
企業には「リーダー」と呼ばれる人達がいます。
それは経営者と呼ばれていますが、大企業のCEOと触れ合う機会は少ないので、今回は大手企業の社長が残した名言をご紹介したいと思います。
ビジネスパーソン必見の内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
大企業CEOの名言集まとめ
商売人は時とすると駆け引きをし嘘をつくことを商売の常道と考えがちである。
これはとんでもない過ちだ。
世の中に立って行く以上は、士魂商才の精神をもって進まなくてはならない。
<杉山金太郎 豊年製油(現・J-オイルミルズ)社長>
ビジネスで誤魔化しはご法度です。
嘘をついたり裏切るメリットはゼロなので、絶対に誠実な対応を心掛けましょう。
舞台は真剣で値段は安い。
そして面白い、幕間は短い。
<大谷竹次郎 松竹創業者>
松竹を創業した1937年頃は、まだ娯楽が少なかった時代です。
その時代に大衆演劇を創造し、毎日大入の舞台を提供したのです。
事業は金がなければできないが、正しい確たる信念で裏付けられた事業には、必ず金は自然に集まってくる。
<三島海雲 カルピス創業者>
「卵が先か?ニワトリが先か?」というのは有名な話ですが、会社経営においてはビジネスモデルが先立ちます。
エクイティファイナンスというやり方もあるので、資金は後回しでも大丈夫なのです。
「寝れば一畳、起きれば半畳、五合とっても三合飯の明るさ」と、「今に偉くなったるぞ」の意欲が私の力だ。
<井上貞治郎 レンゴー創業者>
このような底力があれば、きっと成功できるはずです。
ポジティブな感情は成功要素の一つなので、何事も前向きに取り組んでみましょう!
たった今から、収入の1割の貯金をしたまえ。
自分で苦労した種銭がなくては、芽も出てくるまい。
<大谷米太郎 ホテルニューオータニ創業者>
この名言は大谷米太郎が成功する秘訣について語った名言です。
大谷米太郎は富山県で生まれて、上京してから相撲取りになります。
その後居酒屋を経営した実業家なのですが、最終的にはホテルビジネスで成功を収めたのです。
世の中は刻々と変化し、個人の力でどうすることもできない場合もある。
だが、どんなに変化する世の中でも、自分から落後してはだめだ。
<平塚常次郎 ニチロ創業者>
平塚常次郎は北海道出身なので、北洋漁業の先駆者として知られています。
ビジネスは上手くいかないことばかりですが、諦めなければ勝てる可能性は残り続けるのです。
戦災にも焼けなかった最大の資本がある。
それはグリコという看板である。
過去30年間営々として築き上げてきた我々最大の資本である。
<江崎利一 江崎グリコ創業者>
江崎利一は1918年江崎商店を開業し、育ち盛りの子供たちに栄養を届ける「グリコ」「ビスコ」で大成功を収めます。
戦災によって全財産を失いますが、1929年に江崎グリコを設立して、華麗に再起したのです。
人間は知と行だけではダメである。
そこには必ず誰にも負けないという信念が必要だ。
事業で成功するにしても、利殖するにしても、不可欠なものは信念である。
<五島慶太 目黒蒲田電鉄社長(現・東京急行電鉄)>
信念というのは「やり抜く意志」のことです。
これが無ければ、途中で諦めてしまうので、どんな優秀なビジネスモデルだったとしても失敗してしまうのです。
謙虚に。
思いあがったり、出しゃばったりしないこと、そして人の立場を尊重すること。
<足立正 ラジオ東京社長(現・東京放送)>
これは処世術について語った名言です。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という有名なことわざがありますよね。
ことわざが好きな人は下の名言集もご覧ください。
私はしばし唖然とし、次の瞬間死を考えた。
がまた次の瞬間、それでは責任者として卑怯者になると考えた。
何よりもまず、遺族の方々に対する責任と、会社に対する責任を取らねばならない。
<池田亀三郎 三菱化成社長>
ビジネスで不慮の事故は度々起こりますが、これは池田亀三郎が担当していた炭鉱で爆発事故が起こった時の話です。
