
田端信太郎といえば、かなりエッジの効いたビジネスパーソンですよね。
優秀であることは間違いありませんが、言動が印象的なので、しばしばSNSでも炎上しているのを見かけます。
しかし語っている言葉は理路整然としており、納得感のある言葉ばかりだと思います。
そこで今回は、社会人(会社員)を目指す就活生に伝えたい、田端信太郎の言葉をまとめてみました。
新入社員はもちろんですが、第一線で活躍するサラリーマンにも響く名言ばかりだと思うので、プロフェッショナルを目指す人はぜひ参考にしてください!
田端信太郎とは?
まずは田端信太郎の経歴についてお伝えしたいと思います。
1975年石川県生まれで、慶應義塾大学経済学部を卒業しています。
新卒でNTTデータへ入社して、その後リクルート社へ転職します。
リクルートでは、フリーマガジン「R25」を立ち上げて事業化を成功させます。
その後、2005年にライブドアへ転職し、livedoorニュースを統括。
2010年にはコンデナスト・デジタルで「VOGUE」「GQ JAPAN」「WIRED」などを担当するカントリーマネージャーとして活躍しました。
その後、2012年に NHN JAPAN(現在のLINE)へ転職し、執行役員に就任します。
広告事業の責任者となり、LINEを株式上場まで導いた後に退職し、前澤友作が社長を務めていたZOZOへ入社します。
前澤社長直下のPR担当として、SNSのフォロワー数を激増させる一翼を担いますが、現在はオンラインサロン「田端大学」の塾長として活躍しています。

田端信太郎の名言まとめ
プロとしての高みを目指したいのであれば「風邪だろうが、雨が降ろうが、槍が降ろうが、来ないといけない場面もあるぞ」と答えます。
もし部下から「風邪をひいたら、欠席してもいいんですか?」と聞かれた場合、「無理に会社へ来て風邪の菌を撒き散らすのも迷惑だから休みなさい」と答えますよね。
しかし見込みのある優秀な部下であれば、この名言のように答えるのが正解だと語っています。
このような発言をSNSですると炎上する時代なので、そういった意味では不都合な真実だと思います。
できない部下ほど言い訳ばかり並べます。
できない理由など興味なくて、上司が聞きたいことは「仕事の状況報告と今後の対応策」です。
前向きな報告を心がけましょう。
プロとして自分のアウトプットが満たすべき品質について、自分なりの美学を持つことです。
サラリーマンはプロフェッショナル意識が薄いかもしれませんが、給料を貰っている以上は「ある特定分野のプロフェッショナル」として雇用されています。
それは新入社員でも同じなので、仕事に対して自分なりの美学を持ちましょう!
一番ダサいのは「まわりが帰ってないから帰らない」ということです。
これは残業について語った名言です。
周りの空気を読んでばかりの”サラリーマン根性”を揶揄した言葉ですよね。
ビジネスには、絶対に遅刻してはいけない会議や打ち合わせがあります。
そのような大事な局面で遅刻するのは言語道断です。
重要なアポイントメントに余裕を持って行くのは、ビジネスパーソンとして当たり前のことだと思います。
近年はZoomなどを活用したオンライン商談が主流になっていますが、それも全く同じです。
「オンラインだから少し遅れても大丈夫」ということはあり得ないので十分注意しましょう。
ボールを持ってなんとなくフィールドを走り回って汗をかいているだけで「仕事した」と勘違いしてる人が多いのです。
仕事には必ずゴールがあります。
それをきちんと確認せずに、なんとなく忙しくしている会社員が多いと田端信太郎は語っています。
仕事を依頼された時に、その目的と制約条件をセットで聞くことができる社員は「できる社員」です。
制約条件とは、使える費用、納期までの時間、動員可能な人材など、仕事をする上での条件です。
これを知らなければKPIが設定できず、仕事のスケジュールも立てられません。
つまり、これを聞かない社員は「ダメ社員」ということになるのです。
ビジネスは全方向で100点満点を取ることなんて無理です。
田端信太郎は「ビジネスとはトレードオフの関係にあります」と語っています。
つまり、何かを得るのであれば、何かを捨てなければいけないということです。
ビジネスにおいては「全てを得ることができない」と心掛けましょう。
「丸投げされた」ということは「自由を得た」と思った方がいいのです。
上司から仕事を丸投げされると「ふざけるな!」と思いますよね。
でもそこは発想の転換をして「自由を得た」と前向きに捉えた方が良いと思います。
丸投げされたということは「好きにやれるチャンス」ということです。
好き勝手にやって上手くいけば、それが経験値になりますし、もしうまくいかなければ上司の責任になるだけです。
つまり、どちらに転んでも「おいしい」ということです。
ダメなビジネスパーソンの典型例は、電話で連絡をして相手が全然出ないのに、電話をかけ続けるような人。
田端信太郎は、このようなビジネスパーソンを「センスがない」と一刀両断しています。
例えばホリエモンのように「電話をしてくるような奴と仕事をしない」と公言している相手の場合、アプローチの仕方を考えなければいけません。
そのような気配りができる人は、一流のサラリーマンだと思います。
人間は「自分のことを理解してもらえている」と感じると、安心感につながります。
大きなディールをするためには共感が欠かせません。
営業職の人は「共感」というキーワードを理解しておきましょう!
