
営業職の面接では様々な質問をすると思いますが、面接官がチェックするポイントは共通しています。
そこで今回は、”営業職を希望する人が押さえておきたい面接のポイント”について解説していきたいと思います。
営業職の面接は自己PRである!
人事担当者と行う”採用面接”は、求職者にとって重要な場面ですよね。
新卒採用、中途採用を問わず、面接では様々なポイントがチェックされています。
身だしなみやビジネスマナーはもちろん、パーソナリティや、求める仕事に対して適性があるかどうかもチェックされるのです。
これらは面接時のチェックポイントといえますが、逆に言えば「自己PRにもなる」ことを理解しておきましょう。
つまり人よりも秀でている場合や個性が光る場合には、ライバルと差別化できるので、就職活動を有利に進めることができるのです。
営業職は、取引先や顧客と接するので、相手に対して常にアピールしなければいけない仕事だと思います。
そして会社の顔(代表者)として接客するので、そのような仕事を任せられる人材かどうかを、面接官は見ているのです。
なので、面接で自己PRができない人は「営業現場でも同じような状態になる」と判断されてしまいます。
そのような”営業スキルの低い人材”だと判断されれば、内定を貰うことは難しいでしょう。
実際、職務経歴書にこれまでの実績を自慢げに記載しても、上手に面接できない人は評価が下がってしまいます。
このような場合、面接官の期待を裏切ることになってしまうため、逆に印象が悪くなるケースすらあるのです。
これは人間が無意識に設定する”期待値”と関係しています。
つまり「日本一美味い!」というのぼりがあるラーメン屋だったのに、食べてみたらイマイチだった…、というのと一緒だと思います。
営業未経験の人だったとしても、自己PRのやり方さえ工夫すれば、面接官が興味を持ってくれる可能性は十分あるので、相手を引き付けるようなストーリー(話の順序)を事前に考えておきましょう。
最初に述べる自己紹介などは3分程度にまとめると、面接官の印象に残りやすくなると思います。

自分の強みを営業に活かす
面接で他の応募者と差をつける為には、自分の強みを積極的にアピールすることが重要です。
アピールする強みは、どんなことでも構いません。
- ギターの演奏が上手い
- モノマネが得意
- 読書量が凄い
結局は「その強みをどのように仕事(営業)へ活かせるのか?」というのが重要なので、極論を言えば「アピールする強みはなんでもいい」のです。
自身の経歴や、好きな趣味などを軸に考えてみると、意外と簡単に”自分の強み”が見つかるかも知れません。
例えば、ギターの演奏が上手くなりたい場合には、コードを覚えたり、楽譜を暗記しなければいけませんよね。
その話から「自分は暗記するのが得意」とか「逆境に挑戦する気持ちが強い」など、ポジティブさをアピールしていくイメージです。
このように考えていくと、先ほど解説した通り“話の入り口”は何でもいいことが理解できるはずです。
よって、面接する前には「自分の強みが営業の仕事にどう活かせるのか?」をロジカルに説明する練習だけをしておきましょう。
そして、自分の強みをアピールする際には、エピソードトークを交えると説得力がグンと上がります。
自分の強みが仕事に役立つことを説明する場合には、具体的なシーンをイメージしながら話すのがコツです。
「商品をどう売るか?」など実際の事例を交えながら説明すると、面接官にも伝わりやすくなります。
面接官の質問にはどう答える?
営業職の面接では、面接官から様々な質問がされると思います。
ここでされる質問に答えられなかったり、言葉に詰まってしまうことは、面接のNG行動なので注意しましょう。
営業職の面接で聞かれる質問の内容は、ある程度予測できますので、あらかじめイメージトレーニングしておくことが大切です。
市販されている想定問答集などを一読してみると、色々なパターンが書かれていますが、それは汎用的なモノなのであまり役に立ちません。
そんな時には、面接官側の心理に立って考えてみましょう。
あなたは優秀な営業職を採用したい人事担当者だとします。
その時に気なるポイントは以下のような項目だと思います。
- これまでの営業実績はどれくらいか?
- ビジネスマナーを理解しているか?
- どれほどの顧客を持っているのか?
- 営業ノルマを達成できるか?
- 他の人と違う個性は何か?
- 仕事に何を求めているか?
これらを直球で質問しても、当たり障りのない回答が返ってくるだけなので、面接官はこれらを聞き出す為の”変化球”を投げてきます。
例えば、これまでの実績を聞きたい場合、以下のような質問が想定されます。
- あなたが前職で売っていた商材と単価は?
- 会社のトップセールスは月にいくら売っていましたか?
- その商材を売る時の秘訣(コツ)は?
このような質問の回答を聞けば、その人が「どれくらい売っていたのか?」が、ある程度判断できますよね。
転職する場合には、痛いところを突くような鋭い質問や圧迫面接があるかも知れません。
これは、その人のパーソナリティなどを見抜くために面接官がしばしば行うアプローチです。
その質問にどう答えるかで、「営業職としてストレス耐性があるのか?」「今後の成長が望めるか?」などをチェックしていきます。
しかし、プレッシャーを感じるような質問をされた場合でも、感情的な対応をするのは禁物です。
実際の営業現場でもお客様から無下な対応をされたり、失礼な態度を取られるケースもあります。
そのような場合でも「会社の代表者としてきちんと対応できるか?」を面接官は見ているのです。
もちろん営業職を希望する動機や、前職を退職した理由などは当たり前に聞かれるので、それらの準備も抜かりなく行いましょう。