この時には700人もの人命が失われたそうですが、逃げずに立ち向かうことを決めたそうです。
商売気を離れて油の用意をした。
私の客だけは油不足で仕事を休むようなことはなかった。
他の事業会社では油が切れて事業を休んだところがたくさん出た。
私はただ、お客のために油を用意しただけだ。
しかし戦争が済んだら、油は出光に任せておけということになった。
金は儲けなかったが、得意先を儲けたのだ。
<出光佐三 出光興産創業者>
「お客様にGiveする」という成功パターンの典型ですよね。
このようなやり方をセールスパーソンは見習いましょう。
出光佐三の名言集は下の記事をご覧ください。
いつも生活の設計図を会社の運命に結びつけて描いてきた。
平凡なようだが、顧みて幸せな男だ。
<石塚粂蔵 日本製鋼所社長>
石塚粂蔵は、日本製鋼所の社長、会長を歴任した人物です。
ワーク・ライフ・バランスが叫ばれている昨今ですが、自分の人生は会社と共にあったと語っています。
建設産業は、ある面から見れば受注産業の中から出られない宿命的な産業であり、経営規模もいたずらに大を望むべきではない。
<戸田利兵衛 戸田組(現・戸田建設)社長>
これは建設業界の在り方についての持論です。
戸田建設は大手企業ですが、今の会社があるのは地道に積み重ねてきた結果なのでしょう。
私は自分のためにのみ働いてきたため、ロンドンでわびしい思いをした。
今後は可能な限り人のために働こう。
<犬丸徹三 帝国ホテル社長>
これはホテルマンとして修行するためロンドンへ行った時の話です。
このような経験がいい接客に結びついたと語っています。
人間というものは、いつどういう仕事にぶつかるかもしれないものである。
その時に、その仕事を責任もってやれるだけの準備を平生しておくのは大事な心がけだと考える。
<河田重 日本鋼管社長>
これは準備について語った名言です。
チャンスは必ず訪れるので、その時に逃さないよう日頃から準備しておきましょう。
要は事情を尽くし、そうすることが相互の利益であるということを繰り返し繰り返し説明していると、そのうちに段々とわかってくる。
交渉事は短気は禁物、心情を吐露して、しかも粘ることが肝要である。
<和田恒輔 富士電機社長>
これは交渉のやり方について語った名言です。
独シーメンス社との交渉は相当ハードだったようで、その時の経験を語ったのです。
自動車を始めて私が得た信念は「金ができたら設備の方へ回せ。人間で能率を上げてはいかん。機械で能率を上げよ。」ということであった。
<石田退三 豊田自動織機社長>
ビジネスは仕組み化することが大切です。
まさにそれを語った名言だと言えます。
敵対国企業とはいえ、契約は守らなければならない。
日本人は約束を破るような卑怯なことをしてはならない。
<稲垣平太郎 横浜ゴム社長>
戦時中は敵味方に分かれていましたが、それをビジネスに持ち込んではいけないと語っています。
これと同じようなことが、戦国時代の上杉謙信と武田信玄に起こりました。
戦国武将の名言集は下の記事をご覧ください。
事業は尽きることのない永遠のものである。
そのためには、日に新たに絶えず己を更新してゆかねばならない。
<井村荒喜 不二越鋼材工業(現・不二越)創業者>
永続的なビジネスを実現させる為には、環境の変化に応じてアップデートしなければいけません。
そのことを諭した名言だと思います。
妨害はかえって私の闘志をかきたてた。
社員に対しては「社運を賭してこの事業を達成させなければならぬ」と決意を表明した。
<北沢敬二郎 大丸社長>
この言葉は、大丸東京店を開店するために奔走した時の言葉です。
ライバル百貨店から仕入先へ圧力があったそうですが、それを跳ね除けて大丸東京店を開業したのです。
人は「天下一品の使命」と言って、その人でなければ持ち合わせていない特性あるいは才能がある。
これを自由に発揮させる場を作ることが、経営者にとって最も必要なことだと思う。
<倉田主税 日立製作所社長>
これは人材登用について語った名言です。
生産性を最大化させる為には、適材適所を心掛けましょう!
