イチロー選手と言えば、日本プロ野球界を代表する名選手ですよね。
日本とアメリカ(メジャーリーグ)で多大なる実績を残して現役引退したイチロー選手ですが、その思考術にも注目が集まっています。
そこで今回は、過去にイチロー選手が発言した名言集をまとめながら、その意味を解説してみました。
ビジネスパーソンにとって「座右の銘」にできるような言葉ばかりなので、是非ご覧ください。
目次
- 1 イチロー選手のポジティブ名言集
- 1.1 名言1:目標の立て方について
- 1.2 名言2:仕事を楽しくするコツ
- 1.3 名言3:プレッシャーについて
- 1.4 名言4:自己成長について
- 1.5 名言5:苦労について
- 1.6 名言6:嫌な仕事について
- 1.7 名言7:積極的な姿勢について
- 1.8 名言8:1日の反省について
- 1.9 名言9:努力について
- 1.10 名言10:自分との約束について
- 1.11 名言11:失敗について
- 1.12 名言12:練習について
- 1.13 名言13:努力について
- 1.14 名言14:目標について
- 1.15 名言15:成功について
- 1.16 名言16:夢を叶える方法について
- 1.17 名言17:スランプについて
- 1.18 名言18:準備について
- 2 まとめ
イチロー選手のポジティブ名言集
ビジネスにおいてモチベーションアップは必要不可欠な要素だと思います。
イチロー選手が発する言葉はとにかくポジティブで、不思議な力が込められていて、どの発言も心を揺さぶるものばかりです。
仕事やプライベートに役立つ名言ばかりなので、一つずつチェックして下さい。
名言1:目標の立て方について
30試合で30本というのを設定していた。
それをクリアできたことは悪くない。
イチロー選手と言えば、毎シーズン200本安打を達成したことが衝撃を与えました。
これだけ凄い実績を毎年のように、しかも当たり前のようにこなしたのです。
しかし、イチロー選手本人からしたら、「目標通りに達成しただけ」という感覚なのかもしれません。
もし「今シーズンは不調だから100本以上打てればいい」と考えた瞬間、自分自身で壁を作ってしまうことになります。
つまり、シーズン中盤で100本を達成した場合、それ以降の試合はモチベーションが上がらず、自分の中では消化試合みたいになってしまうのです。
かといって、「300本安打を目標にする」という目標では高すぎます。
これもシーズン途中で達成できないことが明らかになった場合、それ以降の試合に対するモチベーションが上がりません。
つまり、イチロー選手にとって「シーズン200本安打」というのは、全力で走り抜ければなんとか手が届くレベルの目標だということです。
この目標設定は、自分自身の能力をきちんと理解しているイチロー選手にとって、妥当性のある絶妙な目標数値なのです。
名言2:仕事を楽しくするコツ
私の原動力は「野球が好きだ」ということです。
この答えは一見シンプルに聞こえますが、なかなか自覚できていない人は多いと思います。
さてここで質問です。
Q.あなたは自分の仕事が好きですか?
毎日忙しくしていると、仕事自体が好きか嫌いかという感情など忘れて、とにかく目の前のことをこなすだけで精一杯になってしまいます。
しかし、仕事をする上ではこのような感情が一番大切なのです。
仕事をしていてモチベーションが上がらないこともあるでしょう。
仕事が辛いと感じることもあるでしょう。
仕事をするということは、楽しいことばかりではありません。
時には辛いことや苦しい局面もあり、眠れない夜もあるでしょう。
働くということは、むしろそれが当たり前だと思います。
しかし「仕事が好き」という感情があれば、それが原動力となってモチベーションが保てるのです。
好きな仕事だから一生懸命続けられて、「仕事を極めよう!」と思うことができるのです。
名言3:プレッシャーについて
ドキドキする感じとか、ワクワクする感じとか、プレッシャーのかかる感じはたまらないですね。
僕にとって、これが勝負の世界にいる人間の醍醐味ですから。
人によっては「プレッシャーは緊張するから嫌だ」と言うでしょう。
しかし、イチロー選手はプレッシャーを楽しんでいるようです。
プレッシャーを苦痛に感じるのも、ワクワクするのも本人次第です。
それであれば、プレッシャーを楽しんだ方が良いですよね。
プレッシャーのある局面というのは、きっと大きな仕事や、緊張する場面だと思います。
そのような時には、「大きな仕事を自分に任せてもらえた!」と前向きにとらえて、プレッシャーがかかる局面を楽しみましょう。
むしろ、プレッシャーがかかる局面に出会えたことを感謝して、「自分はラッキーな人間なんだ!」と思えるくらいが丁度良いのかもしれません。
名言4:自己成長について
あの時の僕と今の僕を比べるのは、今の僕に失礼だと思う。
人間は日々成長するものです。
むしろ、成長が鈍化している場合には猛反省すべきだと思います。
とはいっても、過去の自分が何も努力していなかったとは言えません。
きっとその時の最大パフォーマンスを追求していたことでしょう。
