
企業のトップといえば『社長』ですが、実は退任した社長や創業者がサポート役として『会長』になったり『相談役』や『顧問』に就任するケースが多いのをご存知でしょうか。
そのような役職の人たちは、元・社長であるケースが多いので、もちろんビジネスの本質を突いた名言をたくさん残しています。
そこで今回は、「第2の社長」とも言える会長・相談役・顧問などの名言をご紹介したいと思います。
どれも素晴らしい金言ばかりなので、ぜひご自身のビジネスに役立ててください!
経営トップのビジネス名言まとめ
お金が使えず設備もないのだから、やり方を考えないと仕方がない。
<元・トヨタ自動車名誉会長 張富士夫>
今では大企業になったトヨタ自動車ですが、設立間もない頃は、お金も設備もなかったそうです。
そのような状態だったからこそ”カイゼン”という文化が生まれて、トヨタが発展する礎ができたと語っています。
私は失敗したらクビになりますし、経営者は失敗しちゃいけません。
<ANAホールディングス相談役 大橋洋治>
経営者は”失敗”できないので、常にピリピリしていて、大きなストレスを抱えていますよね。
大橋洋治は「経営者はやってもいい範囲の中で、自分の能力を超えたチャレンジであれば失敗してもいい」と語っています。
「基本がしっかりしてるかどうかで勝ち負けが決まる」ということは言い続けています。
<元・花王取締役会長 後藤卓也>
何事も”基本”が大事ということですね。
花王は大企業ですが、しっかり地に足がついているそうです。
僕は宴会が好きなんですよ。
<堀場製作所創業者 堀場雅夫>
堀場雅夫は”楽しいこと”が大好きなのですが、それは仕事でもプライベートでも変わらなかったそうです。
みんなでワイワイすることを「宴会」と例えたのだと思います。
成功しているところがあるなら、真似をすれば上手くいくだろうと、単純に考えました。
<元・ローソン取締役会長 新浪剛史>
これはライバルである『セブン-イレブン』について語った言葉です。
業界1位のセブンイレブンに勝つため、良い部分をどんどん吸収して、すぐに真似していったそうです。
ビジネスにおいては、このやり方が一番スピード感のある改善だと語っています。
移動のためのエネルギーを削減するのは、地球環境のためにもいいという時代になってきました。
<元・森ビル元会長 森稔>
森ビルは”街づくり”をしている不動産デベロッパーですが、きちんと環境の変化を捉えたビジネス展開を行っているそうです。
一つの街の中に住居があり、オフィスがあり、遊ぶ場所もあれば、最大合理化ができると考えたそうです。
インターネットビジネスの良さというのは後から回収できることです。
<楽天代表取締役会長兼社長 三木谷浩史>
モノづくりの場合、大量に作ってから「すいません、売れませんでした!」では会社が潰れてしまいますよね。
しかしインターネットビジネスはトライ&エラーをしながら改善できるので、その部分に優位性があると考えたそうです。
僕は人の心を豊かにしたい、人の心をわびしくしたくないという思いがあったので、常にそういうことをやってきました。
<ドトールコーヒー名誉会長 鳥羽博道>
ドトールコーヒーが成功した秘訣について、鳥羽博道は「人の心を豊かにすることに専念しただけ」と語っています。
ミドルアップ、ミドルダウンして伝わっていくわけです。
<コマツ相談役 坂根正弘>
これは中間管理職の存在意義について語った名言です。
日本人は遠慮しがちな国民性なので、日本の企業文化に適しているのは欧米式のトップダウンではなく、ミドルマネージャー(中間管理職)が介在する仕組みだそうです。
失敗や挫折はいいことの前触れなんだと思うと、元気が出てきますよ。
<ニデック創業者 永守重信>
ニデック(旧・日本電産)は、家電製品などに使われる精密モーターで世界トップシェアを誇っている大企業です。
その創業者である永守重信は、とてもパワフルな人物だと言われているので、詳しく知りたい人は下の名言集をご覧ください。
なぜ成功したのかというと、系列ではない商品も買って頂いたという信頼があったからだと思います。
<ヤマダ電機会長 山田昇>
元々ヤマダ電機はメーカー系の地域店でしたが、そこから混売店へシフトして大成功を納めたそうです。