細かいことで私欲を出したり、無理に人を押しのけたりすることは感心できません。
たまに赤字覚悟、損得勘定抜きの場合があってもいい。
その方が相手側の信頼を得て、結局はプラスになって返ってきます。
<久保田豊 日本工営創業者>
これは実体験からも共感できる名言です。
ビジネスはお金儲けですが、そればかり追っていると損すると思います。
相手にとってベストな提案をしましょう。
現代の企業経営者は、社会全体に対して奉仕することを義務付けられている。
<田代茂樹 東洋レーヨン(現・東レ)社長>
「企業は社会の公器である」と松下幸之助やピーター・F・ドラッカーは語っています。
ドラッカーの名言集は下の記事をご覧ください。
金というものは一見無駄と思えるところにかけると、回り回って大きな果実になって戻ってくるものなんですよ。
<古川爲三郎 欧米映画配給会社(現・角川ヘラルド・ピクチャーズ)創業者>
「金は天下の回りもの」と言いますよね。
まさにそのような考え方なのだと思います。
私は常に「人生は最後の一線において勝負する」と考えている。
どんな人にでも、運命を決めるような最後の一線があると思う。
その時はまずハラを決めて、断固たる決意で立ち向かうことだ。
<高杉晋一 三菱電機社長>
男には勝負の時があると言いますよね。
私の場合には「独立起業した時」でしたが、そのようなタイミングがきっと訪れるはずです。
経営は雪だるまを押して行くようなものだ。
すなわち、太く硬い芯をフロンティア精神を持って作り上げてゆくことだ。
<池田謙蔵 三菱信託銀行社長>
「太く硬い芯」というのが信念であり、ビジョンであり、ビジネスモデルだと思います。
そこさえしっかりしていれば、後は徐々に膨れ上がっていくだけなのです。
自分のしていることが世の中に必要かどうか、自分が組織に必要な人間かどうかを、常に反省しなければならない。
<岩切章太郎 宮崎交通社長>
ビジネスを構築する上で、一番重要なのは顧客目線に立つことです。
意外とこれができていない会社が多いので注意しましょう。
一工場の生産量に見合うだけ売れるようになった時点で、初めてその地域に工場を建設する。
<時国益夫 キリンビール社長>
これは「まず工場を作って、それを足掛かりに商品を広めよう」という意見に反対した時の名言です。
経営はリスク&リターンのバランスを考える必要があると思います。
社会に対してお返しもしない事業をもって、「事業は趣味(遊び)ではない」などとは言ってもらいたくない。
<早川徳次 シャープ創業者>
早川徳次は、社会に還元する事こそ事業の本質だと語ったのです。
その人になりきってしまって、その人が怒る時には私も怒り、その人が泣く時には私もまた泣いて、物を考えているのである。
<山本爲三郎 アサヒビール社長>
これは人の立場になって考えるやり方を語った名言です。
お客様の立場になって考えることは、営業活動にも応用できるはずです。
ウイスキーの仕事は私にとっては恋人のようなものである。
恋している相手のためなら、どんな苦労でも苦労とは感じない。
むしろ楽しみながら喜んでやるものだ。
<竹鶴政孝 大日本果汁(現・ニッカウヰスキー)創業者>
心から仕事を楽しんでいる様子がわかりますよね。
本来仕事は楽しいものなので、もし今の仕事が楽しくない場合は、そろそろ動き出すタイミングなのかもしれません。
経営の要諦は社長個人としての能力がいかに優れていても限界があり、多数の部下にその力を十分に発揮させ、その総合力をいかに結集し活用するかにある。
<土井正治 日新化学(現・住友化学)社長>
仕事は一人でやるものではありません。
様々な人たちに支えられながら成し遂げるものなのです。
経営者はそのための仕組み作りに奔走しましょう!