そのような過去があって現在が形成されているのです。
なので現在のあなたは、最高のパフォーマンスが発揮できて当たり前なのです。
名言5:苦労について
自分は幸せな人間だと思う。
不幸な人っていうのは、何でも苦労なくできてしまう人のことだと思う。
それでは克服する喜びが無くなってしまうので、僕は嫌だな。
この言葉はとても奥深いように感じます。
何不自由なく暮らすことは、一見すると幸せそうに感じますが、そこには本当の喜びが無いように思えます。
つまり「成長している」とか「前進している」という感覚がないのです。
壁は高ければ高いほど、乗り越えた時の喜びが大きいと言われています。
自分では越えられそうにない困難な問題に直面した場合、悩んだり困るのではなく、それを楽しむようにしましょう。
それを達成した時に見える景色は、あなたの人生を変えてくれるかもしれません。
名言6:嫌な仕事について
嫌いなことを「やれ!」と言われてやれる能力は、後で必ず活きると思います。
仕事というのは、いつも楽しいばかりではありません。
中には「なんでこんな仕事をしなければいけないんだ…」と思うようなこともあるでしょう。
自分が苦手とすることや嫌いなことに、前向きな気持ちで向かうことができる人間などいません。
もし嫌な仕事を振られた場合には、「この経験は必ず自分を成長させてくれる」と思い込むようにしましょう。
名言7:積極的な姿勢について
守るのではなく、奪いにいく。
バッターボックスに立った場合、イチロー選手は積極的にバットを振るように心掛けているそうです。
イチロー選手にとって四球で出塁することは、決して積極的とは言えません。
もし四球することを許容すると、「見逃してもOK」という消極的な思考が生まれてしまいます。
そうすると積極的にバットを振ることができなくなるのです。
スポーツでもビジネスでも同じですが、積極的な姿勢にするだけで、結果は大きく変わってくるのです。
名言8:1日の反省について
1日の反省をしているのです。
グラブを磨きながら「試合前に何を食べたか?」「よく眠れたか?」というところから、実際にゲームが終わるまでに起こった全てのことを振り返っているのです。
ビジネスパーソンも、「今日1日の結果がどうだったか?」「どんな成果を残せたか?」ということを必ず考える癖を付けましょう。
- 昨日の自分よりどれぐらい成長したか?
- 見込案件がどれだけ進捗したのか?
- 目標達成にどれだけ近づいたのか?
もし昨日よりも前進できていなければ、猛反省して「なぜそうなったのか?」という原因を追求しましょう。
同じような失敗を絶対に繰り返していけません。
毎日10分だけでも良いので、じっくりと反省する時間を確保するようにしましょう。
名言9:努力について
どんな難しいプレーも当然やってのける。
それがプロフェッショナルであり、僕はそれに伴う努力を人に見せるつもりはありません。
仕事をしていると「こんなに努力しているのに認めてもらえない…」と思うことがあるはずです。
しかしイチロー選手はそのような弱音を吐きません。
努力の価値は自分が判断するものであって、評価は勝手に他人がするものです。
つまり、人からどう評価されようがそれに対して反論したり落ち込む必要などなく、ただ自分の最高パフォーマンスを求めて努力すれば良いだけなのです。
仕事とは「自己成長のためにやるもの」なので、他人からの評価を気にすることはやめましょう。
名言10:自分との約束について
自分でやると決めたことに対しては手抜きをしないことです。
そこで手抜きをしたら、多分そっぽ向かれちゃうと思いますよ。
「自分で決めたことすらやれない人」と思われちゃうからね。
自分で勝手に決めたことは、人に言う機会は少ないはずです。
なので、いつでも軌道修正できますし、無かったことにすることもできます。
しかしそれでは駄目なのです。
自分は自分自身にとって、一番厳しい教師のような存在でなければいけません。
もし自分の言ったことが守れない場合には、周りに公言する癖をつけましょう。
プロサッカーの本田圭佑選手も同じですが、自分で決めたことを周りに公言している光景をよく見かけます。
このようにすると、自分自身を追い込むことができるので、結果的に自分の能力を高めることができるのです。
名言11:失敗について
空振りだとか三振だとかに一喜一憂しないことが大事です。
「打てない」とか「もうダメだ」と思ったら、次の打席には立てません。
たとえ3打席、4打席ダメであろうと、次につなげる打席にしなければ打ち取られてしまいます。
この言葉を要約すると、「失敗こそ成功の糧である」ということです。
一つ一つの失敗を反省することは良いのですが、それをクヨクヨと引きずったり、いつまでも沈んでいることは決して良くありません。
そうではなくて、たとえ三振したとしても、そのピッチャーの球を打つためのヒントが一つでも得られれば良いのです。
つまり、もし打てなかった場合には「失敗した!」と思うのではなく、「打てないやり方を学んだ!」と思うようにしましょう。
名言12:練習について
仕事に対する責任感で練習しているわけじゃないんですよ。
