小林正観(こばやしせいかん)は、1948年東京生まれの著作家です。
他にも、心理学博士、教育学博士、社会学博士、講演会講師などの肩書きを持っており、徳のある人物としても有名なのです。
そこで今回は、小林正観の名言をまとめてみました。
前向きに人生を生きたり、幸せに生きるための言葉が満載なので、悩みが多い人は是非ご覧ください。
小林正観の名言集まとめ
人生の設計図を描いたのは自分。
出会う人、出会う人…
すべては自分の意思で配置し「いていただいた」人。
誰と付き合って、誰と関わらないか決めるのは自分自身ですが、決して傲慢になってはいけません。
そこに「いていただいた」と言えるくらい謙虚な姿勢が必要なのだと思います。
- 不平不満
- 愚痴
- 泣き言
- 悪口
- 文句
この五戒は口にしないこと。
これらの言葉は、口にするだけで”誰か”を敵に回してしまいます。
それであれば口にしない方が賢明ですよね。
五戒を粗探しする時間があるなら、もっと素晴らしいものを探しましょう。
「しなくてもいい」という状態に置かれて、「自分の意思で何をし続ける」か。
これが人生における「テーマ」です。
仕事をしていると、誰も見ていなかったり、少し手抜きをしてもバレない局面がありますよね。
そんな時には、強い精神力で自分の”怠け心”と戦わなければいけません。
この時に「ちゃんとやろう!」と自ら意思決定できる人が、本物のプロフェッショナルだと思います。
あらゆる事に喜びを感じ、感謝の気持ちを持ち続け、笑顔を絶やさない人ほど、いつまでも健康で若々しくいられます。
外見的な若さはもちろんですが、内面的な若さにも関係すると思います。
やっぱりたくさん笑っている人の方が、人生は楽しいと思います。
もし人を「素敵だ」とか「素晴らしい」と思ったら、遠慮なく相手を賞賛しましょう。
素直になれる人は素晴らしいと思います。
素直になれば相手に喜んでもらえるだけでなく、自分の魅力も増すからです。
多くの会に参加して、人の話を聞いて勉強する事だけで安心しないこと。
勉強の目的は「実践」。
これはインプットとアウトプットについて語った名言です。
インプットしただけで満足するのはNGです。
それをアウトプットすることが本当の目的だからです。
一般的に言う「不幸」などというものは存在しないのかもしれません。
幸福と不幸は対になっています。
なので、不幸を感じるためには幸福を知らなければいけません。
もちろん逆も然りです。
幸福を知っているからこそ、今の境遇を不幸だと思えるのです。
そう考えた場合、幸福&不幸というのは『振り子が右に行っているか、左に行っているか』の違いでしかないのかもしれません。
敵意を持っている間は、社会は味方になってくれない。
社会に責任をなすりつけたり、憎悪を向けるのはマイナス効果でしかありません。
自分のことを嫌っている人を、わざわざ助けようとは思いませんよね。
社会構造もそれと同じなのです。
幸せは目の前にある日常であり、それを「幸せ」と感じる心があるかどうか。
先ほど「一般的に言う「不幸」などというものは存在しないのかもしれません。」という名言をご紹介しました。
これと同じように「幸せという名の現象」も存在しないと考えた方が良いでしょう。
幸福と不幸は、オセロゲームのように白と黒がすぐにひっくり返るような、つまり表裏一体なのです。
見方が変われば自分が変わる。
見方が変われば世界が変わる。
これは座右の銘にぴったりの言葉ですよね。
自分の”醜い部分”を改めさせてくれる、視界がクリアになる名言だと思います。
幸せは掴むものでも、なるものでもない。
幸せとは感じるものである。
自分がどう思うか?