素直な心で見るということが極めて大事だ。
<松下幸之助 松下電器産業(現・パナソニック)創業者>
経営者は決断を迫られますが、その時の心構えについて語った名言です。
やって良いことと悪いことの判断は、素直な心で見ればすぐにわかると言ったのです。
松下幸之助の名言集は下の記事をご覧ください。
コストダウンは企業の大原則であるが、同時に質的大転換も忘れてはならない。
質的大転換が、やがては量的大発展を導く。
<中安閑一 宇部セメント製造(現・宇部興産)社長>
コストダウンはマイナスなイメージがありますよね。
しかし質的大転換を合わせれば、大きく飛躍する可能性があるのです。
ちなみに質的大転換とは、事業構造の変化を意味しています。
例えば織物機を作っていた豊田が、その動力を自動車製造に活かしたり、足袋を製造していたブリヂストンが、足袋の底にあるゴムを自転車製造に活かすようなことを指しています。
例えてみれば木綿着のようなホテルにしてほしい。
木綿でも、織りとか染柄によって、高価な絹織物よりも、はるかにいい効果が出せるのだから。
<鈴木剛 住友銀行頭取、大阪テレビ放送社長、朝日放送社長、ホテルプラザ社長>
鈴木剛は、住友銀行頭取、大阪テレビ放送社長、朝日放送社長、ホテルプラザ社長などを歴任した人物です。
そしてこれは、ホテルプラザを創業する時に建設業者へ伝えた言葉です。
湯水のごとく投資するのも一つですが、創意工夫によって改善するのも大切だと思います。
仕事の報酬は仕事である。
そんな働き甲斐のある仕事をみんなが持てるようにせよ。
<土光敏夫 石川島重工業(現・IHI)社長、東京芝浦電気(現・東芝)社長>
土光敏夫は経団連会長も務めた有名な経営者です。
この言葉は東芝社長時代に語った仕事観&経営観です。
高く買って安く売る。
高く買ってやれば売り手は喜んで、いいものをどんどん売ってくれるし、買う人は安い方がいいに決まってる。
<中部謙吉 大洋漁業(現・マルハ)社長>
ビジネスは「安く買って高く売る」というのが基本だと聞いていますが、逆の考え方もアリですね。
これが中部謙吉の商売哲学のようです。
私が考える頭取の三条件とは、
第一に私欲がないこと
第二には内剛外柔の人であること
そして第三には最低10年以上頭取を務められる若い人であることである。
<広瀬経一 北海道拓殖銀行頭取>
これは自分の後継者について語った名言です。
後継者選びは大変ですが、とても参考になる名言だと思います。
石橋を叩いて渡るような細心の注意は必要であるが、一旦安全だと見極めたら思い切って渡るべきである。
<福田千里 大和証券社長>
慎重さと大胆さを併せ持った名言ですよね。
経営者にはこのような心構えが必要なのでしょう。
のれんは磨いて、初めて値打ちが出る。
先人たちは過去を踏まえながらも、絶えず時代を先取りする先見の明を持っていた。
<松田伊三雄 三越社長>
老舗百貨店の経営を任された松田伊三雄は、これまで築き上げてきた歴史と、それを昇華させる革新性の狭間で悩んだようです。
競争が激しくて市価の安い時ほど進歩がある。
<諸井貫一 秩父セメント(現・太平洋セメント)社長>
競争が激しいということは、ニーズも大きいということです。
そこには大きなビジネスチャンスがあるはずです。
正しくあれ、新しくあれ、そして最後に「和」。
<市川忍 丸紅社長>
とても分かりやすくて簡潔な名言ですよね。
これは丸紅社長の時に「全社員が果たすべき責任」について語った言葉です。
商売は戦いなり。
勝つことのみが善である。
これが65年間、激動の時代を乗り越えた私の経営哲学である。
<上原正吉 大正製薬社長>
これは全てのビジネスパーソンが心得ておくべき名言だと思います。
商売で「負け」て良いシチュエーションなどありません。
選択肢は「勝つ」しかないのです。
何よりもまず、モノの本質を捕まえなければいけない。
できるだけ早くつかんで、それを達成するように努力する。
<岡崎嘉平太 全日本空輸(ANA)社長>
本質でない部分にフォーカスしても時間の無駄です。
問題が起こった場合、「何が本質なのか?」を正確に判断しましょう。
大衆の感情の集まりが世の中だ。
しからば自分の意見を通そうと思うなら、まず聞いてやるのが順序だ。
<青木均一 東京電力社長>
これはリーダーが部下からの人望を集める方法について語った名言です。
自分の意見を一方的に言うのではなく、コミュニケーションすることが大切なのです。
企業は地域の発展とともに発展する。
従って地域の発展に尽くすことが、そのまま事業のためになるのだ。
<井上五郎 中部電力社長>
電力事業はまさに地域と共に発展するビジネスですよね。
