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働き方が多様化するにつれ、マイクロ起業する人が増えています。
昨今は個人がエンパワーメントされる時代なので、「自分の好きなことを仕事にする!」という考え方も定着してきました。
このような自由な生き方を求める人に『マイクロビジネス』はぴったりなので、今回はマイクロ起業をテーマに解説していきたいと思います。
これから独立・起業を目指す人はぜひチェックしてください!
目次
マイクロ起業家とは?
マイクロ起業家は「マイクロアントレプレナー」とも呼ばれていて、「小さな起業家」を意味しています。
株式会社などの”法人”を設立するのではなく、まずは個人事業主として始めることが特徴的なので、大きな資金、たくさんの従業員、広いオフィスなどが必要ありません。
マイクロ起業家が一般的なアントレプレナーと大きく違うことは、とにかくリスクの取り方が低い(少ない)ことです。
一般的には、起業をする為に会社を辞めて、借金(銀行借入)を背負って始めるのが独立起業でしたが、現状維持したまま、あまり資金も使わずに起業できるような時代になったということです。
つまり、わざわざ会社を辞めなくてもいいので、現代ビジネスはほとんどリスクを背負わずに始められるのです。
このような起業形態の人を「マイクロ起業家」と呼んでいて、マイクロ起業を個人的な副業としている人も多いそうです。
そのような人達は就業後や土日休日を利用してビジネスしているそうですが、マイクロビジネスではどうしても人手が少なくなってしまうので、自動で売れる仕組みを構築したり、趣味の延長線上にする程度で抑えているケースが多いのです。
そのような仕組みを創るのは決して簡単ではありませんが、秀でたスキルがあったり優秀なビジネスパートナーがいれば実現可能だと思います。
言葉上では「マイクロ起業」ですが、実際にやることはビジネスであり「起業」です。
なので、「絶対に成功する!」という強い意志が必要になります。
リスクが少ないからといって、適当にやって成功できるわけありません。
成功するためには”誰よりも努力すること”は絶対に必要な要素なのです。
マイクロ起業はしょぼい?
「マイクロ起業なんてしょぼい」と言われることがありますが、それは一概に言えないでしょう。
個人的な副業レベルのビジネスをしていれば「しょぼい」と言われる可能性もありますが、マイクロ起業で始めたとしても、事業が大きくなればビッグビジネスにもなり得ます。
事業の成長度合は実力次第だと思いますが、個人レベルの趣味から始めて、株式上場まで果たしたGREE(グリー)やコロプラなどの例もあります。
創業者の趣味として始めた事業が徐々に拡大していって、結果的に大きなビジネスになった例は決して少なくないのです。
特に現代はSNS全盛と言えるので、面白いビジネスやアイデアがあれば一気にシェアされて認知される可能性もあります。
そういった意味では、とても起業しやすい時代になったと感じています。
もし世の中にニーズがあると判断できれば、ファイナンスで資金調達して、事業規模を大きくすればいいだけです。
ビジネスは、何がきっかけになって大きく化けるか誰にも予測できません。
それでも諦めずにやり続けていれば、どこかできっとターニングポイントがやってくるでしょう。
つまり積極的に行動して、諦めずに努力し続けることが重要なのです。
マイクロ起業を成功させる秘訣
マイクロ起業を成功させる秘訣は以下の3つになります。
- 努力し続けること
- 突出したアイデアを練ること
- 仕組み化すること
この三つはビジネスを立ち上げる前に、必ず押さえておきたいポイントになります。
これが理解できていないと、せっかく起業したのに失敗する可能性が高くなります。
これらを一つずつ解説していきたいと思いますので、是非ご覧ください。
努力し続けることが重要
まず一つ目に重要なことは、努力を続けることです。
これは「行動する」ということも含まれていますが、諦めないで努力し続ければ、マイクロ起業では絶対に成功できます。
なぜかと言うと、マイクロ起業は「ある特定の分野」のみで戦うからです。
これは「ロングテール戦略」と言って、つまりはニッチ戦略になります。
そのようなニッチ市場を大手企業は狙いませんし、中小企業ですら目に止めません。
とすると、そのようなニッチ市場で戦う相手(競合)は、同じような境遇のマイクロ起業家か副業個人だと思います。
そのような小規模な相手であれば「継続する力」だけで十分勝てるはずです。
簡単に始められるマイクロ起業では「途中で諦めるのも簡単」という側面があるので、意外なことに続けられない人が多いのです。
パソコン1台、リスクを背負わないでビジネスを始められるのがマイクロビジネスですが、それ故に覚悟が足りないまま始めしまい、すぐにやめてしまうケースが散見されています。
このようにならないためには、「一度始めたら絶対にやり続ける!」と自分自身にコミットメントしなければいけません。
突出したアイデアを練ること
先ほどもお伝えしましたが「マイクロ起業」と言っても、ビジネスに代わりありません。
なので、「人が欲しがる製品サービスを提供する」ことが重要になります。
そのようなビジネスアイデアは、簡単には出てこないと思います。
なので、常日頃からアンテナを張るようにしましょう!
