
家入一真(いえいりかずま)はpaperboy & co.(現・GMOペパボ株式会社)の創業者であり、当時の『ジャスダック最年少上場社長』も記録した起業家です。
他にもカフェ経営や事業会社、有名なところでは上場企業のBASE(ベイス)を共同創業したり、ベンチャーキャピタルNOW(ナウ)を立ち上げたり、国内最大級のクラウドファンディングCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を創業するなど、数多くのビジネスを立ち上げているシリアルアントレプレナーでもあります。
しかし元々はコミュニケーションが苦手で登校拒否になり、高校を中退、3年間引き籠るなど、かなり精神的に弱い人物だったみたいです。
しかも学歴は”中卒”というコンプレックスの塊だったそうですが、そんな家入一真が「どのように成功を手にしたのか?」というのは気になるポイントですよね。
そこで今回は、家入一真の名言集をご紹介したいと思います。
家入一真の名言集まとめ
常識を疑い、その逆をいってみる。
みんなと同じスーツを着て、朝会社へ向かい仕事をする…
これは当たり前かもしれませんが、家入一真はそのような日常すら疑ったそうです。
なぜかといえば、それは自分にとって苦痛なことであり、決してやりたいことではなかったからです。
家入一真は「世の中の当たり前は、自分の当たり前じゃない」と語っています。
会社は単なる箱でしかない。
「会社から選ばれよう!」と必死になっている就職活動中の学生を見ると、とても疑問に思います。
なぜかといえば「そこで何をしたいのか?」という目的が抜け落ちているからです。
会社というのはビジネスをするためのステージであり、自己表現するための”箱”でしかありません。
就職活動中の人は「その会社に入社して何がしたいのか?」というのを第一優先に考えましょう。
選ばれるのが嫌だったら、選ぶ側に回ればいい。
コミュ障が故に会社へ馴染めず、仕方がないので家入一真は22歳の時に起業しました。
でも人と話すのが苦手だったので、商売には全く向いていなかったそうです…
しかし「人と話さずに貸し出すだけのレンタルサーバーなら事業化できる!」と考え、レンタルサーバーの提供会社『paperboy & co.』を創業しました。
その事業がインターネットの普及とともに拡大して、たった7年で東証ジャスダック(JASDAQ)へ上場しました。
僕は経営者として面接も採用もたくさんしてきたけど、その基準は「面白いやつかどうか」、それだけだ。
面白いというのは「これまでの生き方について」です。
面接では学歴などを一切見ず、どんな価値観で、どのような生き方をしてきたのか、という部分だけにフォーカスしているそうです。
勤務時間や休みが最低条件になっている人は雇わない。
とてもベンチャー経営者っぽい名言ですよね。
これは私自身の逸話ですが、起業する前に勤めていたITベンチャー企業に入社した時、とにかく知識の習得と経験獲得を優先したので、給料を含めて条件面は全く気にしませんでした。
転職時は28歳でしたが、月給25万円(50%ダウン)、土曜出勤(以前は土日休み)、残業代なし(以前は残業代@1500円)、といういわゆる「ブラック企業」でしたが、そこでの自己成長率は凄まじかったので、結果的にそれが自分の糧となりました。
転職を検討している人は、自分の目的(成し遂げたいこと)に合った仕事の選び方をおすすめします。
僕は基本的に3ヶ月かけてもできないことはやらない。
時間は有限だと理解しているので、家入一真は短期間で勝負するそうです。
今すぐにでも取りかかることをおすすめする。
将来を予測することは不可能なので、それであればタイミングを待つ必要はありません。
今すぐ、即行動しましょう。
全く違う仕事をしている人と会って話すと、自分が常識だと思っていることが相手にとっては常識じゃないことに気づくこともあるだろう。
これは人と会う重要性について語った名言です。
様々な価値観を吸収すれば自分自身をアップデートできるので、積極的に異業種交流しましょう。
こんな時代だからこそ、安定よりも刺激を求めていく。
日本経済はマクロで見た場合「人口減少待ったなし」なので、当たり前のように衰退していきます。
そのような衰退国で安定を求めるということは…
