お見知りおきください。
これは初対面の時に使う表現です。
初めて会った人に「私のこと覚えといてね!」と気軽に言えないので、「お見知りおきください」という表現が使われています。
当日はあいにく都合がつきません。
「お客様から会食に誘われたけど、予定があって行けない」というようなシチュエーションで使う表現です。
「ご意向に添えなくて申し訳ありません」というニュアンスが含まれているので、使い勝手の良いビジネスフレーズだと思います。
折悪(おりあ)しく
これは「タイミングが悪いこと」を表現した言葉です。
「折悪しく、外せないミーティングが入ってしまいました」というような使い方をします。
これと似た表現に「よんどころのない」という言い回しがあります。
「よんどころのない」は「拠り所」が変化した言葉なので、「そうする以外に方法がない」という意味が含まれています。
なので「よんどころのないミーティングが入りました」という使い方をします。
ない袖は触れない。
これは主に「金銭がない」という時に使う表現です。
例えば出資をお願いされた時、「出資したいのは山々なんだけど、ない袖は触れないからね」と言ったりします。
ご容赦ください。
お客様から理不尽な要求をされた時、「それは無理です」と言いたいところですが、それだと相手はムッとしてしまうので「その要望はご容赦ください」と伝えましょう。
この言葉には下手に出つつ断りの気持ちを伝える役割があるので、とても使い勝手の良いフレーズだと思います。
僭越(せんえつ)ながら申し上げます。
目上の人に対して物事を指摘したり意見する時の表現です。
「目下の自分からは言いづらいですが、思い切って言わせていただきます」というニュアンスが込められた言葉です。
それはお門違いです。
全くの見当違いを指摘する時の言葉です。
似た言葉に「筋違い」という言葉があります。
無理筋
現代的に言えば「無理ゲー」と同じ意味です。
承服(しょうふく)いたしかねます。
承服とは、承知して従うことです。
もし納得できないことがあった場合、「それは承服いたしかねます。」と伝えれば、丁寧に断ることができるので、カドが立たないはずです。
不徳のいたすところです。
この表現は、自分が至らないせいで失敗したり、不都合が起こった時に反省する言葉です。