独立起業について話をしていると「どうやってビジネスを作ればいいかわからない?」という人に度々出会います。
そのような人は難しく考えすぎて思考が固まっているのかもしれませんが、成功するビジネスとは「世の中のギャップを埋める作業」とも言い換えることができます。
つまりこれは「理想と現実のギャップ」のことです。
- もっと便利になったらいいな~
- この手間が面倒くさいんだけど…
- この商品は使いにくいなぁ
日常生活をする中で上記のような経験をしたことは誰もがあるはずです。
これが「理想と現実のギャップ」だと言えます。
このようなギャップを埋めることができれば、それは必ずビジネスになります。
なので、日常生活で不便だと思うこと、疑問に思うことをとにかくたくさん探し出しましょう。
もし自分にニーズがあれば、きっと他の人も困っているはずです。
また、どんなに良いビジネスアイデアがあっても、実現させることができなければ、それは単なる「絵に描いた餅」だと言えます。
価値を産み出す源泉はビジネスアイデアですが、それが商品サービスとなって、誰かが買ってくれたときに「本当の価値」になるのです。
ビジネスは仕組み化すること
ものづくりをしている職人がよく陥る「ビジネスあるある」には、ビジネスを仕組み化していないというケースが代表的だと思います。
「良い商品を提供すれば必ず売れる」と勘違いしている職人は意外と多くて、その現実を突きつけられた時には会社が倒産してしまうのです。
実はビジネスを成功させる為には、
- 売れる商品を作ること
- 売れる仕組みを作る
の2つが大切だと言われています。
もしかしたら「商品開発に専念したい」という職人気質の人もいるかもしれませんが、売れる仕組みができるまできちんと考えましょう。
製品開発が「マーケティング」なのであれば、売れる仕組みづくりは「セールス」に該当します。
この2つが掛け算となり最大効果を発揮してくれるのです。
つまり、ビジネスとは「マーケティング×セールス」で成り立っていると言っても過言ではないでしょう。
この二つは一見別ジャンルのように見えますが、ビジネスをする上ではセットになります。
どちらか一方が欠けてしまっただけで、成功する可能性は極端に低くなってしまうのです。
ビジネスを仕組み化することはとても難しいと思いますが、これが実現できれば、個人事業レベルでも年商1億円以上を稼げると思います。
マイクロ起業におすすめの業種業態
マイクロ起業に向いているビジネスとは、大きな資金やたくさんの人材がいらないビジネスになります。
つまり、個人事業主でも始めることができるビジネスが「マイクロ起業には向いている」と言えるでしょう。
ここではマイクロビジネスにおすすめの業種業態を5つご紹介したいと思います。
その1:ECサイトの経営
週末起業として始めるなら、ECサイトの運営がおすすめです。
ECサイトであれば、自分で商品を作る必要がないですし、大きな在庫を抱える必要もありません。
例えば、売れた商品をメーカーから直接顧客に送る仕組みにすれば、無在庫経営が実現します。
そうなった場合、仕入れにかかるコスト(資金)が必要なくなるので、リスクを最小化することもできます。
サイトを作成したり、見映えがいいものを作るのに時間はかかりますが、出来上がればあとはメンテナンス程度で維持できます。
もしプログラミングができないのであれば、WordPress(ワードプレス)を使えば比較的簡単に立ち上げることができるでしょう。
それすらも難しいということであれば、BASEやShopifyを利用するのが良いでしょう。
その2:データ入力(ライティング)やコピーライター
他におすすめな業種としてはデータ入力やコピーライターがあります。
データ入力は時間さえあれば誰でも稼げるビジネスなので、月に50万円以上稼ぐ人もいます。
つまり、本気になれば結構稼げるビジネスなのです。
また、データ入力は在宅ワークに向いていますし、時間に縛られないのが特徴的です。
コツコツ努力型のビジネスですが、着実に売上につながるのが良いところだと思います。
クライアント探しは大変だと思いますが、クラウドソーシングサービスに登録しておけば簡単に仕事(案件)は見つかります。
会員登録は無料なので、まずはメジャーなサイトに登録してみてください。
その3:デザイナー
