「哲学」と聞くと、なんか小難しく感じますよね。
でも哲学者の名言であれば、すぐに理解できるはずです。
そこで今回は、有名な哲学者の名言をまとめてみました。
世界の偉人&哲人と呼ばれる人の言葉から、人生の真理を学びましょう!
目次
ニーチェの名言集
ニーチェはとても有名な哲学者ですよね。
色々拗らせた人だとも言われていますが、「ニヒリズム」「ルサンチマン」「超人」など多くの概念を作り出した人物です。
もしニーチェの考え方を理解したい場合は、「ツァラトゥストラはかく語りき」を読んでみてください。
樹木にとって最も大切なものは何かと問いたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。
しかし、実際には種なのだ。
樹木にとって果実は結果です。
しかし本当に大切なのは、その根本にある種(シード)なのです。
人は常に前へだけは進めない。
引き潮があり、差し潮がある。
人生は山あり谷ありです。
常に順風満帆とはいかないのです。
善も強ければ悪にも強いのが、一番強力な性格である。
「善の性格」とは正しいことをやり切る行動力のことです。
「悪の性格」とは悪いことを否定する勇気のことです。
この両方が備わっている人が最強なのです。
「愛したい」と激しく求める念が私の中にあって、それ自身が愛の言葉になる。
愛情は心の奥底から湧き出てくる純粋な感情です。
その感情をストレートの表現するのが「真実の愛」なのです。
最上の愛の杯の中にも、苦いものがある。
愛を「飲み物」に例えた名言ですね。
時には苦い経験もあるはずですが、それも含めて愛情なのです。
いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない。
師弟関係は強固ですが、一番の恩返しは正当なやり方で師匠を超えることだと思います。
師匠から教えてもらった知識や経験を、さらに昇華させましょう!
総じて値段がつくものは、全て価値のないものである。
例えば値段がつかないものとは何でしょうか?
- 愛情
- 勇気
- 行動力
このようなものは、値段がついているモノより価値が高いとニーチェは言っているのです。
人生を危険にさらせ!
人生を危険にさらすとは、チャレンジすることを言います。
チャレンジすることが人生を豊かにするのです。
マルクスの名言集
カール・マルクスといえば「資本論」が有名なので、経済学が専門だと思われますが、哲学者としての一面もあったのです。
マルクスが生きているうちは極貧生活を送って、死後有名になった人物なので、生きる上できっとたくさんの苦悩を経験したはずです。
それでも前向きに生きたマルクスから、生きるための勇気を学びましょう。
すべては疑いうる。
世の中に「絶対」と呼べるものはなかなか存在しません。
そう考えた場合、全てのものに疑いをかけた方が良いのかもしれません。
自らの道を歩め。
他人には好きに語らせよ。
人生をどう歩くかは自分で決められます。
他人の意見や顔色など、気にする必要はないのです。
「何をするにも最初が肝心」という格言は、どんな学問にも当てはまる。
何かを突き詰める場合、基礎知識がなければ大成しません。
しかし出会い方も重要なのです。
人に教えてもらうのではなく、自発的に興味関心を持つことが、最もモチベーション高い取り組みになるはずです。
例えば、王様が王であるのは、単に他の人々が彼に対して臣下として振舞うからでしかない。
ところが逆に、彼らは彼が王だから自分達は臣下だと思い込んでいるのである。
勝手な先入観で物事を判断していませんか?
下手に迎合することはやめましょう。
豊かな人間とは、自分が富であるような人間のことであって、富を持つ人間のことではない。
「豊かな人間が持つ富」とはお金で買えないモノのことを指します。
- 能力
- 経験
- 考え方
- 人脈
このような「自分を形成する要素」こそが、本当の富なのです。
不正な手段を必要とするような目的は、正当な目的ではない。
これは世の中の真理を語った名言だと思います。
不正な手段で勝つことはやめましょう!
最後の言葉なんてものは、生きているうちに言いたいことを全部言わなかった馬鹿者どもが口にするものだ。
この名言が伝えたいことは「精一杯生きろ!」ということです。
精一杯生きていれば、人生に心残りなど無いのです。
マルクスの名言集は以下の記事をご覧ください。
キルケゴールの名言集
キルケゴールは「絶望」をテーマにした哲学者です。
彼が書いた「死に至る病」はとても有名な本ですよね。
キルケゴールの考え方を理解すれば、ネガティブ思考を打破することができ、人生を前向きに生きれるはずです。
しばらく二人で黙っているといい。
その沈黙に耐えられる関係かどうか。
友人でも恋人でも「沈黙を苦痛に感じるか?」というのは、非常にわかりやすいモノサシだと思います。
それが問題ないような人間関係を作りましょう!
