イギリスを代表する偉人『チャーチル』の名言集まとめました。
ビジネスリーダーを目指す人にとって、参考になる言葉ばかりなので、ぜひご覧ください。
チャーチルとは?
チャーチルの本名は「ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチル」と言います。
教科書にも出てくる有名な人物なので、誰でも名前ぐらいは聞いたことがありますよね。
チャーチルはイギリスの政治家であり、軍人、作家、歴史家という側面も持ち合わせているので、かなりマルチの才能を発揮した偉人だと言えます。
第二次世界大戦の頃に活躍した政治家なので、なんとなく冷たくて帝国主義的なイメージのある『政治家』なのですが、実はとても人間味がある人物として知られています。
そして、たくさんの挫折を経験してきた『努力家』でもあるので、「尊敬できる歴史上の人物は誰か?」という質問をイギリス人にすると、必ずチャーチルの名前が上位に挙がってくると言われます。
チャーチルの略歴
チャーチルは1874年にイギリス貴族の家柄として生まれますが、チャーチルの家には財産相続権がなかった為、それほど裕福な家庭ではなかったそうです。
『貴族の家柄』という世間的な体裁を持ちつつ、お金は自分で稼がなければいけないという宿命があったので、戦争では前線へ赴いたり、危険を顧みず戦場カメラマンとして活躍した時期もあったそうです。
しかし戦場カメラマンとしての活躍によって、自分の名前がイギリス中に知れ渡ることになり、それをバックボーンとして選挙へ立候補することになります。
そして見事2回目の立候補で当選し、1901年に政治家としてデビューしたのです。
その後はスピード出世で大臣職を歴任し、1940年にはイギリス首相にまで上り詰めます。
しかし、チャーチルが首相就任した頃は第二次世界大戦の真っ只中だったので、大変苦労したそうですが、苦しみながらもなんとかイギリスを第二次世界大戦の戦勝国へと導きました。
その体験を記した「第二次世界大戦」は、1953年にノーベル文学賞を受賞しています。
政治家としては60年ほど活動しましたが、80歳の時にイギリス首相を退任し、1965年(90歳)に逝去しました。
チャーチルの名言集まとめ
絶対に屈してはならない。
絶対に、絶対に、絶対にだ。
大事でも小事でも、今や何事にも屈してはならない。
これはイギリスの首相であったチャーチルが、母校の卒業生に祝辞として送った言葉です。
このスピーチを行った1941年は、第二次世界大戦の真っ只中だったので、自分自身への戒めという側面もあったはずです。
勇気はまさに人間に必要な第一の特質である。
何かを決断したり、行動することにはリスクが伴うので、怖くなって当然だと思います。
しかし「勇気が備わっていれば、他の特質も自然に備わる」とチャーチルは語っています。
真実には議論の余地がない。
これはチャーチルの”合理主義者”としての側面が垣間見える言葉だと思います。
真実を拒否しようが、ねじ曲げようが、どれだけ足掻いても”真実”は変わらないということです。
過去を遡れば遡るほど、遠くの未来が見えるものだ。
これはチャーチルの”歴史観”が理解できる名言だと思います。
チャーチルには「歴史から学ぶ」というスタンスがありますが、ビジネスパーソンもこのスタンスを真似しましょう!
完璧だというのはしばしば変化することとなる。
常に環境は変化しているので、それに合わせて自分も変化しなければいけません。
つまり今現在が”完全体”だったとしても、環境が変化すれば”不完全体”になるので、完璧を目指して自分自身を変化させなければいけないということです。
これは”向上”を意味する変化であり、「進化」と言い換えることもできると思います。
あまり先の方を見据えるのは間違いだ。
一度で扱えるのは、運命の鎖のたった一つの輪だけなのだから。
この言葉が伝えたいのは「目の前のことに集中しろ!」ということだと思います。
成功とは失敗を重ねてもやる気を失わずに前に進む才能のことである。
”成功”の定義を一方向だけから考えるのは浅いと思います。
成功という言葉にはたくさんの含みがあるので、”成功”を言語化すると、この名言のような感じになるのだと思います。
人は失敗することもあるが、そこから教訓を得るものだ。
たとえ失敗したとしても、そこから何かを得て、次へ繋げることができれば何も問題ありません。
恐れずにチャレンジしましょう!
希望は大事にしよう。
しかし現実をないがしろにしてはならない。
夢見るのは勝手ですが、地に足をつけて歩きましょう!
私は行動することを決して恐れない。
唯一恐れるのは行動しないことだ。
これはとても良い言葉なので、座右の銘にぴったりだと思います。
座右の銘を探している人は、下の記事もご覧ください。
吠える犬にいちいち立ち止まって石を投げつけていたら、いつまでたっても旅は終わらない。
これはビジネスだけでなく、プライベートでも活かせる名言ですよね。
周りを気にする必要はないので、もっと自分に自信を持ちましょう!
