北尾吉孝(きたおよしたか)はSBIホールディングスの創業者であり、インターネット証券の黎明期から活躍している経営者です。
ちなみに、北尾吉孝はソフトバンク創業者である孫正義CEOにスカウトされてソフトバンク入りしたのですが、その後にソフトバンクがSBI(ソフトバンク・インベストメント)の株式を売却した為、現在はソフトバンクGPではありません。
元々ソフトバンクグループだったとはいえ、新設したインターネット証券会社を業界No.1まで押し上げた経営手腕には疑いの余地がありませんよね。
そこで今回は、SBIグループCEOである北尾吉孝の名言集をご紹介したいと思います。
北尾吉孝の略歴
1951年 兵庫県に生まれる。
1974年 慶應義塾大学を卒業後、野村證券へ入社。
1978年 イギリスのケンブリッジ大学経済学部を卒業。
1989年 ワッサースタイン・ペレラ・インターナショナル常務取締役
1991年 野村企業情報取締役
1992年 野村證券事業法人三部長
1995年 ソフトバンクへ入社。
2024年現在はSBIホールディングス株式会社の代表取締役 会長 兼 社長(CEO)として、第一線で活躍されています。
北尾吉孝の名言まとめ
「人生とは?」と問われれば、複雑怪奇なものだと答えます。
各々人生はバラバラですが、自身の行動やふとした出会いなど、様々な要素が複雑に絡み合って構成されていますよね。
北尾吉孝は野村證券時代にソフトバンクのIPO(新規上場)を担当したおかげで、ソフトバンク創業者である孫正義CEOと出会い、そこから野村證券を退職してソフトバンクへ入社、という人生をたどりました。
私自身あらゆる判断に当たってこれまでずっと「任天・任運」という考え方をしてきました。
これはつまり「人事を尽くして天命を待つ」ということです。
その上で、どのような結果になったとしても「その方が良いと天が判断してくれたのだから、くよくよする必要などない」と前向きに捉えているそうです。
とてもポジティブな考え方ですよね。
努力をして何をしたいかがなければ、誰も努力することはないでしょう。
この言葉には「目標」をもつ大切さが込められています。
どんな仕事だったとしても必ず目標設定しなければ、人間は達成する為の努力などしないということですね。
大切なのは苦労を厭わないこと、何が起こってもピンチだとは思わないことです。
「若い時の苦労は買ってでもしろ」と言いますよね。
その時の苦労は大変なものだと思いますが、いざ振り返ってみるとそれが経験となり糧となります。
そのような気持ちでいれば、何事にも前向きに取り組めるはずです。
孔子は常に時間を非常に惜しんだ生活をしてきたのではないかと思うのです。
若い頃はあまり”時間”という概念を気にしないと思いますが、年を取るにつれて時が経つ早さに驚かされます。
それと同時に「時間は有限である」という実感も湧いてくるので、有意義に使えるやり方を模索し始めるのです。
中国の儒教家である”孔子(こうし)”は北尾吉孝が尊敬している偉人の一人なので、孔子の名言集もぜひご覧ください。
誠とは、換言すれば信と義を合わせたものとも言えなくないです。
「誠」という言葉の解釈は様々ですが、一般的には誠実さや忠誠心を表現する時に使われています。
「誠」を貫くということは”覚悟する”ことなので、結果的により大きな成果を残すことができるのです。
人間の成長には基本、あらゆる行為がその糧となり得、そこへ必ず結びつくものだと私は思っています。
成功や失敗、メリットやデメリットなど関係なく、全てが自分の血となり肉となります。
それらを栄養分として人間は”成長”していくのだと思います。
運を呼び寄せるものとして、私は「努力」「誠実さ」「粘り」の3つがとりわけ重要だと考えています。
北尾吉孝は、勝負強い人のことを「何事も簡単に諦めない粘りのある人」と表現しています。
人間とは常に、自分を責めるに寛大すぎて自分を褒めるに寛容すぎる、というところがありがちです。
基本的に「自分には厳しく、人には優しくする」という生き方が正解だと思います。
社員そして家族の将来は、トップの双肩にかかっています。
健康でなければ、その重責は果たせません。