野球が好きだから練習をしているんです。
ただそれだけです。
ほとんどの人は「なぜ仕事をするのか?」と聞かれた場合、「お金のため」とか「生活費のため」と答えるでしょう。
しかしそのような発想ではプロフェッショナルになれないと思います。
根本的に「仕事が好き」という感覚がなければ、一流になることはできません。
義務感というのは、一定の成果を出した時に無くなってしまうものです。
しかし仕事に対する達成感というのは、いつまで経っても無くなることがなく、虜になってしまう感覚なので、執着心すら湧いてきます。
ビジネスパーソンは「どうしたらもっと仕事にのめり込めるか?」を考えてみましょう。
名言13:努力について
僕を「天才」という人がいますが、僕自身はそう思いません。
毎日血のにじむような練習を繰り返してきたから、今の僕があると思っています。
なので僕は天才ではありません。
世の中には「天才」と呼ばれる人が一定数います。
しかし、生まれながらにしての天才などいないのです。
誰でも不断の努力をしながら、自分自身を追い込んだからこそ、大成したのだと思います。
人は努力した部分を見ないので、成功している部分だけを切り取って「あの人は天才だ!」と言うのでしょう。
誰でも血の滲むような努力をすれば、天才の仲間入りができるのです。
名言14:目標について
目標を設定してそこに到達すれば、それで満足して先に進む努力をしなくなるでしょう。
満足は求めることの中にあるんです。
目標は達成した瞬間に消えてしまいます。
例えば「首位打者になる」とか「社長になる」という目標も、到達した瞬間に消えてしまいます。
しかし、目的であれば継続的に続いていくはずです。
例えば「世の中をもっと便利にしたい」とか「10割打者に近づきたい」という目的を持って没頭すれば、常に高いモチベーションで取り組むことができます。
なので目標はあくまでも通過点と考えて、目的を大切にするようにしましょう。
名言15:成功について
好きな言葉と言われると、すぐに思い浮かびません。
しかし、嫌いな言葉ならあります。
それは「成功」です。
この言葉は嫌いです。
多くの人はイチロー選手のことを「成功者」と呼ぶでしょう。
しかし本人は「成功」という言葉を嫌っているようです。
なぜかと言うと、「成功」という言葉は、その時点で完結したことを意味しているからです。
成功している状態で十分なので、それ以上の努力は求められませんし、それ以上の結果も要りません。
そうではなく常に向上心を持って、自分が満足する生き方を追求しているのがイチロー選手なのです。
本当の「成功」という言葉は、自分が死んだ後に訪れるものです。
それまでは勝敗に目を向けることなく、いま目の前にあることに対して全力を尽くせば良いのです。
名言16:夢を叶える方法について
結局は細かいことを積み重ねることでしか頂上にはいけない。
それ以外に方法はないということですね。
偉大な記録を打ち立てた「イチロー選手の言葉」だと思うと、なんか感慨深いですよね。
イチロー選手の偉大なる記録は、たった一本の安打をコツコツ積み上げることで達成されました。
人間は楽をしたがるので、「どうすれば近道ができるか?」とか「どうすれば手っ取り早く実現するか?」ということを考えがちですが、そんなことは無理なのかもしれません。
夢を叶えるという視点に立った場合、ある程度長い期間がかかるはずです。
そのような夢を叶える場合、近道を探すよりコツコツ努力した方が、意外と一番近道なのかもしれません。
名言17:スランプについて
僕の中のスランプの定義というのは「感覚を掴んでいない」ということです。
結果が出ていないことを、僕はスランプとは言いません。
偉大な記録を打ち立てたイチロー選手でも、結果が出ない時はあります。
仕事で結果が出ない時、すぐに「スランプに陥った!」と嘆く人がいますが、それは本当にスランプなのでしょうか?
結果が出ない原因は、ほとんどのケースでわかっているはずです。
ただそれを改善するのを怠っていたり、サボっているだけのケースが多いのです。
結果が出ない原因が分かっているなら、それだけで成功には近づいています。
名言18:準備について
ハイレベルのスピードでプレイするために、僕は絶えず身体と心の準備をしています。
自分にとって一番大切なことは、試合前に完璧な準備をすることです。
イチロー選手はバッターボックスに入る前、ウェイティングサークル内で入念にストレッチをしています。
もちろんそれだけではありませんが、試合に入る前の入念な準備を怠らないのです。
プロフェッショナルを名乗る以上、試合で120%の力が出せなければ話になりません。
そのためには準備段階で150%、200%の力を注ぎ込まなければいけません。
それが試合本番では120%で着地するのです。
まとめ
この記事ではイチロー選手の名言を一部だけ抜粋して解説しました。
どれも奥行きがあってポジティブで、心に響く言葉ばかりだと思います。
ビジネスに応用できる考え方がたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。