
営業職には適正があると言われています。
しかし、自分にその適性があるのか不安になる人は多いでしょう。
そこで今回は、営業職に転職するメリットと、人気の理由などを解説していきたいと思います。
目次
営業職とは?
営業職とは、新規顧客や既存顧客に対して提案を行う職種です。
営業マンは外回りや電話営業をすることで、自社製品やサービスを提案して売り上げをつくっていきます。
営業職は未経験者でも務まる仕事ですが、大きな売り上げをつくるには、やはりある程度の素質やスキルが必要だと思います。
その代表的なスキルは、コミュニケーション能力です。
営業職は、ただパソコンに向かい合っていても売上をつくれません。
やはり、お客様と電話で話したり、取引先と直接会うことが必要ですし、相手の懐に入る巧みな話術や愛嬌も求められます。
また、相手から信頼してもらう誠実な人柄や、清潔感も営業パーソンには大切なポイントと言えます。
営業職の給料は高い?
営業職は転職市場でも人気の職種ですが、その理由はズバリ給料が高いからです。
営業職の給与体系は基本給にインセンティブ(歩合給)がプラスされるので、頑張った分だけ自分の給料に反映されていきます。
そんな営業職の中でも特に稼げる業界として有名なのが、金融や不動産業です。
証券や保険を代表とした金融業や、不動産業の営業マンになると、年収数千万円というケースも普通で、外資系のトップセールスになると年収1億円を超えるケースもあるようです。
営業職の給料に興味がある人は、ぜひ下の記事をご覧ください。
営業職と販売職の違い
インセンティブが出る給与体系は営業職だけではありません。
来店型営業といわれる販売職にもあります。
しかし、実態はまったく異なります。
営業と販売の大きな違いは、売り上げを自分次第でコントロールできるか否かという点にあります。
販売職では売るものが決まっていて、基本的には来店客に販売するしかありません。
よって、売上が青天井に増えていくことがあり得ません。
つまり見込み顧客は無限ではなく、来店者数の数に比例するのです。
一方で、営業職の場合は自分の能力次第で、いくらでも見込顧客数を増やせます。
営業職が人気になる理由は、努力次第で給料も評価も上げられることでしょう。
この辺りを詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。
営業職はきつい仕事
転職市場で人気の高い営業職ですが、よく言われることは「きつい」「しんどい」「辛い」というネガティブなイメージです。
会社の業績や売り上げには様々な要因があるものの、「営業パーソンが製品サービスをどれだけ売ったか?」が大きく影響してきます。
そして、営業職はその売り上げにダイレクトに関わっている重要な仕事だと言えます。
そのため、各営業マンごとにノルマが設定されており、業績不振となれば真っ先に吊るし上げられるのが営業職なのです。
売れても売れなくても、常に高いノルマを課せられ、達成できないと叱責されるつらい立場なので、このような点が「きつい仕事」といわれる所以でしょう。
営業職はストレスが多い
営業職はノルマがキツイので、ストレスを溜めやすい仕事だと言われています。
人によってストレス耐性は異なりますが、うつ病になってしまったり、やむなく休職を選ぶ人もいます。
営業職は「売ることが仕事」なので、何としてでも契約をとらなければなりません。
つまり結果が全てなのです。
パワハラ排除や人材難という時代背景があるので、昔ほどプレッシャーは厳しくないですが、日々ストレスを感じている人はまだまだ多いはずです。
また、電話営業ではガチャ切りされたり、飛び込み営業では罵声を浴びせられることもあります。
相手に冷たい反応をされることで気が滅入ったり、それが続くとストレスから鬱になってしまう場合もあるのです。
特に真面目な人ほどストレスを感じやすく、会社に行くことが嫌になって引きこもりになってしまうケースもあるので注意しましょう。
営業職に向いている人
営業職はきつい仕事といわれますが、中には「営業職が天職だ!」といえる人も存在します。
つまり、天才的な営業マンもいるのです。
一体その差は何なのでしょうか?
