デール・カーネギーは、「あらゆる自己啓発の原点」と言われているアメリカの偉人です。
代表的な著書には「人を動かす」「道は開ける」などがあるので、ビジネスパーソンであれば一度くらいは読んだことがありますよね。
そんなデール・カーネギーですが、数々の名言を残した人物としても知られています。
そこで今回は、偉人と呼ばれるD・カーネギーが残した格言集をご紹介したいと思います。
デール・カーネギーの名言集
人間は逃げ場がなくなれば、不幸と災難に耐え抜き、それを克服できるものだ。
人間は弱い生き物ですが、「火事場の馬鹿力」という言葉もある通り、本来は底力がある生き物なのです。
逆説的に言えば、自分を追い込むことで本領発揮できるのかも知れません。
仕事にしろ会議にしろ、面白くてたまらないといった態度で取り掛かれば、いつのまにか本当に熱中している自分に気がつくものだ。
どうせやるなら、熱中できる仕事がいいですよね。
そうすれば、自ずと成果もついてくるのです。
恐怖を克服する決心をしさえすれば、大抵の恐怖は克服できる。
恐怖は人の心の中にしか存在しないからだ。
恐怖心とは「失敗するかも…」「周りからの評価が下がるかも…」というマイナス思考を起因とします。
そのようなマイナス思考を払拭すれば、恐怖心など無くなるのです。
自然に振る舞う態度ほど、身に着けやすいものはない。
どうすれば自然体でいられるでしょうか?
その答えは簡単です。
「●●という風に見て欲しい」という気持ち(=自己顕示欲)を忘れれば、自然体になれるはずです。
機会を逃すな!
人生はすべて機会である。
チャンスは必ず巡ってきます。
しかし、その時に準備ができていなければ、そのチャンスをモノにすることができません。
日々努力を欠かさないようにしましょう。
大抵の者は、自分でも思いがけないほど、素晴らしい勇気を持っている。
人間には生まれつき「勇気」が備わっています。
それを発揮するトリガーは行動力です。
とにかく動き出しさえすれば、勇気が背中を押してくれるのです。
不可能だと思わない限り、人間は絶対に敗北しない。
諦めたら、そこで試合終了です。
チャレンジし続ける限り、負けることなどないのです。
敵を許し、さっぱり忘れためには、自分自身より無限に大きいものに心を打ち込むことである。
嫌なことがあった時、「何かに没頭するのがいい」と言いますよね。
そうすれば些細な事など忘れるのです。
奇妙な話だ。
幸福が過ぎ去るまでは滅多に気づかない。
かと思うと、幸福が戸口にいるというのに、滅多に気づかない。
人間は盲目です。
大切なモノは無くなってから気付くのです。
この世であなたの主な目標は「幸福」になることである。
幸福は健康とか名声には左右されない。
幸福になることは、人生において絶対的な軸となり得ます。
身体は調子が良かったり悪かったりしますが、幸福感だけはブレないのです。
自分のことで卑屈になったり、引っ込み思案になったりしがちなのを克服する最良の方法は、他人に興味を持ち、他人のことを考えることだ。
人間関係は複雑なので、他者がいるせいで卑屈な人間になったり、引っ込み思案になりますよね。
しかし、それを克服するためには、積極的に他者とコミュニケーションしなければいけないのです。
他人に興味を持つことによって自分自身を忘れよう。
毎日、誰かの顔に喜びの微笑が浮かぶような善行を心がけよう。
自分のことなど、考える必要ないのです。
他者に尽くせば、自分も幸せになれるのです。
議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかない。
その方法とは、議論を避けることだ。
議論をする場合、その相手に勝ちたいと思いますよね。
しかし議論に勝つ(=論破する)ことは無意味なのです。
たとえ議論したところで、ほぼ例外なくお互いの自論がますます正しいと確信させて終わるだけです。
たとえ議論に勝ったとしても、負けた方は劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、憤慨することでしょう。
大仕事を先にやることだ。
小仕事はひとりでに片がつく。
目先の仕事を片付けるのも良いですが、それだけでは駄目なのです。
もっと先の大仕事を意識しなければ、偉業を成し遂げることはできません。
仕事に興味を持つと、人生の楽しみが二倍になる。
人生は「仕事」と「プライベート」の二つに分けられますよね。
プライベートはもちろん楽しいですが、仕事を楽しいと感じている人は決して多くないはずです。
そう考えた場合、「仕事が楽しい!」と思えれば、人生は二倍楽しくなるのです。
もし人生に退屈しているなら、何か心からやりがいがあると信じている仕事に没頭することだ。
たった一度きりの人生です。
自分が熱中できるような仕事に没頭しましょう。
それができれば幸福な人生となるでしょう。
自分の仕事が好きでなければ、本当の成功は望めない。
自分のやりたい仕事に就けていますか?
