FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、Threads、LinkedIn、TikTokなど…
現代では様々なSNSアプリが日々リリースされていますよね。
それらを使っているユーザーはきっと多いはずですが、「営業の仕事に活用できているか?」と聞かれると、ほとんどの営業マンが「セールスには使ってない」と答えるはずです。
これは非常にもったいないことなので、今回はSNSをセールスに活かす『ソーシャルセリング』に注目したいと思います。
具体的なやり方や即効性のあるコツをお伝えするので、ぜひ今日から実践してみましょう!
目次
SNSは”セールス”に使える
他の職種と比べて、営業職は「ITリテラシーが低い」と言われているので、まだまだSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用できてない人が散見されます。
そのようなセールスパーソンは”完全なる原始人”なので、今日から、今すぐにSNSアカウントを作成して、まずはアプリケーションに触れてみることをおすすめします。
SNSはインターネットを活用した仕組みなので、全世界の人と瞬時に繋がれる(交流する)というメリットがあります。
例えば営業マンが参加するお馴染みの交流場所といえば『異業種交流会』が挙げられますが、交流会は”名刺交換会”なので、見込顧客を探しに利用している人も多いはずです。
しかし、その1回の交流会で名刺交換できる人数は、たかだか10人~20人くらいだと思います。
これは効率が悪いと思いますが、インターネットを活用したSNSであれば、自分が動かなくても、数千人~数万人にリーチすることもできるのです。
この事実を聞いて、その凄さに気づかない人は「もはやナンセンス」だと言えますが、この部分をもう少し掘り下げてみたいと思います。
例えば営業活動には「アタックリストの作成⇒アポ取り⇒提案⇒契約」という流れがありますよね。
中小ベンチャー企業の営業マンは、これらの業務を全て一人でこなしていると思いますが、最初の部分「アタックリストの作成⇒アポ取り」だけでも自動化できれば、果たしてどう感じるでしょうか?
おそらく「もの凄く営業がラク!」と感じるはずです。
それを実現できるのが”ソーシャルセリング”という仕組みなのです。
SNSでは”認知”を増やすことに注力する
一般的な営業マンの思考だと「SNSを活用して見込み顧客を探そう!」とか「SNSのメッセージ機能を使ってアタックしてみよう!」という発想になるかと思います。
これは少し厳しい言い方かも知れませんが…
そんな発想をしているから、いつまで経っても”ダメ営業マン”なのです。
営業活動とは、まず『相手の立場』になって考えることから始まっていきます。
まず考えて欲しいのですが、果たして、SNSを使っている人は、あなたからの営業メッセージが欲しくてSNSを始めたのでしょうか?
あなたからの”押し売り”を心待ちにしているのでしょうか?
もちろん答えは「No」ですよね。
このようなSNSの使い方はセンスがないので、そのような【脳筋営業の思考】の押し売り営業は今すぐにやめましょう!
ソーシャルセリングにおけるSNSの活用方法は『認知を増やす』こと以外にありえません。
ある程度のテーマを決めて、それに基づいた投稿を行い、そこに共感してもらう…
ただこの作業を繰り返すだけです。
つまり「つながりを作る」ということだけに注力すれば良いのです。
このように伝えると色々考えてしまうかもしれませんが、あまり難しく考えずに『SNSで友達を作る』くらいの気軽さで取り組むのをおすすめします。
ソーシャルセリングでは、どのSNSを使うべきか?
前述した通り、SNSには様々な種類がありますが、『ソーシャルセリングに使う』というのであれば、ある程度棲み分けができるはずです。
基本的には個人営業(B2C)、法人営業(B2B)によって適切なアプリは変わりますが、もしB2B営業をしているのであれば『Facebook一択』になるでしょう。
逆にB2Cなら、どのSNSでもOKなので、むしろ全部使うべきだと思います。
なぜtoBとFacebookの相性が良いのかといえば、日本においてFacebookがビジネス活用されているからです。
海外ではLinkedInがビジネス活用されているようですが、日本においてLinkedInの知名度はそれほど高くないので、多くのビジネスパーソンはFacebookを活用しています。
なので、まだソーシャルセリングにSNSを活用できていない人は、とりあえずFacebookに絞り込むのが良いと思います。
ソーシャルセリングのやり方を解説!
