
サラリーマンであれば一度くらい「脱サラ」を検討したことがあると思います。脱サラに失敗すると家族にも影響しますし、簡単に判断できるものではありません。
そこで今回は、脱サラという選択肢について詳しく解説していきたいと思います。
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脱サラで起業するには決意が必要
はじめまして、ウェブエックス株式会社の代表取締役をしている佐野と申します。
弊社は、インターネットを活用したサービスを複数開発&運営している会社です。
【ウェブエックス株式会社の事業内容】
- リファラル営業サイト「side bizz(サイドビズ)」の開発・運営
- 営業ノウハウが満載のYouTubeチャンネル|営業アカデミーの開発・運営
- 異業種交流会のシェアエコサービス「beets(ビーツ)」の開発・運営
- 営業職向けのオウンドメディア「営業シーク」の開発・運営
- ラーメン好きの為の情報サイト「東京らーめんブログ」の開発・運営
かくいう私も、元々はサラリーマンをしていたので、脱サラした人間の一人になります。
脱サラして独立起業するのは、とても勇気がいることだと思います。
実際、生半可な決意では続けることができないくらいの、大変な困難が待ち構えています。
そこで、「これから脱サラしたい!」と検討している人のお役に少しでも立てればと思い、この記事を作成しました。
たいした情報ではないかも知れませんが、脱サラ経験者(脱サラの先輩)からのアドバイスだと思って頂ければ幸いです。
私が脱サラした理由
サラリーマンは辞めてからそのメリットの大きさに気付くものです。
それでも私が脱サラしたいと思った理由は、大きく3つあります。
- 自己成長する為
- 自己実現する為
- お金を稼ぐ為
理由①:自己成長する為
まず「自己成長する為」についてご説明したいと思います。
サラリーマンとして勤務していた時はそれなりに楽しく、結果も出せていました。
しかし、ある時から急に自己成長が止まってしまった感覚に襲われました。
このように感じた理由は、事業の成熟度にあります。
当時の私は事業責任者というポジションで、事業を成長&仕組み化させることをミッションに仕事していました。
しかし、事業がある程度仕組み化できたタイミングで、成長性が急激に鈍化したのです。
ほぼゼロ成長といっても良いレベルにまで成熟してしまった為、個人的にはマイナス成長くらいの感覚に襲われました。
「このままでは絶対にいけない」という猛烈な危機感から、自己成長を目指す為に独立することを決意しました。
理由②:自己実現する為
私は良くも悪くも貪欲な人なので、やりたいことがたくさんあります。
短い人生の中で、これらを全て実現させていく為には、時間が無さすぎるので、同じ場所でいつまでも足踏みしている訳にいきません。
私のやるべきミッションが終えたのであれば、次のやるべきことにすぐ取り掛かるべきです。
よって、少しでも早く自分の目指すステージに昇る為、独立することにしました。
理由③:お金を稼ぐ為
最もシンプルなお金を稼ぐ為です。
ただし、別にお金が欲しい訳ではありません。
お金とは単なるツールに過ぎないので、その使い道が定まっていなければ稼ぐ意味はありません。
しかし、前述した通り、私にはやりたいことが山ほどあります。
会社員の生涯賃金は3億円ともいわれますが、私が実現したいことの資金としては全然不足します。
その資金を稼ぐために、このままサラリーマンを続けていても実現できないことは明白という訳です。
よって、必然的に独立起業という選択肢しかなかったということになります。
これらは私が脱サラした理由になりますので、全ての人には当てはまることはありません。
それぞれやりたいことや、実現したいこと、目指している目標があると思いますので、以下の記事を参考にしてぜひ独立起業を検討してみてください。
脱サラという選択肢
新卒で入社して5年目くらいを向かえると、自分の将来がイメージできてしまい、「このままで良いのだろうか?」と悩んでしまうことがあると思います。
またサラリーマンとして定年が目の前に迫ってくる50代になると、社内で出世することもなく、これ以上望むことが無くなった、人生の着地点が見えてきてしまいます。