女というのは泣かせてやらなければならない。
泣き抜くと泣くべきものがなくなって、あとはすぐに忘れてしまうものなのだ。
ポリコレ的な感覚で言うと「男尊女卑」と言われますが、一般的に女性は男性よりも感情的だと言われています。
それをポジティブに捉えると「前向き思考」になると思います。
人間とは奇妙なヤツだ。
自分が持っている自由は決して使わないのに、いつも自分の持っていない自由を望む。
隣の芝生は青く見えるものです。
このような矛盾が人間らしいですよね。
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。
何かを始める場合、まずは相手に自分の事を知ってもらう必要があります。
つまり魅力的な人間でなければいけないのです。
行動と情熱がなくなると、その世界は妬みに支配される。
行動するためには情熱が必要です。
その行動によって情熱は解消されるのですが、それと同時に満足感を得ることもできますよね。
そのプロセスがなければ満足感が得られないので、妬みだけが積もっていく羽目になります。
臆病の虫に取り憑かれると、その人は良きことを行わなくなる。
失敗することを恐れると、行動できなくなります。
行動する勇気を持ちましょう!
信念は理屈をも超越する。
理屈というのは「屁理屈」のことです。
できない理由や、やれない理由を並べたらキリがありません。
それを突破する為には、強烈な信念が必要だと思います。
この言葉は、とても勇気をくれる名言だと思います。
私に欠けているのは、私は何をなすべきかということについて、決心がつかないでいることだ。
意思決定する為には勇気が必要です。
なぜかと言うと、何かを捨てなければいけないからです。
しかし、意思決定できなければ前進することができません。
意思決定する勇気を持ちましょう!
ショーペンハウアーの名言集
ショーペンハウアーは、感情や欲望が世界を形成していると考えていました。
その結果、お互いの感情や欲望がぶつかり合い、全ての人々が絶望感を抱えて生きていると考えたのです。
つまりショーペンハウアーは「生きることは苦しいのが当たり前」という前提に立っていたのです。
そのような前提に立った上で、どうすれば幸せに生きれるかを追求した人物がショーペンハウアーです。
全ての人間は、他人の中に鏡をもっている。
人間は他人と関わらず生きていくことができません。
- 他人からどう見られているか?
- 人からの評価はどうなのか?
というのを常に考えているのです。
我々は他の人達と同じようになろうとして、自分自身の3/4を喪失してしまう。
3/4という数字の根拠は知りませんが、この考え方は確かに正しいと思います。
社会性を求める上で、他人と協調性を持つことは必要不可欠だと思います。
その作業の中で、自分の主体性は失われていき、他人と歩幅を合わせられる人が良しとされてしまいます。
富は海水に似ている。
飲めば飲むほど乾く。
物欲は限りがありません。
有形の資産を求め続けても、キリがないのです。
人生を豊かにして、幸せになるためには、無形資産(人脈、経験、能力など)を求めた方が良いと思います。
熟慮を重ねることによってのみ読まれたものは、真に読者のものとなる。
ショーペンハウアーは下のようにも言っています。
「食べ物は食べることによってではなく、消化によってわれわれを養うのである。」
つまりどれだけ内容を噛み砕き、どれだけ内容を消化できるかによって、読書の質は変わってくるのです。
推理する能力を持っている人はたくさんいるが、判断する能力を持っている人は少ししかいない。
推理は結果から導き出すので、リスクを伴いません。
しかし判断には不確実性があるので、リスクを伴うのです。
人生の幸福にとっては、我々のあり方、すなわち人柄こそ文句なしに第一の要件であり、最も本質的に重要なものである。
人柄というのは抽象的な言葉かもしれませんが、もう少し突っ込んだ話をすると「誠実さ」だと思います。
常に「誠実さ」だけは貫きましょう!
