
藤田晋(ふじたすすむ)といえば、株式会社サイバーエージェントの創業者ですよね。
1998年にサイバーエージェントを設立し、2年後の2000年には史上最年少26歳で東証マザーズへ会社を上場しました。
インターネットバブルに乗ったとはいえ、たった2年で上場企業を作り上げるなんて、とんでもないビジネス手腕ですよね。
そこで今回は、一流のビジネスパーソンであり、プロ経営者と呼ばれている”藤田晋”の名言集をご紹介したいと思います。
仕事に活かせる金言ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください!
藤田晋の名言集まとめ
インターネットサービスにおいても、最後の粘りこそが、決定的な差を生み出します。
インターネットビジネスに限らず、自社プロダクトは徹底的にこだわるべきだと思います。
藤田晋は細部まで徹底して考えさせる為、部下には「東大を受験するつもりでやれ」と言っているそうです。
新規事業の立ち上げを優秀な人材に任せている大企業は、同じようなサービスを考えた時、能力では劣る小さなベンチャーの起業家に負けてしまいます。
この理由について「会社のお金でサービスを考えているサラリーマンと、独立して借金まで背負っている起業家では、緊張感が全く違うから」と語っています。
つまり腹をくくった人の方が強いということです。
僕らは自身の知恵やアイデアによって価値を生み出す、知識労働者です。
「知識労働者」は、経営学者であるピーター・F・ドラッカーが提唱した言葉です。
「これからの時代は知識労働者しか生き残れない」と語っているので、気になる人は下の記事をご覧ください。
人は追い込まれたり崖っぷちに立たされたりして、初めて本当の力を発揮します。
これは100%同意できる名言ですよね。
おもちゃの剣で殴り合うのと、真剣で切り合うのでは、本気度(取り組み方)が変わってきます。
仕事では”真剣勝負”しましょう!
人間の頭はほっておくと硬直化するので、意図して変化をつけるくらいがちょうどいいと思います。
ルーティン化した業務の中では”思考停止状態”になるので、良いアイデアも浮かびにくくなります。
これは毎週同じ時間に行っている定例ミーティングも一緒です。
業務ルーティンに変化をつけたり、ワーケーションを導入するなど、環境の変化を試みましょう!
ワーケーションとは、「ワーク(work)」と「バケーション(vacation)」を組み合わせた言葉で、文字通り、仕事と休みを組み合わせた働き方のことを指します。
ビジネスとは暗闇の中を進むようなもの。
ビジネスにおいて”100%確実”ということはありえません。
基本的にはリスクとリターンが対になっているので、大きなリスクを取れば取るほど、リターンも大きくなるはずです。
そこで重要なのは、リスクに対処する方法を準備しておくことです。
実はほとんどのリスクが”想定の範囲内”なので、事前に対応方法を準備することができます。
しっかり準備するか、それを怠るかで、結果は大きく変わるので注意しましょう。
ネットビジネスは、他のビジネスに比べて、自由度が大きい。
これは一見すると長所のように感じますが、実は短所にもなり得ます。
自由度が大きいだけに「アイデアが突飛すぎて受け入れられない」とか、「ビジネス化できない単なる妄想」などが多くなってしまうのです。
新しい人やモノを取り入れて活かすことは、とても大事です。
一人の人間には限界があるので、多様性を実現するためには、積極的に人やモノを取り入れなければいけません。
これは他者との交流も含まれるので、ビジネスパーソンは積極的な交流を試みるべきだと思います。
人というのは「責任を持て」と言われると、きちんとした判断ができるようになるものです。
これはマネジメントの極意が詰まった名言ですよね。
ビジネスには不要素が多いですが、だからと言って「わからないけど、とりあえずやってみよう!」という訳にいきません。
もし失敗した場合、「自分にはその責任が取れるのか?」という考え方になれば、基本的に間違った方向には行かないはずです。
言葉には不思議なほど強い力があります。
公言すると、それが一人歩きして自己目的化し、周りを巻き込み、現実化してしまうのです。
このような現象を心理学では「コミットメント効果」と呼んでいますが、ビジネスパーソンはこのような心理テクニックを知っておくべきだと思います。
仕事に使える心理術が知りたい人は下の記事をご覧ください。
どんなにいい仕事をしているつもりでも、一緒に楽しく食事した人には勝てない。
藤田晋は「大事な会食を自分でセッティングしないのはNG」だと語っています。
秘書に任せたり、コンシェルジュに任せるなんてご法度だと言っていますが、その理由は「会食とはビジネスマンにとっての主戦場」だからです。
ビジネスパーソンはプレゼンを成功させるために「どのような資料を用意しようか?」「どのようなストーリーで進めようか?」「誰を同席させようか?」など、色々と考えますよね。
なのに”会食”になると、突然それを丸投げしてしまう傾向があるそうです。
ビジネス成果を出すためには、「会食もプレゼンの一部」だと捉えるのが正しいでしょう。
職場の仲間から受ける影響は甚大です。
周りの同僚が「仕事なんてバカバカしい」という人ばかりであれば、その職場は生産性が低くなります。
その一方で「業界1位を目指そう!」と頑張っているスタートアップや、「ライバルには絶対負けたくない!」と考えている人が多い職場は、とても生産性が高くなります。
これは組織運営における基本原理なので覚えておきましょう!
