ビルゲイツは、Windowsで有名なMicrosoftの創業者&起業家ですが、世界有数の富豪としても知られています。
今ではその莫大な資産を使って、「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を運営している慈善活動家としての側面も持ち合わせています。
もはやビジネス界の重鎮となっているビル・ゲイツなので、数多くの名言を残していますよ。
そこで今回は、ビル・ゲイツの名言集をご紹介したいと思います。
ビジネスや仕事、起業、成功哲学、生き方などについて語った金言が多いので、ぜひ最後までご覧ください。
ビル・ゲイツの略歴
1955年 アメリカのワシントン州シアトルで誕生。
1967年 レイクサイドスクールに入学。ここでポール・アレンと出会う。
1968年 コンピューター言語のBASICでプログラムを書く。
1970年 ポール・アレンと一緒にトラフォデータ社を設立し、交通パターンを解析するシステムを開発。
1973年 ハーバード大学入学し、法律を専攻する。同じ寮に住んでいるスティーブ・バルマーと友人になる。
1975年 ハーバード大学を中退し、ポール・アレンと一緒にMicrosoftを立ち上げる。
1978年 Microsoftの年間売上が100万ドルを突破する。
1980年 MicrosoftがIBMとソフトの提供契約を締結する。この年にスティーブ・バルマーがマイクロソフトへ入社する。
1981年 アップルコンピューターのスティーブジョブズが、Microsoftに新たなコンピューターである「マッキントッシュ」のソフトウェア開発を依頼。
1983年 ポール・アレンが病気でMicrosoftを退社。
1984年 アップルがマッキントッシュを発売。
1988年 アップルがマッキントッシュのデザインを盗用したとして、ビル・ゲイツとマイクロソフトを提訴。
1989年 Microsoft Officeが発売。
1990年 Windows3.0が発売。これによって年間売上が10億ドルを突破する。
1992年 個人資産が63億ドルになり、「フォーブス400」の富豪ランキング1位になる。
1994年 メリンダ・フレンチとハワイのラナイ島で結婚式を挙げる。「ウィリアム・H・ゲイツ財団」を設立し、本格的に慈善活動を開始する。
1995年 Windows95を発売し、同時にWebブラウザ「Internet Explorer(IE)」もリリース。個人資産129億ドルで、初めてフォーブスの世界長者番付1位になる。
1998年 Windows98を発売し、Microsoftの社長にスティーブ・バルマーが就任する。
2000年 Windows2000、WindowsMeを発売。「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を設立し個人資産から160億ドルを拠出する。
2001年 WindowsXPが発売。Microsoft初のゲーム機となるXboxを発売。
2005年 タイム紙がゲイツの慈善活動を称えて、今年の人物(パーソンオブザイヤー)に選出される。エリザベス女王から大英勲章を授与される。
2007年 WindowsVistaを発売。
2008年 Microsoftでの第一線から退く(会長職としては留まるが、実質的な経営には関与しなくなる)
2013年 ポリオ撲滅に向けて55億ドルを支援。
2015年 TEDで講演し、Covid-19のような世界的なパンデミックを予言する。
2016年 ゲイツ夫妻がオバマ大統領から大統領自由勲章を授与される。
2018年 「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の基金が468億ドルとなり、世界最大の民間慈善団体になる。
ビル・ゲイツの名言集まとめ
子供がパソコンにはまったとしても、テレビを見るよりかはずっとマシなはずです。
この理由についてビル・ゲイツは「少なくともその子の意識の中では、何かを選択しているからです」と語っています。
テレビは流れてくる情報をただ見るだけの「受動的な行動」ですが、パソコンをすることは「能動的な行動」なので、その違いは大きいということです。
