営業マンであれば、一度くらいは仕事中にサボったり、営業車の中で昼寝したことがあるでしょう。
ただ一口にサボりと言っても、実は「良いサボり」と「悪いサボり」があります。
そこで今回は、
- 営業職はなぜサボるのか?
- サボる場合にはどのようにサボれば良いのか?
など『営業職のサボり』にフォーカスして解説したいと思います。
目次
営業職はサボれる仕事なの?
営業職といえば、なんとなく「激務で辛い仕事」というイメージがありますよね。
たくさんの商材やノルマを背負って、
- 毎日ヘトヘトになるまで歩き続ける
- 顧客から無理難題を強いられる
- 知らない会社に飛び込み営業する
そんなイメージがある人も多いことでしょう。
しかし、営業職は上手く立ち回れば一日中サボって過ごせる職業だということはあまり知られていません。
特に社用車を使ったフィールドセールスをしているのであれば、行動範囲も大きくなるので、色々な可能性が広がっていきます。
なぜかといえば、外回り営業マンは一度事務所を出てしまえば、帰る時間までずっと一人で行動できるからです。
例えば地方営業になると、片道3時間かけたお客様の元へ訪問する機会もありえるので、その間はさながらドライブ気分だと思います。
もちろんお昼のランチは地方の美味しい地魚を食べたり、特産品に舌鼓することもできるでしょう。
もし直行直帰するようなMR(医薬情報担当者=製薬会社の営業マン)みたいな営業職の場合、さらに自由度が高まるはずです。
一日中サボってもOK?
営業職はやろうと思えばいくらでもサボれる仕事なのですが、果たしてどれくらいサボれるのでしょうか?
結論から申し上げると、営業職は一日中サボることができます。
つまり外回り営業をしている時に、
- 昼寝をしても
- 本屋で立ち読みをしても
- インターネットカフェに入っても
- パチンコ屋で遊んでも
- 一度自宅に帰っても
しっかり実績さえ出していれば全く問題無いのです。
たまに仕事で営業同行するようなケースもありますが、同行者がいなければ監視する人はいないので、帰るまでの時間を自由に過ごせます。
しかし、きちんと結果を出していることが前提なので、もちろんサボってばかりではいけません。
そもそも”営業”という仕事は、とても精神的負荷が大きいので、うまく脱力したり気を抜く方法を自分なりに見つける必要があります。
もしかするとサボることに罪悪感を持ってしまうかも知れませんが、適度な息抜きは絶対に必要なのです。
逆に、根詰める仕事のやり方は、営業職ではあまりお勧めしません
仕事と息抜きのバランスを上手く取って、最高のパフォーマンスを求めるようにしましょう。
営業車での昼寝はアリ?
サボりの中でも”昼寝”は定番中の定番ですよね。
車で営業に出かけている人であれば、どこでも好きなタイミングで昼寝ができると思います。
もし、昼寝に対して罪悪感を感じているのであれば、ぜひ考え方を改めて欲しいと思います。
もちろん忙しいタイミングに昼寝を推奨する訳ではありませんが、暇な時間に仮眠をとっておくことで、頭や身体がスッキリして、その後のパフォーマンスが良くなるはずです
そして、社用車を使って外回り営業をしているのであれば、絶対に【眠たくなるタイミング】があると思います。
例えば、お昼を食べた後はお腹がいっぱいになるので、どうしても眠たくなりますよね。
そんな時に無理して運転すると、大事故を起こしかねません。
車で外回り営業をする人なら、一度ぐらいは居眠り運転しそうな危険な経験をしたことがあると思いますが、そんな時には無理せず少し休みましょう。
大事故を起こして会社に迷惑をかけるくらいなら、積極的に昼寝するのがおすすめです。
たった15分でも仮眠を取れば頭がスッキリするので、決して無理することはありません。
事故を起こすリスクを背負ってまでやるべき仕事なんて絶対にありません。
日本のサラリーマンは責任感が強く、真面目な人が多いので、車の中で昼寝する人は少ないかもしれませんが、事故を起こしてからではもう手遅れです。
あなたの人生(一生)が台無しになってしまうので、そうなるくらいなら、積極的に休みましょう。
もし外回り営業をするのであれば、そのような”危機感”を常に持っておくことが必要だと思います。
昼寝する場所&やり方
昼寝の仕方はいたって簡単です。
適当にサボりスポットを探して、そこに車を止めて寝るだけです。
この時に気を付けたいのがGPSやドライブレコーダーになります。
昼寝を推奨している良心的な会社であれば気にする必要ないのですが、世の中はそんな優しい会社ばかりではありませんよね。
ドライブレコーダーを見れば周りの景色が見えてしまうので、「なぜそこにずっと止まっているのか?」と不審に思われてしまいます。
それではサボっていることがすぐにバレてしまうので、車の中で昼寝する場合には、停車していても違和感のない場所(ランチできる場所や喫茶店など)にしておくのが無難でしょう。