上司やお客様から届いたメールやメッセンジャーなどへの返信は、早ければ早いほど良いです。
これは100%同意できる名言ですよね。
レスポンスは早ければ早い方が良いと思います。
特に昨今はSlackやLINE、Facebookメッセンジャーなどをビジネスに使うケースが多いですが、既読スルーをするのではなく、きちんとスタンプ送ったり、絵文字を送るなど、「相手とコミュニケーションする」という意識を持った方が良いと思います。
既読スルーするのか、スタンプを一個送るのか…
たったこれだけの違いですが、ビジネスの成果には雲泥の差が出てくるはずです。
それなりに納得感のある答えを瞬時に出せるというのは、仕事ができる証拠です。
朝礼をしていると、上司から突然質問されることがありますよね。
日常業務している時でも、突然社長から声をかけられることがあります。
その時に素早く反応できたり、聞かれた質問に即答できるということは、常日頃から準備している証拠だと思います。
そのような状態を「即応性」と呼んでおり、”即応性が高い人”は優秀なビジネスパーソンの証となっているのです。
ビジネスでは「主語抜き」は絶対にNGです。
- 誰が言ったのか?
- 誰がやるのか?
- 誰が判断したのか?
ビジネスのやり取りでは、必ず主語が付きますが、それがない場合にはコミュニケーションは成立しません。
必ず主語とセットで報告するようにしましょう。
上司への質問は「クローズドクエスチョン」で聞く。
クローズドクエスチョンとは、限定質問のことです。
その逆がオープンクエスチョンで、拡大質問を意味します。
この辺りについて知りたい人は下の記事をご覧ください。
「やりたいこと」かつ「儲かること」を見つけるのは至難の技です。
仕事が面白くない人は多いかもしれませんが、そもそもやりたい仕事を見つけるのは至難の業だと思います。
そういった意味では「ビジネスとは稼ぐこと!」だと割り切った方がいいかも知れません。
単純な仕事ほど、上司の期待値を超えてやればいい。
超えればそれがきみのオリジナリティになります。
田端信太郎は「誰でもできる仕事にこそチャンスがある」と語っています。
なぜかといえば、「誰でもできる仕事」というのは、ある意味で「つまらない仕事」とも言えるので、ほとんどの人が手抜きをしているからです。
なので、自分なりの創意工夫をすれば、大きな成果が出せるのです。
若いうちは「何が無駄か、無駄じゃないか」すら分かりません。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」という格言がある通り、若いうちは何事も経験した方が良いと思います。
プロ野球でスーパースターになろうと思ったら、1000本ノックを受けないといけません。
1000本ノックは地味だし単純作業なので、嫌がる人は多いですよね。
でもそのような基本をこなすからこそ、スキルは上積みされていくのです。
元メジャーリーガーで、日本を代表するプロ野球のイチロー選手は、大変な努力家として有名です。
イチロー選手の名言集は下の記事をご覧ください。
会議は基本的に無駄です。
必要最小限にしたほうがいい。
田端信太郎らしい、切れ味のある言葉ですよね。
会議はあくまでも手段なので、「なぜ会議をやるのか?」という目的をきちんと明確にして、目標達成できるようにするべきだと思います。
根回しでは順番が重要です。
根回しはビジネスパーソンにとって重要なスキルですよね。
ちなみに、根回しする時には順番があるので注意しましょう。
- 自分の頭で判断を下せたり、自分の意見を言える人
- 他人の意見を気にする人
このような順番で根回しするのがオススメです。
根回しスキルについて知りたい人は下の記事をご覧ください。
古今東西問わず、食事を一緒にとることには大きな意味があります。
ビジネスパーソンは、ランチミーティング(ランチ会食)を上手に活用するべきだと思います。
ランチはコストが低いだけでなく、終わりの時間も決められているため、夜の会食ほどダラダラすることがありません。
そういった意味では、とても効率的な会食が実現できるはずです。
会食のビジネスマナーを知らない人は、下の記事を確認しておきましょう。
服装は戦略的に使い分けましょう。
昨今は「オフィスカジュアル」が主流になっていますが、だからといって「どんな場所でもポロシャツ、ノーネクタイでOK」というわけではありません。
TPOによって使い分けるのが正解だと思います。
そもそもスーツには着こなし方があるので、ビジネスパーソンであればそのあたりの知識を持っておくべきでしょう。
スーツの着こなし方について知りたい人は下の記事をご覧ください。
仕事ができる人ほど、謙虚で偉そうにしないものです。
