ローマの名言集まとめ(一覧)
愛はすべてのものを支配する。
されば我らも愛に従おう。
<ウェルギリウス 「牧歌」より>
「慈愛」の雰囲気があるので、宗教的に聞こえますが、これはとても有名な言葉です。
いつも「明日は」「明日は」と君は言う。
<マルティアリス 「エピグラム」より>
この言葉に続けて「その明日とやらは、いつ来るんだ?」と皮肉を投げかけています。
怒りは一時の狂気である。
<ホラティウス 「書簡詩」より>
怒りの感情をコントロールすることは簡単です。
そのやり方を知りたい人は下の記事をご覧ください。
喜んだ人は喜びの種を忘れるが、悲しんだ人は悲しみの種を忘れない。
<キケロ 「ムレナ弁護演説」より>
キケロは「古代ローマ最強の弁護士」と呼ばれた偉人です。
キケロの名言集は下の記事をご覧ください。
栄光を軽んずる者こそ、真の栄光を得るだろう。
<リウィウス 「ローマ建国史」より>
栄光を軽んずる者とは「富や名声を目的としていない人」のことを指します。
これと同じような意味ですが、アップル創業者のスティーブ・ジョブズは「お金が目当てで会社を始めて、成功した人を見たことがない。」という名言を残しています。
ジョブズの名言集は下の記事をご覧ください。
我々は教えることによって学ぶ。
<ローマのことわざ>
インプットは知識を得ることなので「学び」ですよね。
しかしそれをアウトプットする為には、本当に物事を理解していなければいけません。
つまりアウトプットすることが重要なのです。
努めて簡潔さを求めると、曖昧になる。
<ホラティウス 「詩論」より>
簡潔に話すことは大切ですが、無理して省略すると、逆に話が伝わりにくくなります。
この辺りのバランスには十分注意しましょう。
技巧が自分の技巧によってすっかり隠されている。
<オウィディウス 「変身物語」より>
全く不自然さがなく、自然に優れた技術(スキル)を発揮できる人はプロフェッショナルだと思います。
機会は容易に与えられないが、容易に失われる。
<プブリリウス・シュルス 「金言集」より>
これはチャンスについて語った名言です。
自分を戒めるためにも、この格言は覚えておきましょう。
辛抱せよ。
幸せな日のために自重するのだ。
<ウェルギリウス 「アエネイス」より>
ウェルギリウスといえば、ダンテの神曲に出てくる人物ですよね。
神曲に出てくるダンテを地獄と煉獄へ案内するウェルギリウスは、実在した古代ローマの詩人です。
個人的に”神曲”の世界観は大好きですし、神曲は「世界的な名作」と言われているので、ぜひ一度読んでみてください。

人生は人間に、大いなる苦労なしには、何も与えぬ。
<ホラティウス 「風刺詩」より>
苦労して努力した結果だけが、自分の血となり骨となるのです。
後の日は前の日の弟子である。
<プブリリウス・シュルス 「金言集」より>
とてもユニークな表現ですよね。
日々精進する大切さを教えてくれる名言です。
何も欠点がないということ以外には、彼には欠点がない。
<プリニウス 「書簡集」より>
とても皮肉っぽい名言ですよね。
ホラティウスは「生まれながらに欠点のない人間などいない。最上なのは欠点が少ない人間だ。」と語っています。
恩恵を施した者は黙っているがよい。
恩恵を受けた者は語るがよい。
<セネカ 「恩恵について」より>
相手にGiveする大切さを伝えてくれる名言です。
暴君ネロの家庭教師として有名なセネカの言葉ですが、セネカの名言集を知りたい人は下の記事をご覧ください。
幸運の女神は浮気だ。
与えたものをすぐに返せと言う。
<プブリリウス・シュルス 「金言集」より>
幸運が続くことはないことを伝えている名言です。
優れたホメロスも居眠りすることがある。
<ホラティウス 「詩論」より>
ホメロスといえば古代ギリシャの詩人ですよね。
歴史上の偉人として有名な人物ですが、そんなホメロスでも「居眠りをしながら詩を書いたのではないか?」と疑われるような詩句があるそうです。
日本的な表現で言えば「弘法も筆のあやまり」と同じ意味になると思います。
あらゆる点で幸せなどというものは、何一つありはせぬのだ。
<ホラティウス 「詩集」より>
欲張りをせず、慎ましく生きることを推奨している名言だと思います。
ひとたび発せられた言葉は、取り返し難く飛ぶ。
