営業が怖いという人は意外と多いです。
特に女性営業に多い傾向がありますが、相手に怒られた経験がある人はトラウマになってしまうケースもあります。
そこで今回は、営業が怖いと思う理由や、そのような営業パーソンでもトップ営業マンを目指せる方法と心得を解説していきます。
営業を怖がる人が多い理由
営業の仕事が苦手という人は少なくありません。
人と会うのが怖いと感じたり、新規開拓をはじめ、馴染みの取引先にすら行きたくないという声もあります。
「なぜ苦手なのか?」という理由の裏には、失敗経験や、怒られたことによる過去のトラウマが関係しています。
顧客の中には「売り込みされるのが嫌い」という人も一定数いて、そういった人を相手にした場合は芳しくない状況に陥ることもあるでしょう。
嫌な体験は人の記憶に残りやすく、「また怒られてしまうのではないか…」という恐怖心が先に立ってしまいます。
そうしたトラウマを抱えてしまうのは、営業職であれば無理ないかもしれません。
時には厳しい言葉でクレームを言われてしまったり、罵倒されてしまうこともありますが、他人からこのような接し方をされることで委縮する人もいるのです。
仕事とはいえ、怒られるのは決して良い気分がしないので、脳裏にその体験が刻み込まれてしまいます。
その結果、恐怖心が勝ってしまい、営業の仕事自体が嫌になってしまうのです。
合わない人にはトコトン合わない仕事ともいえるので、怒られることを引きずると苦労しやすいでしょう。
しかし、そうした経験を乗り越えることができれば、それが糧となり、営業マンとして成長していけるチャンスがやってくるのです。
飛び込み営業が怖い理由
飛び込み営業を嫌がる人が多い理由は、飛び込みが特に怒られやすい傾向にあるからです。
あらかじめアポイントを取っている場合と違って、相手のスケジュールを無視した飛び込み営業は、妨害行為とみなされるので、露骨に嫌がられてしまうケースがあるのです。
そもそもなぜ怒るのかというと、基本的には「うざい」と思われているからでしょう。
人から押し売りされることを嫌がる人は多く、飛び込み営業に対して嫌悪感を持っている人も少なくありません。
そうした人がいると「自分は一体何をしているのだろう…」と自己嫌悪に陥り、やる気が出ない状態になってしまいます。
しかし「自分には無理だ…」と思い込んでしまうと、何もできなくなってしまいます。
考え過ぎてしまうと動けなくなることがあるため、時には勢いだけで飛び込んでいくことも必要だと思います。
法人への飛び込み営業なら、まずは受付突破を済ませてしまいましょう。
受付さえ超えてしまえば、後はやるしかないので、自分を追い込むことができます。
そして受付にせよ、担当者との商談にせよ、その際には挨拶をしっかりと行うことが大切です。
弱々しい態度で臨んでしまうと、どこか舐められてしまう部分がありますし、そうした態度も相まって余計怒られやすくなるので注意しましょう。
電話営業が怖い理由
テレアポ業務も営業の仕事の一つです。
直接的な営業と違って、顔を合わせない分、相手とも話しやすいというメリットがあります。
しかし、テレアポ営業に苦手意識を持ち、「電話が嫌い」という営業パーソンもたくさんいるのです。
電話では相手の表情が見えないために、相手の感情を量りづらいことが電話営業の難しいところです。
確かに表情の見えない相手と会話をするのは緊張感が高まりますよね。
直接会えば表情や雰囲気などで、相手の心理も推し量ることができますが、電話であればそれが難しくなります。
しかしながら、テレアポ営業のコツを押さえることで、苦手意識も払拭しやすくなります。
例えばハッキリとした口調で、ゆっくり話すことを心掛けてみましょう。
情報を伝えたいがために、早口で話してしまうと、相手に圧迫感を与えてしまうので、嫌がられる恐れがあります。
そして、自信を持つことを心掛けるのもポイントです。
頼りない口調で話してしまうと相手に不信感を与えやすく、これもまた相手をイライラさせる原因になり得ます。
その他にも、良い意味で力を抜くのも心掛けたいことの一つだと言えます。
慎重になることも必要ですが、硬くなり過ぎてぎこちない話し方になると、そうした態度が相手の怒りを刺激することもあるのです。
新規開拓が怖い理由
新規開拓は辛いと感じやすい業務だと思います。
これには「断られるのが怖い」という気持ちが関係しています。
仮に、見込顧客への法人営業なら契約締結の期待感があるので、行き辛さも感じにくいはずです。
しかし、新規の法人顧客や個人宅などへの訪問営業の場合はそうもいきません。
初めて会う人にアプローチしなければいけない上、初対面の人に会うのはストレスを感じるものです。
そして相手も同じようにストレスを感じているので、不快な気持ちをぶつけられてしまうことがあります。
相手によっては当たりのキツイ出方をしてくることもあるので、怖さを感じてしまう人もいるでしょう。
辛さを感じやすい新規開拓の仕事だと、やる気が出ないかもしれません。
しかし気持ちを切り替えることで、仕事への向き合い方も変わってくるはずです。
例えば、開き直って行動することを心掛けてみるのも良いでしょう。
- 断られて当然
- 怒られるのも当然
と失敗を受け入れることで怖さも感じにくくなるはずです。
トップセールスの人も、最初からスムーズに仕事ができたわけではありません。
何度も失敗を繰り返しながらタフな精神や、営業スキルを身につけていったのです。
断られたくないというネガティブ全開の姿勢では、行動が消極的になってしまいます。
おどおどした態度では顧客の信頼も得られず、獲れるはずの受注も失注することになります。
営業の怖さを克服する方法
営業の恐怖心を払拭するには、自信を持つことが欠かせません。
怖い気持ちが強く出てしまうと恐怖心で足が止まりやすく、営業活動に必要な行動力を奪ってしまいます。
一皮剥けるには自分の弱さに打ち勝つことが大切です。
自信を持つには経験を積むのが一番手っ取り早いと言えるでしょう。
頭で考えているだけでは、人間は成長できません。
多くの場数を踏み、失敗を繰り返してこそ、営業マンとしてステップアップできるのです。
また、経験を積めば人見知りもしにくくなり、どんな相手とも平常心で接することができるはずです。
そして、自分なりの営業スイッチも入れられるようにしておきましょう。
気持ちを克服できたとしても、それを維持できなければ意味ありません。
例えば、自宅でスーツを着た時に仕事モードに気持ちを切り替えたり、デスクに着いた瞬間に「自分はできる営業マン」と自分に言い聞かせるなど、オンオフのメリハリを付けることで、モチベーションも保ちやすくなります。
結局のところ、生まれ変わることができるかどうかは自分の心掛け次第です。
やる気を持って、前向きに仕事へ取り組める人ほど伸びやすいので、まずは自身の気持ちから改めていくことが大切だと言えます。