復讐は最も金のかかる、贅沢の消失である。
周りを気にしないのが一番なのかもしれません。
未来は不可知である。
だが過去は我々に希望を与えてくれるはずだ。
過去の努力が裏切ることはありません。
逆説的に言ってしまうと、正しい努力をした人だけが、成功できるということです。
孤独な木が育つとすれば、強く育つだろう。
何とも奥行きのある名言ですよね。
「孤独な木」とは「孤独に戦う人」の比喩です。
「孤独な木」は他に頼るものがないので、自分だけの力で生きれるように努力したり、環境に適応できるように進化します。
そのような人は、とても”強い人”になれるのだと思います。
政治の場においては、どうすべきかに迷いのある時は何もするな…
どう言うべきかに迷いのある時は、本当に思っていることを口にせよ。
チャーチルはストレート・トーク(直言すること)を生涯大切にしていたそうです。
これは政治家らしい名言だと思います。
世界で最も素晴らしい組み合わせは権力と慈悲である。
これはチャーチルのリーダー論ですが、チャーチルの人間性が垣間見える名言だと思います。
目指すべき理想の姿とは「気の優しい力持ち」なのかもしれません。
議会の目的は、殴り合いの代わりに議論をすることにある。
これは仕事やプライベートなど、全てにおいて同じだと思います。
人間は言葉を操る唯一無二の生き物なので、積極的にコミュニケーションするべきだと思います。
自由市場を破壊したら、闇市場を作ることになってしまう。
これは市場経済について語った名言です。
何かを規制すれば、それはアングラ市場を作ることに繋がります。
このような経済ロジックを知りたい人は、「経済学の父」と呼ばれているアダム・スミスの国富論を読んでみましょう!
もし実績を上げたければ、獅子の口に頭を突っ込まねばならない。
これは『リスクを取る必要性』について語った名言です。
日本語の「虎穴に入らずんば虎児を得ず」ということわざも同じ意味ですよね。
批判は決して心地のよいものではないが、必要なものだ。
チャーチルは「健全な精神を保つためには、相手からの批判が重要だ」と主張しています。
リーダーは、部下からの諫言を受け入れるべきだと語ったのが、貞観の治を実現した唐の太宗ですが、その名言をまとめたのが貞観政要(じょうがんせいよう)です。
貞観政要は「名著」と呼ばれているので、気になる人は下の記事もご覧ください。
私は血と艱難辛苦(かんなんしんく)を厭わず力を尽くすこと、涙と汗以外に捧げるべきものを持たない。
これはチャーチルが首相就任した時のスピーチです。
チャーチルは「血、艱難辛苦、涙、汗」という単語がお気に入りなので、たびたびスピーチで使っていたそうですが、それが4つとも一度に出てくる稀な名言だと言われています。
ちなみに艱難辛苦は「ひどくつらい目や困難な目にあって、苦しむこと」という意味です。
偉大であることの代償とは、責任を取らなければならないということだ。
これは普遍的な事実ですよね。
ビジネスリーダーの人は覚えておきましょう!
バルト海のステッティンから、アドリア海のトリエステまで、ヨーロッパ大陸を横切って鉄のカーテンが降ろされた。
「鉄のカーテン」という表現は、世界史の教科書にも出てくる有名な言葉ですよね。
これは冷戦の始まりを表した有名なスピーチなので覚えておきましょう!
戦争とは概ね、大失敗のカタログのようなものだ。
政治家にとっても、戦争は「百害あって一利なし」なのだと思います。
本当に幸せで安全であるためには、少なくとも2つか3つの、それも心からハマれるような趣味を持つべきだ。
”歴史”から学ぶという姿勢が強かったので、チャーチルの趣味は読書だったそうです。
有名な本には学びが多いので、まずは”名著”から手をつけてみましょう!
毎日あなたは進歩するだろう。
その毎日の歩みこそ実りあるものだ。
その場で停滞することなく、日々前進することを心掛けましょう!
私の最も卓越した功績は、妻を説得して私と結婚させたことである。
チャーチルの愛妻家ぶりが伺える名言ですよね。
海外にいる時、私は自国の政府を決して批評したり攻撃しないことにしている。
これは政治家に限らず、全ての人に言えることだと思います。
自分の会社のことを悪く言ったり、自分の家族の批判をすると、それは自分の価値を落とすことにもつながっていきます。
外で身内の悪口を言うことはやめましょう!
私にただ言えるのは、酒が私から奪ったもの以上に、多くのものを酒から得たということだ。
チャーチルの”お酒好き”と”葉巻好き”は有名ですよね。
特にスコッチ・ウイスキーとシャンパンが大好物だったみたいで、「少しお酒を飲んだ方が打ち解けた雰囲気になって会話が弾む」と言って、仕事でも上手にアルコールを活用していたそうです。
言葉は永遠に存続する唯一のものだと言われる。
チャーチルは既に亡くなっていますが、チャーチルの名言は色褪せることがありません。
「舌先が武器だ」と言っていた、チャーチルならではの表現だと思いますが、有名な名言を探している人は下の記事もご覧ください。