ドナルド・トランプと言えばトランプ・オーガナイゼーションのCEO(社長)ですよね。
アメリカを代表する優秀なビジネスマンであり、トランプ・タワーなど数多くの建物を所有しているので、「ニューヨークの不動産王」という異名まで持っています。
アメリカ大統領の頃には、強烈なリーダーシップで世界を動かしていたのが印象的で、「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」「Make America Great Again」という発言は、もはや名言にもなっています。
しかしアメリカ経済が不況に陥った時は、巨額の負債を抱え「世界一貧乏な男」と揶揄されたこともありました。
そのような波乱万丈の人生を送った人物ですが、ビジネスの世界で若くして成功し、テレビで人気者になり、アメリカ大統領にまで上り詰めた才能は、非凡であることに間違いないでしょう。
テレビ番組で人気を博した「You're Fired!(君はクビだ!)」はあまりに有名ですよね。
そこで今回は、ビジネスパーソンとしてのドナルド・トランプにフォーカスしつつ、有名な名言集を解説していきたいと思います。
中には「迷言(=名言)」と揶揄されるような発言もありますが、ぜひ最後までご覧ください。
ドナルド・トランプの名言集まとめ
私の主な役割は、関係者全員が悲観的になっても、自分だけはポジティブでい続けることだ。
リーダーと呼ばれる人は、チームメンバーを導くべき存在です。
ビジネスにおいては山あり谷ありですが、その都度悲観していては仕方ありません。
リーダーにおいては「どうすれば逆境を乗り越えられるのか?」というポジティブな思考を常に持たなければいけないのです。
リーダーシップについて知りたい場合には、下の記事をご覧ください。
高みを目指す者は達成に甘んじない。
達成が始まりとなる。
長い人生において、「もう全てやり尽くした」という場面など決してやってきません。
もしそのような局面がやってきたとしたら、それは死ぬ寸前だと思います。
人間は生きている限り、前進するしかないのです。
他人との競争は自分の基準を下げてしまいかねない。
本当は100点満点を目指すべきなのに、もしライバルが60点だった場合、70点でも勝ててしまうため、少し手を抜いてしまいますよね。
このような手抜き行為に対して、トランプは「自分自身のビジョンを持って、そこから気持ちを離してはいけない」と警告しています。
自分自身の可能性を狭めてしまうことは、ドナルド・トランプにとってリスクなのです。
どれだけでっかく考えられるかが、どれだけでっかく成功できるかを左右する。
なんとなくドナルド・トランプは大風呂敷を広げる人のようなイメージがありますが、本人は「私は地に足のついた夢想家だ」と語っています。
一般的な夢想家は「夢」ばかり語っていますが、トランプは有言実行してきた人なので、決して口だけのビジネスパーソンではないのです。
あなたが部長なら、副社長になる途中の部長だと考えよう。
これはサラリーマンに対してのアドバイスです。
会社員として働いていると、ある程度の役職で満足してしまう人は多いはずです。
しかし、そのような考え方は自分の可能性に蓋をしてしまいます。
常に高みを目指すようにしましょう!
簡単すぎる仕事は、大抵の場合やる価値がない。
会社員として働いていると、「大変な仕事はやりたくない」「楽な仕事だけやりたい」という思考に陥りがちです。
しかしそれは自分の可能性を狭めてしまう行為です。
大きな仕事を成し遂げたり、難問を解決するからこそ、人間は成長できるのです。
私は現実に即したポジティブ・シンカーだ。
世の中には不可能なこともある。
一見すると楽観主義者のように見えるトランプですが、意外なことに現実主義者のようですね。
事実と作り話を混同したことはない。
これはビジネスをする上で非常に重要なポイントだと思います。
作り話とは「嘘」のことですが、これをビジネスですることは御法度です。
ビジネスではあくまで事実だけを伝えるのですが、その伝え方によって相手が勝手に勘違いする可能性は十分あります。
それも含めて見せ方(プレゼンテーション)ということです。
直感に従って進め。
しかし、全財産を賭けるな。
これは多くの偉人が同じような名言を残しています。
もし失敗したら致命傷になるようなビジネスをしてはいけません。
必ずリスクヘッジをしましょう。
やってみればいいではないか。
失うものが何かあるのか?