デザイナーはアイデアとセンスだけで勝負できる職人系の仕事です。
デザイナーの武器は、何と言っても「自分にしかないデザイン力」だと思います。
とはいえ、基礎的なデザイン知識やスキルを持っているだけでも十分稼ぐことはできるはずです。
例えば、スキルシェアサイトのココナラでデザインスキルを販売してみるのがいいでしょう。
- 名刺のデザイン作成
- 企業ロゴの作成
- PowerPointのリデザイン
- チラシのデザイン作成
- 販促資料の作成
上記は一例ですが、スキルシェアサイトを使えば様々なデザインの依頼(相談)がくるはずですが、一般的なデザイナーが利用しているソフトウェアさえ使えれば問題なく対応できるはずです。
その4:アフィリエイター
アフィリエイターもおすすめできるビジネスです。
「これから新規参入するのは難しい」と言われることもありますが、アイデアとwebノウハウさえあればまだまだ稼げる業界だと思います。
また、アフィリエイトはwebビジネスなので、初期投資がほとんどなく、リスクも少ないと言われています。
そのような点からマイクロビジネスには最適だと言えるでしょう。
まずは「どのジャンルでチャレンジするか?」ということを決めてみましょう。
このジャンル選定を間違うと、取り返しがつかないことになり得るので要注意です。
きちんとマーケティングして、必ず勝てるジャンルを選定しましょう。
その5:コンサルタント
コンサルタントもお勧めできるビジネスの一つです。
コンサルタントは”自称”でも成り立つので、正直言って「何でもアリ」というビジネスがコンサルタント業の実態です。
世の中にはラーメンに詳しいラーメンコンサルタントや、アニメに詳しいアニメコンサルタントなど一風変わったコンサルタントもたくさんいます。
要するに、特定ジャンルを極めることができれば、その時点からコンサルタントとして活躍できるということです。
自分の得意分野を教えるだけ稼げるノウハウビジネスなので、もし「礼儀や作法」に詳しいのであればマナーコンサルタントになるのもいいでしょう。
その6:YouTuber(ユーチューバー)やインフルエンサー
YouTuberは「好きを仕事にする!」ということを地でやっているビジネスだと思います。
日常生活を録画して、それを編集すればいいだけなので、とても楽しいですし、意外とやりがいあるはずです。
ただ、そのぶん参入障壁が低くなりがちなので、少しエッジを効かしてニッチなジャンルを攻めなければ生き延びることができないでしょう。
そのような労働集約型は苦手なのであれば、インフルエンサーを目指すのも一つの手です。
インフルエンサーはファンマーケティングとも言い換えできるので、自分のことを気に入ってくれた人たちに情報を流したり、グッズを販売して収益化するビジネスモデルです。
どちらも初期投資が少ないビジネスなので、とりあえず始めてみるのが良いでしょう。
独立起業を目指す人におすすめの本
ここまでマイクロ起業について解説してきましたが、一番やるべきことは「用意周到な準備」だと思います。
もちろんその中には「書籍をたくさん読む」ということも含まれています。
これは実体験としても言えることですが、独立開業してから勉強時間を確保するのはなかなか難しいはずです。
なぜかと言えば、一度独立起業してしまうと”やるべきこと”が多すぎて、読書をするような”暇な時間”は滅多にやってこないからです。
なので、出来る限り独立起業する前に本をいっぱい読んでおきましょう。
最低でも企業経営に関する本を10冊以上、できれば30冊ほどは読んでおきたいところです。
ここでは独立起業する前に読んでおくべきおすすめの本をご紹介していくので、是非参考にしてみてください。
起業を考えたら必ず読む本
著者の井上達也 氏は、1991年に株式会社セイショウシステムテクノロジー(現、フリーウェイジャパン)を設立した起業家です。
独立起業に関する本は「ビジネスを立ち上げたことがないコンサルタント」の本が多いですが、この本の著者は実際のアントレプレナーです。
創業25年、会社を立ち上げ、失敗と成功を繰り返しながら成長させてきたからこそ書ける「起業のアドバイス」がぎっしりと詰まっています。
- 起業を思い立ったらやること
- 決意して会社を辞める前にやっておくこと