真に優れたソフトウェアとは、一個人がそのプログラムがどう機能するか完全に理解できるものです。
これはハードウェアのユーザーインターフェイス(UI)も同じですよね。
スマートフォンのイノベーションは「説明書はなくても直感的に操作ができる」という部分だったので、それに通じる金言だと思います。
重要なのは手本を示すこと。
うまくいったプロジェクトがあれば、関わったスタッフをヒーローとして扱うのです。
これは組織マネジメントについて語った名言です。
褒める時はみんなの前で大々的に褒めて、叱る時には誰もいない部屋で、1対1で叱るというのがマネジメントのセオリーです。
この逆をしているリーダーは行動を改めましょう。
競合他社が飛行機を購入して飛び回っているのを尻目に、私たちはほぼ全てを会社に捧げてきた。
ビジネスは競争なので、すごくシンプルに考えた場合、競合他社よりもたくさん行動すれば”理論上”は勝てます。
少なくともマイナスに働くことはないので、「誰よりもたくさん働く」というのはビジネスにおける絶対的な勝利要素なのだと思います。
私はできる限り普通であろうとした。
これはビル・ゲイツが1992年に発言した言葉です。
1992年というのは、ビル・ゲイツの個人資産が63億ドルになり、「フォーブス400」の富豪ランキング1位になった年です。
そのような状態になると、誰もが浮かれてしまいますが、ビル・ゲイツは地に足をつけているみたいですね。
過去を悔やんでいる暇などありません。
もう決断したのなら、迷いは一切捨てるべきなのです。
これは前進する勇気をくれる名言だと思います。
新しいことにチャレンジする場合、誰でも不安になると思いますが、この言葉はあなたの背中を後ろから押してくれるはずです。
私は人を批判しません。
アイデアを批判するのだ。
人格(性格含む)を否定することは、絶対にやってはいけないマネジメントの1つだと言われています。
この格言は”チームリーダー”が覚えておくべき名言だと思います。
頭の良さとは、新たな事実を吸収できる能力のことだ。
固定概念にとらわれない柔軟性について語った名言です。
ビジネスパーソンには、このような柔軟性が必要だと思います。
とんでもない額のお金は混乱を招くだけ。
これは「子供に残す遺産」について聞かれた時の言葉です。
なぜ混乱が起こるのかといえば、遺産相続した人たちがお金の使い方(活かし方)を理解していないからです。
「ファイナンシャルリテラシーが重要」だと言われているのは、ここに本質があります。
フィナンシャルリテラシーを高めたい人は下の記事をご覧ください。
私は人一倍マクドナルドを食べていますが、それは私が料理をしないからです。
ビル・ゲイツのマクドナルド好きは有名ですよね。
聞いたところによると、一人で普通にマクドナルドの列に並んでいるそうです。
なぜマクドナルドが好きなのかと言えば、その理由について「ファストフードだから」だと語っています。
要するに、「忙しいから料理する時間がなくて、かつ手軽に素早く食べれるマクドナルドが大好き」ということだと思います。
日本マクドナルド創業者は藤田田(ふじたでん)ですが、勉強になる格言が多いので、藤田田の名言集もご覧ください。
日進月歩で常に変化するIT業界では、誰のポジションも保証されていません。
同じIT業界で働く人間として、激しく共感できる名言です。
ITビジネスは「水商売」だと思っているので、これから参入する人はそのような心構えをおすすめします。
品質を守ろうとすれば、納期を守れなくなることだってあります。
納期を重視する日本人にとって、ハッとさせられる名言ですよね。
このような考え方でいれば、多少納期がズレたところでイライラしないかもしれません。
誰かが自分を捕まえに来るだろうと、常に考えておかなければならない。
これはリーダーの宿命について語った名言です。
捕まえに来るのは「競合他社」や「優秀な部下」などです。
このような危機感があれば、常に自己研鑽することができるので、これはおすすめの考え方です。
私たちは、トップでい続けるために何を逃してきたのか常に考えている。