どのような結果になるのか、誰でもわかりますよね。
僕の仕事、行動の全ての起点には、コンプレックスがある。
「コンプレックス」と聞くと、なんとなくマイナスイメージがありますが、使い方次第でコンプレックスは強烈なエネルギー(個性)になるので、上手にコンプレックスと向き合った方が良いと思います。
ドン・キホーテ創業者である安田隆夫も「周囲を見返したい!」というコンプレックスをエネルギーに変換したそうなので、ぜひ参考にしてください。
肩書きを掲げない方が自分の可能性は広がっていく。
そういう意味でも、肩書きはいらない。
会社員は「■■事業責任者」「○○部長」などの肩書きを欲しがりますが、もしかしたらそれは自分の可能性を狭めているのかもしれません。
家入一真は「人間こそが最大のコンテンツだ!」と語っています。
逃げてもいい。
諦めたって、耐えなくったっていい。
「逃げる」という選択肢を加えるだけで、意外と肩の荷がおりるものです。
あまり真面目に考えずに、「いつ逃げたってOK!」くらい気楽に構えた方がいいと思います。
完璧である必要なんてないから、ダメな部分もさらけ出していこう。
逆に完璧人間なんて気持ち悪いですよね。
人間は不完全なのが当たり前なので、素の自分をさらけ出していきましょう。
僕はやりたいこと、やるべきこと、やりたくないことの3つの軸で考えた。
- やりたいこと:家族と一緒にいる
- やるべきこと:家族を養う収入を稼ぐ
- やりたくないこと:会社に勤める
この3つを天秤にかけた時、消去法的に「起業する」という選択肢が残ったそうです。
できない理由はいくらでも思い浮かぶ。
どれだけたくさん”できない理由”を並べても虚しいだけです。
そうではなくて「どうすればできるか?」という前向き思考になることが大切だと思います。
いきなり会社を辞める必要はない。
これは私も100%同意します。
もし何かやりたいことがあったとしても、まずは会社勤めをしながら準備することをおすすめします。
何の計画もなしに退職することは単なる無鉄砲(博打)でしかないので、失敗する確率を高めるだけです。
退職とは「人生を左右する出来事」なので慎重に考えましょう!
僕は見たくないメールが来たら、下を向いて削除することがある。
これは極端すぎて面白い名言ですよねw
「重要なメールならまた来るし、必要なら電話がかかってくるから、いちいち心配しなくてもいい」という楽観的な考えみたいです。
人に会うことよりも優先してやりたいことができたら、そっちを優先させることがある。
家入一真はドタキャンや遅刻の常習犯として知られています。
もちろん相手に対して申し訳ない気持ちはあるそうですが、それよりも自分の気持ちを優先させたいそうです。
生きるために必要最低限のものは、もうすでに世の中に溢れている。
これはビジネスを作る難しさについて語った名言です。
自分が何もしなくても世の中は回っていくので、現代ビジネスにおいては「他人が気づかないようなニーズ」を掘り起こす必要があるのです。
みんなを驚かせ続けたい。
家入一真はシリアルアントレプレナーですが、その原動力になっているのは「みんなを驚かせたい!」という少年のような純粋な気持ちみたいです。
起業家の名言を求めている人は、下の記事もご覧ください。
まずはじめに言っておきたいことは、起業なんてやろうと思えば誰にでもできるということだ。
「起業」と聞くと、なんとなくハードル高く感じますが、実際はそんなことありません。
一番難しいのは『事業を軌道に乗せる』ことです。
これは「ビジネスの仕組み化」とも言えるので、経営者は誰でもこの部分に苦労するはずです。
小さく、素早く立ち上げて、その都度軌道修正していく。
これは家入一真が新規事業を立ち上げる時のロジックについて語った名言です。
スモールスタートでPDCAを高速回転させているみたいですね。
何かやりたいけど、何をやったらいいかわからない。
そんな二の足を踏むくらいだったらまず、小さな一歩を踏み出そう。
何でもいいので、とにかく行動することが大切です。
家入一真は「何かを始める時、志やビジョンよりも、とにかく動き出すことが大事」と語っています。
応援されるビジネスは、そこに作り手の熱意があるかどうか、それに尽きる。
やっぱり情熱がなければ何事も成し遂げることはできませんよね。
熱いパッションを持ちましょう!
