営業職の皆さんは「営業」という仕事を楽しんでいるでしょうか?
「仕事が楽しい!」と言えるほど気楽な職種ではないので、あまりそう言える人は多くないと思います。
しかし、仕事は楽しんでやれた方が本来であれば理想的ですよね?
そこで今回は、営業の仕事をいかに「楽しく&楽(ラク)にこなすか?」をテーマに解説していきたいと思います。
目次
楽(ラク)な営業職の種類
営業と一括りに言ってもその中身は様々です。
ではどのような営業職が最も楽なのでしょうか?
一般的に「楽な営業職」と言われている3つをご紹介させていただきます。
【楽な営業①】ルート営業
ルート営業は決まったお客様をグルグルと巡回する営業職のことを言いますが、基本的に同じ顧客を定期的に訪問する為、お客様と仲良くなりやすい傾向にあります。
すると営業という感覚よりは友人・知人に会いに行く感覚の方が近くなるので、営業独特のプレッシャーをあまり感じることがありません。
たまにお客様と飲みに行ったり、ゴルフに行くような関係性になれるのがルート営業という仕事なのです。
【楽な営業➁】法人営業
法人営業はBtoB営業とも言われています。
法人顧客を相手にした営業スタイルで、現場担当者や事業責任者、時には相手の社長と商談することもあります。
法人営業の特徴は、相手がメリットさえ感じてくれれば、ほぼ確実に受注できることです。
個人向けのセールスと違って、企業は合理的な考え方をするので、究極的には「確実に利益に繋がる」ことさえ伝われば契約に至ることでしょう。
よって、提案した製品サービスを導入することで
- 売上アップに繋がる
- 業務が改善される
- コストが削減できる
などのメリットを明確に伝えられることが重要なのです。
【楽な営業➂】代理店営業
代理店営業は少し特殊な営業スタイルです。
全ての会社にある営業職ではないので、もしかしたら馴染みのない人もいるかもしれませんね。
代理店営業とは顧客(エンドユーザー)を相手にするのはなく、販売代理店(販売パートナー)を相手にする営業スタイルのことをいいます。
代理店営業をする目的とは、ズバり「販売代理店に売ってもらうため」です。
その業務内容は多岐にわたっていて、
- 代理店との信頼関係構築
- 業務の改善提案
- ノルマの確認
- 報酬条件の調整
- 営業同行
- 研修会の実施
など様々です。
いかに代理店が気持ちよく動ける(売ってくれる)かを考え、その仕組みを代理店と一緒になって構築していくのです。
このような特徴があるため、人によっては「代理店営業は辛い…」と感じる人もいるようです。
辛い営業の種類
楽な営業とは対照的に世の中には「きつい…」とか「しんどい…」言われる営業職が存在します。
ここでは一般的に「辛い…」と言われている営業職について解説していきたいと思います。
【辛い営業1】飛び込み営業
飛び込み営業では、個人・法人は関係なく、アポなし営業を仕掛けるやり方なので、とてもストレスが溜まると言われています。
近年は飛び込み営業が「業務妨害」として嫌われる傾向にあることと、そもそも精神的にきついことが辛い営業と言われている所以です。
飛び込み営業では門前払いをされるケースがほとんどなので、そのような扱いに耐えられない人には向かない営業スタイルだと思います。
【辛い営業2】個人宅向け営業
個人宅向けの営業も辛い営業スタイルだと言われています。
個人向け営業が嫌われる理由は、相手(お客様)が個人だからです。
個人は法人と違って合理的に物事を判断しないので、時に感情論で判断されたり、どんなに完璧な提案をしても「何となくやめた」「面倒だからいいや」というような適当な判断をされるケースがあります。
このようなケースは、利益を追求している法人では絶対にあり得ない反応になります。
そのような独特なクセが個人営業のやりにくさだと言えるでしょう。
【辛い営業3】テレコール営業
テレコール営業も辛い営業の代表格と言われていて、テレコール営業も飛び込みと同様に業務妨害として嫌われる傾向にあります。
よって「ガチャ切り」と呼ばれる、こちらが話している途中でいきなり電話を切られるようなことが頻繁に起こるのです。
ほとんどの営業パーソンは精神的に耐えられないで、テレコール営業を早々に諦めてしまいます。
大企業は営業が楽?
当たり前の話ですが、大企業には「知名度が高い」という大きなメリットがあります。
たとえ知名度が無くても、たくさんの取引実績や顧客数などを提示できるので、一般的に大企業の営業マンはセールスが楽だと言われています。
確かに設立まもないベンチャー企業では、社名を名乗ったところで知られていない上、特に自慢できるような実績もありません。
これだけでも大企業は十分有利と言えますが、大企業には「東証1部上場」などの箔が付いていますので、中小企業と比較すると信頼度が天と地ほど違います。
圧倒的に大企業の有利と言えるような条件が揃っているので、経済規模が大きな会社ほど営業活動がラクになっていくのです。
法人営業では中小企業に勝算あり
前述した通り、確かに一見すると大企業の方が営業活動が有利に見えますが、実は中小ベンチャー企業でも大企業と対等に戦えるやり方があるのです。
それは法人営業を主戦場にするやり方になります。
個人営業の場合は大企業有利なのが確実ですが、法人営業では大企業でも中小企業でもほとんど大差がありません。
というのも、知名度や実績という部分は、あくまでも「営業の入口部分」でしかないので、法人営業の場合には「大企業の方が商談に繋がりやすい」というだけなのです。
法人営業では相手が合理的な判断をする為、良い製品サービスを適正な価格で提供してさえいれば、中小企業でも十分互角に戦えるのです。
むしろ法人営業に限っては、機動力の高い中小ベンチャー企業で営業した方が勝算が高いと言えるかも知れません。
このように弱者が強者に勝つ法則を研究したのが、ランチェスター戦略です。
人員も豊富で資本力がある大手企業に、中小企業が勝つ方法を合理的に教えてくれるので、気になる人は一度書籍を読んでみてください。
営業活動は辛い!
