
ほとんどの人が日常的にAmazon(アマゾン)を利用しているはずですが、創業者であるジェフ・ベゾスのことはあまり詳しくないかもしれません。
一代で世界的な大企業を育て上げた人物なので、経営者として一流なだけでなく、素晴らしい名言もたくさん残しているのです。
そこで今回は、Amazon創業者であるジェフ・ベゾスの凄さが伝わる言葉をご紹介していきます。
ジェフ・ベゾスの略歴
ジェフ・ベゾスは、1965年にアメリカで生まれました。
その後プリンストン大学を卒業し、1987年に証券会社へ就職しますが、翌年には全米8位の銀行「バンカーズ・トラスト」に転職し、26歳という若さで史上最年少の副社長に就任します。
やっぱり若いうちから飛び切り優秀だったんですね。
その後、1994年に電子株取引会社(D・E・ショー)の上級副社長として働いている時、年率2300%というインターネットの成長性に驚き、すぐに退職して「カダブラ(現Amazon.com)」を起業します。
その3年後の1997年に、アマゾンは株式を公開します。
まさにITバブルの大波に乗ったベゾスですが、一流の経営手腕があったからこそ、今のアマゾンがあるのは言うまでもありません。
ここから名経営者「ジェフ・ベゾス」の名言集をご紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
ジェフ・ベゾスの名言集まとめ
人々がオンラインで買いたいと思うモノがすべて見つけられる企業、顧客第一主義を世界で一番実現する企業になる。
これはAmazonの社是として掲げられている言葉です。
ジェフ・ベゾスはとにかく「顧客第一主義」を大事にしているのです。
年率2,300%の成長率を示すものを相手にする場合、素早く動く必要があります。
ジェフ・ベゾスが勤めていたD・E・ショーを退職したとき、インターネット業界は年率2300パーセントで成長していました。
それを見たベゾスは「とにかくすぐに動かなければ!」と感じて、Amazon.comを起業したのです。
「今起業しなければ絶対に後悔する」と直感的に思ったそうです。
オンラインの場合、スペルが分からなければ目的の場所に行けません。
インターネットビジネスでは、検索エンジンを利用するケースが多いので、お目当ての名称をユーザーが入力することになります。
この時に分かりにくいネーミングでは、誤入力が起こったり、ユーザーが思い出せないケースもあるのです。
これは機会損失につながるので、極力わかりやすいネーミングを心掛けましょう。
失敗を覚悟すると、心は軽くなるのです。
新規事業を起こす場合、不確定要素だらけなので、どうしても不安になりますよね。
しかし、失敗することを前提にしてしまえば、少し気が楽になるはずです。
実際に新規事業は99%の確率でピボットするので、失敗するのが当たり前なのです。
何を買うべきか顧客が判断しやすくすればするほど、多くのものが売れるはずだと考えています。
Amazonが導入した画期的なサービスに「カスタマーレビュー」というのがあります。
つまり口コミのことです。
カスタマーレビューには「良い評価」と「悪い評価」が混在するので、社内でも反対が多かったそうですが、顧客第一主義を貫くベゾスはそれを断交したそうです。
利益を出すことは簡単です。
同時に、愚かなことでもあります。
スタートアップ企業を経営していると、利益の出そうなタイミングが出てきます。
しかしそこで利益を追求してしまうと、成長が鈍化するので、それは結果的に間違った決断になるかもしれません。
これはあくまでも個人的な意見ですが、スタートアップ企業なのであれば、ビジネスグロースに一点張りするのが正解だと思います
社内のブレーンストーミングチームは、ピザ2枚で足りる人数にする。
これはAmazonの企業アイデンティティとして、とても有名な言葉だと思います。
ピザ2枚で足りるチームとは、3人~4人ほどを意味しています。
これくらいの少人数であれば、意思決定するのが簡単なので、すぐに行動へ移せるのです。
