよね。
やっぱり自分で考えて、それを実現したときの満足感は何者にも代え難いと思います。
しかし、それをやるためには責任を持たなければいけません。
リスクを取るからリターンが得られるのです。
何事も主体的に取り組むようにしましょう。
何事をするにも、けじめが1番大切で、けじめのない暮らしはだらしがない。
ただだらだらと過ごしているだけでは、何の進歩も成長もありません。
きちんとけじめをつけて、目標を持って取り組むからこそ、成果が出るのです。
そして反省が出てきて、それを糧に成長できるのです。
人間、生まれた時があれば死ぬ時がある。
だから死が近づいたとて、今更慌てる必要もない。
ほとんどの人は死ぬことが怖いと思います。
しかし、死を怖がる必要などないと思います。
一生懸命に努力して、自分が目指すべき目標を人生かけて達成した場合、「もうやり残したことはない」と言えるような状態になると思います。
そのような大事を成していないから慌てるのです。
死ぬ間際に後悔することがないように、常に向上心を持って生きるようにしましょう。
人生とは悩みの連続である。
しかし、悩みがあるからこそ、人生に味わいが生まれてくる。
「悩み」はとても辛いものだと思います。
悩みに取り憑かれた人は前に進むことができず、最悪のケースではうつ病になってしまうこともあるでしょう。
しかし、悩みのない人生などつまらないです。
悩みがあるから人間は成長することができるのです。
なので「どうすれば悩みを克服できるか?」ということを考えましょう。
悩みの99%は人間関係に由来するといわれています。
これさえわかれば、あとは自分を悩みから解放するだけです。
どういう見方をしようと自由です。
だから、少しでも自分のプラスになるような見方をすれば良い。
一つのことでも、別の角度から見たら全く違う見方になりますよね。
ある出来事をポジティブに捉えるのか、ネガティブに捉えるのかは自分次第なのです。
それであればポジティブに捉えた方が良いと思います。
自分にとって都合がいいように解釈するのは、決して悪いことではないのです。
私たちが今生きている人生は、それぞれに自分だけしか言えない貴重なものです。
やっぱり、隣の芝生は青く見えますよね。
しかし、人の人生を羨ましく思ったり、「自分の人生は恵まれていない!」と嘆くことは、何の意味もありません。
そうではなく、自分の人生に全力をかけて挑めば良いだけなのです。
そうすれば、他人では成し得なかったような、大きな実績が残せるでしょう。
一見すると、平穏無事の日々にも、様々な体験があり、それらが全て人生の糧となる。
毎日同じように過ごしていると、日々に退屈してしまうかもしれません。
しかし、全く同じ日など一日も無いのです。
その様々な変化を自分の糧とするか、見過ごすかは人それぞれです。
平凡な一日にも学ぶべきことはたくさんあります。
それであれば、出来る限り有効活用した方が良いと思います。
ゆがんだレンズを通せば、まっすぐな棒でも曲がって見える。
人間には「先入観」というものが備わっています。
これは便利なものですが、使い方によってはマイナスに働くので注意しましょう。
物事は、出来る限り純粋な気持ちで見た方が良いと思います。
私たちが日々取り組んでいることは、すべて失敗であり、またすべてが成功であるとも言える。
物事がうまく進むと、人はいい気持ちになって浮かれてしまいます。
しかしそれでは足をすくわれてしまって、結果的に失敗することになります。
浮かれず驕らず、謙虚な気持ちで取り組みましょう。
いくらその道の達人から理屈を聞いたとて、初めから真似しうるものではない。
一流のプロフェッショナルになるためには、それなりの努力と時間が求められます。
現代はインターネット全盛期なので、気軽にいろいろ手を出してはすぐに辞めてしまう人をたくさん見かけます。
しかし、それではプロフェッショナルになることはできません。
一度やりだしたら成果が出るまで継続するべきなのです。
そうすれば失敗することもないでしょう。
昔から「勝負は時の運」と言われるが、それは諦めの言葉だ。
勝負は断じて力の相違である。
運が勝敗を左右しないとは言いません。
しかし、最後に勝敗を決めるものは、決して運などではなく、たゆまない努力に裏打ちされた実力なのです。
恵まれた生活も結構だし、恵まれない暮らしも結構、何事も「結構」という気持ちが大切。
恵まれているとか、恵まれていないとかの判断基準は相対的なものです。
そのように考えるのではなく、まず自分自身を承認して、今の状況を受け入れることから始めていきましょう。
自分に対する評価を誤っていると、してはならないことをし、しなければならないことをしない。
自分のことを過大評価すると、はじめから失敗する確率の高いことをやってしまいます。
逆に過小評価していると、できることを諦めてしまうのです。
今の自分を適切に評価することは、とても大切なことだと思います。
