営業職の人であれば、「自分は営業職に向いてるのだろうか?」と考えたことが一度くらいあると思います。
これは誰もが考える事だと思いますが、その答えを出すことは困難を極めるはずです。
そこで今回は、営業職や販売職に向いている人の特徴や共通点をご紹介していきたいと思います。
「自分はセールスに向いていない…」と思っている人は、働き方を見つめ直す機会になると思うので、ぜひ参考にしてください。
目次
営業職に向いてる人とは?
営業職に向いている人とは、誠実さがあって、他人に興味を持てる人です。
これだけ聞くとシンプルに聞こえるかも知れませんが、実態はそんなに単純な話ではありません。
営業マンの仕事は、大半の時間を人と接することに費やします。
ここでいう「人」とは、
- お客様
- パートナー(販売代理店など)
- 社内の人(上司や部下、他部署の人など)
などをいいます。
そのため、人といることが苦にならなかったり、「人と話すことが好き!」という人も営業職に向いているでしょう。
また、お客様は一人一人違う考え方をしているので、
- 何をしてもらいたいのか?
- どんな提案が最適なのか?
- どうすれば喜んでくれるのか?
など相手が「何を求めているのか?」を理解しようとする気持ちが大切です。
こういった観点からいうと「人にプレゼントするのが好き!」という人は、まさに営業職の適正があると思います。
人にプレゼントする時には、相手の趣味・嗜好や好みを分析して、「相手が喜ぶモノをあげたい!」と思いますよね。
営業やセールスもこれと全く同じなのです。
それぞれのお客様の目線に合わせて、時間を掛けて相手の気持ちを丁寧にヒアリングする…
そうすればきっとお客様の気持ちは理解できるはずです。
お客様の気持ちを汲み取るためには、見込み顧客に興味を持って、相手のことを尊重しなければいけません。
仕事には前向きに取り組む
気持ちを切り替えることができる人も”営業職に向いている”と言われています。
たとえお客様から提案を断られたり、怒鳴られたりしても、すぐに気持ちの切り替えができる人は、次の仕事にも支障をきたしません。
そして「なぜ怒られたのか?」ということを冷静に分析して、その結果をきちんと受け入れるのです。
人間は自分が否定された場合、どうしても反発したくなりますが、優秀なビジネスマンは決してそんな事をしません。
たとえ自分を否定するような意見だったとしても、それさえも糧にして自己成長しようとするのです。
営業職という仕事は、限られた1日の時間(営業時間内)で、最大限のパフォーマンを要求される職業です。
なので、その時の気分で落ち込んだり、クヨクヨしている暇なんて一切無いのです。
営業の仕事は売り上げを維持することよりも、売り上げを伸ばすことに比重が置かれています。
そのためには、失敗を繰り返しながらも果敢に挑戦するチャレンジ精神が必要なのだと思います。
営業が下手な人とは?
営業マンの武器と言えば話術(コミュニケーション能力)だと思います。
新規開拓営業でお客様の心を動かすためには、様々な営業トークを駆使しなければなりません。
そのため、話すのが苦手だったり、寡黙な人は、営業職に向いていない可能性があります。
お客様と会話をする時の沈黙が怖かったり、ついつい焦って捲し立てるようなセールストークを展開してしまうのです。
とはいえ、ただベラベラ話せば良いという訳ではなく、営業現場ではお客さんの話しにきちんと耳を傾けるということも必要です。
営業が下手な人は、このヒアリングが苦手な傾向にあります。
商品の魅力を伝えたり、お客様の心を鷲掴みにするには、絶対に顧客ニーズを把握しなければいけません。
そのためのアイスブレイクとして、ある程度の雑談ネタを用意しておくことも必要なのです。
もし雑談ネタに困っているようであれば、下の記事を参考にしてください。
自分に自信を持つことが大切
営業の仕事は様々な人とコミュニケーションする機会が多いので、口下手の人は強いストレスを感じることもあるでしょう。
しかし、口下手は直そうと思ってすぐ治るものではありません。
なので、まずはその原因から探っていく必要があると思います。
それでは、積極的にコミュニケーションができない人とは、一体どんな人なのでしょうか?