人間は失敗を恐れる生き物ですよね。
失敗を恐れる理由は、失うのが怖いからです。
- 地位や名誉
- お金
- 人間関係
失敗することによって、これらを失うリスクがあるのです。
しかしよく考えてみると、失敗して何か失うモノがある人は少ないですよね。
たとえ失ったとしても、長い人生で考えれば誤差のレベルです。
ほとんどの人は、失敗して失うモノなど無いはずなので、果敢に挑戦していきましょう。
仕事は真面目に考え、自分のことはちょっと不真面目に考えよ。
仕事を真面目にやるのは当たり前ですが、そればかりでは窮屈に感じてしまいます。
時には羽目を外すのも必要なので、プライベートでは楽しいことを追求するべきだと、トランプは語っています。
行動を起こす前に、100%機が熟すのを待ってはいけない。
ビジネスにおいて100%ということはあり得ません。
そのレベルに達していた場合、もはや参入するのが遅すぎると言えるでしょう。
一旦握手を交わしたら、相手を裏切ってはいけない。
これはとても紳士的な名言ですよね。
約束を破るビジネスパーソンはとても多いですが、トランプは握手を交わした人を絶対に裏切らないと決めているのです。
手に入れるのが難しいものほど、人は欲しがるのだ。
これはトランプの商才が感じられる名言です。
需要と供給によって価格が決まるという、資本主義の構造をよく理解した言葉だと思います。
取引を成功させるための計画を、少なくとも5つ6つは用意する。
これは当たり前のように感じますが、これができていない営業パーソンは多い気がしています。
自社の製品・サービスを提案して、お客様に拒否された場合、「一度会社に戻って調整します」とか「それではまた別の機会にご提案させていただきます」と引き下がってしまうことはありませんか?
そうではなく、その場で契約をまとめる準備をしておくべきなのです。
途中で手直しをすると、非常に高くつく。
トランプは「仕事には急ぐべき部分と、しっかり準備すべき部分がある」と語っています。
ビジネスにおいての見切り発車は、大きな代償を負う可能性があるので注意しましょう。
よく知っている分野でビジネスをする方がうまくいく。
これは非常に共感できる名言だと思います。
当たり前の話ですが、未経験の分野でビジネスをすると失敗する可能性が高くなります。
これまで自分が歩んできた人生がマイルストーンなので、その延長線上にあるビジネスを探しましょう。
仕事は熟知していなければならない。
本当の力はそこから生まれる。
会社経営する場合、自分のビジネスにおいてわからないことなどあってはいけません。
細かい部分まで網羅できないかもしれませんが、一番重要なビジネスモデルの核だけは必ず把握しておきましょう。
私は業者の言うことを2割しか信じない。
業者からの提案を受ける場合、安い割に品質が良いというケースが散見されます。
そのような提案を鵜呑みにするのではなく、「なぜそれが実現できるのか?」というカラクリを聞くべきだとトランプが言っています。
その話に妥当性がなければ、その売り込みを受けるべきではないのです。
目隠しをしてビジネスはできない。
視野を広める努力を日課にしなければならない。
一夜にして大成功を収めることなどできません。
日々の努力があってこそ、成功を掴み取ることができるのです。
視察に1日しか割けないとしたら、私なら絶対に昼食は抜く。
これはトランプの本気度が伝わってくる名言ですよね。
「お昼休憩は労働者の権利だ!」と主張するのは良いでしょう。
しかしあなたのライバルがトランプのような人だったら、そのようなスタンスで果たして勝てるでしょうか?
身近な弱いライバルに勝つことだけを考えていませんか?