ただそれだけなのです。
一つだけハッキリと言えるのは「幸せという現象を求めている間は幸せになれない」ということです。
望むこと、欲すること、希望することがゼロになったら、「ゼロ=無限大」という状態。
これは少し難しい概念かもしれません。
「ゼロ」がなぜ「無限大」になるのかといえば、『欲望ゼロ』の状態は何も求めていない状態になるからです。
これ以上何も求めない状態は「満たされた状態」なので、幸せで溢れていると言えるのです。
人間の望みや欲望というものには「これでよし」というラインがないから、「パラダイス」状態は永久に実現しない。
人間の欲望には限界がないので、注意が必要です。
「欲しい」を追い求めるのではなく「必要」を探しましょう。
コップに水が半分入っている時、三つの見方がある。
- 半分しかないじゃないか。不愉快だ。
- 半分も入っていて嬉しい、楽しい、幸せ。
- 誰かが半分残して言ってくださって、ありがたい。
しかし、宇宙的な事実は「水が半分入っているだけ」。
これは”フレーミング効果”と呼ばれている心理術ですが、この名言が伝えたいのは「どのような結論だったとしても、それは自分が決めている」ということです。
事実を言えば「コップに水が半分入っている」だけなのです。
人間がこの世に生を受けた目的は、自分の努力目標に向かってそれを達成することでなく、ただ「喜ばれる存在になること」。
小林正観は「自分の思いを実現させたい」と考えることが、苦しみの原因になっていると語っています。
自分本位な生き方ではなく、「人を喜ばせる」という他人本位な生き方も悪くありません。
人間は、死に至る病気にさえ感謝する心境になれる。
これは究極の境地ですが、確かにその通りかもしれません。
死を覚悟すると、これまでの日常に感謝したり、多くの人の優しさに気づくかもしれません。
病気のおかげで、普通は出会えない喜びに気づくのです。
どんな出来事にも、プラスに見えるところと、マイナスに見えるところが同居している。
これはつまり「何事も一長一短」ということです。
完璧など存在しないのです。
今日下した判断は、どんな判断も全て100%正しい。
これはとても前向きな名言だと思います。
明日にはその判断が間違ってると気付くかもしれません。
でも、今日現在「正しい」と判断できれば、それで良いはずです。
なぜかといえば、もし過去の自分が未熟だと感じるのであれば、それは成長している証だからです。
- 重要なこと
- 重要でないこと
- 大きいこと
- 小さいこと
これらに区別はない。
どんな出来事だったとしても、自分の人生のパーツです。
それらが組み合わさって、今のあなたがあるのです。
これをアップル創業者のスティーブ・ジョブズは「Connecting the dots(点と点をつなげる)」 と表現しました。
スティーブ・ジョブズの名言集は下の記事をご覧ください。
心が健康であれば、体も健康
「病は気から」という言葉もある通り、気の持ちようは大切だと思います。
どんなときも前向きに生きましょう!
- 自己顕示欲
- 復讐心
- 嫉妬心
この3つの感情を持つと損をします。
すごい実力を持っているのであれば、ただ黙って人に証明すれば、きっとあなたのことを認めてくれるはずです。
心の中に”負の感情”を持つ必要はないのです。
嫌味や皮肉でチクチク刺せば、一刺しごとに相手は離れる。
小林正観は、嫌味や皮肉のことを「刺し言葉」と呼んでいます。
この言葉を言われた人は、あなたからどんどん距離をとっていくのです。
私の思い通りに人を変えることはできないが、私が変わることは簡単。
これは真理をついた名言だと思います。
似た言葉に「馬を水飲み場に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」という故事があります。
自分がコントロール出来るのは自分だけなのです。
まとめ
ここまで小林正観の名言集をご紹介してきました。
モノの見方・考え方を改めさせてくれる格言が多かったように感じます。
「どうすれば幸福になれるのか?」という人生のテーマを追った人でしたが、惜しくも2011年に逝去されました。
ただ、小林正観の言葉は今でも語り継がれているため、その考え方を知る機会はたくさんあるはずです。
小林正観の考え方は道教や禅に近いので、もし良ければ下の記事もご覧ください。