運命がカードを混ぜ、我々が勝負する。
この言葉はギャンブラーっぽい名言ですよね。
自分にできることは、与えられたカードだけで勝負し、人生を勝ち抜いていくことなのです。
カントの名言集
カントの著書といえば「純粋理性批判」ですよね。
最も難解な哲学書のひとつに数えられている名著ですが、カントが追求したのは人間の主体性や自由についてです。
どうすれば人間らしい生き方ができるのかを追求したのです。
我が行いを見習えと、誰にでも言え得るよう行為せよ。
自分の行為が正しいと言い切れるなら、その生き方全てが善であると言えるはずです。
無責任とは良心の欠如ではなく、自らの判断を変えないことに固執することである。
本当は薄々間違っていることに気付いていても、その判断を変えないことは無責任ということです。
笑いは消化を助ける。
胃酸よりもはるかに聞く。
これはお笑い事務所の経営理念にありそうな格言ですよね。
すごくシンプルに考えた場合、笑顔が溢れる日常を過ごしている人は、きっと幸せだと思います。
生きる上で悩みは尽きませんが、笑えば悩みなんて消し飛んでいくのです。
苦しみこそが、活動の原動力である。
活動の中にこそ、我々は生命を感じる。
小難しい言い回しですが、要するに「行動することは生きがいになる」ということです。
人間は何か課題感を感じるから行動に移します。
それは現状を改善しようという「前向きな行動」なので、生命力が強いと言えるのです。
成功に至る第一歩は、自分の心が何を望んでいるかを見つけ出すことです。
この名言で伝えたいことが、カントの追求していた哲学です。
自分で物事を主体的に考え、主体的に行動する生き方を推奨したのです。
お互いに自由を妨げない範囲において、わが自由を拡張すること。
これが自由の法則である。
カントが考える自由とは、社会性のある自由でした。
周りを気にしない自由な行動は、時として迷惑行為と捉えられたり、身勝手な行為と言われるのです。
なので、周りの自由を保証しながらでしか、自分の自由は表現できないのです。
ルソーの名言集
ジャン=ジャック・ルソーは、18世紀を代表するフランスの思想家です。
「自然に帰れ」という名言はとても有名ですよね。
フランス革命にも影響を与えた人物なので、知っている人は多いはずです。
著書である「社会契約論」「人間不平等起原論」「エミール」などは非常に有名なので、興味があれば一度読んでみてください。
生きるとは呼吸することではない。
行動することだ。
人間の特徴は自ら考え、それを行動に移し、現状を変える力を持っていることです。
全ての不幸は、未来への踏み台に過ぎない。
これはとてもポジティブな名言だと思います。
もし不幸が訪れたとしても、人間はそれを改善しようと努力するので、結果的に未来への踏み台に過ぎないのです。
ある者は明日に、他の者は来月に、さらに他の者は10年先に希望をかけている。
この名言もルソーらしい言葉だと思います。
この格言からわかる通り、誰一人として「今日だけ過ごせればOK」と考えている人などいないのです。
みんな「明日はいい事があるかも」「人生の転機が訪れるかも」と頭の片隅では考えているのです。
希望があるから人間は生きていけるのです。
忍耐は苦い。
しかしその実は甘い。
人生においては、耐えなければいけない場面がいづれやってきます。
それは辛くてしんどい期間だと思いますが、それによって得られる成果は非常に大きなものになると思います。
ラブレターを書くには、まず何を言おうとしているのか考えずに書き始めること。
そして何を書いたのかを知ろうとせずに、書き終わらなければならない。
誰かに思いを伝える時には、難しいことを論理的に考えず、心の奥底から湧き上がってくる感情をそのままぶつけることが大切です。
素直であることが一番重要なのです。
自然を見よ。
そして自然が教える道を辿っていけ。
自然は絶えず子供を鍛える。
ルソーが教育について語っているのを意外に感じるかもしれませんが、ルソーは教育者としても有名なのです。
その代表格が「エミール」という著書ですが、この本の中で「自然人教育」と「社会人教育」について語っています。
もし子育てに悩みがある人は一度読んでみてください。
最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。
人生を楽しんだ人間のことである。
一見すると長生きとは「長寿」のことを指す気がしますよね。
しかし「人間は忘れ去られた時に本当に死ぬ」という考えに立った場合、偉業を成し遂げた人は長生きだといえます。
偉業を成し遂げた人は、仕事を愛し、人生を楽しんだからこそ、偉業を成し遂げられたのだと思います。
ヴォルテールの名言集
ヴォルテールはフランスの啓蒙思想家で、「18世紀はヴォルテールの時代」と言われるほどの功績を残しました。
古い習慣や考え方を否定し、民衆が幸福を得るためには、主体的に行動することが重要であると説いたのです。
一般常識は、決してそれほど一般的ではない。
常識から脱することを推奨したヴォルテールらしい名言ですよね。
一般常識の基準は人によって違うと思います。
そのような曖昧模糊な考え方ではなく、自分の意志で主体的に行動することを推奨したのです。
考えに考え抜けば、解決できない問題はない。
これはあまりに楽観的かもしれませんが、気持ちをポジティブにしてくれる名言だと思います。
大きな壁が立ちふさがると、すぐ諦めてしまう人がいますが、もっと楽観的に考えた方が良いかもしれません。
偏見は判断を持たない意見である。
偏見が起きる原因とは「知識の欠如」です。
勝手な思い込みで判断するのはやめましょう。
人を判断するには、どのように答えるかより、どのような問いをするかによるべきである。
これは目から鱗の名言だと思います。
相手を短時間で判断するためには、相手がどのような質問をしてくるか見定めれば良いのです。
汝の幸せは他人の幸せによって作れ。
自分の幸せを追求するのではなく、他人の幸せを追求しましょう。
そうすれば結果的に自分も幸せになれるのです。
立派にやり遂げたことに対する最大の報酬は、それをやり遂げたことそのものにある。
ちょっと話が反れますが、ナポレオン・ヒルという人物をご存じでしょうか?