もしそうでなければ今すぐ行動しましょう。
若いうちに自分の好きな仕事を見つけて、青年のような情熱を一生を傾けることができなければ、その人にとって一生の悲劇だ。
20代から30代の間に、自分のやりたい仕事を見つけましょう。
そのためには転職するのも良いと思います。
それが見つからないと、40代から悲惨な日々が待っています。
責任ある仕事を歓迎しよう!
責任ある仕事をする人は、会社でも工場でもどんな社会においても必ず頭角を現します。
責任ある仕事があなたを成長させてくれるのです。
将来の大きな夢を判断力と混ぜ合わせ、活力で調味する。
こうして「成功」という料理ができ上がる。
なかなかユニークな名言ですよね。
成功するためのレシピを公開しているのです。
世界の大偉業の大半は、「もはやこれで絶望か…」と思われた時にも、なお仕事をやり続けた人々の手によって成し遂げられた。
途中で諦めなければ、なんだってできるのです。
一度やりだしたら成功するまで投げ出してはいけません。
絶対に成功をつかみ取るのです。
成功者とは、失敗から多くのことを学び取って、新たに工夫した方法で、再び問題に取り組む人間のことである。
「失敗は成功の母」という格言がありますよね。
たくさん失敗した人ほど、成功する確率が高まっていくのです。
是非やり遂げたいと思っている仕事が途中でうまくいかなくても、あっさり投げ出して敗北を認めてはならない。
音の出る弦は一本だけではない。
他の弦を見出せばよいのだ。
何か工夫したり、少し考え方を変えるだけでも突破口は見つかります。
脳みそが熱くなって眠れなくなるほど、真剣に考えましょう。
①何事にも落胆しない
➁あくまでやり続ける
➂決して断念しない
この三つが大体において成功者のモットーである。
ポジティブに考えて、決して諦めない人は強い人です。
成功者になりたいなら、強い人になりましょう。
自分が他人と違うからといって、一瞬でも悲観することはない。
これまでの歴史上で、あなたと瓜二つの人間などいなかったのです。
将来どんな時代が訪れようと、あなたと全く同じ人間が現れることは無いでしょう。
自分に平和をもたらすのは、他ならぬ自分自身なのだ。
「平和」という言葉は「成功」と言い換えることができると思います。
人生は自分の力で切り開くしかないのです。
気のふさいだ馬を見たことがあるか?
しょげかえった小鳥を見たことがあるか?
馬や小鳥が不幸にならないのは、仲間に「いいかっこう」を見せようとしないからだ。
他者を意識すると、生きづらくなります。
アドラー心理学の第一人者である岸見一郎 氏は言います。
「嫌われる勇気」を持つことだと。
人の言うことなど気にしないで、人が驚くようなことを成し遂げる為に、全力を尽くすことだ。
あなたの人生は、あなたのものなのです。
他者を気にする必要などありません。
全力で駆け抜けましょう!