インターネットビジネスは違いますが、ほぼ全てのビジネスが地域と一緒に発展していくのだと思います。
事業を拡大する時には、どこの会社も同じことを考えているものだ。
即断即決が必要な所以である。
<大野勇 森永乳業社長>
優れたビジネスアイデアであっても、それと同じことを考えている人が「世の中に3人以上いる」と言われます。
これは確率論の話ですが、それを前提とするならば、あとはスピード勝負だと思います。
誰よりも早く行動した人が勝つのです。
貸したお金がお客様のところへ行って、役に立ち、働いてくれるように、と言って送り出す。
<小原鐵五郎 城南信用金庫理事長>
貸金業らしい名言ですよね。
金融機関の使命は企業を育てることですが、銀行業に従事する人はこのような気持ちを持つべきだと思います。
やはり本業が大事だ。
<小林節太郎 富士ゼロックス社長>
不況に陥った時、企業は生き延びるために業態転換を図ろうとします。
事業が好調な時にも、サイドビジネスへ手を伸ばしますよね。
色々なパターンがありますが、どちらにしても本業をおろそかにしてはいけません。
創業当時の理念を大切にしましょう。
従業員は使用人ではない。
事業の協力者だ。
<市村清 リコー創業者>
従業員をビジネスパートナーと捉えるのは、なんとなくドライな気がしますよね。
しかし、自分(経営者)と同列とみなすことで、従業員には当事者意識が芽生えて、社内の活性化にも繋がるはずです。
最もよく人を幸せにする人が、最もよく幸せになる。
<立石一真 オムロン創業者>
これはビジネスの真理を突いた言葉だと思います。
たくさんの「ありがとう」が、たくさんの「売り上げ」になるのです。
実行力に増して先見性やアイデアが重要なのだ。
<樫山純三 オンワード樫山創業者>
時代の流れを読みつつ、顧客ニーズにフィットする製品サービスを提供し続けなければ、企業は生き残れません。
上に立つ者は見識と決断力を養い、部下に将来への確かな道筋を見せてやる。
同時に下意上達、つまり部下の意見を汲み上げる気配りを欠かさないことだ。
<坂口幸雄 日清製油(現・日清オイリオグループ)社長>
これは人からの人望を集めるやり方について語った名言です。
この言葉に出てくる「確かな道筋」とはビジョンのことです。
「経営者は明確なビジョンを持つべきだ」と言われるのは、リーダーシップを発揮するためなのです。
リーダーシップについて知りたい場合には、下の記事をご覧ください。
ヒトマネでない事業を求め続けるのが私の経営信念。
本当に人々の生活に必要なものなら、必ず事業化できる。
<岩谷直治 岩谷産業創業者>
人々は自分が欲しいものを理解できていません。
それを理解して提供するのが起業です。
つまり「理想と現実のギャップを埋めること」が起業なのです。
経営者は、人間として部下と対峙できるか。
その時、自分を支えるのは公私のけじめをはっきりさせた身辺の清潔さである。
<江戸英雄 三井不動産社長>
社員と仲良くなったり、部下とコミュニケーションすることは大切ですが、いざという時に公私混同では困ります。
やるべき時はけじめをつけましょう。
ダイヤモンドは中央の面を囲み、多くの面が多角的に集まって底知れぬ光を放つ。
会社経営もまたかくありたい。
一人の独裁でもいけないし、多数の悪平等でもいけない。
個が集まって全を形成するが、個は全あっての個であり、個あっての全ではない。
<奥村綱雄 野村證券社長>
これは野村證券の社長時代に打ち出した「ダイヤモンド経営」について説明した名言です。
それぞれの個性が会社の奥行きになって、事業の可能性につながっていくのです。
10人の役員のうち、9人が反対したとしても、あくまでそれは決断するための一つの判断材料に過ぎない。
<佐伯勇 近畿日本鉄道社長>
社長の孤独感がよく表された名言だと思います。
最終的にはCEOが意思決定しなければいけないのです。
合理化には限界があるという人がいるが、合理化とはそんなものではない。
一言でいうと、人間の頭の切り替えである。
<土川元夫 名古屋鉄道社長>
確かに常識の範囲内で合理化するのには限界がありますが、仕組みを変えてしまえばさらに合理化できるはずです。
例えばこれまでFAXを使っていた職場で、FAX料金を節約したり、ダブルチェックをやめたりするのが合理化だと思いますが、これでは限界がありますよね。
そもそもFAXの使用を止めて、メールにしたり、クラウドで共有する仕組みにすれば、さらに合理化できるはずです。
このことを「頭の切り替え」と表現したのでしょう。
窮するもまた楽し、通ずるもまた楽し。
私はむしろ平坦な道を好まない。
<安西正夫 昭和電工社長>
ピンチもチャンスも、自分を成長させてくれる機会です。
そのような機会を楽しみましょう!
