ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテはドイツを代表する文豪ですが、有名な著書には教科書にも載った「若きウェルテルの悩み」や、ドイツ史上最高文学と言われている「ファウスト」などがありますよね。
ゲーテはドイツ生まれの偉人ですが、天才と讃えられた人物です。
- 詩人
- 劇作家
- 小説家
- 自然科学者
- 政治家
- 法律家
現在でもこれだけの職業を同時にこなす人は珍しいですが、それぞれの分野のトップランナーとして活躍していたのがゲーテなのです。
そのような天才だったからこそ、多くの名言を残せたのだと思います。
そこで今回は、ゲーテの名言集を解説していきたいと思います。
ゲーテの名言集まとめ
人間の本性には限界というものがある。
喜びにしろ、悲しみにしろ、苦しみにしろ、ある程度までは我慢できるが、そいつを超えると人間はたちまち破滅してしまう。
人間の精神には限界があります。
感情を自分でコントロールしましょう!
結婚は目的ではない。
人間として成熟するチャンスである。
そして、そのチャンスを活かせるかどうかは当人次第だ。
世間ではあまり良い話を聞かないかもしれませんが、個人的に結婚は良いものだと思いますよ。
やはり家庭を持つと、責任感が増します。
そして子供ができると、人のために生きていると実感できるようになります。
このように、人間として成長するチャンスになるのです。
この世の物事を全てバカバカしく感じてしまったら、心は常に不愉快で楽しくなく、まるで頭の中で水車が回り続けているように、イライラとし続けるだろう。
すべてのことから学びがあると考え、馬鹿馬鹿しいなどと思わないことです。
それが楽しく生きるコツなのです。
どんな目標に対してであれ、とにかく情熱を持ってる人とは、例えるなら不死鳥のようなものだ。
情熱を持って取り組める人は、たとえそれが失敗したとしても、何度でも立ち上がってチャレンジし続けます。
- 欲望を露骨に表す者
- 自分の満足しか認めない者
- 平凡な者
こうした者を否定してはならない。
ゲーテが挙げた人々は、一見するとダメな人だと思いますが、そのような人を否定してはいけないと言うのです。
その理由とは、ずばり「本能のままに生きている人」だからです。
つまり、本能のままに生きている人を否定してしまうと、自分を含めた人間自体を否定することにつながってしまうからです。
予想など、所詮は当人の「楽観的な願望の枠」を超えることはないものだ。
何かを始める時、事前にトラブル防止をしますよね。
しかし、実際に起こるトラブルは、予想していた範囲外のことが多いのです。
現在こそ、宝、利益、財産、抵当物です。
さてその保証はどなたがしてくださるのでしょう。
現在を保証できるのは自分一人だけです。
平和の世界に住んでいて、昔の争いを懐かしがる人は、希望という幸福から別れてしまうのです。
人間は刺激を欲しがるので、自分の体を危険な目に晒すケースがあります。
「平和ボケ」とも言われますが、そのような状態で幸福なのに、わざわざ自分を不幸な状態にしてしまうのです。
人間とは矛盾した生き物ですよね。
自由な海は精神を解放する。
思案することは全く無意味だ。
さっと引っ掴めばそれでいい。
「思案する」とは、悩みを抱えている状態のことを指します。
そのような状態は囚われの身なので、早く自由の身になった方が良いのです。
山をひとつ越えていかなければならないのなら、仕方がないから越えるまでだ。
人生には大きな壁が立ちはだかります。
もしそれが出てきたとしても、ただ立ち向かって越えるだけです。
そうすれば人間としてまた一つ成長できるのだと思います。
一日の終わりに、その日に出会った出来事を心の中で整理することだ。
そうすれば次の日は、ちょっとだけ新しくなった自分となって、新鮮な心持ちで新たな一日を始められる。
良かったことも悪かったことも全て振り返ることが大切です。
と言っても、クヨクヨするわけではありません。
失敗したことを反省し、それを改善できるようにするのです。
そうすれば毎日成長できるので、1年後には見違えるような人間になれるはずです。
富を十分に受けていながら、なお欠けているものを思うことほど、人間にとって不快なことはない。
人間の欲望は底知れません。
欲望に支配されるような人生は、本当の人生とは言えません。
自分の頭で考えて、主体的に生きるべきだと思います。
幸、不幸は、我々が自分と比較する対象いかんによって定まるわけだ。
「幸せなのか?不幸せなのか?」というのは、ほとんどのケースで相対的に決められています。
他人と比較している時点で、主体的などありませんよね。
苦痛と快楽、成功と不満が代わるがわるやってくるがいい。
己は一向に驚きはしない。
人生は山あり谷ありなのです。
それが普通なので、決して驚いたり落ち込んだりする必要などないのです。
人生の目的が決まれば、躊躇も不安も無縁となる。
そうなれば悪魔も地獄も恐れない。
ゴール地点が決まれば、後はそこに邁進するだけです。
余計なことは考えず、一直線に突き進みましょう!
