
ビジネスで使う言葉は少し特殊なので、新卒社員の人は戸惑うかもしれませんね。
たとえベテラン社員だったとしても、まだまだ知らない言葉がたくさんあるので、本当にビジネスフレーズは奥深いと思います。
そこで今回は、覚えておきたいビジネス言葉を一覧にまとめてみました。
仕事で使えるビジネスフレーズばかりなので、ぜひ参考にしてください。
ビジネスフレーズの一覧まとめ
おっしゃる通りです。
これは顧客に同意する時のフレーズです。
営業職の人は、この言葉を良く口にしていますよね。
お客様と商談する時にも使えるので、必ず覚えておきましょう!
確かにそうですね。
「確か」という言葉には、「間違いない」というニュアンスが含まれています。
この言葉は相手のことを「強く肯定したい時」に使いましょう。
まさしく、おっしゃる通り!
「おっしゃる通り」という言葉には、「自分もそう思う」という感情が込められてます。
なので、相手に同調したい時に使いましょう。
ごもっともです。
疑問がないことを表す「もっとも」に、相手を敬う「ご」を付け加えた言葉です。
これは目上の人に対して使う言葉なので、そのようなシチュエーションで使いましょう!
差し支えありません。
「差し支え」とは不都合なことを意味します。
その否定形なので、「不都合なことはありません」という意味の言葉になります。
子細(しさい)ありません。
「子細」とは、細かいことや詳しいことなどを意味する言葉なので、それを「ありません」と否定しています。
なので「異議はありません」という意味になります。
お気持ちだけいただきます。
お客様の申し出を直接的に断ると、印象が悪くなるかもしれません。
そんな時にはこの言い回しを使いましょう!
問題ございません。
「大丈夫です」を言い換えた便利な言葉です。
今持ち合わせがなくて…
取引先から「今日飲み行こうよ」と誘われた時に、「すいません…、今はお金がないです」と言うのはスマートじゃないですよね。
「今は持ち合わせがないので、すいませんが、ご一緒できません」と表現するのが良いでしょう。
糊口(ここう)をしのいでおります。
「糊口をしのぐ」という表現は、貧しく暮らすことです。
実際に貧乏でなかったとしても、自分の生活をへりくだって表現する時に使われています。
不勉強で申し訳ございません。
もし知らないことがあった場合、「それは知りませんね」と言うのではなく、「努力が足りていませんでした」というニュアンスが含まれる「不勉強で申し訳ありません」という表現を使いましょう!
異論ありません。
相手の意見に対して、反対することがない意思表示です。
「異議ありません」という表現も同じです。
指折り数えております。
これは文字通りですが、指を折り曲げて年月を数えている表現です。
「待ち遠しい」というニュアンスが含まれていますが、「一日千秋の思い」や「首を長くして待つ」というのも同じ意味になります。
ざっくばらんに言うと…
遠慮がなくて、気取らずに話すという意味がある言葉です。
「この場はざっくばらんに…」という使い方をします。
ご教示(きょうじ)ください。
目上の人や大切な人に対して「教えてください」ということを丁寧に伝えた言葉です。
知的な印象を与える言葉ですが、堅苦しく感じる場合もあるので、使うシチュエーションは考えましょう。
お知恵を拝借できますか?