これはとても勇気のいる決断だったと思いますが、それが今で言う『家電量販店』というビジネスモデルになったみたいです。
未来に希望を持たないといけない。
<ファーストリテイリング会長兼社長 柳井正>
これは当たり前のことですが、ビジネスを成長させるためには「ワクワクする」という感覚がなくてはいけません。
会社で働くサラリーマンの中で『ワクワクしている人』は少ないはずなので、それでは仕事が楽しいはずありませんよね。
柳井正の名言集は下の記事もご覧ください。
「もっといいものが欲しい」というお客様にはあまり焦点を合わせていないんじゃないか。
<セブン&アイホールディングス名誉顧問 鈴木敏文>
これは他社の真似をして、価格競争ばかりしている小売業界を批判した名言です。
伝説的な商売人である鈴木敏文は、「もっと顧客ニーズの本質的な部分を追求するべきだ」と語っています。
一人一人が、本気になって一緒に良い会社にしようとしてくれているということがわかった時には、ぐっと成績が上がりました。
<大和ハウス工業会長 樋口武男>
企業は組織なので、やっぱりチーム一丸となって一致団結することが重要みたいですね。
値段だけをずっと下げていくという実験をしたのですが、7割引まで下げるとお客さんは来るんですよ。
<サイゼリヤ創業者 正垣泰彦>
創業当時のサイゼリヤは、まず「集客する」ということに専念したので、赤字覚悟でとにかく値段を下げ続けたそうです。
そうすると、宣伝をしなくてもお客さんが来るようになる境界線が「7割引き」だとわかったのですが、その金額で集客すると赤字になってしまいます。
しかしお客様は他の商品も食べてくれるので、結果的に儲かったそうです。
その赤字商品が当時の「ミラノ風ドリア」だったと語っています。
改革というのは痛みが伴いますから一気にやらなければいけません。
<元・りそなホールディングス会長 細谷英二>
人間の体で例えても、いつまでも痛みが続くのは嫌ですよね。
企業もそれと同じだと語っています。
顔を変える、つまりラベルを変えるというようなことだけで、果たしてお客さんの支持、共感を得られるのか。
一番の問題は何だ。
<アサヒグループホールディングス相談役 荻田伍>
これは大ヒット商品『スーパードライ』を発売した当時を振り返った言葉です。
ライバルであるキリンに圧倒的な差をつけられていたアサヒは、スーパードライの発売によって逆転満塁ホームランを放ち、業界トップシェアへと踊り出たのです。
当社の場合は、今まで売ったことのない商品をどんどん出すものですから、問屋さんにとってみれば扱いにくい。
<アイリスオーヤマ代表取締役会長 大山健太郎>
アイリスオーヤマが『製造業兼卸売会社』という特殊な会社形態を取っていることはあまり知られていません。
一般的な流通システムでは『製造業⇒卸売業者⇒小売業者』と各社分業しているのですが、アイリスオーヤマは自分たちの強みを理解しているので、『製造業⇒卸売業者』という部分を一社で賄っています。
売れるかわからないような商品でも、自分たちがリスクを負いながら、どんどん小売店へ流通させていったそうです。
昔から言っていたのは、「社員や周りの人たちが幸せになれなければ、自分たちの幸せは絶対にないよね」ということなんです。
<カレーハウスCoCo壱番屋創業者 宗次直美>
CoCo壱番屋は宗次徳二と直美夫婦によって創業された全国チェーンです。
最初に開業した喫茶店で出していた看板メニュー『手作りカレー』が評判だったので、それに事業を集中させることで大成功を収めました。
もっと安定した経営をしたい、そしてスピードを上げて成長したいという考えがありまして、そうすると1本足よりも100本足の方がいい。
<元・ヤマトホールディングス会長 瀬戸薫>
これは宅急便だけの一本足打法から、多角化した時の決断について語った名言です。
『様々なサービスを提供した方がお客様に喜んでいただける』という考えを軸に、事業を多角化していったそうです。
ヤマト運輸の宅急便といえば”小倉昌男”が創業したビジネスですが、その名言を知りたい人は下の記事をご覧ください。
純日本産のネットサービスのイメージをどうやってつけようかということで、まずカッコ悪い名前を堂々とつけよう、というのがあったんです。