サービスや商品を応援してくれるファンを作る。
ビジネスとは『他人に貢献すること』なので、必然的にファンを作ることになります。
しかも現代はSNS社会なので、口コミも素早く拡散されます。
ファンは心強い味方なので大切にしましょう。
自分は開発ができないから、デザインができないからと、向いてもいないのにイチから勉強を始めて、無駄な時間を費やす人が多い。
これは起業する時の”罠”だとも言えます。
経営者というのはプロフェッショナルを雇える立場なので、「全て自分がやる」という前提に立っていません。
自分が苦手な部分は「その分野のプロフェッショナルを雇えばいい」だけなので、発想の転換が必要だと思います。
自分がいいと思ったものを独創的につくる。
起業というのは、世の中のニーズと提供される製品・サービスとのギャップを埋める作業だと思います。
そのギャップを埋められたモノだけが、爆発的にヒットするのです。
どれだけいいアイディアを思いつくかではなく、どれだけ誰よりも早く実現するか。
つまりスピード勝負ということですね。
これは仕事の金言だと言えるので、ビジネスパーソンは覚えておきましょう!
極限までシンプルに考えて、極限までシンプルに表現する。
これはクリエイターに伝えたい名言No.1ですね。
クリエイターはユーザビリティを高めるため、とにかく色々実装したがりますが、それはやりすぎであるケースがほとんどです。
これは感覚的な話ですが、私も「極限までシンプルに考える」というのが正解だと思います。
何も新しいものを生み出す必要はない。
元々あるものに、プラスの要素を加えて、見せ方を変えていけばいい。
これはマーケティングの話ですが『新しいミネラルウォーターを生み出す必要はない』ということです。
例えば「CEO専用のミネラルウォーター」とか「22時以降に飲むミネラルウォーター」というコンセプトにするだけで、ブルーオーシャンは簡単に創造できるのです。
ブルーオーシャン戦略について知りたい人は下の本をご覧ください。

顔が浮かぶあの人に、手紙を書くように、ものをつくり届ける。
新しいプロダクトを開発する場合、ペルソナを具体的にした方が良いと思います。
「あの人だったら、こう使うだろうな…」という具体的なシチュエーションまで落とし込めれば、きっとニーズがあるはずです。
「時間がない」、僕はその言葉を信用しない。
なぜかといえば、人間には絶対寝ている時間や遊んでいる時間があるからです。
もし「これをやらなければ死ぬ」というぐらい自分を追い込めば、睡眠時間を削っても行動に費やしますよね。
それぐらい本気にならなければ偉業を成し遂げることはできないということです。
やりたいことを好きなことで終わらせないためには、マネタイズが重要だ。
結局はビジネスなので、それなりの身入りがなければいけません。
お金儲けが得意な人と不得意な人はいますが、お金がついてこなければ事業は継続できないので、経営者はマネタイズについて学びましょう。
準備をすることは大事だけれど、いつまでも準備をしていたら前へは進めない。
入念な準備には時間がかかります。
時間がかかり過ぎると失敗する確率が高まります。
この辺りはバランスだと思うので、上手く調整しましょう。
失敗から学ぶのではなく、失敗をものにする。
失敗して「勉強になった!」だけでは意味がありません。
その失敗経験を生かして、次の成功へとつなげることが大切なのです。
マイナスが大きければ大きいほど、逆転さよならホームランのチャンスだ。
これはとてもポジティブな名言ですよね。
このような思考であれば、常に前向き思考で生きられると思います。
今は会いたいと思った人には会いに行けるし、やりたいと思ったことはできる、いい時代。
この名言が伝えたいのは、「行動したヤツだけが勝つ」ということです。
悪ふざけして遊ぶように働く。
それが僕のモットーだ。
「仕事は遊びの延長線上」ということですね。
もし「仕事がつまらない…」と感じるようであれば、そろそろ行動するタイミングかもしれません。
会社を突然飛び出すのはリスキーだけど、所属しながらできることが実はたくさんある。
勢いで会社を辞めるのはおすすめしません。
なぜかといえば、私はそれで大変苦労したからですw
「会社員の頃にもっと○○をしておけばよかった…」と後悔することがたくさんあったので、やれるだけのことをやってから会社を辞めましょう。
僕らはもっと自由に働いてもいい。
日本は資本主義社会なので、何でもビジネスとなり得ます。
本当に”アイデア勝負”だと思うので、色々チャレンジしてみましょう!
人生は実験。
壮大な実験だと思っている。
同じく実験思考を持っている起業家といえば、光本勇介ですよね。
光本勇介の名言集は下の記事をご覧ください。