これはとても斬新な発想ですよね。
リーダーはその地位に胡坐をかきがちですが、フォロワーやニッチャーは、その隙を突いてきます。
つまり自分が見逃した部分を突いてくるので、その部分を考察することは非常に有用だと思います。
エコノミークラスの方がお得です。
ファーストクラスと同じ速さで、目的地に到着できる。
これはビル・ゲイツの思考回路を如実に表した名言ですよね。
目的(ゴール)を設定して、それを達成するために最も費用対効果がいい方法を選択しているのでしょう。
社内会議には、床に寝転んで参加したものだった。
そっちの方が、名案が浮かびやすいからね。
これは意図的にそうしたというよりも、とにかく疲れ切っていたので、本当に床に寝転びながら会議に参加していたそうです。
寝転んだ方が良いアイデアは浮かぶそうですが、そのまま眠ってしまうことも多かったので、結果的に「意外と非効率だった」と当時を振り返っています。
私は質疑応答のセッションが好きだ。
この理由について「やり取りを通じて、人々が何に興奮し、何に憤っているかを知ることができるから」と語っています。
会議に出る時には、具体的な目標を定めてから参加するようにしています。
会議では無駄な世間話や雑談はしないそうです。
なぜかといえば、仕事が山積みなので、雑談してる余裕などないからです。
会議で無駄話をする人は、仕事で手抜きをしている可能性があるので、猛反省しましょう。
私たちは、IBMがソフトウェアを売り込み、Microsoftは開発を行うという組み合わせがベストだと考えてきた。
IBMとはソフトウェアの販売で協業していましたが、その協業も長くは続きませんでした。
しかしそれがきっかけで「自分たちだけの力でやっていこう!」と決意できたそうですが、その時の不安はとんでもなく大きかったそうです。
オタクというのが、夜遅くまで何時間もコンピューター作業にふける人という意味なら、それこそ私のことでしょう。
この言葉をそのまま読み取ると、オタクというのはプロフェッショナルを意味する”称賛の言葉”かもしれませんね。
オタクであり、世界一の起業家と称賛されているイーロン・マスクの名言集もぜひご覧ください。
人は色々なことを考える時間を持たなければならない。
ビル・ゲイツは、仕事のことを考えている時間は「10%」しかないと語っています。
色々なことに興味を持てば、視野が広がるそうです。
自分が出したアイデアが誰にも笑われないようなら、それはクリエイティビティが足りないのでしょう。
これはイノベーションを起こす時の考え方だと思います。
イノベーションは「革新」を意味する言葉なので、普通の人では考えつかないような突飛なアイデアを世の中に提供します。
それを「馬鹿げたアイデアだwww」と笑う人がいなければ、優れたイノベーションにはならないということです。
これと同じような名言を、Oracleの創業者であるラリー・エリクソンも残しています。
「イノベーションに手を出すなら、世間からアホ呼ばれされるぐらいの覚悟はしておけよ。」
メチャクチャかっこいい言葉ですよね。
もし「仕事」と「巨万の富」のどちらかを選ばなければいけないのなら、「仕事」を選びます。
「仕事」を選ぶ理由について、ビルゲイツは「そっちの方がワクワクするから」と語っています。
会議ではいつだって「7つのカテゴリーでは勝ったけど、8つ目のカテゴリーはどうだろう?」というふうに話が展開していきます。
Microsoftの会議では過去を振り返らず、常に可能性を追求しているそうです。
同じ決断を繰り返さないこと。
「不必要な再考を避けるためには、最初にしっかりと時間を取って、じっくり考えて決断する必要がある」とビル・ゲイツは語っています。
部下の仕事をきちんと把握して、自分もその仕事に参加できるだけのスキルを持つ人物こそ、マネージャーであるべきなのです。
つまり「実務のできないマネージャー」は役不足ということです。
経営者こそ、現場で起こっていることにいち早く気づくべきであり、そのためには、部下全員とコミュニケーションを取ることが欠かせません。
現場が見えていない経営者は多いと思います。
しかしそれではダメなので、密なコミュニケーションを心掛けましょう!