ナポレオン・ヒルは新聞記者として活動していた時、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにインタビューしました。
それをきっかけに「20年間無償で500名以上の成功者を研究して、成功哲学を体系化してくれないか?」とカーネギーから頼まれます。
要するに「20年間ただ働きしろ」と言われたのです。
普通の人であれば「そんなことできない」とか「何を馬鹿なことを…」と考えると思いますが、ナポレオン・ヒルは「やってみましょう!」と即答します。
それをやる事で唯一無二の報酬が手に入るとわかっていたからです。
それを成し遂げた結果、ナポレオン・ヒルはビジネスで大成功を収めることになりました。
ナポレオン・ヒルの名言集は下の記事をご覧ください。
自尊心とは、空気で膨らませた風船である。
自尊心は外からの影響を受けやすく、中身が空っぽなので繊細です。
なので、ちょっと突いただけで、すぐに破裂してしまうのです。
真実を愛せ。
ただし過ちは許せ。
真実を求めたり、正しい行いを追求するのは善ですが、間違いを咎める事は良くありません。
人生において間違いは発生するものですし、それを踏み台にして人間は成長していくのです。
モンテスキューの名言集
モンテスキューといえば「法の精神」を執筆したことで有名ですよね。
現代政治における重要な三権分立論を唱えた人ではありません。
現在の「立法」「行政」「司法」という、民主主義の根本的な考え方を生み出した人物なのです。
少しをするために、多く学んでおかねばならぬ。
起業しようとするなら、その業界における商習慣はもちろん、競合他社のビジネス分析や、政治動向まで調べなければいけません。
実際に実行するのはほんの一部ですが、知識がなければ成功できないのです。
自ら実行し得ることは、決して他人の手を煩わすな。
他人から助けてもらった方が、物事は楽に進んでいきますが、本当にそれが必要なのか今一度考えた方が良いと思います。
なぜかと言うと、他人に助けてもらうという癖が付くことで、自分で考える能力が低下し、さらに相手に借りを作ることにもなるからです。
世の中で成功を収めるには、馬鹿のように見せかけ、利口に行動することである。
馬鹿のように見せかけると、相手は油断します。
それがもっとも利口な勝ち方なのかもしれません。
ほとんどの場合、成功するかしないかは、成功に要する時間を知っているか否かに等しい。
これは成功のロジックについて語った名言だと思います。
例えば100回叩けば壊れる壁があったとして、それを90回頑張って叩いても壊れなかった場合、ほとんどの人は諦めてしまいます。
しかし「100回叩けば絶対壊れる」と知っている人であれば、必ず成功しますよね。
この名言が伝えたいのは、ゴールに至るまでの仮説を立てる重要性なのです。
真に知的な人は、他の人が知識として有しているだけのことを身体で会得している。
どれだけたくさんの知識を習得していても、それが行動へ結びつかなければ意味がありません。
知っているつもりはやめましょう。
孤独は、優れた精神の持ち主の運命である。
人と同じことをやっても成功できません。
なので周りから「変わり者」と言われたり、人から馬鹿にされることもあるでしょう。
そのような環境をむしろ楽しめる人が、本当に優秀な人なのだと思います。
パスカルの名言集
パスカルはデカルトに対抗したフランスの哲学者です。
天才科学者とも評されていますが、「人間がどうすればよりよく生きていけるのか?」というシンプルなテーマを追求した人物でもあります。
名著と呼ばれている「パンセ」は、分厚くて読みづらい本ですが、ビジネスパーソンであれば一読する価値があると思います。
人間は考える葦である。
パスカルの名言といえば「人間は考える葦である」という言葉ですよね。
この言葉が伝えたいのは「人間とは一本の葦のように弱い存在ですが、考える力を持っている」ということです。
この「人間らしい理性」というのが、パスカルの研究テーマだったのです。
心には理性では分からない理屈がある。
人間と動物の違いは「理性があるか?」という点です。