もしそれを突っ込まれたら「お客様と電話するために15分ほど一時停止していました」と報告すればなんとかなるでしょう。
また走行距離や走ったルートを見られてしまう場合は、それも考慮して場所を選びましょう。
通常であればそこまでチェックされることは少ないですが、普段から行動を怪しまれている場合にはチェックされる恐れがあります。
また、近年ではPdriveを代表とする、運行状況をリアルタイムで遠隔監視するサービスも出てきました。
所属する会社がこのようなサービスを導入すると、業務管理の一環として行動を監視されることになります。
導入目的は交通事故の削減や予防となっていますが、もちろん外回り営業している人を監視する目的もあるはずです。
就労環境は常に変化していくと思うので、その時の状況を見ながら柔軟に対応していきましょう。
トップセールスでも昼寝する
私自身もそうでしたが、トップセールスの人でも車の中で昼寝をすることは良くある話です。
サボり過ぎるとクセになりますし、最悪のケースではクビになることもあり得ますが、それは”結果が出せていない”ということが前提になります。
幸いあなたは営業職なので、実績さえ出せば誰も文句を言いません。
つまり「会社で一番サボっているのに、トップセールスの地位を獲得している」ということであれば、おそらく社長も文句を言わないでしょう。
逆に、経営陣から「効率的に営業するノウハウ教えてくれ!」とお願いされるはずです。
なので、優秀なセールスパーソンなのであれば、堂々と昼寝をしてみてください。
それによって昼寝のカルチャーが出来上がり、他の営業マンのパフォーマンスも良くなるかもしれません。
やはり昼寝をすると頭の中がスッキリするので、案外パフォーマンスが良くなると言われています。
なので、営業シークの”さの編集長”も、眠い時には無理をせず寝るようにしています。
結果的にそれが最大パフォーマンスを発揮することに繋がるので、誰も文句を言いません。
最近では就業時間の合間に「お昼寝タイム」を設ける先進的な企業も出てきていますが、まだまだ全体に浸透しているとは言い難いので、この辺りは日本企業の課題だと思っています。
仕事中に家に帰るのはアリ?
仕事中に突然「もうやだ、家に帰りたい!」と思うことは誰にでもあると思います。
飛び込み営業でクタクタになったり、お客様から怒鳴られたり、仕事で疲たら「もう帰りたい…」と思うのが普通でしょう。
しかし、「仕事中に家に帰っても大丈夫なのか?」という疑問が残ります。
結論から申し上げると、仕事中であっても帰宅すること自体は全く問題ありません。
ただし、それは休憩中に限った話です。
あくまでも休憩中は就業時間ではないので、自分の好きなように過ごして良いというのが一般的な解釈です。
とはいっても、”職場から自宅が近い”という前提条件が必要なので、おそらく仕事中に家へ帰るという人は少ないと思います。
ランチタイムの帰宅がおすすめ
勝手に仕事中帰ることは決してお勧めできませんが、休憩中であれば一時帰宅しても大丈夫です。
例えば、ランチを食べに家に帰っても全く問題ないのです。
午前中から忙しく働いて、お昼は家でランチを食べて、一旦気分を切り替えてから午後の業務に臨むというやり方もオススメです。
そうすると外食する必要がなくなるので、金銭的なメリットも出てきます。
また、家に午後から使うものを置いておいて、後から取りに行くのもOKです。
中には”サボるために帰宅する”という人がいるかもしれませんが、それは基本的にお勧めしません。
数回程度であればバレないかも知れませんが、やはり仕事中なので「節度を持った行動をする」のが社会人としての務めだと思います。
ただし、前述した通り”息抜き”することは大切なので、家に帰って休憩するくらいなら全然OKだと思います。
社用車の場合には、自宅に帰ったことをカーナビ履歴から知られてしまう可能性があるので、きちんと「休憩時間に行きました」と言えるようにしておきましょう。
サボりすぎる営業マンは要注意※
ここまで”営業職がサボる術”についてお伝えしてきました。
実績の出せている営業マンは、「営業の谷間に社用車で寝る」など、リフレッシュに使う程度であればサボっても良いのですが、サボり過ぎて懲罰対象になるようなことは決してオススメできません。
そもそも仕事中にサボることは絶対に推奨されることではないのです。
とはいえ、疲れてしまった時に体を休めることはとても大切なことだと思います。
しかし労働に対する対価(給与)が発生しているので、その分はしっかりと働く(=結果を出す)ことが大前提になります。
もしサボっていることがバレると、最悪のケースでは懲戒解雇や退職といった事態に陥る場合もあります。
サボっているのがばれてしまった場合、
- どれだけ業績を残せているか?