己の分を知っている人は、人の信頼も得られ、会社の中で重くなっていく。
不満な人は会社で絶対に伸びない。
<稲山嘉寛 新日本製鉄社長>
ポジティブに仕事するのと、ネガティブに仕事するのとでは、絶対にポジティブな方が上手くいくはずです。
何事も前向きに取り組みましょう!
一度取り掛かったら途中でやめない。
どんな状況下でもチャンスはある。
必ず成功すると信じてやり抜くこと。
<森泰吉郎 森ビル創業者>
努力する方向さえ正しいのであれば、きっと成功できます。
自分を信じてやり切りましょう。
相手が信頼するに足れば、自らも信頼に値するものにならねばならぬとする努力、これが相互信頼の真髄である。
<川又克二 日産自動車社長>
お互いを高め合える関係性はとても良いですよね。
そのような関係性が「人生の友」になるのだと思います。
社員の中には知恵がある人間がたくさんいる。
そういう人たちから自由さ、創造の喜びを奪ってはいけない。
<松本望 パイオニア創業者>
企業の成長力の要は一人ひとりの社員なので、その人たちをどのように活用するか考えるのが、経営者の役割だと思います。
トップとして望ましいのは、なりたい人よりも逃げ回る人。
<中山素平 日本興業銀行頭取>
社長になりたいという人は大概無能であることが多く、逆に社長になりたがらない人は有能な人が多いのです。
サラリーマンの星と呼ばれている島耕作から処世術を学びましょう!
私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%に過ぎない。
99%が失敗の連続であった。
<本田宗一郎 本田技研工業創業者>
本田宗一郎は「世界のホンダ」を一代で築いた伝説的な経営者です。
数多くの名言を残しているCEOなので、ぜひ本田宗一郎の名言集もご覧ください。
企業にとって重要なのは発明より革新なのだ。
その革新は実はたわいない夢を大切にすることから生まれる。
<井深大 ソニー共同創業者>
革新とはイノベーションのことです。
実は社員のたわいない会話の中に、ビジネスシードは隠れているのです。
売れるものに乗っかって売上を伸ばすのは誰にでもできる。
売れないものを売れるようにするのが本当の商人ではないか。
<津村重舎 ツムラ社長>
これは市場を創造する大切さについて語った名言です。
既にある既存マーケットで戦っても、売上はたかがしれています。
そうではなくて新しい需要を生み出した方がビッグビジネスになりますよね。
「漢方を科学する」を創業精神にしているツムラらしい言葉だと思います。
いかなる大企業といえど、5年間何ら思い切った手を打たず、現状に満足し続けていれば、あっという間に傾いてしまう。
<宮崎輝 旭化成社長>
昨今は大企業であっても倒産する時代です。
そういった意味でも経営者の危機感は強くなっていることでしょう。
即席麺の開発に成功した時、私は48歳になっていた。
遅い出発とよく言われるが、人生に遅すぎるということはない。
<安藤百福 日清食品創業者>
安藤百福は大好きな経営者であり、尊敬するCEOの一人です。
本当に「努力の人」だと思うので、安藤百福の名言も是非ご覧ください。
きっとチキンラーメンが食べたくなりますよ。
仕事ができることより他人に好かれることだ。
<進藤貞和 三菱電機社長>
「仕事ができる人は、他人からも好かれる」という方程式はありませんが、「他人から好かれる人は、仕事もできる」という方程式はあるはずです。
人から好かれる人間になりましょう。
交渉で私が一貫して心掛けたのは「嘘を言わない」「約束は守る」の2点だった。
<永倉三郎 九州電力社長>
意外とシンプルなセオリーですよね。
たったこれだけでも交渉は成立するのです。
ご都合主義で信念を曲げてはならない。
<中田乙一 三菱地所社長>
ご都合主義には信念がありません。
大きなビジネスをするためには、絶対に信念が必要なので、それを欠かさないようにしましょう。
ビジネスリーダーの言葉には重みがある
ここまで大企業経営者や創業者の名言をご紹介してきました。
数々の実績を残した名経営者ばかりなので、言葉に重みがありますよね。
ここで学んだことを、ぜひ自分のビジネスに活かしてください。
他の経営者の名言も知りたい場合には、下の記事をご覧ください。