これはとても同意できる言葉です。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という格言もありますが、本来はその様に振舞うのが正解だと思います。
今年入社した若造だったとしても、10年後にはベンチャー企業の社長になっているかもしれません。
選挙で当選して、国会議員になる可能性だってあります。
時間の経過は人間を成長させるので、時間軸を止めて他人を見ない方が良いでしょう。
実力が同じなら敬語を使える人間の方が明らかに上に行けます。
ビジネスの世界では、細かい部分で差が付いてきます。
もちろん敬語も同じで、丁寧語、尊敬語、謙譲語などを、きちんと使い分けできる人の方が評価されるはずです。
細かい話ですが「知っておいて損がない知識」は必ず押さえておきましょう。
もし敬語について不安感があるなら、下の記事をご覧ください。
99%は凡人です。
自分を「特別な人間」だと思い込むと、横柄な態度になります。
しかし自分のことを「凡人」だと認識しておけば、きっと謙虚な姿勢になれるでしょう。
世間話や雑談がうまくできると、ビジネスにもすごく有利です。
ビジネスは人と人とのコミュニケーションなので、当たり前ですが”雑談スキル”は重宝されます。
特に営業職はお客様とコミュニケーションする役割なので、どんな話をするか悩みますよね。
もし雑談や世間話に課題感があれば、下の記事を読んでみてください。
一番最悪なのは、嘘をつくことです。
ミスはいいけれど、嘘をつくのはダメです。
仕事でミスは起こるものですが、それを隠そうとしたり、嘘をつくことは絶対にやめましょう。
上司は嘘をつかれたら、部下を庇いきれません。
一人で抱え込まずに、さっさとシェアして、組織として迅速に対応するのがベストでしょう。
お詫び訪問は「コント」である。
ビジネスパーソンであれば、不手際を謝罪したり、クレーム対応するケースもあるはずです。
そんな時には「お詫び訪問」となりますが、そのようなシチュエーションは気が重いですよね…
しかし「お詫び訪問=コント」だと思い込んでいれば、だんだん自分が俳優のような気分になってくるはずです。
要するに「物事は考え方次第」ということです。
漠然とインプットすることに意味はない。
インプットするというのは、知識を蓄えることです。
蓄えた知識は使わなければ意味がありませんよね。
つまりアウトプットすることが重要なのです。
それができて初めて知恵(知識と経験が結びついたもの)となります。
知恵になったものは自分の糧となるので、それこそが本物の力になっていくのです。
最も基本的な財務諸表である「貸借対象表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」というのは、ビジネスにおいては点数計算のルールです。
法人営業をしている営業マンは、B/SとP/Lを理解しなければ三流だと思います。
お客様が事業投資をした場合、「B/SとP/Lにどう影響するのか?」が理解できないと、本質的な提案ができません。
法人営業マンは十分注意しましょう。
執行役員と取締役の違いはわかりますか?
営業をしていると、「執行役社長」という肩書きの人や「取締役会長」、「代表取締役」「本部長」など、様々な役職の人に出会うはずです。
最近では「CEO」や「COO」など、横文字の肩書きも一般化しましたが、ビジネスパーソンであればこれらの違いが認識できて当たり前です。
もしその知識がないのであれば、まだまだ勉強不足だと思います。
同期の連帯感は気持ち悪い。
同期同士仲良くやるのは良いですが、馴れ合いになるのは良くありません。
そもそも会社は「仲良しの集まり」ではありません。
同期というのは、お互いがライバルであることを認識させるための「人事の仕組み」です。
会社組織は”競争社会”であることを再認識しましょう。
転職するなら、次を決めてから辞めろ。
在職中の人は「今の会社より条件が悪ければ行かない」と言えるので、強気の交渉ができます。
だから会社を辞めずに「中途採用に応募している人」は圧倒的に有利なのです。
転職活動とは「自分の労働力を売りに出すこと」なので、あくまでも交渉事です。
労働者は自分の労働力を提供する代わりに対価(=お金)を得ることができます。
その労働力を高く買ってくれる会社(=自分の能力を評価してくれる会社)に入社すれば良いだけなので、意外とシンプルですよね。
田端信太郎は「今の会社を辞めてから転職活動する人はセンスがない」と一刀両断しています。

一流ビジネスパーソンの名言から学ぼう!
ここまで田端信太郎の名言集をご紹介してきました。
やはり一流ビジネスパーソンの言葉には重みがありますよね。
ライブドア時代に上司であった堀江貴文(ホリエモン)もたくさんの名言を残しています。
有名企業の社長やCEOを務めた人物も、数多くの格言を残しているので、もし興味があれば下の記事をご覧ください。