長時間一生懸命働く場合、一緒にいて楽しい人が同僚であってほしいと思う。
Amazonはスタートアップ企業なので、常に人材難だったと言われています。
採用エージェントには「とにかく変人をよこしてくれ!」と依頼するほど、多様性を意識していたようです。
実際に採用する人は、アマゾンの企業アイデンティティに馴染む人だけでなく、音楽が好きだったり、運動が得意だったり、何か特徴のある人を求めていました。
インターネットのイメージキャラクターだったのが、インターネットのスケープゴートになった。
新進気鋭のIT企業というイメージだったAmazonは、2000年に起こったネットバブルの崩壊とともに崩れ落ちてきました。
その時はかなり辛辣な評価をされたそうですが、これを機に企業体質の改善を図ったのです。
そこからAmazonは大躍進していきます。
どんな家具を使っているかなど、お客様にとってはどうでもいい事です。
ベゾスは顧客第一主義を掲げていますが、その一方で社内設備にはあまりお金をかけませんでした。
基本的に経費は安く済ませることを前提にしていて、備品はガレージセールやオークションで買っていたようです。
ジェフ・ベゾス自身のデスクは”使ってないドアや廃材”で組み合わせていたのは有名な逸話ですよね。
どうやら社内設備を良くすることは、売り上げに直結しないと考えていたようです。
この辺りは偉大な投資家であり経営者である「ウォーレン・バフェット」と同じ感覚みたいですね。
5年、7年、10年と待つつもりで進まなければいけません。
でも、10年待てる会社というのはなかなかないのです。
短期的に立ち上がるビッグビジネスなど存在しません。
ビジネスは長期目線で見なければいけませんが、あまりに長すぎると失敗する可能性も大きくなるので、この辺りは注意しましょう。
我々は、他社を真似したビジネスには絶対に手を出しません。
ジェフ・ベゾスの信念には「Amazonは普通やり方を絶対にしない!」というのがあります。
もし他社サービスを参考にする場合でも、必ずオリジナルを超えたものを作るようにしているそうです。
小さな一歩を細かく繰り返す方が多くを学べます。
ビジネスはスピードが命なので、どうしても急ぎたくなりますが、着実に一歩ずつ前進した方が良いのです。
焦らず確実に前進していきましょう!
アマゾンドットコムは、書店を潰すつもりはない。
「アマゾンは書店の敵だ!」と言われますが、ジェフ・ベゾスはそのように考えていません。
Amazonのようなインターネット書店も、リアル書店も両方必要なので、お互い補完関係にあると言っています。
顧客がインターネット上で不快な思いをしたら、5人の友人に伝えるどころではないだろう。
おそらく5000人の友人に言うはずだ。
この名言の逆も然りで、顧客が満足すれば、5000人の友人に口コミしてくれます。
インターネットという”マーケティングツール”の特性を良く理解した格言だと思います。
決断における最適なフレームワークとは、後悔を最小限にすることだ。
例えば80歳の自分を想像して、そこから人生を振り返った時「私は人生において○○を成した」と言えるかが大切です。
このように想像すればわかりやすいそうです。
顧客にとって大切なものが3つある。
品揃え、使いやすさと利便性、そして値段。
Amazon.comはテクノロジー企業なので、使いやすさと利便性がとても重要だと思います。
これはビジネスモデルによって変わるので、あくまでも参考程度にしておきましょう。
本屋に行くたび、1/1000の確率で人生を変える本に巡り会えるとしよう。
我々はそれを1/500にし、5年後には1/200、そのまた5年後には1/100にしたいと思っている。
ジェフ・ベゾスは「実際のところアマゾンドットコムはAIカンパニーだと思っている」と語っています。
最悪な消費者主義とは、手に入れても生活が改善しないものを顧客に買わせることである。
「売れれば何でも良い」という時代ではありません。
顧客第一主義を掲げて、お客様の課題を解決しましょう!