僕は、特に若い人は、多少背伸びして大口を叩いてもいいと思います。
この理由について「若い人は伸びしろが大きいので、短期間で成長できるから」だと語っています。
これは私も同感で、勢いのある人の方が魅力的に見えますし、何かやってくれそうな”ワクワク感”を持っていますよね。
「嘘つき」と「ホラ吹き」は別物なので、気にせず公言していきましょう!
社会に出てからは、付き合う人を選ぶようにしました。
これは100%共感できる考え方です。
学生時代の友人や仲の良い同期とつるむのは悪くありませんが、「考え方や目線が合っているのか?」という部分は見極めた方が良いと思います。
この部分が合っていないと話が噛み合わないだけでなく、”自分にとってネガティブな影響”をもたらしてしまうので、そのような相手とは今付き合うべきではありません。
正直馴れ合いの関係や、居心地がいい相手では、付き合う相手として不十分だと思います。
自分の目線を上げてくれたり、モチベーションを高めてくれたり、自分のことを追い込んでくれる相手と付き合うべきだと思います。
これを一言で表現すると「尊敬できる相手」ということになります。
藤田社長の友人といえば、ライブドア創業者のホリエモンこと堀江貴文ですよね。
ホリエモンの名言集は下の記事をご覧ください。
メッセージでも贈り物でも、ただ慣習に従うのは意味のないことです。
「ただ慣習に従う」のは思考停止状態なので、常識を疑うことが大切だと思います。
適切なタイミングで、適切な感想を言うのは、その人といい関係を作る大きなチャンス。
人間はどうしても”自分の評価”が気になる生き物です。
そして「自分に関心を持ってくれる人に好意を持つ」という特徴もあります。
このような”人間関係”についてのバイブルと言われているのが、デール・カーネギーが残した名著「人を動かす」です。
「人間関係の原則」を知りたい人は下の記事をご覧ください。
空気を読むのと相手に合わせるのは別のことです。
空気を読むというのは”保身”なので、どちらかというと”ネガティブ”なイメージがありますが、相手に合わせるというのは”気遣い”なので、どちらかと言えば”ポジティブ”なイメージですよね。
空気を読みすぎると、自分自身が「空気のような存在(=いてもいなくても同じ存在)」になってしまうので注意しましょう。
自分の立ち位置に有利な方へ市場心理を誘導しようとして、発言することをポジショントークと言います。
FacebookやTwitterなどのSNSを見ていると、どうにもポジショントークが多いように感じます。
ビジネスではポジショントークが多くなるので、それを見極めることが大切だと思います。
経営者ならば、評論される側に立つべきです。
これは経営者にとって耳の痛い言葉だと思います。
人から評論されるような会社でなければ、まだまだ三流ということです。
個人的には二流が褒められる会社、一流が批判される会社だと思います。
- 三流:人から認知されていない会社
- 二流:人から褒められる会社
- 一流:人から批判される会社
批判とは改善要望の裏返しなので、批判が出てくるような会社は「社会にとって必要不可欠な公器」になっているはずです。
人間関係は、食事を共にすることで築かれてゆきます。
ビジネスにおいて”会食が重要”なのは言うまでもありません。
なので、必要最低限の会食マナーは理解しておきましょう!