その時々に抱く感情というものを十分に味わいつつ、同時にそれにとらわれないことが大切。
喜怒哀楽は人間独自の感情だとも言われています。
その感情を十分楽しむべきだと思いますが、それに振り回されないことも大切です。
一時の感情に流されるのではなく、冷静沈着に物事を判断しましょう。
何かを得たいと思えば、それなりの代償が必要だということは、自明の理である。
何の代償も支払わないのに、何かを得ることはできません。
取ったリスクに対してリターンがあるのです。
片手間で大きな成功を掴み取ることなどできないのです。
どんな境遇にあろうとも、自分自身が満足していなければ、幸福感は生まれない。
たとえどんなにお金持ちだろうが、人から愛されていようが、自分自身が満足していなければ幸福にはなれません。
結局、自分の幸福を決めるのは自分自身なのです。
衆知を集めることが大切。
だが衆知を集めて決定するのは、自分でやらないといけない。
リーダーは独裁者になってはいけません。
色々な人々から意見を聞きながら、最適解を自ら下すのです。
自分で意思決定をするということは、自らが責任を持つことに繋がっていきます。
その覚悟がなければリーダーなど務まりません。
スピーディーの働きも合理化も結構。
けれど、ただそれだけの生活では人生飽きがくるだろう。
現代社会は合理主義だと思います。
ひたすら合理化を追求して、便利を実現しようとしますが、それをすればするほど失われるものがあります。
人間とは面白いもので、便利さが実現すると、今度は「不便さ」を追求しだすのです。
なぜかと言うと、人間には感情が存在するからです。
「楽しい」とか「嬉しい」という感情が存在する限り、合理化だけでは満たせない部分があるのです。
財産は時に散逸する恐れもあるが、いったん体得した勤勉のクセは、一生を通じての宝である。
勉強だけでなく、知識や経験、健康な食生活、人脈など、お金以外の財産もたくさんあるのです。
お金は無くなってしまう可能性がありますが、それ以外の財産は積み上がっていく一方です。
「本当の財産とは何なのか?」を今一度考えてみましょう。
難しい難しいとばかり考えていたのでは、道は開けない。
難しい中にも道はある。
人は大きな壁にぶつかった時、心が折れそうになります。
そんな時はどうしてもネガティブに考えがちですが、突破するための道が必ず用意されています。
すぐに諦めるのではなく、頭をフル回転させて突破方法を考えましょう。
過去の常識を持って、今後の常識を律するべきではない。
時代は常に移り変わります。
過去の常識が今後もずっと通用するとは限りません。
逆に、過去の常識にとらわれることで、イノベーションが起こせなかったり、誤った判断をする可能性もあるのです。
大切なことは視野を狭めずに物事を見ることだと思います。
不況の時こそ身にしみて、本当の勉強ができるいい機会だ。
「ピンチこそ本当のチャンスだ」という言葉もありますが、確かにその通りだと思います。
人間は楽をしたい生き物なので、ピンチの時に初めて一生懸命になれます。
そうすると、とても多くのことが学べるので、さらに自己成長できるのです。
失敗すればやり直せばいい。
やり直してダメなら、もう一度工夫して、もう一度やり直せばいい。
一度失敗して諦めるのではなく、失敗した原因を解明することが大切です。
それがわかれば、その部分を修正してもう一度挑戦すればよいのです。
それでもダメなら、また同じように修正して、また挑戦するのです。
この作業は「成功しないやり方を見つける」ということです。
これを何度も繰り返していけば、あなたは絶対に成功するはずです。
行き詰ってしまったという場合、これは新しいものを生み出す転機に立っていると考えたい。
人生には何度も大きな壁が立ち塞がります。
このような逆境を楽しむ余裕が必要だと思います。
今までのやり方が通用しないのであれば、新しいやり方を創造しましょう。
逆境こそがイノベーションの母なのです。
どんなことでも行動がなかったら無に等しい。
行動こそがモノを作り上げる。
知識や経験、お金など世の中を変えるために必要なモノはたくさんあります。
しかし、一番大切だと言われているものは「行動力」なのです。
逆に、行動力さえあれば、その他のものが不足していたとしても、なんとかなります。
行動力こそがモノを作り上げるのです。
熱意というものは、自分の腹の底から生まれてくるものでなければなりません。
表面的な情熱では長続きしません。
自分の心の奥底から湧いてくるような熱意は、決して消えることがありません。
何かを成し遂げたい場合、自分の信念にもなる「熱意」なので、その度合いを正確に認識しましょう。
自らの力で道を切り開かねばならない。
誰も助けてはくれないのである。
現代社会は相互扶助の精神が強いので、困った時には誰かが助けてくれると思います。
しかし、人に頼っているようでは一人前の大人にはなりません。
他力本願ではなく、自力で立ち向かわなければいけないのです。