そんなタイミングで、自分がやるべきことをやりきれなかったという後悔の念が出てくると聞いたことがあります。
これは非常に辛いことだと思います。
人間は、「やって後悔する」より「やらなくて後悔する」ことの方が、何倍も後悔の念が大きくなると言われます。
しかしシニア起業、シリアルアントレプレナーという言葉があるくらい、人は何歳でも挑戦することができます。
資金がある程度あるのであれば、思い切って脱サラ独立開業するのも悪い選択肢ではありません。
脱サラは自己実現のチャンス
これまでサラリーマンとして培った経験や技術を生かせば、脱サラして自力で食べていける可能性も十分あります。
会社に与えられた仕事を忠実にこなしてきた人ほど、受動的な人生に悔いを残してしまうので、自分の力で起業して自己実現をし、達成感を味わってみたいという思いが強くなることでしょう。
現代のような年功序列と終身雇用の制度が崩れた社会では、定年まで会社にしがみつくメリットは全くありません。
たった一度の人生ですから、チャンスがあればやりたいことをやって終わらせたいと考えるのは当然だと思います。
関連記事:起業のきっかけと理由は?個人でも簡単に独立開業できる方法
脱サラは自営業者になること
日本では会社勤めがまだまだ主流ですが、欧米社会では労働人口の半分近くがフリーランスになっています。
フリーランスへの転向の壁は徐々に低くなりつつありますが、まだまだ安定していない働き方という認識が強いと思います。
というのも、フリーランスとは自営業者であり、実質的には経営者(社長)になることを意味するからです。
事業経営にはリスクが付き物なので、安定した生活は難しいかも知れません。
しかし、フリーランス支援サービスも充実してきており、脱サラという選択肢は決して非現実的ではなくなってきました。
サラリーマンであれば、「自分が独立開業したら何ができるか?」「どんなメリットがあるのか?」を考えることは、むしろ健全と言っても過言ではありません。
関連記事:フリーランスとは個人事業主|副業から自営業として独立する方法
脱サラ生活は幸せ?
脱サラしたフリーランサーは出勤時間も決まっていないので、好きな時間に起きて、好きなように行動できる、自由気ままな生活が手に入ると思っている人が多いと思います。
確かに、海外に移住することもできますし、学校に入りなおして起業に必要な資格や免許を取得することもできます。
転勤も無ければ、同僚との付き合いもありません。
自分の得意なスキルを生かして、好きな仕事を選べます。
嫌な上司はいませんし、取引先も気に入らなければ付き合う必要がありません。
つまり、無用な人間関係に悩むことが少なくなります。
自分を殺してまで他人のために時間や労力を消耗することがなくなるので、自分らしい生き方ができるという実感が持てると思います。
脱サラのリスク&デメリット
しかし、会社を退職すると定期的に支払われる給与が貰えなくなるだけでなく、後ろ盾になるものが一切無くなります。
つまり、脱サラには大きなデメリットがあるということです。
厚生年金の期間がストップし、会社で入れた社会保険も失って一気に徒手空拳の状態になります。
会社員という地位を手放した結果、社会的信用もなくなり、安定的収入を得られるまでは、銀行からお金も借りられないしクレジットカードを作ることもできません。
実際、私は脱サラする前に複数のクレジットカードを作っておきました。
もし仕事でミスをすれば、全責任を自分一人で被ることになります。
取引相手に損害が生じれば、自分が賠償しなければならないのです。
同僚や上司・部下のように、風邪で休んでも仕事を肩代わりしてくれる人はいません。
また、病気や怪我をしても、有給休暇のような優しい制度はありません。
代わりの人がいないので、働かなければ当然無収入(0円)です。
よって、「お腹が痛い」「風邪っぽい」くらいでダウンすることは許されません。
もちろん自営業者に土日祝日なんて悠長なものはありません。365日仕事です。
フリーランスや自営業者になることは、これまで会社員として受けてきた職業上の恩恵を痛感することになります。
関連記事:完全歩合制のメリットは少ない?正社員を辞めるデメリットとリスク
脱サラで家族はどう思う?