従業員には、常に不安を覚え、毎朝怯えながら起床するように促しています。
これはパワハラっぽくに聞こえますが、決してそのような話ではありません。
怯える相手はライバルではなく、お客様に対してです。
お客様がいつアマゾンドットコムから離れるかわからないという状況であれば、常に「もっと改善しよう!」という前向きな気持ちになれます。
現状に甘んじることは”衰退”を意味するので十分注意しましょう。
実際ほとんどの会社では、どんな重要な会議であっても、そこに参加していない重要なメンバーがいる。
顧客だ。
この名言の示すとおり、顧客がいない会議というのは、単なる想像話(妄想)に過ぎません。
だからこそ自分たちも自社サービスを利用したり、自社商品を使ってみることが重要なのだと思います。
現実世界では、最高のサービスを安く提供できないことは周知である。
だが、オンラインではそうではない。
これはインターネットビジネスの優位性について語った名言です。
それなりの規模を持つオンライン事業者であれば、業界最高のサービスを最安値で提供できるはずです。
工夫をするのは顧客の仕事ではないと肝に銘じておくこと。
これはサービス提供者が心得ておくべき名言だと思います。
元手となる貴重な資本でやるべきことは、順序立ててリスクを排除していくことだ。
ビジネスにおいてリスクをゼロにすることはできません。
ただ、リスクを少なくすることはできるので、極力リスクを排除しましょう。
企業が犯す間違いは、外部環境が突如変わった際に、自信をなくして最新のトレンドを追いかけることだ。
事業における”信念”がないと、外部環境に振り回されると思います。
ビジョンを掲げて信念を持ちましょう!
真剣に打ち込むことと、楽しむことは矛盾しない。
この言葉の通りであれば、きっと仕事は楽しいはずです。
この二つは対立しない概念なので、二つとも追い求めましょう。
各自が自分の考えを上司に伝えられるのはとても大事なことだ。
気楽な雰囲気は、非常に大きな恩恵をもたらしてくれる。
これは風通しの良い会社を作るメリットについて語った名言です。
アマゾンの社員は、誰でもジェフ・ベゾスに「No」と言えるそうです。
新しいテクノロジーと戦うよりも、それを受け入れる方が重要である。
新しいテクノロジーはイノベーションを起こします。
つまりパラダイムシフトを起こすのです。
それは環境の変化なので、争っても無駄だと思います。
必然性をに対して抵抗するよりも、さっさと受け入れて「どうすれば上手く活用できるか?」を考えた方が得策です。
我々が最初にこれを行った時、出版業界は嫌な顔をした。
というのも、古本と新本を並べて売っているからだ。
確かに、中古本と新品本を並べて売っている書店はない気がします。
でもAmazonの中では当たり前になりましたよね。
このようなチャレンジが「イノベーション」と呼ばれています。
私はインターネットでしかできないことを求めており、莫大なセクションを備えた書店は、まさにWeb上でしかできないことだった。
Amazon.comは、本のECサイトとしてスタートしました。
「本を売る」というのにフォーカスした理由は、最も商品数が多く、商品が腐らず、何百万という新刊が今もなお出版され続けているからです。
それら書籍をリアルな書店にすべて置くことは絶対できないので、インターネットの優位性が最大限発揮できると考えたのです。
答えがわかっていることだけを行っていたら、会社は潰れるだろう。
これはチャレンジする重要性について語った名言です。
リスクをとるからリターンが得られるのです。
顧客の話に耳を傾けること。
ただし傾けるだけではいけません。
彼らのためにできることを考えるのです。
まさに「顧客第一主義」を掲げているジェフ・ベゾスらしい名言だと思います。
まとめ
ここまでAmazon創業者「ジェフ・ベゾス」の名言をご紹介してきました。
起業家として一流のベゾスですが、ビジネスパーソンにも役立つ言葉ばかりだったと思います。
- どうすればリーダーシップが発揮できるのか?
- どうすれば新規事業の立ち上げができるのか?
- どうすれば顧客から支持されるのか?
その答えが隠されている格言ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
同じくイノベーションを起こしたスティーブ・ジョブズの名言集もぜひご覧ください。