スタジオジブリといえば、日本を代表するアニメーション制作会社ですよね。
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など、大ヒット作ばかりを世に送り出しているのですが、そのキーマンとなっているのが映画監督の宮崎駿や高畑勲、そしてプロデューサーである鈴木敏夫です。
そこで今回は、スタジオジブリの社長(代表取締役)でもある鈴木敏夫の名言集をご紹介したいと思います。
仕事やビジネスに活かせる言葉ばかりなので、ぜひビジネスパーソンはご覧ください!
スタジオジブリ鈴木敏夫の名言まとめ
企画というものは、いつだって、誰かの不純な動機から始まる。
きっかけが”不純”だったとしても、それを素晴らしいアニメーションに仕上げるのがスタジオジブリです。
この言葉が伝えたいのは、とにかく”行動する”ことの大切さだと思います。
この人に出会っていなければ、今の自分はない。
長い人生には、そういう決定的な出会いがある。
これは宮崎駿との出会いについて語った名言です。
人生は「一期一会」とも言われるので、せっかくの出会いを活かしましょう!
何事もそうだが、100%正しいということは、普通はありえない。
これはその通りですよね。
「100%確実」を目指すのは難しいので、ある程度のところで妥協して、さっさと行動しましょう!
ミーティングのやり方は、大事だ。
僕の場合は、まずは「楽しい会にすること」にしている。
そうでないと、いい案は生まれないし、いいものはできない。
会議のやり方は各社工夫していると思いますが、鈴木敏夫は会議に”クリエイティブ”を求めているそうです。
自信を持って決断したことが、現実的には間違っていたり、軌道修正が必要だったりする場面も出てくる。
そんな時には、いさぎよく謝る。
それでいいと思う。
これはつまり、極端に言ってしまえば「朝令暮改でもOK」ということです。
行動することの方が大事なので、多少の軌道修正を前提にしているのだと思います。
プロデューサーとしての僕は、発注者にあたる。
実際に作品を作るのは、監督である高畑勲や宮崎駿だ。
最高のクリエイターを有しているスタジオジブリですが、その人達に任せて自由に作らせてしまうと、意外なことになかなか良い作品ができないそうです。
ある特定の制約をかけて、それを克服しながら作っていくと、最終的には良い作品が出来上がるそうです。
僕に人を見る目があるか。
たぶん、ない。
鈴木敏夫はこのように自己評価しているので、『仕事の成果』で人を判断しているそうです。
つまり、頼んだことをきちんとやってくれたか or やってくれなかったか、で相手のことをシンプルに判断しているそうです。
僕が他人と仕事をする時に、大事にしていることがある。
その人が過去に何をやってきたのか。
それを問わないこと。
履歴書や経歴書、過去の実績を見ることが当たり前になっている採用担当者にとっては、目からウロコの発言ですよね。
良い作品を作るためには、どうやら多様性が大切みたいです。
プロデューサーというのは、ありとあらゆる仕事をこなさなきゃいけない。
でも、一番大事な仕事は、何と言っても、監督の話を聞くこと。
悩み事の多い監督が、唯一相談できる相手が”プロデューサー”です。
だからこそ宮崎駿と鈴木敏夫は、お互いにある程度の距離を置いているみたいです。
具体的に言ってしまうと、2人で食事に行ったり、仲良く旅行するようなことはないそうです。
このような関係性こそ、まさしく『ビジネスパートナー』という言葉にふさわしいと思います。
よくわからない現在というものを見るための視点やヒントを与えてもらうのが、僕にとっての歴史との付き合い方だ。
歴史から学ぶことを重視している経営者はたくさんいます。
歴史上の偉人から学びたい人は、下の記事もご覧ください。
僕らの世代は、個性なんて求められなかった。
だから、僕は「自分らしさ」なんていうものにこだわったことが一度もない。
現代人はSNSを使っているので、とても「承認欲求が強い」と言われています。
でも昔は、そんな些細なことを気にする余裕などなく、とにかくガムシャラに目の前の仕事だけを頑張っていました。
それか結果的に”個性”となったそうです。
取り繕った個性では意味がないので、本物の個性を身につけましょう!
流行は追うものじゃない。
つくるものだ。
いかにもクリエイターらしい名言ですよね。
作品に対する”志”が感じられる言葉だと思います。
宮崎駿は、あれは俺がやったとは言わない。
人がやったことを、よく覚えていて、それを「ありがたかった」と指摘する。
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」ということわざがありますよね。
まさにそのような人物が宮崎駿だと思いますが、ことわざが好きな人は下の記事もご覧ください。
オリジナリティ、自分のアイデア…?
そんなものはどこにもないんだからさ、考えるのはやめよう。
一見すると自分のアイデアだと思っても、それは過去に見聞きしたものからインスピレーションを得ているはずです。
例えば「ラーメン二郎」というレジェンド店からインスピレーションを得て、「二郎インスパイア系」というラーメン屋がたくさん誕生しました。
これは単に真似をしているだけではなく、本家に敬意を払いつつ、それをさらに進化させているので、個人的にはオリジナリティある商品だと思っています。
1回うまくいったやり方というのは、その瞬間に終わる。
だから、新しい方法を見つけなければならない。
これは外部環境の変化について語った名言です。
たとえ成功事例ができたとしても、常に周りが変化しているので、それがまた通用するとは限らないのです。
まずは、目の前のことをコツコツやってみろ。
1歩ずつ前進していけば、必ず成長できます。
日々の努力を怠らないようにしましょう!