ここからソーシャルセリングのやり方について解説していきたいと思いますが、とりあえず今回はFacebookに絞り込んで解説していきたいと思います。
まずは”友達申請”をしよう!
ソーシャルセリングをする場合には、まずは”友達申請”から始めていきます。
ちなみに、SNSでは「フォロワー」と呼ばれることもありますが、Facebookにおいては「友達」と呼ばれているので、まずはその数を増やすということです。
では、どのような人に友達申請をすればいいのでしょうか?
先ほど、SNS営業においては【共感を得る】ことが重要だとお伝えしました。
なので、自分の仕事に協力してくれる人、自分に好感を持ってくれている人、仕事でお世話になっている人、などを巻き込む必要があります。
よってまずやるべきことは、そのような人たちに”友達申請”をすることです。
もちろん友達申請は無料なのですが、1日に申請する人数の目安は10人~20人程度に抑えておきましょう。
なぜかといえば、あまりに多くの友達申請を一度にしてしまうと、運営側から”スパム”と判断されて、最悪のケースではアカウントをBANされてしまう可能性があるからです。
Facebookグループも活用する
Facebookには『Facebookグループ』と呼ばれるコミュニティが存在しています。
そのコミュニティはいわゆる”サークル”みたいなものなので、何かしらの共通点がある人達が集まっているイメージです。
そこに参加するには管理者からの”承認”が必要なのですが、『自分と共通点のある人を探す』際にはFacebookグループが効率的なので、積極的に参加してみましょう。
投稿を行う
ある程度の友達が集まったら、次は投稿を行っていきます。
投稿の頻度は人それぞれだと思いますが、効果的なソーシャルセリングをしたい場合には、週1回~2回は投稿するようにしましょう。
先ほどもお伝えしましたが、ソーシャルセリングでは友達承認してくれた人にいきなりDM(ダイレクトメッセージ)を送信するような押し売りを絶対にしてはいけません。
投稿によって認知を高めていき、そこから引き合いをもらうというインバウンド営業のスタイルが基本となります。
気になる投稿内容ですが、投稿するのは仕事に関することでも、プライベートな情報でも何でもOKです。
- どのような活動をしているのか?
- どのような趣味を持っているのか?
- どのような繋がりがあるのか?
- どのような強みがあるのか?
上記のような内容が伝われば何でもいいのですが、注意して欲しいのは絶対に『ネガティブな発言』をしないということです。
投稿する内容はポジティブな内容だけにして、投稿を見る相手が不快に感じたり、気持ちが悪いと思わないことが重要です。
なぜかといえば、相手が不快に感じてしまうと、友達解除されたり、投稿をブロックされてしまう恐れがあるからです。
そして友達からの”コメント”が貰えるような投稿にすることも大切です。
例えば下の2つの投稿では、どちらの方がコメントをもらいやすいでしょうか?
パターン①の場合、もしタイミング良くニーズが顕在化していればコメントは入ると思いますが、それはあくまでも偶発的だと思います。
それに比べてパターン②は”疑問形”になっているので、きっとコメントが入りやすいはずです。
さらにもう1つおまけがあって、もしそのコメント通りのお店で決起会を行った場合、その様子をまたFacebookに投稿できますよね。
美味しいイタリアンのお店を教えてくれた人がその投稿を見た場合、きっと「いいね」してくれたり、さらなる「追加コメント」をくれるはずです。
これは一度で二度美味しい仕組みになるため、かなりおすすめです。
このような作業を愚直に続けていくと、テレビタレントのように『会ったことがない人でも親近感を持ってくれる』ので、定期的な投稿を怠らないようにしましょう。
友達の投稿にもアクションする
ソーシャルセリングでは、とにかく自分から投稿することが重要なのですが、その一方で友達の投稿にアクションすることも大切です。
SNSは双方向のコミュニケーションツールなので、相手の投稿に「いいね」したり「コメント」することによって交流が活性化していくのです。
なぜかといえば、人間には承認欲求があるので、「いいね」や「コメント」をくれた人には好感を持ちやすくなるからです。
なので、あまり深く考えずに、とりあえず目についた投稿に「いいね」したり、「コメント」することを心掛けましょう。
しかし相手が「いいね100件」を超えるような人気者だった場合、そこにあなたの「いいね」を1つ足した程度では、相手に認知されることがありません。
そのような人気者に対しては「コメント」を残すのが効果的です。
どんなにたくさんの「いいね」が集まる人だったとしても、「コメント」の数はそんなに多く集まらないので、コメントすることで相手の承認欲求が満たされて、あなたの認知へと繋がっていきます。
新規リード獲得する
ソーシャルセリングにおいて、ここまでの作業は全て『新規リードを獲得する為』だったと言っても過言ではありません。
それでは一体どうやって新規リードを獲得すれば良いのでしょうか?
