光本勇介(みつもとゆうすけ)は、日本を代表する起業家の一人ですが、かなり変わった考え方の人だと言われています。
しかし数多くの実績を残していることには疑いの余地がなく、そのビジネスセンスは一流だと言われています。
そこで今回は、光本勇介の名言集をご紹介したいと思います。
これから独立起業を目指す人や、マネージャーを目指すビジネスパーソンなどはぜひご覧ください!
光本勇介とは?
光本勇介(みつもとゆうすけ)は起業家志向の強い人で、高校生の頃から原宿で購入したブランド物のTシャツを転売しながら稼いでいたそうです。
当時のインターネットはヤフオクも楽天もない時代ですが、電子掲示板に「画像なしのテキストのみ」を記載して購入希望者を募っていたようです。
それでも有名ブランドの服が欲しい人は世の中にたくさんいて、高校生ながら1か月で100万円以上稼いでいたそうです。
その後も翻訳のクラウドソーシングサービスを立ち上げたり、カーシェアリングサービスを立ち上げたり、様々なビジネスを経験しますが、ビジネスのイロハを教わるため、青山学院大学を卒業後にはすぐ起業することをせず、まずは外資系の大手広告代理店へ入社します。
しかしこの会社は新卒社員を採用していなかったそうなのですが、どうしても入りたい会社だったので、わざわざ社長に直筆の手紙を書いて、それを本社に持ち込んで、その後に社長へ追メールする、という圧倒的な行動力で内定を勝ち取ります。
そこでの仕事は楽しかったみたいですが、2008年に株式会社ブランケットを設立し、晴れて独立を果たします。
その後に様々なサービスを立ち上げますが、どれもいまいちうまくいかなかったそうです。
才能のあるシリアルアントレプレナーといえど、最初から順風満帆というわけにはいかなかったみたいですね。
そんな中リリースした、最短2分でオンラインストアを作れるサービス「STORES.jp(ストアーズ)」がメガヒットして、一気に成功者への階段を駆け上がります。
2013年には、STORES.jpをZOZOTOWNの運営元であるスタートトゥデイ(現在のZOZO)へ売却することになりますが、2016年にはMBOを実施して自ら買い戻しています。
そして翌年の2017年に株式会社バンクを設立し、目の前のアイテムを一瞬で現金に変えられるアプリ「CASH(キャッシュ)」をリリースしました。
CASHは目の前のアイテムをスマホのカメラで撮影すると、その瞬間に査定額が出るので、その金額に問題なければすぐにキャッシュがアプリにチャージされ、アイテムは後で郵送する、というユニークなサービスだったので、これがSNSで「面白い!」と話題になって、ローンチしてからたった24時間で3.6億円もバラ撒くことになったのです。
元々の予算は1億円だったようなので、かなりの予算オーバーですね…
そして驚くことに、リリースしてからたった半年ほどでDMM.comが株式会社バンクの全株式を光本勇介個人から70億円で買い取ったのです。
ゼロから立ち上げたアプリなのに、ローンチからたった半年で70億円のバリュエーション(企業価値)にするなんて、とんでもないビジネスセンスですよね。
しかもその事業を1年後にまたMBOで買い戻すという荒業に出たので、それも含めて当時はかなり話題になりました。
このようなアグレッシブな人なので、きっと面白い考え方をしていて、ビジネスパーソンとしても学ぶべきポイントが多いはずです。
個人サイトもあるみたいなので、もし良ければご覧ください。
光本勇介のホームページ:https://yusuke.tokyo/
光本勇介の名言集まとめ
ぼくにとって、全てのビジネスは「実験」です。
光本勇介は起業家なので、様々なプロダクトを世の中に提案しています。
そこで起こる”化学変化”を見るのが楽しいみたいですね。
実は、結果はそこまで重視していません。
光本勇介は「みんながどういう反応するのか見てみたい」という好奇心から事業を興すので、その成果をあまり重視していないそうです。
「成功者になりたい!」とか「お金持ちになりたい!」という不純な動機ではないようです。
これは松下幸之助を始め、数多くの偉業を成し遂げた経営者も同じことを言っています。
もちろん当てずっぽうに実験をしているわけではありません。
新規事業を立ち上げる場合、必ず仮説をもとにして検証するという姿勢があるそうです。
たとえそこで失敗しても、プランB、プランC…、という具合に改善させていけば、失敗が価値(資産)になるのです。
誰がやっても成功するような「ああ、なるほどね」と言われるようなビジネスには興味がない。
これはとても起業家っぽい言葉だと思います。
起業家は、世の中をさらに良くするためイノベーションを追求します。
その姿勢が垣間見えるような名言だと思います。
事業も含め、世の中のすべてのことはやってみないと分からないことだらけです。
だからこそ”行動力”が必要なのだと思います。
光本勇介は「大切なのは”とにかくやってみよう”の精神です」と語っています。
起業のネタに困ったことはありません。
光本勇介は起業家なので、常に「起業のネタ帳」を持ち歩いているそうです。
実は私も常に「起業のネタ帳」を持ち歩いていて、そこに毎月5ネタぐらいコツコツと溜めています。
これをしておけば、いざという時「あとは行動するだけ」という状態になるので、スピード感のある事業展開ができるのです。
僕はビジネスの仕組みを考えるのが好きです。
これも起業家っぽい名言だと思います。
ビジネスモデルとは「誰かが最終的に喜んでくれるのを想像する作業」なので、楽しい気持ちは十分理解できます。
それが世の中をさらに良くするのであれば、なんかワクワクしますよね。
市場選択とタイミングがすべて。
事業を軌道に乗せるためには、「市場選択とタイミングが重要」だと光本勇介は語っています。
実はApple創業者のスティーブ・ジョブズも同じことを言っていました。
ジョブズ曰く、「タイミングはほんの少し、半歩先をいく程度がベスト」だということです。
スティーブ・ジョブズの名言集は下の記事をご覧ください。
「お金ってこんなに早くなくなるんだ」と痛感しました。
会社経営するためには、莫大な資金が必要となります。
しかもそれがスタートアップ企業のような、プロダクトアウト系であれば尚更です。
サラリーマンの時には、自分の財布から「50万円」を支払う機会などほぼ皆無でしたが、起業してからは、それがしょっちゅうになります。
だからこそベンチャー企業の経営者には、キャッシュイン&キャッシュアウトをコントロールするスキルが求められるのだと思います。
失敗から得られるものは、成功から得られるものよりも多い。
これは100%共感できる名言だと思います。
失敗を恐れる必要はないので、どんどんチャレンジしましょう!
