サラリーマン(会社員)として働いていれば、一度くらいは起業家に憧れたことがありますよね。
会社員が出世して社長になるのは難しいですが、自分で起業すればすぐ「社長」になれます。
そのような肩書きを持ちながらスタートアップ企業を創業して、がむしゃらに働いている実業家を見ると、きっと”キラキラ”して見えるはずです。
しかしその実態はとても泥臭く、地べたを這いつくばりながら頑張っているのが”起業家”なのです。
つまり努力している部分はほとんど見えず、表面的な部分だけを見ている可能性が高いのです。
そこで今回は、世の中を変えるような製品サービスを創り出したり、誰もが知っている企業を創業した偉人達の名言集をまとめてみました。
これから独立起業を目指す人や、開業したい人には役立つ言葉ばかりなので、ぜひご覧ください。
起業家の名言集まとめ
「そんなバカなことはできない」と誰もが思うことならば、競争相手はほとんどいない。
<Google創業者 ラリー・ペイジ>
ラリー・ペイジは、スタンフォード大学で出会ったサーゲイ・ブリンとともに、1998年にGoogleを設立しましたが、全く新しいビジネスモデルだったので、ほとんどの人はGoogleのビジネスが理解できず「あの会社はボランティアなのか?」と勘違いしていたそうです。
もし起業するアイデアが人知を超えた「ブっ飛んだアイデア」なのであれば、競争相手はほとんどいなくなります。
人間というのは、12歳の時までに食べていたものを一生食べていくのです。
<日本マクドナルド創業者 藤田田>
藤田田がファミリー層にターゲットを絞ったのは、この名言が示す通りです。
子供の頃からハンバーガーに慣れ親しんでおけば、大人になってもハンバーガーを食べ続けてくれるのです。
藤田田の名言集は下の記事をご覧ください。
やってみなはれ。
やらなわからしまへんで。
<サントリー創業者 鳥井信治郎>
「やってみなはれ。」は現在のサントリーにも深く根付いているカルチャーですが、これはサントリー創業者の名言です。
サントリーは日本人の味覚にあった甘い「赤玉ポートワイン」を発売して大ヒットとなりました。
その赤玉を太陽(=サン)に見立てて、自らの名前(=トリイ)を組み合わせたのが、サントリーという社名の由来です。
モノの値段は買い手が決める。
<日本マクドナルド創業者 藤田田>
古くから日本では「モノの値段は作り手が決める」と考えられていました。
しかし藤田田はアメリカ式の資本主義を学んでいたので、「モノの値段は買い手が決める」という発想で商売していたのです。
現代では当たり前の発想ですが、当時はとても斬新だったそうです。
できないと決めているのは、誰かというと自分自身なんです。
人を決めませんから。
<ジャパネットたかた創業者 高田明>
人は誰しも「それはやったことがないから…」と口にしたことがあると思います。
でもよく考えてみると、誰しも最初は”未経験”なので「やったことがない=できない理由」にはならないはずです。
そう考えると、まずは勇気を出してやってみることが重要なのだとわかります。
そのような勇気をくれる言葉だと思います。
勇気をくれる名言を探している人は下の記事をご覧ください。
やり抜くこと。
それが成功への近道。
<ソフトバンク創業者 孫正義>
新規事業を立ち上げても、それが成功する保証なんてありません。
力を出し尽くさないと次に繋がらないので、たとえ想定通りにならなかったとしても最大限やり切りましょう!
成長できる人間には「WHY?」の心がある。
<ワタミ創業者 渡邉美樹>
これは「何事にも疑問を持つべき」という意味の名言です。
つまり常識を疑うということです。
常識を疑った先にイノベーションの種(ビジネスシード)が隠れているのです。
私は苦労こそ財産だと考えている。
<日本電産(Nidec)創業者 永守重信>
顧客からの厳しい要望や注文を断るのは簡単ですが、それを乗り越えたところに大きなチャンスがあるのではないでしょうか。
そのような経験が蓄積され、大きな仕事に繋がっていったと永守重信は振り返っています。
そのことを「苦労には有形無形の利子がつく」とも表現しています。
健康のために牛乳を飲むヤツより、牛乳を配達するヤツの方が健康だ。
俺は配達する方になりたい。
<ホンダ創業者 本田宗一郎>
本田宗一郎らしい名言ですよね。
これは仕事に対する考え方について語った名言ですが、考え方一つで仕事への取り組み方も変わっていくはずです。
一度名が知られるのは不可逆的であると覚悟しましょう。
<起業家 ひろゆき(西村博之)>
2ちゃんねるを立ち上げて、イグジットしたひろゆきは、一般論として「起業家」に当たると思います。
一番幸せなのは「無名の金持ち」だと思いますが、やはり裕福になったり、ビジネスで成功すると有名になりますよね。
基本的に知名度というのは、成功度合いに比例する気がしています。