僕がビジネスの主戦場としているネット業界は、自分たちで自身のビジネスモデルを壊し、先に進まないといけない。
私も同じくネット業界が主戦場なので、これは全く同感です。
ネットビジネスは”水商売”と同じで、明日にはビジネスモデルが陳腐化する可能性を秘めています。
これはかなり大きなストレスになるので、ネットビジネスで起業したい人は心得ておきましょう!
成功しても慢心せず、危機感を持ち続けるのは、相当意識しているつもりでも、自分一人では困難です。
たとえ成功したとしても、常に危機感を抱いていないと、成功そのものが足かせになってしまいます。
常に謙虚な気持ちでいることが大切なのだと思います。
僕は会議をリストラしたり、中身を見直したり、人を入れ替えたりすることを「会議のメンテナンス」と呼んでいます。
報告だけの会議であればメールに切り替えたり、中身のない会議、いらなくなった会議はすぐにカットしているそうです。
会議が必要となる基準は、知恵を絞ったり、決断を伴ったりする場合だけのようです。
そして会社は生き物のように日々変化しているので、会議に参加するメンバーも常に入れ替えることが必要だと言っています。
これまで招集されていた重要メンバーだったとしても「次回からは参加不要」というケースがありえるので、惰性で会議しないことをおすすめしています。
新しいことに挑戦しなかったことが原因ではなく、実は勝ちすぎたことが失敗の要因になってるケースが圧倒的に多い。
これは藤田晋が大好きなビジネス本「ビジョナリー・カンパニー」に書かれていた言葉のようです。
ビジョナリー・カンパニーは世界的ベストセラーであり、「ビジネス書の名著」と言われています。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。

10年経つと、当時僕の周りにいたベンチャー起業家のうち9割はいなくなっていた。
それほどビジネスで生き残ることは難しいということです。
これから独立起業を目指す人は心得ておきましょう!
ビジネスは、記録や賞を目指すものではありません。
ビジネスには永続性が求められます。
短期的な記録や賞には大きな意味がなく、ビジネスでは「仕組み化できるか?」が重要なのです。
ネット業界では「朝令暮改」が当たり前です。
「言っていることが違う!」ということで、朝令暮改を嫌うビジネスパーソンは多いですが、それは見当違いだと思います。
もし間違った判断をしていた場合、すぐに切り替えないと大損害を被るハメになります。
なので「理由のある朝令暮改」であれば、個人的にはすぐ実行するべきだと思います。
藤田社長も「朝令暮改には決して外していけないポイントが2つあります。1つはその都度説明責任を果たすこと。もう1つは大きな軸をブレさせないこと。」だと語っています。
サイバーエージェントには、設立時から大きな目標があります。
それは「21世紀を代表する会社」になること。
これはたびたび藤田社長が口にしていることですが、サイバーエージェントという会社のビジョンだと言えます。
このビジョンが明確に定められていれば、基本的に会社経営を間違えることはありません。
例えばある新規事業を立ち上げる場合、「この事業によって21世紀を代表する会社になれるか?」ということを考えれば良いのです。
同じく、既存事業から撤退する場合、「この撤退によって21世紀を代表する会社へ近づくのか?」というのを自問自答すれば、自ずと答えが出てくるはずです。
情報処理は、一つにまとめることが大切だと思います。
藤田社長は、Eメールを情報処理の要として活用しているそうです。
具体的には、良いビジネスアイデアが浮かんだら自分宛にEメールを送信して、人から”読むべきおすすめ本”を聞いたら自分にEメールする、というやり方です。
実はたまたま私も全く同じやり方(Eメールを活用する方法)なのですが、どんなやり方をするにしても、早いうちに自分なりの情報処理方法を確立するべきだと思います。
会社は組織である以上、チームプレイが大切です。
コロナ禍においてテレワークが浸透しましたが、結果的に「原則出社」という状態に戻りつつあります。