もちろんいきなりDM(ダイレクトメッセージ)を送信するような野暮な真似をしてはいけません。
普段の投稿の中であなたの仕事内容について触れたり、どのような活動しているのかPRしておけば、結果的にリード獲得へとつながっていくのでご安心ください。
例えば、月に1回ぐらい以下のような投稿をしてみましょう。
このように「トライアル(お試し)」などの気軽さがアピールできれば、きっと新規リードを獲得できるはずです。
他にも以下のような投稿が効果的だと思います。
これは潜在ニーズを顕在化させるための投稿です。
大人数のオンラインセミナーは参加しやすいので、新規リードの獲得に向いていると思います。
自分の主催コミュニティを作る
新規リードを獲得するためには、コミュニティ作りも欠かせません。
具体的にはFacebookグループを作るということなのですが、何らかのテーマを決めれば参加しやすくなるので、必然的に色々なメンバーが集まってくるはずです。
そこに登録するメンバーは、同じような趣味や課題感を持った人たちだと思うので、それがいずれ新規リードへと変化していきます。
グループのテーマは何でも良いのですが、今後挑戦したいことや、やりたいことなど、ざっくりとしたテーマ、何でも構いません。
しかし絶対に外してはいけないのが、『情熱を持って取り組めるものを選ぶ』ということです。
そしてもう一つ大切なことは、もちろん営業のターゲット(ペルソナ)となるような人達が集まるテーマにしなければいけません。
例えば、男性経営者がターゲットの商材なのに、Facebookグループのテーマが「美味しいスイーツを食べるグループ」とか「手芸にチャレンジするグループ」ではミスマッチするということです。
おすすめのテーマとしては、人間に必要不可欠だと言われている『衣・食・住』にまつわるFacebookグループがいいと思います。
例えば「美味しいラーメンの食べ歩きグループ」みたいなテーマにして、みんなが食べ歩いたラーメン屋を投稿するようなグループであれば、コメントもたくさん入ると思いますし、みんなのおすすめラーメン店が投稿されるので、きっと楽しいと思います。
もし「美味しいラーメンの食べ歩きグループ」というテーマにしたのであれば、毎日お昼はラーメンを食べ歩いて、その画像やコメントを投稿するような努力が必要だと思います。
自分が主体となってコミュニティを運営しなければ、存在価値が薄まってしまうので、PR効果も薄くなってしまいます。
他にも「バイク同好会」というようなテーマにして、みんなでツーリングに出掛けるのもおすすめです。
リアルな交流は人間関係をグッと近づけてくれるので、きっとそこから何らかのビジネスへと発展するはずです。
どちらにしても重要なのは、自分がFacebookグループの長であり、中心人物になれるようなテーマにしなければいけないということです。
そして定期的にリアルな交流も行っていき、みんながビジネス面で助け合えるような関係性を構築していきましょう!
まとめ
ここまでソーシャルセリングのやり方について解説してきました。
具体的なやり方まで掘り下げてみましたが、もしこれをハードル高く感じるようであれば、まずは小規模に始めてみるのがいいと思います。
前述した通り、ソーシャルセリングとは”インバウンドマーケティング”の一種であり、「現代の営業マンが”必ず”実践するべき営業スタイル」だと言っても過言ではないでしょう。
このソーシャルセリングを実践しつつ、リファラル営業も実践していけば、きっと「トップセールス間違いなし!」だと思います。
リファーラル営業もトップセールスが実践する営業スタイルとして有名ですが、リファラル営業について詳しく知りたい人は下の記事をご覧ください。