つまり米国政府は、この訴訟で「我々の製品は性能が高すぎる」と言っているのだ。
Microsoftは、アメリカ政府から独占禁止法違反で訴えられますが、この言葉はその出来事について語った名言です。
ポジティブで前向きなビル・ゲイツらしい言葉ですよね。
様々な人と出会ってきましたが、周囲に刺激を与えるリーダーという点でスティーブ・ジョブズの右に出るものはいません。
実は生まれた年が一緒なので、常にライバルとしてお互いを意識していた2人なのです。
スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツのことを一目置いていたそうですが、ジョブズの名言集は下の記事をご覧ください。
私たちほど重要なビジネスに携わり、多くの競合他社がいる中で成功を収めれば、嫌なことを言う人だって出てくるもの。
イノベーションは「創造と破壊」なので、必ず”敵”を作ります。
それは仕方がないことなので、ある程度は割り切ることも必要でしょう。
お金を与えることは、お金を稼ぐのと同じように注意しなければなりません。
ビル・ゲイツは財団を運営していますが、お金を与えることには十分注意しているそうです。
20人程度の優秀な人材を取り除いてしまえば、Microsoftはその辺の二流企業の仲間入りをするだろう。
Microsoftという一流企業であっても、優秀な人材は一握りしかいないということです。
これはとても参考になる金言なので、経営者の人は覚えておきましょう!
あなたの製品に全く満足していない顧客こそ、最大の学習資源なのだ。
顧客からのフィードバックは、非常に重要な意味を持ちます。
お客様とは、とにかく真摯に向き合いましょう!
私たちはうまくいったことをあまり振り返ったりはしない。
だがうまくいかなかったことについては、容赦しないのだ。
ビル・ゲイツは「なぜうまくいかなかったのか?」というのを徹底的に追求するそうです。
この業界がいかにダイナミックであるかも自覚しているから、「絶好調じゃないか!」などと言ったりはしない。
現状に満足することは、衰退を意味します。
もし現状に満足してしまえば、顧客は現行バージョンのWindowsやOfficeを使い続けるだけになってしまうからです。
なので、ビル・ゲイツは「会社は常に困難に直面している」と考えていて、前進することを絶対にやめないそうです。
自分たちの会社がこれほどの規模にまで成長して、このような成功を収めるとは想像もしていなかった。
PCの普及と影響力は想像通りだったようですが、自分たちの成功度合いは予想外だったそうです。
休暇に入ると、つらつらと会社のことを考えたりはしても、メールはチェックしない。
メールとは単なるツールではない。
これはとても共感できる名言です。
メールは「仕事を始めるきっかけ」になってしまうので、このようなスタンスを取っているのだと思います。
休日のスタンスは人それぞれだと思うので、自分に合ったやり方を模索してみましょう!
私はパソコンに夢中になっていたので、結婚は後回しでいいと思っていました。
パソコンこそ私のライフワークなのです。
ビル・ゲイツの”パソコン愛”が伝わってくる名言ですよね。
命の価値は全て平等だ。
これはビル・ゲイツが慈善活動をする根源となっている考え方です。
不公平の是正は人類最高の功績なのです。
民主主義制度、教育制度、質の高い医療、幅広い経済機会(資本主義含む)など、不公平を是正する仕組みが世の中にはたくさんあります。
今のビル・ゲイツは、どうやら「不公平の是正」をテーマにしているようですね。
私たちだって全てのことができる訳ではないし、するべきだとも思っていない。
これは選択と集中について語った名言です。
Microsoftほどの大企業でも「やるべきこと」と「やらないこと」を、きちんと取捨選択しているということです。
全てのことに誠実さ、思慮深さ、喜びを注ぐバフェットこそ、私にとって最も身近なお手本だ。
ビル・ゲイツとウォーレン・バフェットは、とても仲がいいことで有名です。
バフェットの名言集は下の記事をご覧ください。
私はいつだって、自分の技術投資で成功するのは10%だと考えるようにしている。
ビル・ゲイツは、残り90%は「失敗」と見ているそうです。
やはりビル・ゲイツほどの経営者であっても、ビジネスの勝率は一勝九敗ということです。
ユニクロ創業者の柳井正も「ビジネスの勝率は一勝九敗」と言っています。
この共通点はとても興味深いので、もし興味がある人は下の本を読んでみてください。
夢見事だと言われていたことが、今では当たり前のように存在している。
なかなか素晴らしいことだ。
ビジネスを興す場合、周りから「そんなの無理だ、クレイジーだ!」と言われるかもしれません。
「夢物語だ!」と言われるかもしれませんが、自分が想像できるのであれば、それを信じて突き進めば良いと思います。
そのような「勇気をくれる名言」を探している人は、下の記事もご覧ください。