経営トップは「健康維持のために努力をする」というのが仕事でもあり、自分の任務を果たすための絶対条件だと北尾吉孝は語っています。
そのために重要視すべきなのは『睡眠時間』だそうです。
人によって「最適な睡眠時間は違う」と言われていますが、ショートスリーパーの場合には3~4時間、起業家のイーロン・マスクは6時間~6時間半、ホリエモン(堀江貴文)は8時間が自分にとっての適切な睡眠時間だと公言しています。
このように自分にとっての最適な睡眠時間を見つけることは、ビジネスパーソンにとって重要事項の1つだと思います。
イーロン・マスクの名言集は下の記事をご覧ください。
ホリエモンの名言集は下の記事をご覧ください。
自分が天から与えられた使命を自覚し、その使命を果たそうという努力と、それによる成果こそが人間として価値のあることではないでしょうか。
「天から与えられた使命」というのは天命のことですよね。
まずはそれを自覚することが必要だと語っているので、「私の天命は一体何か?」というのを常に追求しましょう。
人間としての成功あるいは真価は棺に入って初めて問われるべきものです。
これは死について語った名言だと言えます。
死というのは人生においての画竜点睛なので、それを意識すれば、きっと生き方が変わるはずです。
がりょうてんせい【画竜点睛】:物事を完成するときに、最後に付け加える肝心な部分のこと。 物事の最も大切な部分のこと。一般には「画竜点睛を欠く」と用いて、最後の仕上げが不十分なため、出来ばえが物足りないことをいう。
最低最悪なのが「何もせず批判だけしている者」です。
北尾吉孝は人間の価値について、「行動することにある」と語っています。
人間は、死すべきものとしてこの世に生まれています。
生と死というのは、誰もが探求しているテーマの一つですよね。
その答えを探し求めている人は、下の記事を参考にしてください。
事業とは「徳業」でなければ、長期的には存続し得ません。
お客様だけでなく、社会にとっても有益なビジネスでなければ、どうしても『短期的な事業』になってしまいます。
それでは意味がないので、「経営の神様」からビジネスのイロハを学びましょう!
課長まではとんとん拍子で進んだものの今大きな壁にぶち当たっていると感じる人は、1つに自分が「小知」から「大受」への脱皮の時期にあると捉えるべきです。
一般的な役職の人は小さい仕事をこなしますが、管理職は大きな仕事しかやりません。
このような”仕事の転換”ができた人だけが、部長職以上に昇進できると北尾吉孝は語っています。
ピーター・ドラッカーも「経営とは人を通じて正しいことを行うことだ」と言うように、利益は正しい行いの結果として得られなければなりません。
ドラッカーは「経営学の父」と呼ばれている人物です。
代表的な著書である「マネジメント」はビジネスパーソンの必読書と言われていますよね。
P・F・ドラッカーの名言集は下の記事をご覧ください。
経営の妙味とは、その経営者の全てが反映されたところで結果を出すというところにあると言えるのかもしれません。
人生は”点”と”点”が繋がって”線”になったものですが、それはビジネスも同じだと思います。
そのことを「妙味(何とも言えない味わい、醍醐味)」と表現したのです。
他店や他社の類だけでなしに、日々新聞や歴史・哲学の本を読んでいる時にも、何かそこにひらめきやヒントを得ることができます。
ビジネス感度が高い人は、常にアンテナを張っている状態なので、どんなものからもヒントを得ることができます。
プライベートすらも仕事に変えてしまう感度は、もはやプロフェッショナルですよね。
正しい道にそらねば物事は成功しないことを、稲盛和夫さんは「考え方×能力×熱意=人生・仕事の結果」という人生の方程式に表しました。
稲盛和夫といえば京セラや第二電電(現在のKDDI)の創業者ですよね。
稲盛和夫の名言集は下の記事をご覧ください。
日頃「忙しい、忙しい」と言っている人ほど、私から見て忙しくない人が結構いるように思います。
そのような人たちは、本来向き合うべき仕事に取り組まず、つまらない仕事ばかりをやりすぎているそうです。
今一度自分の働き方を見つめ直しましょう!