起業してからは何年もずっと「低空飛行」でした。
新しいサービスが世の中に受けられるのには時間がかかるので、起業してから3年間は我慢の時だと思います。
これから独立起業する人は、「3年間は無給でOK」と言えるだけの資金を蓄えておきましょう。
中途半端に色々サービスをやるよりも、1つにリソースを割いた方がいい。
これは「選択」と「集中」について語った名言です。
小規模な会社ほど、事業内容に色々なビジネスが書かれています。
ひどいケースでは、一人法人なのに事業内容が10個ぐらい書いてあるケースも見かけます。
個人的には「そのようなことをやるからビジネスがスケールしない」のだと考えています。
人間のリソース(時間含めて)は限られているので、ビジネスをグロースさせるためには「選択」と「集中」が必要だと思っています。
本当に純粋に、そのアプリの面白さや新しさ、需要で、広がっていくかどうかは決まるのです。
光本勇介はSTORES.jp(ストアーズ)やCASH(キャッシュ)などを開発して、ローンチしました。
しかし意外にも、必要最低限のプレスリリースをするくらいで、広告宣伝活動は一切やっていなかったそうです。
これは意外な事実ですが、それでも成功するWebアプリケーションは作れるということです。
みんなが上から見ている時に、僕は下から覗き込んでみます。
これは”発想の転換”について語った言葉です。
常識を疑うことによって、結果的にイノベーションが起こせるのだと思います。
最初に新しいことをやってもマネーゲームで負けてしまうことはあります。
これはフリマアプリとして最初にリリースした「フリル(現在のラクマ)」と、後発で参入した「メルカリ」の競争について語った言葉です。
メルカリが参入した時、先行しているフリルの流通額は月間5億円を超えていました。
それでも後追いしたメルカリが120億円を調達して、先行していたフリルを一気に巻き返し、最終的に楽天へ売却せざるを得ない状況にまで追い込んだのです。
メルカリが勝てた要因はグロービスやイーストベンチャーズなどのVC(ベンチャーキャピタル)が、資金面で強力にバックアップした為です。
実はこれ、メルカリ創業者の山田進太郎とVCのメンバーが仲の良い友達で…
という裏事情まで話すと長くなるのですが、資本市場ではこのようなマネーゲームが度々行われるので、これからスタートアップ企業を創業したい人は十分注意しましょう。
「社長は暇な方がいい」と思っています。
光本勇介はイノベーションを起こしたい起業家なので、考える時間をたくさん欲しいそうです。
全力で「普通の生活」をしていると、世の中は不便なことだらけだと気づきます。
これは理想と現実のギャップについて語った名言です。
このギャップこそが「不便なこと」なので、それがビジネスシードになるのです。
最初は僕も任せることは怖かったのですが、最後は「慣れ」でした。
これはマネジメントについての金言だと言えます。
部下に任せるのが苦手な人は多いと思いますが、最終的には”慣れる”そうです。
ぼくは「こういうサービスが出たら、社会はこんな風に便利になるんじゃないか」と妄想して事業を作ります。
このことを光本勇介は”仮説”と表現しているのですが、事業を興すとは、仮説を立てて、実験をして、答え合わせを続けることだと語っています。
ぼくは、死なないのであれば、あらゆるサービスにトライするでしょう。
これはとても起業家っぽい名言ですよね。
自己犠牲の精神こそが『起業家精神』だと言えるので、やはり光本勇介は生粋のイノベーターだと思います。
打ち出し方、見せ方、提供の仕方には、センスが問われます。
これはマーケティングについて語った名言です。
同じサービスだったとしても、見せ方を変えただけで、売り上げは180度変わってきます。
このことを営業現場では「セールスライティング」と呼んだりするので、そのノウハウが知りたい人は下の記事をご覧ください。
まとめ
ここまで光本勇介の名言集をご紹介してきました。
光本勇介は起業家に向けた”金言”が多いので、これから独立開業を目指す人は「座右の銘」が見つかったかもしれません。
他にも起業家の名言を探している人は、下の記事をご覧ください。