<ドワンゴ創業者 川上量生>
これは「ニコニコ動画」というネーミングについて語った名言です。
そう言われてみると、確かに「ニコニコ動画」というネーミングはカッコ悪いかもしれませんねw
元々は仮名称として「ニコニコ動画」にしたそうですが、愛着が湧いたのでそのままにしたそうです。
21世紀というのは、ある程度長い上り坂の坂道が続いているのではなくて、何が出てくるかわからないような、急な曲がり角の多い道みたいなことになるのでしょう。
<元・富士フィルムHD代表取締役会長 古森重隆>
富士フイルムは、元々カメラフィルムを製造していた会社ですが、時代の変化によって、今ではヘルスケア企業になりましたよね。
都度変化に対応するというよりは、『変化を先読みする』ことが重要だと語っています。
開業した時には、これだけの規模の会社になるとは思ってもみませんでした。
とても不思議です。
<Amazon創業者 ジェフ・ベゾス>
この言葉を鵜呑みにすると、ジェフ・ベゾスほどの経営者でも、どれぐらい成功するかは分からなかったということですね。
Amazonの創業ストーリーについて知りたい人は、下の記事をご覧ください。
厳しい世の中ですし、厳しい会社の状況ですが、そこで一番大切なのは、いつもよく言うんですけど、「嘘でもいいから明るく元気に楽しくやろう」ということなんです。
<HIS創業者 澤田秀雄>
HISといえば、コロナ禍で大打撃を受けた旅行業界ですよね。
「下を向いている社員が多い会社は良くない」と澤田秀雄は語っています。
僕は人間が楽観的なんですよ。
<キッコーマン取締役名誉会長 茂木友三郎>
この理由について「悲観的だったら何もできないでしょ?」と語っています。
10あるうちの9ぐらいは決まっていて、残りの1ぐらいが創意工夫で変わっていく。
<元・良品計画会長 松井忠三>
ビジネスでは”仕組み化”することが重要なので、まずはきっちりと基礎を固めて、そこから少しずつ(1割ぐらい)改善していくのが正攻法だと語っています。
唯一アドバイスをするとすれば、アドバイスを聞かないことです。
<ダイソン創業者 ジェームズ・ダイソン>
これは起業家に対するアドバイスです。
過去の成功体験がまた上手くいくとは限らないので、あくまでも参考程度に聞いておき、自分の信じる方向に舵を切るのが正解だと語っています。
当社の場合は、一流の戦略と二流の実行力と、一流の実行力と二流の戦略だったら、一流の実行力と二流の戦略を重んじるということでやっています。
<ダイキン工業取締役会長 井上礼之>
これは様々な経営者が同じ意見なのですが、とにかくみんな『行動力』を重要視しています。
行動するのには勇気が必要ですが、恐れずにチャレンジしましょう!
ほとんどの人が引き返しちゃいます。
でも、もう一歩なんだよね。
<ハイディ日高創業者 神田正>
成功者が口を揃えて言うのは、「自分が諦めた時が失敗」ということです。
成功者は成功するまでやり続けるので「失敗することがない」と言われますが、この考え方はとても大切だと思います。
会社の改革には、熱意あるリーダーシップ、誠実さ、透明性が要求されます。
<スターバックス会長兼CEO ハワード・シュルツ>
ハワード・シュルツは、単なるコーヒー豆の卸売り会社だったスターバックスを、全世界展開するコーヒーチェーン店に大変貌させた立役者です。
そのサクセスストーリーを知りたい人は下の名言集もご覧ください。
これだけ世の中が大きく変化していますので、過去のトレンドじゃなくて、どうそこに新しいものを加えていくか、その発想が大切なのかなと思います。
<元・オリエンタルランド会長兼CEO 加賀美俊夫>
環境は常に変化しているので、それに適時対応しなければビジネスは衰退する一方です。
将来を予測することはできませんが、環境の変化を肌で感じることはできるはずなので、その都度改善していきましょう!
やはりダメな時には、世のため人のためということを考えていなかったし、志がなかったんです。
<ニトリHD創業者 似鳥昭雄>
似鳥昭雄はとにかく努力し続けてニトリを成功へと導きました。
その秘訣を知りたい人は下の記事をご覧ください。