営業という仕事は辛いと言われていますが、営業経験者なら誰もが納得感があるはずです。
しかし、その反面「営業は楽しい」と感じる人がいるのも事実です。
ではこの両者の違いは一体何なのでしょうか?
一般的に営業が辛いと言われる一番の理由は「厳しいノルマ」にあります。
このノルマが精神的な負担になり、病んでしまう人もいるほどです。
元々ノルマは会社の予算に応じて割り振られる数字ですが、その詳細を知りたい場合には下の記事をご覧ください。
営業ノルマは会社の都合によって設定されるので、営業マンの能力やスキルとは関係なく降ってくる数字だと言えます。
よって、「今の能力とスキルであれば、ノルマが達成できるorできない」という単純な話ではなく、この無理難題とも言えるノルマを「どうやってこなすか?」を考えるのが営業職本来の仕事なのです。
そう考えると営業という仕事は、とてもクリエイティブな仕事に思えてくるはずです。
営業を楽しむ為には…
気持ちが前向きになったところでノルマの話に戻ります。
「営業は辛い」と思う原因がノルマだったとした場合に、例えば毎月のノルマを100%達成することが容易な人がいると仮定しましょう。
果たしてこの人にとって営業という仕事は辛いのでしょうか?
逆に周りからちやほやされて、「とても楽しい!」と感じるのではないでしょうか?
つまり、毎月のノルマを楽に達成できる仕組みさえあれば、営業という仕事は絶対に楽しくなるはずなのです。
そのために必要なことが”見込み案件をたくさん持つ”ことなのです。
毎月のノルマをラクに達成する為には、「たくさんの見込案件」が欠かせません。
見込案件を増やす方法
見込案件を増やすことが「営業を楽にする秘訣」であることが判ってきました。
それでは、どうやって見込案件を増やせば良いのでしょうか?
一般的な施策としては「インバウンドマーケティング」が挙げられます。
インバウンドとは内側に入ってくることを意味する言葉で、営業活動では「お問合せ」や「お申込み」が入ることを意味しています。
ここでは、おすすめのインバウンド施策を3つほどご紹介したいと思います。
【おすすめ1】リファラル営業
リファラル営業とは紹介営業を意味します。
リファラル(紹介)営業は知人や取引先から見込案件を紹介してもらう営業手法を言います。
紹介してもらった後は、自分が営業・提案を行い、受注に至った際に紹介報酬を還元するというビジネススキームです。
世の中のトップセールスと言われる方は、この紹介営業を上手く活用しています。
このような紹介者を100人~1,000人規模でネットワーク化することによって、勝手に見込案件が入ってくるインバウンドの仕組みを構築することができるのです。
もし紹介営業が気になる人はリファラル営業サイトを確認してみると良いでしょう。
【おすすめ2】webマーケティング
webマーケティングはリスティング広告を代表として、web広告全般を意味しています。
webは24時間休みなく働いてくれる頼もしい味方なので、webマーケティングを上手く活用することで、インバウンド数を圧倒的に増やすことができます。
しかし、あくまでも広告予算が必要になることと、webの知識が無いとwebマーケティングを実施することができません。
実施する上ではこの辺りが高い壁になりますが、個人的なブログを運営したり、SNSでフォロワー数を増やすこともできるので、決して大規模な予算が絶対に必要という訳ではありません。
【おすすめ3】営業代行
営業代行には様々なスキームがありますが、インバウンド施策として挙げるならアポイントの獲得代行になると思います。
アポ代行とはアポイントの獲得を業者に依頼(アウトソーシング)することを言います。
この面倒なアポ取り業務をアウトソーシングできるだけでも、かなり業務効率化できるはずです。
アポイントをどんどん獲得してくれるので、自分は提案営業に専念できることも特徴的です。
しかし外部業者なので、アポ質にムラができることと、アポイント1件につき15,000円~50,000円ほどの予算が必要になってくるので、アポイント10件を獲得する為には、おおよそ30万円ほどの予算を用意しなければいけません。
大企業であれば全然問題ないと思いますが、中小企業にとっては少し高い予算感だと思います。
まとめ
一般的に楽と言われる営業の種類から、営業を簡単にする方法まで解説してきました。
「営業を楽にする」ということは「営業を楽しくする」ことにも直結するのが理解できたと思います。
これからの時代の営業では「いかに楽して営業ノルマを達成するか?」がテーマになると思います。
昔ながらの「営業は足を使って稼ぐ」とか、気合根性論が通じる時代ではないのです。
時代錯誤なやり方は早めに見限って、新しいやり方を模索してみてください。