脱サラという選択肢を選べば、定期的に得られる収入を失うので、本人だけでなく家族も一緒に経済的な不安感を抱えることになります。
脱サラという選択肢は、家族を巻き込む一大事になるので、サラリーマンや会社員にとって悩み所だと思います。
会社勤めから自営業に移行すれば、怪我や病気で無職になるリスクを負うため、家族が不安になるのは当たり前ですよね。
一方で、会社を辞めてでも実現したい夢があるのなら「一緒に応援してあげたい!」と思うのも家族の気持ちです。
家族にも準備が必要
会社で特に問題も無く勤務していたと家族に思われていたサラリーマンが突然「脱サラしたい!」と告白したら、理由はともあれ家族は驚いて反対することでしょう。
「無理に困難な選択をして苦労する必要はない」と考えるのが普通の心理だからです。
そのようにならないように、日頃から脱サラについて自分の信念や心情を家族に伝えておくことも肝要です。
私の場合は5年くらいの期間を掛けて、少しづつ説得していきました。
- 起業して何がしたいのか?
- 何を目的にしているのか?
- リスクは何なのか?
などを時間かけて丁寧に説明していきました。
いきなり「来月末で脱サラする!」と言われると、家族は困惑してしまうので、徐々に慣らしていくことが重要です。
会社の激務に疲労困憊している姿を見て、健康面の心配をしていた家族であれば、「脱サラして元気になってくれるならその方が良い」と考えるケースもあるでしょう。
本人が目を輝かせて熱中できる新しい仕事があるのなら、家族には応援したい気持ちがあると思います。
なので、脱サラして残りの人生を有意義に送らせてあげたいと考えるのも、家族としては当然だと思います。
もし脱サラ後も収入面で保障があれば、家族は脱サラを受け入れやすくなるはずなので、仕事ができなくなった時に補償される保険等に加入して、少しでも家族の不安を取り除き、覚悟を決めて脱サラに臨むこともおすすめです。
家族の賛同と支援は必要ですが、説得できるかどうかはわかりません。
それでも脱サラすると決めたら、結果にコミットして、残りの人生を悔いなく生き抜く覚悟が必要です。
失敗しない為の準備
自分の好きなことを仕事にするのであれば、好きなように仕事をやれば収入もアップすると考えるのは大きな間違いです。
ビジネスをする為には、まず「顧客」を探さなければいけません。
よって、正社員の時にできる限り多くの見込み顧客を探しておくようにしましょう。
他にも、会社員をしながらあらかじめ市場調査し、実現可能なビジネスモデルを構築して、場合によってはコンサルタントなどのプロに相談して足固めしておくことをおすすめします。
関連記事:新規事業で独立起業する!成功する為の新規ビジネスのアイデア8選
経営について勉強する
例えば、パン屋を開くにしても、周囲の人が美味しいと言ってくれるパンは売れると言い切ることはできません。
味に自信があるから作って売るというような稚拙な戦略では、お店の経営は息詰まる可能性があります。
店の場所や周囲の住人の嗜好などを徹底的に調査して、焼き窯の能力と照らし合わせ、最も適当なパンの種類と量を算定してから販売するビジネスモデルの構築が必要です。
これはビジネスモデルの話にもなりますが、経営ノウハウの話でもあります。
脱サラとは経営者になるということなので、経営や会計、セールス、マーケティング、人事、資金調達などについて勉強するのは当たり前だと思ってください。
近くの図書館に行けば山ほど関連する書籍が置いてありますので、全て読破するくらいの気概で臨みましょう。
関連記事:自営業として独立・起業!事前に押さえるべきおすすめ情報はコレ!
資金を準備する
万一独立失敗になった場合を想定して、数ヶ月間は無収入でも生活が持ちこたえるだけの資金を準備しておくことが必要です。
事業を興す場合、当初の予定通りに上手くいく確率はたった1%です。
残り99%は想定通りにいかず、ピボットしたり、ビジネスモデルの再構築を迫られることになります。
つまり、新規事業はほぼ失敗するということです。
また予想しなかった怪我や病気で倒れて、仕事ができなくなった時でも補償金がもらえる保険に加入しておくことも重要です。
もし貯金なしで起業するなら、独立失敗しても副業や次の手立てを準備しておいて、いきなり無職になって途方に暮れないようにリスクヘッジをしておきましょう。
生活費を洗い出し、毎月どれほどの売り上げがあれば家計が赤字にならないかを検証しておきます。
脱サラして始めるビジネスが黒字化を見込めるとしても、生活費を差し引くと赤字になってしまうのでは意味がありません。
そのためには、日頃から家計簿をつける癖をつけておきましょう。
私生活の見直しも必要です。
収入のあったサラリーマンの時と、脱サラ後で同等の出費をできる保証はないからです。
- 衝動買いをしていないか?