やはり仕事はチームプレイなので、バラバラでは生産効率が低いということでしょう。
チームメンバーのまとめ方が知りたい人は、下の記事をご覧ください。
ネットにおいて「独占」はとても強力なキーワードです。
インターネットの長所は、好きな情報をすぐに収集できることです。
なので総合的なサイトほど勝ち抜くのが難しいと言われています。
よって「ある特定分野に特化する(=独占)」というwebサイトほど成功しやすいのです。
このような戦い方を「ランチェスター戦略」と呼んでいて、ベンチャー企業の正攻法として知られています。
まだ知らない人はランチェスター戦略の第一人者と言われる竹田陽一さんの著書を読んでみてください。

仕事にハマらず遊んでいると、重要なヒントがあっても見落としてしまう。
優れた成果を残すためには、それなりのリフレッシュも必要だと思います。
美味しいものを食べに行ったり、好きなゲームをしたり、漫画を読むのも良いでしょう。
その時、ビジネス的な観点を持っていれば、普段見過ごしていることにも気付けるはずです。
これはビジネスパーソンにとって非常に重要なポイントなので、ただ遊ぶだけでなく、作り手(クリエイター)としての視点「なぜこの仕組みにしたのか?」「このデザインは便利だな」などを持つようにしましょう。
リーダーの集中力や執念が、組織全体に波及するのは言うまでもありません。
これはリーダーシップについて語った名言です。
組織においてリーダーの役割は非常に重要ですが、それを身につけるのは至難の技です。
リーダーシップに悩んでいる人は、下の記事を参考にしてください。
ビジネス社会は、言うまでもなく競争社会です。
競争社会だからこそ、お互いが切磋琢磨し、その恩恵を消費者が受けれるのだと思います。
経営者をしていてつくづく感じるのは、会社の空気は山の天気のようにすぐ変わるということ。
会社経営は「ずっと好調」ということがなく、逆に「ずっと不調」ということもありません。
特にベンチャー企業は好不調のサイクルが早いので、経営者は多大なストレスを感じているはずです。
個人的には「リスク分散」と「仕組み化」で、その変動率をある程度はコントロールできると考えています。
長期間の取り組みの場合、過度の楽観や悲観は、状況を見誤る原因になります。
これは一喜一憂するリスクについて語った金言です。
ビジネスリーダーは冷静に物事を判断しましょう!
経営者で、趣味に没頭している人を、しばしば見かけます。
そういう人は、仕事がうまくいっていないことが多い。
仕事には”全集中”しなければ勝てません。
もし趣味を作るとしても1つ2つに抑えておき、尚且つ”ビジネスに繋がる趣味”にした方が良いと思います。
例えば代表的なのがゴルフだと思います。
ビジネスパーソンが「ゴルフを趣味にするべき理由」を知りたい人は、下の記事をご覧ください。
僕は、仕事の始まる月曜日が憂鬱になったことは一度もありません。
サラリーマンだった頃は、サザエさんが始まる日曜日の夕方頃には憂鬱になっていましたが、自営業になってからはそれがなくなりました。
むしろ月曜日が待ち遠しくて仕方ないくらいです。
というのも、月曜日の朝はたくさんのお問い合わせが来ているメールボックスを確認して、「今週またビジネスが前進するぞ!」という確信が持てるので、正直言って月曜の朝はワクワクしています。
個人的にはとても大きな変化だったので、惰性でサラリーマンしている人にはぜひ独立開業をおすすめします。
仕事が何よりの趣味であり、日々の生活が自然とそうなっている。
こんなに幸せなことはないと自分では思っています。
藤田晋には「仕事と趣味の境界線がない」そうです。
これは一流ビジネスパーソンの特徴なのかもしれませんね。
ビジネス書の中でも何冊かの良書を、僕は定期的に繰り返し読むことにしています。
ビジネス書はたくさんありすぎるので、どれを読めばいいかわかりませんよね。
そんな時は”名著”と呼ばれている本から読んでみましょう!
ビジネス書の”名著”を知りたい人は下の記事をご覧ください。