やるべきことは、どの考え方が自分にとって自然であるかを見い出し、その考え方に従うことだ。
人間は迷う生き物です。
不安になる生き物です。
しかし、やるべきこと(=答え)を既に知っている生き物でもあります。
答えはもう自分の中にあるのです。
もし自分が間違っていたと素直に認める勇気があるなら、禍を転じて福と為すことができる。
過ちを認めれば、周囲の人達がこちらを見直してくれるだけでなく、自分自身を見直すきっかけにもなります。
素直に生きるのは良いことだと思います。
要は仕事を成し遂げることだ。
自分のしていることが正しいと思えるなら、その仕事に邁進するべきだと思います。
それを成し遂げた時にイノベーションが起こったり、成長できるのです。
成功者は皆ゲームが好きだ。
ゲームには自己表現の機会が与えられます。
突飛なアイデアを表現する機会、相手を打ち負かす機会、ライバルと競争する機会など、ビジネスに似た局面がたくさんあるのです。
これらが成功者の遊び心を刺激するのです。
私は帝王を凌駕するような特権には興味がない。
私の望みは、ただ自分自身を支配することだ。
自分の恐怖心を支配し、自分の心や魂を支配すると、自分をコントロールできるようになります。
それはつまり自分の行動をコントロールすることにも繋がるのです。
この世には富よりはるかに重要なものがある。
楽しみを味わうささやかな心がけもその一つだ。
仕事が忙しいとお金は貯まりますが、そのぶん時間が足りないですよね。
それでは人生の楽しみが減ってしまうかもしれません。
時にはゆっくりする時間も必要なのです。
この世は興味あるもので満ち満ちている。
こんな素晴らしい世界で、だらだらと人生を送るのはもったいない。
目的がなくテレビを見たり、漫画を見たり、ゴロゴロするのはやめましょう。
時間は限られています。
浪費するのはやめましょう。
今こそ「人生」という素晴らしい冒険をこの地球上で行える、唯一の機会である。
とても前向きで勇気をくれる名言だと思います。
すぐに行動したくなりますよね。
気の小さい者は少し批判されただけで、立腹する。
自信がないから人は怒るのです。
自信がないから人は繕うのです。
自分に自信があれば、心は穏やかになります。
それを言い表したことわざが「実るほど頭を垂れる稲穂かな」なのです。
常に心を変化に向けて開いておこう。
変化を歓迎しよう。
「変化」とは「成長」と言い換えることもできるはずです。
自分の意見や考え方をアップデートしていけば、人間は常に成長できるのです。
我々の周囲には、神秘的なことがあまりにも多い。
デール・カーネギーは言います。
宇宙の神秘や生命の神秘をもちろん、人間の身体について、街の夜景、壁の割れ目に育つ花、窓越しに見る緑の芝生、それらも全て神秘的なのです。
これはつまり「何事にも興味を持つ大切さ」を教えているのです。
私たちの疲労は仕事によって生じたのではなく、悩み、挫折、後悔が原因となっていることが多い。
疲労の原因は、自分自身が作り出しているのかもしれません。
過去は元通りにはならない。
いったんおがくずになったものを鋸(のこぎり)で引いても始まらない。
過去を悔やんでも仕方ありません。
反省するのは良いですが、前進するのをやめてはいけません。
私たちが敵に憎しみを感じると、むしろ自分自身が敵に支配されることになる。
そしてその支配力は私たちの睡眠・食欲・血圧・健康・幸福にまで及んでくる。
人を憎むことは、自分の心も蝕んでいきます。
そう考えた場合、人を許せば自分の心が穏やかになっていくのです。
最悪の事柄を受け入れてしまえば、もはや失うものはなくなる。
裏を返して言えば、どう転んでも儲けものなのだ。
100点満点を目指すからしんどいのです。
最初が0点であれば、あとは加算されていくだけです。
一年前にあなたが悩んでいた事柄を思い出していただきたい。
1年前の悩み事なんて思い出せませんよね。
日々の悩み事は、意外とたいしたこと無いのかもしれません。
自分の決心が正しいかどうか心配して、貴重な時間を浪費するな。
あくまでやり通せ!
自分の判断が正しいかは、その時に分かりません。
「勝てば官軍」ということわざがあります。
結果を見てみないと、それが正しかったかどうかの判断などできないのです。
眠れなければ、床の中でくよくよしていないで、起き上がって何かをすれば良い。
効率よく睡眠した方が良いと思います。
布団の中で1時間ゴロゴロするくらいなら、起き上がって行動しましょう。
解決策が得られるまで、問題をありとあらゆる観点から考える。
だが問題が解決したら、もう二度と気にしないことだ。
過去にとらわれるのは悪いことです。
前進しなければ何も始まらないのです。
憎しみは、他のどんなものよりもエネルギーを消耗する。
怒りのエネルギーはとても大きいですよね。
人間は他者に期待した結果、裏切られた時に怒るのです。
それであれば、他者に期待するのを最初からやめましょう。
幸福になりたければ、やれ恩を返せだの恩知らずだのと言わないで、人に尽くす喜びだけを生きがいにしようではないか。
他人を幸せにすることが、自分の幸福に繋がるのです。
これが「幸福とは?」に対する回答です。
あなたが明日会う人々の3/4は、「自分と同じ意見の者はいないか?」と必死になって探している。
この望みを叶えてやるのが、人に好かれる秘訣である。
人の話を聞いて、親身になりましょう。
そうすればきっと「道は開ける」のです。
まとめ
ここまでデール・カーネギーの名言集を解説してきました。
どれも座右の銘になるような言葉ばかりですよね。
あなたの人生を変えてくれるような格言ばかりなので、ぜひ参考にしてください。