結果など、まして名声など、どうでも良い。
そんなものは、ただのおまけである。
行動することが全てです。
結果よりも過程が重要なのです。
あそこへ行けば色々な謎も解けるだろう。
その代わり新しい謎も出てくるのですよ。
何か課題に挑む場合、それを解決するために取り組みますよね。
しかしその結果、新たな課題が出てきてしまうものなのです。
それでも勇気をもって前進し続ける人だけが成長できるのです。
いっさいの幸福の源が僕自身の中にあったように、いっさいの悲劇の源が僕自身の中に隠れているのさ。
起こった出来事を「幸福と感じるか?」「不幸と感じるか?」は自分次第なのです。
記憶は消えてしまっても良い。
現在の瞬間の判断が誤らなければ。
この言葉は、判断する重要さを語っている名言です。
過去の記憶は大切ですが、それよりも正しい判断の方が重要だと言っているのです。
それほどの悩みの種があっては、毎日日々が面白くないというのは当然です。
悩みを抱えたり、過去を引きずる事は良くありません。
そんなものさっさと忘れて、前向きに生きることをお勧めします。
美しい虹でも、15分も消えずに空にかかっていたら、誰も見続けようとは思わないだろう。
人間の感動とは一瞬です。
でもその瞬間を見たいから、人間は頑張れるのです。
危険と見えるものも、ただの脅しに過ぎぬのだ。
行動する前にリスクを考えますよね。
しかしほとんどのケースで、リスクは本当のリスクとなりえません。
本当のリスクとは、挽回できないリスクのことを言います。
よってほとんどのリスクは、ただの脅しでしかないのです。
人間は生きているだけでは満足できないのだ。
なんと贅沢な生き物だろうか。
これは心に刺さる名言ですよね。
人間の良いところは向上心を持っているところです。
現状を改善しようと努めるところです。
本来は誰もがパワフルな生き物なのです。
海は「太平洋」「大西洋」「インド洋」と、いくつもの違った名前で呼ばれている。
けれど、どこでも「塩辛い水」であることに変わりはない。
人間もまた同じだ。
それぞれ名前や立場は違っても、人である限り根本に変わりはない。
社会的な立場や肩書きは違ったとしても、人間の本質は変わらないのです。
目の前に何があろうと、自分は自分である。
目の前に大きな壁が立ちはだかると、恐怖を感じたり、萎縮しますよね。
つまり、自分自身を小さく感じてしまうのです。
しかし、それは単なる勘違いで、あなたの実力は何も変わらないのです。
意見を述べるなら、反論が返ってくることを常に意識しておくことだ。
ほとんどの人間は、良い意見を述べた人を手放しで賞賛することはありません。
そのような心の広さを持ち合わせている人は少ないのです。
このあたりは注意するようにしましょう。
恋愛は理想的なものである。
しかし、結婚は現実的なものである。
理想と現実を無理やり両立させようとすれば、必ず罰を受ける仕組みになっているのです。
それぞれ適切な向き合い方があるので、注意しましょう。
人間の声を聞くと、たちまち胸糞が悪くなる。
神々になろうと一生懸命だが、いつになっても一箇所で足踏みをしているという哀れな代物だ。
この名言にはゲーテの怒りが感じられますよね。
不平不満ばっかり言っていて、行動を起こさない人達に怒りを抱いているのです。
子供は何も知らない。
だから子供の心は、全くオリジナルの「この世に未だ存在していない何か」を生み出そうとする。
子供から大人になっていくと、知識を吸収したり、色々と経験するので、どんどん現実的な思考になっていきます。
その結果、オリジナルの未来を作れなくなってしまうのです。
いつまでも童心(遊び心)を持つことは大切だと思います。
過ちは、若者ならば素晴らしい経験になり、後の人生に利益をもたらす。
失敗を恐れずに、どんどんチャレンジしましょう!
失敗したとしても、それが経験になり、知恵となっていくのです。
生きているものは、変化に対する覚悟を持ってなければならない。
生きることは「変化する」ことです。
つまり、現状を改善していくことなのです。
現状を改善するということは、変化に対するリスクが伴います。
その覚悟を持たなければ、現状を改善することなどできないのです。
辛い時代に生まれるのは、天才にとっては幸運である。
才能を発揮して「時代を良くする」という檜舞台を与えられたからだ。
いつの時代も、人類を進化させるのは圧倒的な行動力を持ったイノベーターです。
そのような人が力を発揮できない法律、社会制度、ルールなどは廃止した方がいいでしょう。
人は結局「最高の自分になること」が唯一の目的だ。
他人の真似をしたり、親から求められる姿になることは、人生の目的とは言えません。
社会のルールを守る前提なのであれば、自分の好きなように生きて良いのです。
とにかく思い切ってやるんですね。
ビクビクしないで。
挑戦する勇気と行動力があれば、きっと偉業を成し遂げることができます。
そこに情熱が加われば、最強だと思います。
情熱は行動を維持するための燃料になるからです。
まとめ
ここまでドイツが生んだ天才「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」の名言集を解説してきました。
独特の言い回しや表現が面白い言葉ばかりなので、座右の銘やお気に入りの言葉が見つかったと思います。
ここで出会った言葉を、これからの人生の灯台として活かしていきましょう!