しかし、恋愛に対して夢中になったり、怒りの感情が湧き上がってくると、理性的に考えられないこともあります。
そのような側面では、むしろ野性的な生き物だとも言えます。
人は皆変わる。
過去の自分は、もはや現在の自分ではない。
意識しているかは別の話ですが、日々人間は進化していきます。
考え方はもちろん、技術や経験値も増していくばかりです。
それを前提にした場合、人付き合いも短期的に見るのではなく、長期的な目線で見た方が良いと思います。
つまり昨日入社したばかりの新卒社員が、1年後は社長になっている可能性もあるのです。
知恵は知識に勝る。
知恵と知識は同じように使っているかもしれませんが、その意味が違っています。
知識は一方的に吸収したものですが、知恵は経験から生み出されたものなのです。
何ゆえに人は多数に従うのか。
彼らがいっそう多くの道理を持っているからか。
否、いっそう多くの力を持っているからである。
世の中にはパワーバランスがあります。
それに左右される出来事が多いですが、それによって判断を曇らせてはいけません。
常に自分の考えを持つようにしましょう。
無知を恐れてはいけない。
偽りの知識を恐れよ。
知識がないのは恥ずかしいことではありません。
知らなければ自分で調べたり、詳しい人に聞けば良いだけです。
一番ダメなのは、知ったかぶりをしたり、人から聞いただけの間違った知識を鵜呑みにすることです。
優しい言葉をかけるには、お金も時間もいりません。
にもかかわらず、優しい言葉は多くの事を成し得ます。
これは世の中の真理をついた名言だと思います。
他人を喜ばすことは、自分が成功するための近道だと理解しておきましょう。
ソクラテスの名言集
ソクラテスといえば、誰もが知っている西洋哲学の開祖ですよね。
とにかく対話が大好きなので、ギリシャの街中で話ができそうな人を探して、毎日色々な人と対話していたそうです。
ソクラテスの名言から、生きる為のヒントを得ましょう!
友と敵がなければならぬ。
友は忠言を、敵は警告を与える。
他人から褒められることはあっても、叱ってくれる人は少ないはずです。
そのような戒めを言ってくれる存在は、生きる上でとても重要なのです。
賢者は複雑なことをシンプルに考える。
どんなに複雑な事柄であっても、必ず「核」と言える部分が存在します。
それを把握できれば、物事は意外とシンプルなことに気づくはずです。
妬みは魂の腐敗である。
他人の事を憎んだり羨んだりするのはやめましょう。
人を妬めば妬むほど、マイナス思考が自分の中に積もっていくのです。
金持ちがどんなにその富を自慢しているとしても、彼がその富をどんなふうに使うかわかるまで、彼を褒めてはいけない。
お金というのは単なるツールです。
それだけ持っていても、何も意味がありません。
どのように使うかが重要なのです。
嘘はいつまでも続かない。
いつまでも嘘をつき通すことができません。
いずれバレるので、早いうちに修正しましょう。
プラトンの名言集
プラトンは、ソクラテスに仕えた古代ギリシャ時代の人物です。
「哲学という学問はプラトンから始まった」と言っても過言ではないほど、現代においても大きな影響力を持っています。
代表作は「ソクラテスの弁明」ですが、個人的におすすめなのは「饗宴(きょうえん)」です。
饗宴を一言にまとめると「古代ギリシャ時代の飲み会で語られた恋話」です。
そう考えると読みやすくなるはずなので、もし興味がある人は一度読んでみてください。
優しくなりなさい。
あなたの出会う人々は皆、困難な戦いに挑んでいるのだから。
人間は自分だけが辛い思いをしているとか、自分だけが不幸だと考えがちですが、決してそんなことありません。
みんなそれぞれ人生という苦難に立ち向かっているのです。
よく練られた仕事は、半ば終わったようなものである。
これは準備する大切さを教えてくれる名言です。
事前準備によって、成功確率は大きく変わってくるのです。
嫉妬深い人間は、自ら真実の徳を目指して努力するよりも、人を中傷するのが、相手を凌駕する道だと考える。