成功するための要素を天秤にかけた場合、トランプのような考え方になるのだと思います。
悪い評価を信じてはいけない。
良い評価はもっと信じてはいけない。
トランプは若い頃からマスメディアへ露出していたので、悪く言われるよりも褒められる方が危険だと熟知していました。
良い評価は自分を”自惚れ屋(うぬぼれや)”にさせるので注意しましょう。
私はいつもドアを開けたままにしている。
トランプは会社経営者ですが、社長室のドアを開けたままにしているそうです。
その方が社員も気軽に質問できるので、ビジネスがスムーズに回るみたいです。
これが自社の強みだとトランプは言っています。
登る時は、足元の人々に気をつけろ。
降りる時、足元にいるのは同じ人々なのだから。
トランプは不動産事業で大成功を収めましたが、アメリカ経済の後退によって、破産危機に追い込まれたことがあります。
そのような両局面を知っているドナルド・トランプだからこその名言だと思います。
正直に話すことだ。
自己弁護しないように気をつける。
トランプはマスコミとのやり取りに関して、正直に話すように心掛けているそうです。
しかし中には意地悪な質問もあるので、そのような場合には肯定的な答えを返すそうです。
「マスコミ:世界一高い建物が街に悪影響を与えるのでは?」⇒「トランプ:ニューヨークは世界一高い建物を持つのにふさわしい街だ」
「マスコミ:なぜ金持ちだけを相手に建物を建てるのか?」⇒「トランプ:建設工事によって貧しい人もたくさんの恩恵を受ける」
このような答弁術は、大統領時代にも役に立ったようです。
歴代アメリカ大統領の名言は以下の記事をご覧ください。
社員が自分以上に働いてくれると思ってはいけない。
これは当たり前の話ですが、多くの経営者は誤解している気がします。
自分よりも安い給料の社員が、自分より働いてくれるなんて都合のいい話などないのです。
肩書きを超えたところで、人を見なければならない。
- 代表取締役
- 社長室長
- 執行役員
このような肩書きを気にしてしまうと、自分でフィルターをかけてしまいます。
すると大事な部分を見落とす可能性が高くなるので、できる限り素直な気持ちで相手を見るようにしましょう。
ネガティブな人間は、ウィルスのように、ネガティブな感情を伝染させる。
ネガティブ思考は癌細胞みたいなものなので、そのような人材が一人いるだけで、組織全体が蝕まれていきます。
トランプは「どんなに有能に見えても、ネガティブな人間だと感じたら、絶対に雇ってはいけない」と語っています。
ビジネスパートナーが弱ければ、提携関係も協力にはなり得ない。
ビジネスにおいては協業する局面がありますが、この時に組む相手は慎重に考えた方が良いと思います。
出来る限りストイックで、誠実なパートナーと組むようにしましょう。
多くの人々が弱点を抱えながら成功を収めている。
何かにチャレンジする場合、自分の弱点に目がいってしまいますよね。
そうするとなかなか踏み出せなくなりますが、弱点のない人などいません。
要するに「やる気」と「行動力」だけが重要なので、それがあるなら果敢に挑戦していきましょう。
失敗を終焉とみなしてはいけない。
もし失敗したら、素早く教訓を学び、再び前進する必要があります。
その失敗から学べば良いのです。
打ちのめされてもチャンスはまだある。
だが、待っていてもチャンスはやってこない。
致命傷を負うような失敗でなければ、何度でもチャレンジできます。
しかし、何も行動しない人には、そのようなチャンスすら訪れることがないのです。
問題は当然ある。
一番心配になるのは、問題が何もない時だ。
必死にもがいている状態は、常に上昇しているので、ある意味では安心だと思います。
しかしビジネスが順風満帆になると、途端に頑張らなくなるので、落ちていく一方です。
ビジネスは相対的なもの(=競合他社がいる)だと理解しておきましょう。
落ち度を探すより、改善策を探せ。
批判してばかりでは意味がありません。