周囲を引きずり回せ。
引きずるのと引きずられるのでは、永い間に天地のひらきができる。
<電通社長 吉田秀雄>
「広告の鬼」と呼ばれた、電通4代目の社長が吉田秀雄です。
今でも語り継がれる「鬼十則」は、電通社員の行動規範となっており、ビジネスの鉄則としても語り継がれています。
鬼十則の内容が気になる人は下の記事をご覧ください。
スターバックスはコーヒーを売るだけの企業ではない。
<スターバックスCEO ハワード・シュルツ>
スターバックスは、コーヒーを通じた社会的コミュニティを目指しています。
つまりお店に来たお客様がワクワクしたり、気持ちが明るくなることが「スターバックスの存在意義」であり、「スターバックスの創業精神」なのです。
この事をハワード・シュルツは「スターバックス・エクスペリエンス(体験)を提供する」と言いました。
人は何歳になっても未完成のままである。
<ヤマト運輸会長 小倉昌男>
「この世に完璧な人間などいない」というのが小倉昌男の持論です。
しかし「それで良い」とも語っています。
なぜかといえば「もし完成すれば、それ以上進歩する余地がなくなってしまうから」だと小倉昌男は語っています。
常に謙虚さをもって生きることが、自分の成長へと繋がるのです。
広告代をケチるのは節約とは言わない。
売上を減らすだけだ。
<ロッテ創業者 重光武雄>
重光武雄は、朝鮮生まれの日本人です。
18歳の時に日本へ渡り、新聞・牛乳配達をしながら、1946年に早稲田実業を卒業しました。
その後、日本に駐屯するアメリカ兵が噛んでいたガムに注目し、それを製造し始めたのです。
大学卒業からわずか2年後に会社を作り、チューインガム事業に本腰を入れた行動力は見習うべきだと思います。
志を立てた以上、迷わず一本の太い仕事をすればいい。
<トヨタグループ創業者 豊田佐吉>
一つの仕事をやり続ければ、必ずプロフェッショナルになれます。
どんな分野でも構わないので、「私は○○のプロフェッショナルです!」と言えるようになりましょう。
なんでも一番でなければいけません。
<ニトリ創業者 似鳥昭雄>
これはゆとり教育に”喝”を入れる名言ですよね。
ニトリでは「一番主義」を掲げているので、何でも一番を目指す社風があるそうです。
なぜ一番を目指すのかといえば、圧倒的なアドバンテージが手に入るからです。
例えば、日本で1番高い山といえば富士山ですよね。
それでは、2番目に高い山はどこでしょうか?
日本で1番大きな湖といえば琵琶湖ですよね。
同じく、2番目に大きな湖を知っているでしょうか?
1番と2番では、それほど知名度に差が出てしまうのです。
社内のブレーンストーミングチームは、ピザ2枚で足りる人数にする。
<Amazon創業者 ジェフ・ベゾス>
これはAmazonの”企業アイデンティティ”として、とても有名な言葉だと思います。
ピザ2枚で足りるチームとは3人~4人ほどを意味しています。
これくらいの少人数であれば、意思決定するのが簡単なので、すぐに行動へ移せるのです。
何千店舗という店は何百万人というお客様の数でスターバックスを定義してほしくない。
規模ではなく、コーヒーの質や価値で定義して欲しい。
<スターバックスCEO ハワード・シュルツ>
ハワード・シュルツは、創業から一貫して「コーヒーは人々を結びつける」と語っています。
美味しいコーヒーがあれば人は集まり、そこがコミュニティになるそうです。
お金が目当てで会社を始めて、成功した人は見たことがない。
<Apple創業者 スティーブ・ジョブス>
起業する目的が「お金」の人は成功しづらいと言われています。
なぜかと言うと、会社という存在を間違って認識しているからです。
まず最初に、自分のアイデアを社会に広めたい、夢を実現したいという動機があり、それを実行するための舞台が会社なのです。
そう考えた場合、お金は二の次になるはずです。
上手くいかない時は、もう一度やればいい。
ただそれだけの事だ。
言い訳はいらない。
<ソフトバンク創業者 孫正義>
何度だってチャレンジすれば良いのです。
チャレンジすることは「前進」です。
それを続けていれば、いづれ成功へとたどり着くはずです。
加点主義の風土がやる気を生み出す。
<日本電産(Nidec) 永守重信>
加点主義と減点主義は真逆の考え方です。
チャレンジに失敗したらマイナス評価を与えるのが減点主義で、失敗したこと自体はマイナスと捉えず、むしろ果敢にチャレンジしたことをプラス評価とするのが加点主義の考え方です。
減点主義を採用すると、失敗を恐れてしまうため、仕事が停滞しだします。
つまり何もしない(=失敗しない)ことが”正義”になってしまうのです。
幸福は汗からの配当だ。
<マクドナルドCEO レイ・クロック>
泥臭さがにじみ出る名言ですよね。
レイ・クロックはマクドナルド兄弟から”マクドナルドの経営権”を取得し、本格的なフランチャイズ展開を始めました。