人は惹かれ合うから、自分がいいと思えば相手も思ってくれる場合が多い。
人間関係は「映し鏡」だと言われています。
相手の態度は自分の態度でもあるので、この言葉を覚えておきましょう!
メシも、友達との遊びも、どこかで仕事に結びつく。
これは行動する大切さについて語った名言です。
人間関係は会う回数を重ねるごとに深まっていきます。
色々な人と積極的に交流しましょう!
忙しい、大変だというのは、かっこ悪い。
でも、「色々あるよねぇ」と言うなら、状況を伝えているだけで、愚痴ではなくなる。
これは発想の転換について語った名言です。
愚痴はネガティブなので、決して良くありません。
ネガティブな表現は、前向きな表現に変換しましょう!
夜、寝る時も必ず枕元にメモ用紙を置いておいて、何か思いつくと、書き留めるようにしている。
これはホンダ創業者である本田宗一郎も実践していたそうです。
本田宗一郎の名言集は下の記事をご覧ください。
書類を見せる順番は大事だ。
例えば、初めに内容を伝えるのか、お金について伝えるのか。
見せる人によっても、違ってくるだろう。
このような調整行為をビジネス界隈では「社内営業」と呼んでいます。
根回しが上手い人ほど出世していくので、ビジネスパーソンはそのやり方を学びましょう!
「できない」じゃなくて、「やる」の!
シンプルですが的を得た名言だと思います。
できない理由を探しても意味がありません。
「どうすればできるのか?」という前向きな議論をしましょう!
人間、本音なんて、ろくでもない。
建前を貫き通して生きていこう。
ここで言う「建前」には目標や夢も含まれます。
自信がなかったとしても「最高の作品を作りたい!」と公言すれば、そうせざるを得ませんよね。
これを心理学では「コミットメント効果」と呼んでいます。
ビジネスに使える心理効果はたくさんあるので、まだ知らない人は下の記事をご覧ください。
考えすぎて動かないのが、一番良くない。
でも、考えずに動くのもダメ。
ちょっと考えてやってみて、また考えるのが大事だ。
このバランス感覚は難しいですよね。
常にPDCAを回しましょう!
仕事を仕事と思っているだけでは、バカバカしくてやっていられない。
鈴木敏夫は「仕事を忘れた時に、良い仕事ができる」と語っています。
「趣味は仕事です!」というのが正解なのかもしれません。
続編を作った瞬間に、そういう会社になる。
だから、やらない。
「そういう会社」というのは、創造性をなくして、過去の遺産だけで食べている会社のことです。
そうならないように十分注意しましょう!
人生は単なる空騒ぎ、意味など何一つない。
元々、人生に意味はない。
ならば、意味をつければいい。
かなり哲学的な名言ですよね。
人生に意味付けする or 意味付けしない、というのは自分次第ということです。
水場には連れて行くけど、飲むか飲まないかは、本人次第。
「馬を水飲み場に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない。」という有名なことわざをオマージュした名言です。
この考え方はとても重要なので覚えておきましょう!
仕事は公私混同でやる。
これが良い仕事をするためのコツみたいです。
何回も読む本には、いつも新鮮さがある。
前に読んだ時、自分は本当に理解していたのか、とも思う。
それが、面白い。
鈴木敏夫は、本を読むことを推奨しています。
何から手をつければ良いかわからない人は、下の記事を参考にしてください。
自分に合っているのは、厳しい部活や大きな会社などという組織ではない。
それがよくわかったのは、大きかった。
これは自分の適正について語った名言です。
ベンチャー企業や中小企業、スタートアップ企業、大企業まで、世の中には様々な組織がありますが、自分の肌に合った組織というものがきっとあるはずです。
「どこで自分は最高に輝くのか?」というのを模索しましょう!
物事を具体的に捉え、正確な言葉と文章に置き換えること。
これは言語化について語った名言です。
インプットしたものを言語化(アウトプット)できなければ、本当に理解したことにはなりません。
ビジネスパーソンは心得ておきましょう!
絶望は希望の始まり。
「人生、山あり谷あり」という言葉も同じですが、ずっと不幸が続くことはありませんし、ずっと幸福が続くこともありません。
とにかく前向きに生きましょう!
ポジティブな名言集は下の記事をご覧ください。
いい作品を作る。
これが、ジブリの目的である。
会社の維持・発展は二の次みたいなので、やっぱりジブリは普通の会社じゃありませんねw
大多数の人は、組織の良いところをうまく利用して働くべき。
その意味では、会社員っていいものだと思う。
会社員は守られた存在ですが、そのポテンシャルは計り知れません。
決して守りに徹するのではなく、ガンガン攻めていきましょう!
困難にも出会うだろうけれども、困難は楽しんだ方がいい。
この言葉はとてもポジティブですよね。
困難を楽しむことは、元プロテニスプレイヤーの松岡修造さんも推奨しています。
松岡修造の熱い名言集は下の記事をご覧ください。