営業未経験の人は、セールスに対して漠然と悪いイメージを持っているかも知れません。
- 厳しい仕事
- ノルマがきつい
- 鬱病になる
このようなイメージを持っている人は、求職活動をする場合に営業職を選ばないケースが多くなります。
しかしそれは単なる先入観なので、非常にもったいないと思います。
そこで今回は営業未経験者が活躍できる営業職という話題について解説したいと思います。
これから営業職への就職&転職を検討している人は是非ご覧ください。
目次
営業の仕事とは?
営業職の役割を端的にお伝えすると、会社の売上拡大に直接貢献することです。
この「直接」というのがポイントになります。
営業以外の職種である総務や経理、人事、エンジニアなども、もちろん売上に貢献する仕事をしています。
しかしその仕事は、あくまでも売上貢献という意味では「間接的」であり、営業ほどの直接性はありません。
会社を存続させる為には、営業パーソンが売上をもたらす以外には方法はないのです。
具体的な仕事内容をご紹介!
営業の仕事内容は大きく3つに分けることができます。
- 見込みリストの作成
- ソリューションの提供
- 顧客のフォロー
1つ目が「見込みリストの作成」です。
リストの作成は、その後の営業成果に直結する非常に重要な業務だと思います。
このリストの精度が高ければ高いほど、営業実績は良いものになるでしょう。
会社方針によってリスト作成のやり方は異なると思いますが、ベンチャー企業のように自由度が高い場合、知恵を絞ればライバルを圧倒するようなオリジナルリストが作成できるはずです。
営業リストの作成方法について知りたい場合は下の記事をご覧ください。
2つ目が「ソリューションの提供」です。
ほとんどの会社は訪問営業を行っていましたが、コロナパンデミックの影響でインサイドセールスというやり方が一般化しました。
Zoomなどのオンライン商談システムを活用して、手軽に商談をこなすのです。
商談は営業にとって最もプレッシャーが掛かる局面なので、ある意味では営業の山場とも言えるでしょう。
この提案営業で良い結果を出す為には、用意周到な事前準備が必要不可欠だと思います。
何度も何度もイメージトレーニングをして、商談で言われそうな質問をFAQ形式でまとめておきます。
それに伴うロールプレイングを何回も実施するのです。
何回も練習をして、失敗を重ねることで、きっと良い結果が出せるようになります。
ラッキーパンチを当てにするのではなく、コンスタントに結果が出せる準備を怠らないようにしましょう。
3つ目が「顧客のフォロー」です。
契約して頂いた既存顧客に対して、サポートを提供したり、フォローアップ営業をする仕事です。
これは退屈な仕事だと言われがちですが、決して甘くみてはいけません。
この機会をセールスに繋げられるか否かで営業としての器量が試されるのです。
既存顧客へ丁寧に対応すれば、自分の知り合いを紹介してくれることがあります。
このような紹介営業は、セールスパーソンにとって理想的な営業スタイルだと思うので、ぜひリファラルが貰えるように頑張ってください。
リファラル営業の極意を知りたい人は、下の記事をご覧ください。
営業職は不安で当たり前
もし営業未経験の人は就職する場合、営業職にはノルマがあるので、それが達成できるか不安になることでしょう。
営業方法など知らない状態で、いきなりノルマだけ与えられても、そのさばき方すら分からず右往左往してしまうはずです。
実は営業ノルマを達成するためには、ある程度のコツがあるのです。
もしそれを知りたい人は下の記事をご覧ください。
不安になってしまうのは、決して営業未経験の人だけではありません。
現役の営業マンだって、毎月のノルマが達成出来ずに苦しんでいるのです。
毎日明日が来るのが嫌で、将来が見通せず不安で夜も眠れない日々が続きます。
しかし営業職という仕事はそれが当たり前なのです。
むしろ簡単に達成できるようなノルマであれば誰も苦労はしません。
その反面、営業職という仕事はとても合理的で、わかり易い仕事でもあります。
例えば評価制度についてです。
営業職の評価は、当たり前ですが結果が全てです。
基本的には過程や努力の量などが評価に加味されることはありません。
これも感情論を排除しているので、とてもシンプルでわかり易いと思います。
このような仕組みだからこそ、入社年次や経験値に関係なく、新入社員でもベテラン営業マンを追い抜くことができるのです。
また、他部署の仕事はチームや部署での成果を求められるのに対して、営業職は完全な個人戦です。
例え自分のチームが目標達成したとしても、自分が未達であれば全く意味がありません。
誰にも甘えることができず、孤独に戦う職業が営業職とも言えるでしょう。
注意すべき営業の求人情報
営業職を募集している業種・業態はたくさんありますよね。
セールスパーソンは”売上をアップさせる為の原動力”なので、企業にとって無くてはならない存在だと思います。
よって、どのような業種・業態でも営業職は募集されているのです。
そんな営業職の求人情報ですが、よく見かける文言に「未経験者歓迎」というのがあります。
これはつまり「営業未経験の人でも大歓迎です」という意味なのですが、このような求人情報に応募するのは注意した方がいいと思います。
よく考えてみると、未経験の営業職を採用するメリットなんてありませんよね。
もちろん企業にとっては営業経験者の方がいいはずです。
それではなぜ「未経験者歓迎」と謳っているのでしょうか?
