カルロ・アンチェロッティ監督の名言
極上のチーズを作るためには最低でも1年はかかる。
<カルロ・アンチェロッティ>
サッカーチームをチーズに例えるあたりは、イタリア人らしいですよね。
アンチェロッティ監督はパロマやローマ、ACミランで活躍したプロサッカー選手です。
イタリア代表としても選出されていたので、一流プレイヤーだったことには疑いありません。
長いサッカー人生において、「良いチームを作るためには時間がかかる」ということを理解しているのだと思います。
要求しても遂行できないとすれば、監督に残された選択肢は、「諦める」か「別の選手を起用する」かのどちらかだ。
<カルロ・アンチェロッティ>
素晴らしい理想を掲げたとしても、それを実行できる選手がいなければ絵に描いた餅です。
アンチェロッティ監督はチーム戦術の決め方について以下のように語っています。
「どんな戦術を選ぶか決める最大のファクターは、チームにどんな選手がいるかである」
レギュラーメンバーはもちろんですが、控え選手の能力や特徴、性格まで細かく理解しておく必要があるのです。
我々にとって何よりも重要なのは「負けない」ということなのだ。
<カルロ・アンチェロッティ>
監督の仕事は「勝つか、負けるか」だけで判断されるとアンチェロッティは語っています。
特にイタリアサッカー界はチーム戦力が拮抗しているので、勝つことに大きな意義があるのです。
極限的なプレッシャーにさらされる試合でゴールを決めるために必要なのは、フィジカルコンディションではない。
<カルロ・アンチェロッティ>
フィジカル(身体)とメンタル(精神)という言葉があります。
サッカー選手はスポーツ選手なので、フィジカルが重視されると思われがちですが、大事な試合であればあるほどメンタルが重視されるそうです。
「メンタルが強いのはどの選手なのか?」というのは、監督の目利きになります。
日頃から選手とコミュニケーションを取り、相手のことを理解した監督だけが大きな大会で勝利を掴みとれるのです。
監督に迷いがあれば、選手は敏感にそれを察知する。
<カルロ・アンチェロッティ>
人間は迷う生き物ですが、リーダーと呼ばれる人たちが迷ってしまうと、チームメンバー全員に影響してきます。
リーダーの地位にいる人は、明確なビジョンを持って、強いリーダーシップを発揮しなければいけないのです。
選手にとっては、徐々に試合が単なるルーティーンにしか感じられなくなる。
<カルロ・アンチェロッティ>
これは「慣れ」に警鐘を鳴らす名言です。
アンチェロッティ監督はトッププレイヤーでもあったので、3日おきに90分の試合を戦い抜く難しさを知っています。
緊張感がなくなると「この試合を落としても後で取り返せる」という間違った認識になって、徐々に勝ちから遠ざかっていくのです。
そうならないように「選手のマインドをコントロールする」ことが監督には求められています。