<ホラティウス 「書簡詩」より>
これはつまり「発言を取り返すのは難しい」ということです。
自分の発言には責任を持つようにしましょう。
賽は投げられた。
<カエサル(シーザー)>
「賽は投げられた。」という言葉は、カエサルがルビコン川を渡った時に言ったセリフだと言われていますが、実際は「賽を投げろ」と言ったそうです。
「賽は投げられた」という表現は勇ましく聞こえますが、実際には怯えていた兵士たちを前進させるために「賽を投げろ」と鼓舞したようです。
財産は賢者にあっては奴隷の地位にあるが、愚者にあっては支配者の地位にある。
<セネカ 「幸福な生活について」より>
これは金融リテラシーについて語った名言です。
金融リテラシーがある人と、金融リテラシーがない人を「金持ち父さん貧乏父さん」と対比して表現したのがロバート・キヨサキです。
ロバート・キヨサキの名言はファイナンシャルリテラシーが高まるので、金融知識を得たい人は下の記事をご覧ください。
新しい賞賛が生まれなければ、古い賞賛も消えてしまう。
<プブリリウス・シュルス 「金言集」より>
これはスポーツ選手やタレント業を言い表したような名言ですよね。
平均的な成果ではなく、最上級の結果を求められる仕事では、常に「新しい賞賛」を求められるはずです。
向上心を持って日々取り組んでいる”トップアスリート”たちの名言集を参考にしてください。
人間は自分が信じたい事を喜んで信じるものだ。
<カエサル 「ガリア戦記」より>
人間は自分にとって都合の良い解釈をしがちです。
それによって誤った判断を下してしまう可能性があるので、十分注意しましょう。
最高司令官は立ったまま死なねばならぬ。
<スエトニウス 「ローマ皇帝伝」より>
これはリーダーのあるべき姿を語った名言です。
日本の最高司令官といえば、海軍大将であり、連合艦隊司令長官だった山本五十六(やまもといそろく)ですよね。
山本五十六の名言集は下の記事をご覧ください。
多読よりも精読すべきだと言われている。
<プリニウス 「書簡集」より>
本はたくさん読むべきですが、表面的に読んだだけでは理解できません。
全部を理解する必要もありませんが、きちんと要点だけは理解しておきましょう。
多くを求めるものには多くのものが足りませぬ。
<ホラティウス 「詩集」より>
欲望は際限がありませんよね。
「欲しいもの」を求めるのではなく、「必要なもの」だけを求めれば、欲望はコントロールできるはずです。
中間を行くのが、最も安全だ。
<オウィディウス 「変身物語」より>
この名言は「中庸のススメ」として理解されています。
中庸とは、過不足がなく調和がとれていること。また、そのさま。中正。中道。
隣の畑は大きく、いい畑に見える。
<ユウェナリス 「風刺詩」より>
日本にも「隣の芝生は青く見える」ということわざがありますよね。
嫉妬は欲望の裏返しなので「人間の欠陥」だと言われています。
力があると思うゆえに力が出る。
<ウェルギリウス 「アエネイス」より>
これと同じ言葉に「強そうに見えると強くなる」という表現もあります。
自分のことを信じれば、驚くような結果につながることを表現した言葉です。
奴隷の数だけ敵がある。
<古代ローマのことわざ>
奴隷制を敷いていたローマらしいことわざですよね。
人間は人間にとって狼である。
<プラウトゥス 「ロバ物語」より>
他人のことを安易に信じてしまうと、手痛いしっぺ返しを食らうという格言です。
これまで「信じて取引した結果、未入金(未払い)になる…」という経験を何度もしてきました。
悲しいですが実際に起こり得るので、ビジネスパーソンは注意しましょう。
卵から林檎まで歌い続けることだろう。
<ホラティウス 「風刺詩」より>
卵とは食事の前菜で、林檎(りんご)はデザートのことです。
つまり「卵から林檎まで=食事の初めから終わりまで」という意味になり、賑やかな食事会を表現した言葉です。
髭は哲学者を作らない。
<古代ローマのことわざ>
哲学者のイメージといえば、「頭が良くて髭を生やした人」ですよね。
だからといって髭を生やせば頭が良くなるわけではありません。
しかし営業職においてはメラビアンの法則があるので、見た目を意識する必要があると思います。
メラビアンの法則を知らない人は下の記事をご覧ください。