古代ギリシャやローマといえば、歴史の中心地ですよね。
数多くの戦が起こっただけではなく、たくさんの偉人を生み出してきた場所でもあります。
そこで今回はギリシャ・ローマの名言集をご紹介したいと思います。
古代ギリシャやローマで活躍した政治家や哲学者、詩人などの言葉をまとめたので、ぜひご覧ください。
ギリシャの名言集まとめ(一覧)
我々は祭りの後に来たというわけか。
<プラトン 「ゴルギアス」より>
日本にも「後の祭り」ということわざがありますよね。
それと同じ意味の言葉です。
一羽の燕は春を作らず。
<ギリシャのことわざ>
これは「一羽の燕が春を運んでくるのではない」という意味のことわざです。
「努力は一日で実らない」というような表現をする時の比喩として使われています。
「努力する大切さ」を教えてくれる言葉は下の記事をご覧ください。
絵は言葉を使わない詩、詩は言葉で書く絵である、
<プルタルコス 「アテナイ人の名声について」より>
対比が美しい表現ですよね。
このような表現はプルタルコスのお気に入りみたいです。
老いたキツネは罠では捕まえられない。
<ギリシャのことわざ>
狐には「ずる賢い」という印象があるように、知恵の象徴ですよね。
知恵のついた人は「簡単な罠には引っかからない」という意味のことわざです。
王の手は長い。
<ギリシャのことわざ>
王様の力は強大なので、遠くまで届くという意味のことわざです。
狼の言い分も聞いてやるべきだ。
<ギリシャのことわざ>
狼というのは”少数派(群れに入らない人)”を意味しています。
現代は多様性の時代なので、このような考え方は常識ですよね。
確かなことを打ち捨てて不確かなことを追い求めるのは、愚か者のやることだ。
<ヘシオドス 「エーホイアイ」より>
- 確実に10万円儲かる仕事
- 9/10の確率でゼロ円だが、1/10の確率で100万円儲かる仕事
この2つの仕事であれば、①を選ぶのが正解です。
後者はギャンブルなので、愚か者だけが選択するのです。
沈黙は女にとって飾りとなる。
<ソポクレス 「アイアス」より>
おしゃべりな女性は賑やかで良いですが、「高嶺の花」という印象の女性は寡黙なイメージですよね。
恐らくそのイメージだと思います。
神々の愛する者は若くして死ぬ。
<メナンドロス 「二度だまし」より>
「神々の愛する者は若くして死ぬ」のであれば、老人は神々から愛されていないことになります。
つまりこの言葉は、長生きしている人をからかう表現なのです。
カドメイアの勝利
<ギリシャのことわざ>
勝つには勝ったが、負けたのに等しいほど打撃を受けた勝ち方のことを指す比喩表現です。
ちなみに、同じ意味の言葉には「ピュロスの勝利」ということわざもあります。
蟹をまっすぐに歩かせることなどできぬ。
<アリストパネス 「平和」より>
蟹は横向きで歩きますよね。
つまりこれは「不可能なこと」を例える表現です。
事はまったく剃刀(カミソリ)の刃に乗っているようなものだ。
<ホメロス 「イリアス」より>
ほんのちょっとしたきっかけで、どっちに転ぶか分からないような状態を指す表現です。
日常生活でも度々聞く”有名な表現”だと思います。
ダメな人間は食わがために生きているが、優れた人間は生きんがために食うのだ。
<ソクラテス>
これは物事を対比させることで、説得力が増す言い回しです。
ビジネスパーソンは覚えておきましょう。
煙を逃げて火に飛び込む。
<ギリシャのことわざ>
「トラブルを回避しようとしても、その回避方法が下手くそだと、余計な痛手を負う」という意味の言葉です。
長い話を切り詰めて、短い言葉で適切に語るのは賢人である。
<エウリピデス 「アイオロス」より>
「ダメな人ほど話が長い」というのは良く聞きますよね。
簡潔にまとめて話すことを心掛けましょう。
エロスは詩人を作る。
たとえ以前は詩心のなかった者でも。
<エウリピデス 「ステネボイア」より>
エロスはギリシャ神話に出てくる「愛と性欲の神」ですが、愛情や情熱を意味する”動詞”としても使われています。
なので、この表現が伝えたいのは「恋した人は、その相手に恋心を伝える詩人になってしまう」ということです。
なんか素敵ですよね。
人間の運命は車輪のようなもので、くるくると回りつつ、同じ者がいつまでも幸運であることを許さぬものです。
<ヘロドトス 「歴史」より>
人生は山あり谷ありなので、いつまでも順風満帆という事はありません。
ビジネスにおいても同じなので、常に努力を怠らないようにしましょう。
好機は人間に対して短い物差しを持つ。
<ピンダロス 「ピュティア祝勝歌」より>
これは「好機はつかの間のもの」という意味の教えです。
人はしばしば、好機が去った後に「あれはチャンスだった…」と理解しますよね。
チャンスがやってくることは何回もないので、きちんと掴み取るようにしましょう。
言葉に打たれぬ者は、杖で打っても効き目がない。
<ギリシャのことわざ>
要するに「口で言って理解できない人を動かすことはできない」ということです。
「人の動かし方」を知りたい人は、下の名著を読んでみてください。
転がる石に苔は生えない。
<ギリシャのことわざ>
動き続けている人は、錆びることがありません。
これはとてもわかりやすい表現なので、座右の銘にもぴったりだと思います。
座右の銘を探している人は、下の記事もご覧ください。
魚は頭から臭(にお)い始める。
<ギリシャのことわざ>
腐敗は上層部から始まるという意味の言葉です。
大胆な指揮官より用心深い指揮官。
<エウリピデス 「フェニキアの女たち」より>
大胆さは勇気がいりますが、機が熟すのを待つのも勇気がいります。
個人的には両方とも必要な要素だと思います。
自分の頭上に月を引き下ろす。
<ギリシャのことわざ>
これは「自ら災いを引き寄せること」を意味する表現です。
汝自身を知れ。
これはデルフォイ(デルフィ、デルポイ)のアポロン神殿にある柱に刻まれている教訓として有名ですよね。
ソクラテスの「無知の知」に通じる考え方なので、そのあたりを知りたい人は下の記事をご覧ください。