この言葉はとても厳しいように聞こえますが、実は失敗しないためのアドバイスをくれる、温かみある言葉なのです。
これはこんなもんだろうと、自ら限界を作ってしまえば、一歩も前進することはできない。
人間は満足した段階で努力することをやめてしまいます。
それでは成長できないので、常に「もっとできる!」「まだできる!」と自分を鼓舞するようにしましょう。
何事をなすにも機会をとらえるということはきわめて大切である。
誰にでも平等にチャンスは巡ってきます。
ただしそれを掴むか掴まないかは自由なのです。
例えば、インターネットが年率2600%で成長している時、そのチャンスを掴みとったのがアマゾン創業者のジェフ・ベゾスです。
その機会が巡って来た時、チャンスを掴み取るための準備だけは怠らないようにしましょう。
自分一人だけの幸福というものはありえない。
幸福は、もともとみんなにつながっている。
自分一人だけが幸せになろうとせずに、社会全体を幸福にしようと考えれば、必然的に自分も幸せになることができます。
つまり、自分の幸せを追求するのではなく、他人の幸せを追求すべきなのです。
それが結局一番の近道になります。
人間は、疑いの気持ちで接すればそのように反応し、信頼の気持ちで接すればそのように反応する。
「他人は自分の写し鏡である」という格言がありますが、まさにその通りだと思います。
人と接するときの態度には注意するようにしましょう。
競争の激しさあまり、憎しみや妬みを根に持ってはならない。
根本は社会の繁栄にある。
ライバルに対して憎しみや妬みを持つことは多いと思います。
これはビジネスにおいて最も顕著であり、誰もが競合他社のことを憎んでいることでしょう。
しかしそれは本質的な話ではありません。
本質的に追求すべきことは社会の繁栄です。
資本主義において争うことは良いことなのですが、憎む心を持つのはやめましょう。
自分の欲望を節してでも、他人のために働きうるところに、人間としての値打ちがある。
他人に対するGIVEの精神こそが、社会人としての心得です。
ビジネスもまさにこれと同じです。
人に対して価値を提供するからこそ、そのビジネスは支持され、感謝の気持ちが売り上げとして還元されるのです。
熱心で誠意のある私心のない態度は、自ずと周囲の人々の心に響き、協力を得ることができる。
「誠実さ」は生まれ持った先天的な才能だとも言われますが、誰もが赤ちゃんの頃は純粋で誠実だったはずです。
その気持ちを前面に押し出して、周囲の人々に協力を依頼すれば、きっとあなたに賛同してくれることでしょう。
色々な色が入り混じって初めて、美しい色、味わいのある豊かな色ができる。
様々な考え方、価値観があって良いのです。
単色の世界よりも、カラフルな世界の方が楽しみが多いと思います。
企業は多様性(ダイバーシティ)を推進し、積極的に取り入れることで、更なる高みが目指せるはずです。
サービスは、本来相手を喜ばせ、またこちらにも喜びが生まれてこなければならないもの。
サービスとは、お客様に喜んでもらうために提供すると思われがちです。
しかし実際には、提供する側も嬉しくなければいけません。
お客様に喜んでもらえたり、「ありがとう」と言ってもらえると嬉しいですよね。
お互い幸福になることが、良質なサービス提供に繋がっていくのです。
どんなものにも、それを作った人の魂がこもっており、それだけの高い価値を持っている。
消費者はモノを提供される側なので、なかなか作り手の目線になることができません。
しかし、どのような製品サービスにもそれを作った人がいるのです。
並々ならぬ情熱を傾け、日々試行錯誤しながら作り上げた製品サービスを無下にしていいわけありません。
製品の良し悪しは別としても、常に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
よく考えてみると、幸・不幸の両面があるということが、結局は幸福なのかもしれません。
誰でも不幸になることは避けたいと考えますが、不幸があるからこそ幸福が際立つのです。
そう考えた場合、両方あるのも決して悪くないと思います。
常にその日その日の仕事に、心から喜びを感じるようになりたいと望んでいる。
働くということが「お金を稼ぐこと」になっている人は多いと思います。
それでは仕事に対する喜びを感じることができません。
働くということは「他人に喜んでもらうこと」なのです。
人に価値を提供した結果、あなたには給料が支払われます。
つまり、お金を稼ぐことが目的ではなく、お金を稼ぐことは結果論でしかないのです。
そのような考え方になれば、働くことに喜びを感じられると思います。
まとめ
松下幸之助の名言は、どれも元気をくれたり、勇気が湧いてくるような言葉ばかりだと思います。
ご紹介した中には、きっと「座右の銘」になるような名言もあったはずです。
人生を楽しく、幸せに生きるために、松下幸之助の言葉を活かしてください。