実はこのような求人を出している多くの企業は、離職率が高い傾向にあります。
もちろん全ての企業がそれに当てはまるとは言いませんが、辞める人数が多いので、なりふり構わずに採用しているケースがあるのです。
確かに、営業ノルマがきつい会社では、必然的に離職率が高くなりますよね。
そのような会社は人材を尊重していないので、まるで使い捨て雑巾のように社員を扱う傾向があります。
そのような会社にとって、能力が可視化できる営業職は格好の餌食になるのです。
実績が上がっていない営業マンに対してひどいプレッシャーを掛けて、自主退職に追い込みます。
その結果人が残らない組織になっていき、「未経験者歓迎」という状況にならざる負えないのです。
もちろん全てのケースでそのような状態になっているとは言いませんが、「未経験者OK」の求人情報には注意した方が良いでしょう。
面接の志望動機はどうする?
営業未経験が面接に臨む場合、とても大事なのが志望動機だと思います。
志望動機は面接の全てといっても過言ではありません。
そもそも、出会って1時間程度で相手を見極めることなどできないので、どこかに焦点を定める必要があるのです。
それが志望動機になります。
志望動機は「当人が入社したいと思う動機」であり、それぞれバックボーンが異なるはずです。
その動機を細かく話せば、ある程度の情熱を伝えることはできるはずです。
そして、営業職として採用して欲しいなら、プレゼンスキルを磨くようにしましょう。
採用面接の場は、営業職にとってプレゼンの機会です。
「自分自身を売り込む」という考え方になれば理解できますが、「どうすれば自分のことを魅力的に感じてくれるか?」という戦術を考えましょう。
そのあたりを詳しく知りたい場合には下の記事をご覧ください。
営業未経験におすすめの業界
営業未経験の人でも活躍できる業界などあるのでしょう?
ここでは営業未経験の人が活躍できる業界について、3つご紹介したいと思います。
【業界①】IT(インターネット)
IT業界は他業界と比べて、まだまだ歴史の浅い業界です。
Windows95が発売されたのが1995年、ITバブルが起こったのが2000年なので、その辺りを起点と考えれば良いでしょう。
それ故に、頑張れば未経験者でも巻き返すことができる数少ない業界だと思います。
またIT業界は業務効率化が図られているので、生産性が高い事でも有名です。
ほぼ全ての業務において仕組み化されていたり、RPAやシステムによって半自動化されているので、オペレーションを覚えてしまえば誰でも対応できることが特徴的です。
つまり仕事内容が属人的でないということです。
インターネットについて詳しくなくても心配ありません。
製品・サービスの商品知識さえ身に着ければ、営業職として十分活躍できることでしょう。
【業界②】メーカー
メーカー営業も未経験者におすすめの仕事です。
メーカー営業の場合には、自社製品を売る仕事になるので、販売する製品が限られています。
また、既に販路開拓されているケースが多いので、ルート営業のようなやり方が多いでしょう。
顔馴染みの取引先と商談したり、会食したりするケースも多いので、コミュニケーションが好きな人には向いていると思います。
大手になると数え切れないほどの製品数になりますが、中小メーカーであれば未経験者でも十分耐えられると思います。
【業界③】人材ビジネス
人材ビジネスには、人材紹介や人材派遣、求人媒体などがあります。
この業界は就職活動でお世話になるので、比較的理解しやすいビジネスモデルだと思います。
人材ビジネスでは、良くも悪くも「人」が商品になるので、かなり泥臭い仕事になりますが、その分やりがいを感じられるでしょう。
営業未経験者が多い業界なので、まずは人材ビジネスでセールスを開始してみるのもおすすめです。
まとめ
ここまで営業未経験者に向けた情報をお伝えしてきました。
営業という仕事は決して特殊な仕事ではなく、未経験者でも十分活躍できる職種です。
業界によっては未経験でも十分通用するので、怖がらずにまずは飛び込んでみることをオススメします。