ダメな部分を見つけたら、それを改善させるように考えましょう。
お金が唯一の目的なら、私は大切な仕事をいくつか逃していたはずだ。
これは一流のビジネスマンであるドナルド・トランプらしからぬ言葉ですよね。
しかしトランプは下のように言っています。
「自分には何が想像でき、何を提供できるか?」
「何をすれば自分は楽しめるか?」
その方がお金よりも大切だと言っているのです。
金持ちになる唯一の方法は、下品なほど正直になることなのだ。
トランプは若くして成功しましたが、実は努力家なのです。
世で言う「IT長者」のように、一夜で大金持ちになった人物とは根本が違います。
現代の若者が地道に努力する大切さを忘れ、手っ取り早い成功を求めている現状を、トランプは嘆いているそうです。
時々夜眠れなくなる。
「早く仕事に行きたい」と思うと、眠気が吹っ飛んでしまうのだ。
ドナルド・トランプは、ハードワーカーとしても有名です。
平日会社にいるときは、1日100本以上の電話をし、毎日10人以上の人と会っているので、基本的にランチ休憩は取らないそうです。
それで夜中の12時まで電話をかけ続け、休日であっても新聞や雑誌から情報収集することを怠りません。
もちろん「残業が多い!」と文句を言うこともありませんし、休みが欲しいということもありません。
365日、毎日努力をしているからこそ成功者になれるのです。
他者がどのように成功してきたかを知り、その10倍はやるつもりになろう。
世の中にはサクセスストーリーが溢れています。
しかしそのサクセスストーリーは、その時代、その環境だったからこそ成功したのであって、現代でも通じることは基本的にあり得ません。
その成功体験を参考にしながら、自分なりにブラッシュアップしなければいけないのです。
重要なのは仕事に時間をかけたことではなく、何を成し遂げたかである。
これは過程ではなく、結果を重視すべきだと語った名言です。
取り組む前にきちんとゴールを設定して、そこへ到達するようなシナリオを着実に実行していきましょう。
短く、早く、単刀直入に。
結論から話すのはビジネスの基本ですよね。
回りくどい話し方はやめましょう。
あらゆる可能性を探し終えるまで、私は諦めることを許さない。
もがいている限り、失敗することはありません。
どうすれば成功できるか、頭が熱くなって眠れなくなるほど真剣に考えましょう。
宣伝に値することをした時には、遠慮せずに自己PRをしよう。
日本人は遠慮しがちなので、なかなか自己PRしませんが、それはとても勿体ないことです。
トランプは「あなたが自分について言わなかったら、誰か代わりに言ってくれるのだろうか?」と語っています。
私は飛ぶ鳥を落とす勢いの起業家風の服装をした。
若い頃のトランプは、人からどう見られているか常に意識していたそうです。
年齢が若いと「こんな若造に任せて大丈夫か?」という疑念を持たれがちなので、それを払拭するような服装を心がけたのです。
これはメラビアンの法則とも言えますが、営業職も同じなので、常に見た目を意識するようにしましょう。
どんなに素晴らしい商品を作っても、世間に知られなければ価値はない。
これはマーケティングの重要性を語った名言です。
どんなに美味しいラーメンを作ったとしても、それが認知されなければヒットにはならないのです。
可能性を多く残しておくのが私のやり方だ。
ドナルド・トランプは、スケジュールをびっしり埋めることを嫌うそうです。
トランプにとって、余裕を持つことは、可能性を残すことと同義なのです。
制御不能な怒りはタフさではない。
それは弱さだ。
ビジネスパーソンはアンガーマネジメントを身に付けるべきだと思います。
アンガーマネージメントのやり方について知りたい人は下の記事をご覧ください。
まとめ
ここまでドナルド・トランプの名言集を解説してきました。
世界をリードするアメリカ大統領にまで上り詰めた偉人なので、その言葉からはきっと学ぶことがあるはずです。
偉業を成し遂げた偉人達の名言を知りたい場合には、下の記事をご覧ください。