営業職に向いている人は、以下のような要素を兼ね備えています。
- 人が好きで、コミュニケーション能力が高い
- マメで几帳面
- 好奇心旺盛でチャレンジ精神が旺盛
- フットワークが軽い
- きちんと目標達成する
営業職は人と会話する仕事なので、コミュニケーションスキルは高いほど有利ですし、フットワークが軽ければアポイントの合間でも近くの取引先に顔を出したりすることができます。
ノルマも多く、ストレスを溜めやすい仕事だからこそ、自分で上手に目標設定ができ、その数字をこなしていけると自信にも繋がっていきます。
そして、顧客からの信頼を得る為にはマメさが重要です。
これは「気遣い」とも言えますが、社会人として認めてもらうためには、人間らしい心遣いがポイントになります。
また、何事もポジティブに捉えることができる人は営業職に向いていると言えます。
血液型でいえば、A型の真面目さに、O型の人当たりの良さを足したような人は、営業職に向いているでしょう。
女性営業も活躍している
営業職は男性の仕事だと思われがちですが、実は女性にも最適な職業と言われています。
確かに「コミュニケーション能力が高い」「マメできちんとお客さんと向き合える」という点では、男性よりも女性の方が優れていると言えます。
女性の場合は、男性を凌ぐほどの体力を持っている人は少ないですが、女性ならではの明るさや繊細さがあり、細かいことに気配りができます。
これは、なかなか男性営業では難しいことだと思います。
特に個人向けの営業では、人と人の信頼関係で取引をするので、気配りできることがとても重要なのです。
これは一般論ですが、男性は同時に3つの仕事までしかこなせないと言われています。
しかし、女性は同時に6つの仕事までこなせると言われているので、器用に立ち回ることができるのです。
営業職に適性はある?
昨今の転職サイトでは、職業の適性診断を無料で実施しています。
人それぞれ性格が違うように、職種には向き不向きがあります。
営業にも適性はあり、セールス向きの適性には以下のような要素が挙げられます。
- 明るくポジティブ
- 誠実で真面目
- 聞き上手
- 気配りができる
- コミュニケーションスキルが高い
- ストレス発散法や没頭できる趣味がある
- ストレスに強い
- 健康的で体力がある etc.
営業は会話をしていく中で、うまくビジネスに繋げていきますが、意外と聞き上手というのはポイントになります。
相手の話が長く退屈でも、気分良く話してもらうことで、良好な関係を築くことができるのです。
またビジネスとは「人と人との関係性」なので、真面目で誠実なことも重要だと思います。
これらが当てはまる人は、男性女性問わず営業向きな人と言えるでしょう。
営業職はきつい仕事だといわれますが、適性がある人にとっては、特段きつい仕事だと感じることがありません。
もちろんノルマが厳しかったり、なかなか実績が上がらない苦しい時期もあるかもしれません。
しかし、適正がある人は「そんなこともあるさ!」と割り切ったり、その逆境を楽しむことができるのです。
またストレスに強かったり、自分なりのストレス発散法を持っていると、営業職という仕事とうまく付き合っていくことができます。
そのような人は、
- きついから辞めたい
- もう会社に行きたくない
などと思うことはありません。
この自信を裏付けするものは、「自分なら営業ノルマを達成できる」という確かな自信です。
つまり、ノルマ達成する自信さえあれば、誰でもスーパー営業マンになることができるのです。
この辺りのノウハウについては下の記事をご覧ください。
営業職が人気上昇中
きつい仕事といわれながらも、営業職が転職で人気の理由は、常に需要があり、絶対に必要とされる仕事だからです。
インターネットの発達や、AIが浸透してきてから、コンピューターが人に変わって働くようになってきました。
たとえば、配膳や、回転寿司を握る、ホテルの受付などではオートメーション化が進んでいます。
自動車の自動運転も本格的になってきました。
そのように便利になってきた半面、人の仕事が減っているのも事実です。
しかし、営業職は人と人との信頼関係によって成り立っているので、どんなに機械化が進んでもなくならない職業だと言われています。
そのため、転職市場においても需要が高く、人気の職種になっているのです。
営業職は独立・起業にも最適
SNSが浸透した現代では、メールよりも気軽&効率良く複数の顧客と繋がりを持てるので、独立を検討している人にとって非常に都合が良いと思います。
SNSが普及している現代では、顧客と営業マンがSNS上で簡単に繋がることができます。

そのため、向き合って会話したり電話しなくても、自由にコミュニケーションできるのです。
もし独立起業するのであれば、実績や人脈数が大事なので、たくさんの人と繋がっていることはあなたの資産になります。
複数の顧客ときちんとした人間関係ができていれば、独立後イチから見込み客を探したり、新規開拓営業する手間が省けるのです。
そのため、独立起業の下準備としても、営業職は大人気なのです。
独立開業を検討している人は、営業職でビジネスの下地をつくることをおすすめします。