ゆったりした静かな気持ちで心落ち着く時間を作れたら、次なる仕事に対する新しいエネルギーと共に様々なアイデアが湧いてくるかもしれません。
根詰めて仕事をするばかりではなく、たまにはリフレッシュも必要だということですね。
意外とこれは真理な気がするので、土日祝日くらいはリフレッシュしましょう!
商品の価格、クオリティ、アベイラビリティ、そして販売チャネル等々も含めて全てに気を配っていかなければ、なかなか商売というのは上手くいかないものです。
これはPMF(プロダクトマーケットフィット)について語った名言だと思います。
特に新製品・新サービスのリリースでは”PMF”が鍵となるので覚えておきましょう。
インターネット社会の現在では、カスタマー・サティスファクション(顧客満足度)をいかに高めるかに配慮しなければ、生き残っていけません。
インターネット社会では、SNSによって情報が瞬時に拡散されてしまうので、一夜にしてゲームチェンジすることもあります。
どのようなサービスでも顧客満足度が重要であることには違いないので、常に顧客(ユーザー)目線でビジネスしましょう!
悪い人を見ればまたその人からも、「こういうことはすべきではない」という形で反省につながることにもなるでしょう。
尊敬できる人だけでなく、尊敬できない人からも学ぶべき点はたくさんあります。
「どのような人からも学びを得る」という姿勢が大事なのだと思います。
私は常々、英雄伝や偉人伝の類を読むよう社員等に勧めています。
偉人の生き方には学ぶべき点が多いので、偉人たちの名言集から成功ノウハウを学びましょう!
本当に偉大な人とは死して尚、何代にも渡って影響を及ぼせる人ではないかと思います。
人間が本当に死ぬ時とは「忘れ去られた時」だと言われています。
そう考えた場合、トーマス・エジソンや坂本龍馬は不老不死ということになりますね。
人生にはいくつかの大きな転機があって、その転機で人が変わり得る可能性があります。
一生懸命努力していれば、必ずチャンスは訪れますが、そのチャンスを掴み取るための準備をしておかなければいけません。
そうしなければ「チャンスに気づかない…」という悲惨な目に遭うので、目標へ向かって正しい努力をしましょう!
何事もまずは自分でやってみて、それを兎に角がむしゃらにやり続け、己の血となり肉となるものにしてゆくのです。
現代社会では、AIがすぐに答えを教えてくれたり、検索エンジンを使えば何でも分かりますよね。
このような「なんちゃってナレッジ」を北尾吉孝は危惧しているのです。
創業者という人達の基本にある精神は何かというと、それはあらゆる苦難を乗り越えて企業を創り上げるという不屈のアントレプレナーシップ、すなわち起業家精神です。
北尾吉孝もそうですが、起業家の人達はとても情熱的&アグレッシブですよね。
自らリスクを負って創業した人には学ぶべき点が多いので、起業家の名言集もぜひご覧ください。
知識はある程度持たねばなりませんが、学を学として知識に留めておく限り、ほとんど実際の生活において役には立ちません。
知識に実用性が出てくる局面とは「行動した時」です。
そのための下地が”知識”なので、下地がある人ほど行動した時の成功率が高まるのです。
創業には創業の難しさがあり、守成には守成の難しさがあるわけです。
これは中国の古典「貞観政要(じょうがんせいよう)」から引用した名言です。
貞観政要は「ビジネスリーダーが読むべき名著」と言われているので、まだ読んでない人は名言集をご覧ください。
有名な”古典”から学ぼう!
ここまで、SBIホールディングスを「業界No.1」のインターネット証券会社へと成長させた北尾吉孝の名言をご紹介してきました。
やっぱり実績を出し続けた起業家の言葉には重みがありますよね。
どうやら北尾吉孝はかなりたくさんの古典から学んだようなので、ぜひ有名な古典の名言集もご覧ください!