- 会社を作ったらやること
- 成功するために心に刻んでおくこと
これらを具体的にアドバイスしてくれるので、これから独立起業する人にとって心強い味方になってくれることでしょう。
STARTUP|優れた起業家は何を考え、どう行動したか
著者の堀新一郎 氏は、Yahoo!グループに属するYJキャピタルの代表を務めている人物です。
日本を代表するキャピタリストの堀氏ですが、「ゼロから事業を作り出すノウハウをこれからの起業家のために共有したい」という思いで書いたのが本著になります。
このような著者の提案に賛同してくれた起業家たちも多数協力している「次世代起業家のためのバイブル」と言える本なので、スタートアップとして事業を成長させたい人はもちろんですが、これから起業する人は全員学ぶべき名著だと思います。
大人の週末起業
「週末起業」は代表的なマイクロ起業になります。
週末起業とは、会社に勤めながら、週末は自分のビジネスを立ち上げ、軌道に乗ってきたら独立する…
このような起業スタイルのことを「週末起業」と呼んでいます。
サラリーマンのうちに、これまでの経験や人脈、趣味などを活かした週末起業を始めようというのが、本書の趣旨なので、まさにマイクロ起業を検討している人にはぴったりの本だと思います。
ビジネスモデル|基本・成功パターン・作り方が一気に学べる
この記事の中でも触れていますが、ビジネスモデルを構築するのはとても難しいと思います。
なぜ難しいのかと言うと「再現性がない」からです。
ただし、ビジネスモデルを構築するためにはある程度のセオリーがあります。
そのような法則を教えてくれるビジネステキストが本書になります。
この本を読めば、「ビジネスにおける基礎知識」と「63の成功パターン」、そして「ビジネスモデルの作り方」までを一気に学ぶことができます。
ビジネスモデルの作り方が分からない人や、自分の考えてるビジネスモデルが通用するか不安になっている人にはお勧めです。
日本一やさしく経営がわかる会計の本
企業経営をする上で欠かせない知識が会計です。
制度会計と管理会計、税務会計などの違いがわかるでしょうか?
ただ会計学はなんとなくとっつきにくいので「苦手意識がある…」という人は多いはずです。
特に文系出身の人にとっては、関わりたくない仕事の第1位かもしれません…
それでも経営者になるからには絶対に勉強しなければいけない分野になります。
そんな小難しい会計を日本一やさしく教えてくれるのが本書です。
この本を読むだけで「ただの会計知識」が「使える武器」に変わるので、一見の価値があると思います。
マイクロ起業とは「自由に生きる」こと
マイクロ起業で成功することができれば、自由な生き方が手に入ります。
この「自由な生き方」の定義とは以下の通りです。
- お金がたくさんあること
- 時間がたくさんあること
この二つは「選択の自由」があることを意味しています。
忙しいサラリーマンでは、1日に使える時間が限られていますし、所得は給料制なので、使えるお金も限定されています。
それと比較して、マイクロ起業で成功すれば、この二つが同時に手に入るのです。
そのためにやるべきことは「キャッシュカウ」を作ることです。
キャッシュカウとは「ドル箱商品」と言われることもありますが、キャッシュ(現金)を生み出す源泉のことを言います。
先ほども少し触れましたが、ビジネスを仕組み化するとキャッシュカウが出来上がります。
これがある限り「お金がたくさん入ってくる」ので、必然的に「時間的な余裕」が出てきます。
そのように考えた場合、マイクロ起業は”自由に生きる”ための第一歩だと言えるでしょう。
初めの一歩を踏み出して、そこから努力をし続ければ、自由を獲得できる可能性が十分あるということです。
会社員をずっと続けているだけでは、この可能性を手に入れることはできません。
自由に仕事ができるのであれば、楽しい仕事だけをすればいいのです。
起業をして成功したのであれば、ある程度の部分を人に任せて、好きな部分だけに関わることもできるでしょう。
もし商品開発やビジネス企画が好きなのであれば、他の部分は人に任せても良いと思います。
必ずしもあなたが経営者である必要はないです。
自由にビジネスへ関わることができるのは「起業家のメリット」だと思うので、ぜひあなたもマイクロ起業に挑戦してみてください。