世の中には、人の足を引っ張る人間が一定数存在します。
これは事実なので、そのような人とは距離をおきましょう。
笑いの実は青いうちに摘んではならない。
これが哲学者プラトンの名言とは思えませんが、意外とお笑い好きだったのかもしれませんね。
好機とは、何かを受け入れたり、何かを成すべき唯一の一瞬をいう。
人生には必ずチャンスが訪れます。
それは一瞬なので、絶対逃さないようにしましょう。
アリストテレスの名言集
アリストテレスの師匠は、前述したプラトンです。
その師匠を超えるような実績を残したアリストテレスは、古代ギリシア時代の哲学者ですが「万学の祖」と呼ばれています。
代表的な著書である「ニコマコス倫理学」の中で、中庸(ちゅうよう)を勧めているので、もし気になる人は一度読んでみてください。
人に従うことを知らないものは、よき指導者になり得ない。
この名言の言いたいことは「他人の気持ちを知れ」ということだと思います。
部下、後輩という地位になったことがない人は、その人たちの気持ちが分からないので、適切なマネジメントができないのです。
もしマネジメントに悩みがある人は、P・F・ドラッカーの「マネジメント」を読んでみてください。
人は繰り返し行うことの集大成である。
だから優秀さとは、行為でなく、習慣なのだ。
「習慣」という言葉を使うのでややこしいですが、この名言が伝えたいことは「点と点は線になって繋がる」ということです。
今までやってきた行為全てが、その人自身を形成するのです。
手は、道具の中の道具である。
どんなに優秀な道具だったとしても、自分の手にはかないません。
道具はある一定の分野で力を発揮しますが、手は万能です。
そのような万能アイテムを常に身に付けていると考えれば、色々なことにチャレンジする勇気が湧いてきますよね。
物事を学ぶのに、決まった方法はない。
「万学の祖」と呼ばれたアリストテレスらしい名言ですよね。
何でもルールを気にする人がいますが、学ぶことに関しては意欲さえあればOKなのです。
「垣根」は相手が作っているのではなく、自分が作っている。
お互いわかり合うためには、垣根を取り払って本音で話し合わなければいけません。
そのために、まず自分が相手のことを信頼しなければいけないのです。
勤勉なる者も怠惰なる者も、人生の半分は大差なし。
なぜならば、人生の半分は眠っているからなり。
人生80年と考えた場合、40年近くは眠っているだけなのです。
そう考えると、残り40年をどう過ごすかが成功の分かれ目になってきそうですね。
ルキウス・セネカの名言集
セネカは第5代ローマ皇帝ネロの幼少期に家庭教師をしていたことでも知られていますよね。
哲学者としてはストア派に該当するので、個人の道徳的・倫理的幸福を追求しました。
怒りは道楽よりも悪質である。
道楽は自分一人で楽しめますが、怒りの感情は他人の苦痛によって楽しむ行為なので、セネカは「悪質である」と言ったのです。
我々は短い人生を授かったのではない。
我々が人生を短くしているのだ。
「人生は短い」という言葉を聞いたことありますよね。
確かにあっという間に歳をとってしまいます。
その中身を濃くするか薄くするかは自分次第なのです。
誰もが、他の誰かのために、使い潰されているのだ。
「使い潰す」という表現はネガティブに聞こえますが、他の誰かのために貢献することが人間として生きる意味なのです。
これは社会の仕組みを端的に表現した名言だと思います。
未来のことは、運命の思い通りにさせてやれば良い。
未来はコントロールできません。
コントロールできるのは今現在だけです。
それであれば、未来を不安がったり、考えることは無駄なことだと思います。
先延ばしは、人生最大の損失なのだ。
やるべきことを先延ばしにするのは、毎日を無駄にすることと同義です。
今やるべきことであれば、すぐに取り掛かりましょう!
他のセネカの名言集は下の記事をご覧ください。
まとめ
ここまで世界の哲学者の名言集をご紹介してきました。
どの人も「賢者」や「哲人」と呼ばれた人ばかりなので、学ぶべき部分が多かったはずです。
ぜひこの中からお気に入りの言葉を探してみてください。