- 外食は月に何回しているか?
- 家族旅行にどれくらいお金をかけているか?
など節約できる項目を挙げて、見直していく必要があります。
脱サラは勇気が必要
脱サラすれば、起業するまでの期間は無職になります。
雇用保険をもらいながら準備する方法もありますが、起業しても成功するかどうかわからない身分で無職になるのは、精神的にも相当のプレッシャーがかかります。
最初は寝れない夜が続き、ストレスで吐き気がすることもごく当たり前です。
どんなに用意周到に準備してもビジネスがうまくいかないケースもあるので、「失敗しても後悔はしない」という絶対的な覚悟が必要です。
また、1回失敗しても次々と挑戦していく前向きさや、気概を持つことが肝心です。
関連記事:サイドビジネスで起業する方法|サラリーマンが独立開業するアイデア
脱サラで成功したいなら30代がオススメ
脱サラして生き生きと働いている人たちが輝いて見えるのは、起業のリスクを自覚しながら敢えてそれを背負って挑戦する勇気を持ち、乗り越えてきた実績があるからです。
リスクや失敗を恐れていたら決して脱サラはできません。
積極的に失敗して恥をかきながらも、そのたびに学習して成長していくんだ、というくらいの開き直りが必要です。
それにしても40歳、50歳を過ぎてから初めて無職になったり、失敗したりするのは、精神的負担が大きすぎます。
長期間サラリーマンとして会社の保護を受けてきたので、その境遇に慣れてしまっているからです。
そこで脱サラするなら20代や30代の若いうちから起業に挑戦して、世間の冷たい風に身体を慣らしておく方が圧倒的に有利です。
もし脱サラするなら早い方が失敗したときのダメージも小さくて済みます。
ただし若いうちの方が脱サラを経験すべきといっても、資金を準備しないで脱サラするのは無謀です。
数ヶ月は無収入でも生活できる資金を準備してから脱サラを考えるようにしましょう。
関連記事:マイクロ起業で自由に生きる方法|マイクロ起業家におすすめな業種5選
脱サラする方法
脱サラするには、どんなビジネスで独立開業するか検討しなければいけません。
選択肢としては大きく3つに分かれると思います。
- 自分で事業を興す
- 代理店やフルコミッションとして働く
- フランチャイズに加盟する
ここでは上記3点について詳しく解説していきたいと思います。
自分で事業を興す(起業する)
自分で起業することが、最も「脱サラ」という言葉にマッチするのではないのでしょうか。
実際、脱サラから独立起業して、上場企業まで成長させた経営者は数え切れません。
また、自分で事業を興すということは、自分のビジネスを作ることを意味するので、誰に干渉されることもなく、最も稼げるビジネスと言えます。
自分が得意な業種や業態であれば、そんなにリスクなくチャレンジすることができると思います。
脱サラをするのであれば、まずはこの自分で起業することから検討されることをおすすめします。
代理店やフルコミッションとして働く
代理店やフルコミッションとして働くことも独立開業の一種です。
代理店やフルコミという働き方は、サラリーマンや会社員ではないので、自由を手にすることができます。
また、売った分はほぼ全て自分の利益になりますので、営業が得意な人にとっては稼げる仕組みと言えます。
しかし、もし売れなければ収入ゼロという状況が何か月も続く可能性があるので、ハイリスクハイリターンの働き方と言えます。
まずは副業から始めることもできますので、代理店募集サイトで情報収集をしてみましょう。
フランチャイズに加盟する
フランチャイズに加盟することは、最もリスクを抑えた独立方法と言えるでしょう。
フランチャイズビジネスとは、FC本部が構築した「儲かるビジネスモデル」を真似することができる仕組みを言います。
フランチャイズに加盟することで、本部のノウハウや、マニュアル、ブランドなどを使うことができるようになる為、ビジネス初心者でも稼ぐことができるようになります。
ただし、FC加盟するのに数百万円の加盟金が必要だったり、ロイヤリティと言われるコストが掛かる為、加盟者はそんなに儲からないと言われています。
よって、ローリスクローリターンのビジネスと言えるでしょう。
そういった意味では、手堅く独立開業したい人や、絶対に失敗したくない人にはピッタリかも知れません。
まずはフランチャイズ募集サイトで情報収集をしてみましょう。