それは、自分に自信が持てない人です。
自分に自信が持てない人は、どうしても積極性に欠くため、自分から話を振ることができません。
営業職に必要なのは、自分に対する自信はもちろん、商品に対する自信、仕事に対する自信だと思います。
これらの要素が一つでも欠けていると、顧客に不安感が伝わってしまい、お勧めする製品サービスが魅力的に見えなかったり、商談が成立しにくくなってしまいます。
しかし、苦手な分野をどんなに頑張っても苦痛でしかありませんよね。
そんな時には、口下手営業でも結果が出せるやり方を探す必要があります。
この辺りについては下の記事にまとめているので、是非ご覧ください。
営業マンは見た目が大事
営業マンは第一印象が重要なので、笑顔で明るく挨拶して、相手に好印象を与えましょう。
絶対にオドオドしたり、口ごもるような真似はやめてください。
またセールス職なのであれば、清潔感はとても大切です。
見た目が汚い人や、皺だらけのスーツを着た営業マンから物を買いたいなんて誰も思いませんよね。
営業マンなのであれば、職場やお取引先に行く前には以下のポイントを必ず確認するようにしましょう。
- 髪型に清潔感はありますか?
- スーツに皺はありませんか?
- Yシャツの襟袖が汚れてないですか?
- 煙草やお酒の匂いはしませんか?
- 革靴は汚れてないですか?
- 革靴は剥げてないですか?
- 営業鞄は擦り切れていませんか?
- ネクタイにディンプル(結び目のエクボ)はできていますか?
- 髪や服にゴミが付いてないですか?
- 目ヤニが付いていませんか?
これらをチェックする為に、いつでも営業カバンに手鏡を入れておくことをオススメします。
もし今まで見た目を意識していなかったのであれば、さっそく今日から変えていきましょう。
営業職に向いている血液型とは?
血液型と言えば、日本では「性格診断」や「占い」などで利用されていますよね。
この血液型による性格の違いによって、「どの血液型が営業職に向いているのか?」というのがある程度判断できると言われています。
眉唾物の話かも知れませんが、ここでは血液型別の適正について解説していきたいと思います。
営業職向きのO型
まずO型ですが、O型は営業職に向いていると言われる血液型です。
O型の傾向として良く言われているのは、”負けず嫌いで行動力がある”ということです。
負けず嫌いな人は、
- もっと売り上げを伸ばしたい!
- ライバルに負けたくない!
- あのお客様を攻略したい!
という気持ちが強くなり、自然と売れる営業マンに成長していくのです。
また営業の仕事は必死にテレアポして、足で稼ぐ仕事なので、行動力が高い人ほど仕事ができる営業マンといえます。
また人当たりの良さも相まって、O型の人は営業職に最適と言われています。
マイペースなB型
一方、営業職にあまり向いていないと言われているのがB型です。
B型は気分屋でマイペースな一面があります。
よって、長々と話しするのが苦手で、お客様から「話を聞いてない」と思われることもあります。
また、相手がお客様だったとしても、自分が納得いかないと引き下がることをせず、お客様を怒らしてしまうこともあるようです。
B型は仕事ができないわけではありませんが、B型の悪い面が出てしまうと、セールスが上手くいかないかも知れないということです。
どちらかと言うとB型は「経営者タイプ」と言われています。
繊細なA型
真面目で繊細といわれているA型は、失敗した時に考え込んでしまう傾向があります。
そのため、落ち込みやすい人が多く、営業には不向きな側面があるでしょう。
ただ気配りができるという長所もあるので、これを上手く活かせばトップセールスも夢ではありません。
トップセールスの共通点は、人よりも気遣いができることです。
なので、その長所を活かした営業スタイルを確立しましょう。
ルート営業に向いている人
ルート営業とは、固定客や既存顧客を順番に回っていく営業スタイルを言います。
最近ではカスタマーサクセスと言われることもありますが、お客様のフォローアップ営業が主な業務になります。
ルート営業として働くメリットは、新規顧客を獲得するきつい営業や、厳しいノルマを課せられないということです。
それによって精神的プレッシャーを感じることが少ないので、ストレスフリーな働き方が実現できると言われています。
気になる営業スタイルですが、ルート営業はすでに取引のある会社やお客様のもとに向かい、アップセルをしたり、クロスセルすることで収益を稼ぐのです。
ルート営業は女性に向いてる?