- 会社に貢献できているか?
- 周囲から信頼されているか?
など、日頃の行いが大切になってくるでしょう。
毎日の仕事はしっかりこなして、疲れてしまった時に少し休む程度にサボる…
このように、自分の中で仕事と休憩のバランスが取れていれば、少し休んだところで咎められることはありません。
常に100%の力で全力ダッシュし続けていれば、誰だって疲れるので、適度に肩の力を抜いたサボり方を覚えていきましょう。
サボれる営業職種とは?
良い仕事をする為には「サボる時」と「働く時」を、しっかり切り分けることが大切です。
「仕事はいかにサボるか?」というサラリーマンの格言もありますが、絶対に”サボること”を目的にしないでください。
この言葉を鵜呑みにしてしまうと、後々大変なことになります。
基本的な考え方としては、「仕事で成果を出す為にサボる!」という認識にして、つまり、「サボる=休む(休憩)」を同義と考えるのです。
このような考え方はとても前向きなので、きっと仕事にも好影響を与えてくれるはずです。
上手なサボり方を覚えて、そのバランス感覚を自分の中で発見できれば、きっと楽しく前向きに働けるはずです。
最後に「比較的サボれる」と言われている代表的な営業職をご紹介したいと思います。
1.医療業界のMR(医薬情報担当者)
MRは病院やクリニックに対して営業する仕事です。
病院を回るルート営業なので、よっぽど都会でない限り、基本的には社用車で外回りします。
MRは直行直帰のケースもあるので、自由度が高い仕事とも言われており、しかも1人で回ることが多いので、比較的サボりやすい職場だといえます。
ただし、医師(先生)が相手の仕事になるのでストレスが多い仕事としても有名です。
2.証券営業
こちらもよっぽど都会の支店でない限り、社用車で外回り営業する職種です。
地方配属された場合には観光気分でフィールドセールスすることもできますが、ご存知の通り「証券営業はノルマが厳しい」ことでも有名なので、契約を獲ってくることが最も重視されます。
よって、サボっていることよりも、数字が取れないことの方が問題視されるようです。
このような側面から、効率良く仕事をできる人に向いている職業だと思います。
3.保険営業
保険営業は女性のセールスパーソンが多いため、家庭との両立がしやすい職業だと言われています。
カフェで打ち合わせする機会が多い職種なので、知人・友人とお茶する感覚で仕事している人もいるようです。
成果に対しての報酬がもらえる雇用形態(フルコミッション)もあるので、生活との両立がしやすい上、高給取りが多い職種ということも特徴的です。
そう考えた場合、男性というよりは、比較的営業レディにおすすめのお仕事ですね。
4.メーカーの外回り営業
こちらも社用車で回ることが多い営業職だと思います。
メーカー営業マンは、ドラッグストアやスーパーマーケットなどの店舗から店舗へと自動車で移動していきます。
コンビニエンスストアではスーパーバイザー(SV)が活躍していますよね。
なので、地方配属になった場合は観光気分で営業ができることでしょう。
メーカー営業の売り物は”ブランド”なので、比較的ラクな営業と言われますが、店舗数が少ない地域だと移動距離が長くなるので疲れる仕事だと言われています。
しかし、単独行動が多くなる傾向はあるので、サボりやすくなることも特徴です。
5.商社営業
商社営業はカッコイイ感じですよね。
高給取りの営業職としても知られていますが、そのぶん仕事内容もハードな職業だと言われています。
商社では日本全国に限らず、海外に出張することも多いので、スケジュール次第では海外観光をすることもできるはずです。
午前中に数字ができてしまえば、「午後は休んで観光しよう!」なんてことも十分あり得ます。
こちらも数字が重要な営業職なので、実績をあげれば仕事をサボることができるでしょう。
まとめ
ここまで営業職のサボり事情について解説してきましたが、入社したばかりの新人営業マンがサボることは決してオススメしません。
サボっている暇があるくらいなら、新入社員はシャカリキになって働きましょう!
ある程度仕事を覚えてくれば、自然に息抜きする余裕が出てくるはずです。
なのでそのような過程で、楽しく仕事をしながら適度にサボることも覚えていきましょう。
それが仕事を長く続けるコツだと思います。