それを自伝としてまとめたのが「成功はゴミ箱の中に」という名著です。
興味がある人はぜひ読んでみてください。
本来、知識やお金は手段です。
<日本マクドナルド元CEO 原田泳幸>
たくさんの知識やお金を持っていても、それを活用できなければ”宝の持ち腐れ”です。
それらはあくまでも手段(ツール)なのだと理解しましょう。
10回やれば9回失敗している。
<ファーストリテイリングCEO 柳井正>
ユニクロを世界的なアパレルブランドに育て上げた名経営者が柳井正です。
しかしその道のりは決して順風満帆だったわけではなく、その勝率はおおよそ1勝9敗だったと語っています。
会社のためじゃなく、自分が幸福になるために働け。
<ホンダ創業者 本田宗一郎>
これはサラリーマンに伝えたい名言No.1です。
サラリーマンはどうしても「会社に貢献して出世したい!」と考えますが、「自分が何をやりたいのか?」というのが一番重要だと思います。
自分のやりたい仕事に就きましょう。
売れるものに乗っかって売上を伸ばすのは誰にでもできる。
売れないものを売れるようにするのが本当の商人ではないか。
<ツムラ社長 津村重舎>
これは”市場を創造する”大切さについて語った名言です。
既にある既存マーケットで戦っても、売上はたかがしれています。
そうではなくて新しい需要を生み出した方がビッグビジネスになりますよね。
「漢方を科学する」を創業精神にしているツムラらしい言葉だと思います。
カップは即席麺の包装材料である。
ところが、お湯を注いで蒸らす時は調理器具となる。
フォークで食べる時、それは食器になる。
一つで三役をこなすような容器が、かつて市場に出たことがあっただろうか。
<日清食品創業者 安藤百福>
この事実に気づいている人は少ないですが、カップラーメンの容器は一つで三役をこなしているのです。
これが大きなイノベーションだったと、安藤百福は語っています。
私はハンバーガーを売っているのではなく時間を売っている。
それも楽しさを持った時間を売っているのだ。
<日本マクドナルド創業者 藤田田>
前述した通り、日本人が豊かになっていくと、時間が足りなくなっていくので「時間の節約&短縮」や「簡便化」というニーズが出てきます。
そのニーズを満たすのがマクドナルドなのですが、そこへさらに喜びや感動もプラスして提供したと藤田田は語っています。
日本の弱点は人材の流動性のなさです。
<日本マクドナルド元CEO 原田泳幸>
今では転職が当たり前になりましたが、依然として変わらないのが”解雇要件”のキツさです。
日本では労働者保護という観点が強いので、企業側の都合で従業員を解雇できないのです。
これは日本の弱点であり、弱みであると思います。
会社を持っておくと、なんでも経費にすることができます。
<起業家 ひろゆき(西村博之)>
「なんでも経費にすることができる」というのは少し大げさですが、実際にはほとんどが経費にできるはずです。
このあたりは節税の話になりますが、私が起業する前に読んだ「大村大二郎」氏が書いた本のリンクを記載しておきます。
かなり参考になったので、独立起業を目指す人はぜひ読んでみてください。
企業はトップで決まります。
<オリックス シニア・チェアマン 宮内義彦>
特に中小企業では、経営者が重要な役割を担っています。
宮内義彦は「一般的にはトップの才覚の範囲でしか企業は大きくなりません」と語っていますが、個人的には「どの分野の事業をやるのか?」の方が重要だと思っています。
もちろん「市場を創造する」というアプローチもありますが、一般論としてはマーケットが小さいビジネスであれば、どんな優秀なトップであってもビッグビジネスにすることはできません。
これから独立起業する人は、「どの分野で戦うのか?」というのを慎重に見極めましょう。
出光は創業以来『人間尊重』を社是として、お互いが切磋琢磨してきた道場であります。
<出光興産創業者 出光佐三>
出光の社是は『人間尊重』です。
出光佐三は「人を愛して、人を尊重せよ、そして働け」と語っていました。
まさにそれを言い表したような社是だと思います。
夢を追う人は人生を後悔しない。
<ワタミ創業者 渡邉美樹>
夢を持てば、そこに向かって努力していきますよね。
そのプロセスが非常に重要なのだと渡邉美樹は語っています。
努力しながら前進することで、周りの人達にも良い影響を与えて、社会にも貢献できる…
このような人生こそが、最終的には「充実した人生」と呼べるのです。
失敗したわけではない。
それを謝りだと言ってはいけない。
勉強したのだと言いたまえ。
<発明王 トーマス・エジソン>
GE(ゼネラル・エレクトリック)の礎を築いたエジソンの名言です。
ネガティブに考えるのか、ポジティブに考えるのかは、その人次第です。
それであれば、何事もポジティブに考えたほうが良いと思います。