「比較的ラクな営業職」と言われているルート営業ですが、それなりの難しさもあります。
ルート営業では新規営業のように自分でお客様を選ぶことができないので、どんなに意地悪なお客さんや、話が合わない人でも対応しなければいけません。
つまり、苦手な相手だったとしても、上手に付き合っていかなければいけないのです。
営業の仕事はきついので「女性には向いてない」と言われることもありますが、ルート営業なら女性特有の強みを活かすことができるでしょう。
ルート営業で絶対に避けなければいけないことは、既存顧客から契約解除されることです。
その為には顧客との信頼関係構築が必要不可欠になります。
そんな時には女性ならではの柔らかい接客や、細やかな気配りは、顧客との信頼関係を築くのに絶対役立つはずです。
営業の仕事は「男性の職場」というイメージがありますが、女性に向いている営業職もたくさんあるのです。
新規営業に向いている人
営業の仕事は色々ありますが、中でも一番キツイと言われているのが新規開拓営業です。
ルート営業と違って、毎回初対面の人と商談するので、とてもストレスが溜まる仕事だと言われています。
なので、自分に自信がない人や、打たれ弱い人にはしんどい仕事になるでしょう。
また、プライドが高い人も新規営業は不向きだと言えます。
なぜかと言うと、営業現場ではお客様を立てなければいけないので、プライドが低くて、腰が低い人の方が新規営業に向いているのです。
「自分の意見が正しい!」と主張しすぎると、相手の言うことに納得できず、最悪のケースでは喧嘩になってしまいます。
ついついイラッとすることはありますが、お客様と喧嘩をしても全くメリットがありません。
この辺りを理解して、きちんとした対応ができる人を「誠実さのある人」と言っています。
- お客様のことを否定しない
- お客様に興味関心を持つ
- 腰が低くて謙虚
- 道徳的な正義感を持っている
- お客様第一主義を貫いている etc.
ビジネスパーソンとして成功したいのであれば、このような「誠実な人」を目指しましょう。
トップ営業マンの共通点
新規営業に向いている人や、トップセールスマンの人は謙虚な方が多いですよね。
「実るほど頭が下がる稲穂かな」ということわざがありますが、まさにトップセールスを言い表した言葉だと思います。
新規営業で結果を出すためには、時に無駄なプライドを捨てるということも大切です。
「常に勉強させて頂いている…」くらいの感覚の方が、意外と営業活動は上手くいったりするのです。
しかし、営業職は良い人を演じていればそれでOKという訳でもありません。
セールスという仕事は、性格がいい人よりも、腹黒い人の方が有利になるケースもあるのです。
営業という仕事は、時に自分本位な提案だとわかっていても、それをお客様に提案しなければいけないこともあります。
これは営業という仕事の中で、最も辛いシチュエーションだと思います。
真面目な人の場合、「心が痛むな…」と感じて躊躇してしまうこともありますが、腹黒い人は自分本位で行動することができます。
また良い人すぎる場合、何事も正直に話してしまうので、「なかなか結果が出せない…」という悪循環に陥ることもあります。
営業現場で嘘をつくことは絶対にダメですが、伝え方をコントロールしたり、お客様の為なのであれば「嘘も方便」と割り切ることも必要なのです。
営業職の適性診断
最後に、営業職としての適性診断をしてみましょう。
これは編集部が作成した、YESかNOで答える簡単な診断です。
全部で10問ありますが、YESの数が多いほど営業職としての適性があると言えます。
ぜひチャレンジしてみてください。
0~3個)営業職としての適性は低いと思います。他の職業に転職した方が良いかも知れません。
4~6個)営業職としての適性は普通です。努力すればトップセールスを目指せるかも知れません。
7~9個)営業職としての適性は高いと思います。その調子を続けていれば、いづれトップセールスになれるでしょう。
10個)すでにトップセールスになっている人が多いと思います。その調子で頑張ってください。
Q1.人を喜ばせたり、プレゼントすることが好き
Q2.気遣いができる、又は細かいところに目が付く
Q3.血液型はO型である
Q4.考えるよりも行動する傾向がある
Q5.人と話すのが好き
Q6.人よりもストレス耐性が高い
Q7.考えが楽観的、又はポジティブ思考である
Q8.日常的に創意工夫するのが大好き
Q9.体育会系の出身である。又はスポーツの部活をやっていた
Q10.古代史や近代史などの歴史が大好き