これは人に相談したかったり、アドバイスを求める時の言葉です。
上司や取引先に使うのが正しいでしょう。
ご高配のほどお願い申し上げます。
「高配」は配慮する意味の尊敬語です。
つまりこれは「相手に何か配慮してほしい」という場面で使うビジネスフレーズになります。
お手の物ですね。
これは人のことを褒める言葉ですが、先輩や上司に対して使うことが多いでしょう。
「すごい!」に代わる言葉なので覚えておきましょう。
ご笑納(しょうのう)ください。
「ご笑納ください」は、「粗末な品だから笑って納めてください」という意味の言葉です。
相手に品物を送る時、謙遜して「つまらないものですが…」と言いますよね。
ビジネスにおいては、せっかくの贈り物に「つまらないものですが…」と言うのは失礼という風潮が出てきたので、「ご笑納ください」が度々使われるようになりました。
ちなみに、この2つを合わせて「つまらないものですが、ご笑納ください。」とセットで使われるケースもあります。
ご放念ください。
これは「忘れてください」「気にしないでください」という意味の言葉です。
「別のプロジェクトと間違えたので、昨日のお話はご放念ください」というような使い方をします。
お供させていただきます。
なんとなく武士っぽい言い回しですが、上司について行く時のビジネス言葉です。
基本的には営業同行するシチュエーションなのですが、上司から飲みに誘われた場合には「お相伴(しょうばん)させていただきます。」という表現を使います。
このような使い分けができる人は、一流のビジネスパーソンだと思います。
お手すきの時にお願いします。
ビジネスパーソンはみんな忙しそうなので、頼み事しづらいですよね。
そんな時には「お手すき」という表現を使いましょう。
この言葉には「都合がいい時」「お時間のある時」というニュアンスが含まれているので、相手への気遣いを伝えることができます。
お力添えください。
相手に協力を依頼する時のビジネスフレーズです。
後ろ盾になっていただきたく…
後ろ盾とは、陰から助けたり守ったりするニュアンスの言葉です。
「エンジェル投資家の皆様には、後ろ盾になっていただきたく…」などの使い方をします。
お含みおきください。
契約ルールをお客様に伝える場合、「ご承知ください」という伝え方をしますが、これは一方的に命令されているように聞こえるので、もう少し柔らかいニュアンスの方が良いでしょう。
そんな時に便利なのが「お含みおきください」という表現です。
この言葉には「心に留めておいてください」とお願いするニュアンスが含まれているので、目上の人やお客様にはぴったりだと思います。
ご賢察(けんさつ)ください。
「賢察」は相手のことを敬って、推測することを指します。
「事情を察してください」と伝えるのはカドが立つので、「ご賢察ください」と柔らかく伝えましょう。
ご高覧(こうらん)ください。
社長に資料を見てもらう時に「ご高覧ください」と伝えたりします。
これは尊敬語なので、目上の人に使いますが、堅苦しい表現なので、利用シチュエーションに注意しましょう。
ご査収(さしゅう)ください。
これはビジネスメールで「契約書を送りしたのでご査収ください」などの表現として使われていますよね。
査収とは、金銭や品物、書類などをよく調べて受け取ることです。
なので「ご確認の上お受け取りください」という意味合いで使われています。
正味のところ…
「正味」は”真実の内容”や”本物”を意味する言葉なので、隠し事がないと言うニュアンスの言葉です。
「隠さずに言えば…」と同じ意味になるので、そのように理解しておきましょう!
ご精査ください。
精査するというのは、詳しく調べることです。
なので「お送りした契約書をご精査ください」というような使い方をします。

お見知りおきください。
これは初対面の時に使う表現です。
初めて会った人に「私のこと覚えといてね!」と気軽に言えないので、「お見知りおきください」という表現が使われています。
当日はあいにく都合がつきません。
「お客様から会食に誘われたけど、予定があって行けない」というようなシチュエーションで使う表現です。
「ご意向に添えなくて申し訳ありません」というニュアンスが含まれているので、使い勝手の良いビジネスフレーズだと思います。
折悪(おりあ)しく
これは「タイミングが悪いこと」を表現した言葉です。
「折悪しく、外せないミーティングが入ってしまいました」というような使い方をします。
これと似た表現に「よんどころのない」という言い回しがあります。
「よんどころのない」は「拠り所」が変化した言葉なので、「そうする以外に方法がない」という意味が含まれています。
なので「よんどころのないミーティングが入りました」という使い方をします。
ない袖は触れない。
これは主に「金銭がない」という時に使う表現です。
例えば出資をお願いされた時、「出資したいのは山々なんだけど、ない袖は触れないからね」と言ったりします。
ご容赦ください。
お客様から理不尽な要求をされた時、「それは無理です」と言いたいところですが、それだと相手はムッとしてしまうので「その要望はご容赦ください」と伝えましょう。
この言葉には下手に出つつ断りの気持ちを伝える役割があるので、とても使い勝手の良いフレーズだと思います。
僭越(せんえつ)ながら申し上げます。
目上の人に対して物事を指摘したり意見する時の表現です。
「目下の自分からは言いづらいですが、思い切って言わせていただきます」というニュアンスが込められた言葉です。
それはお門違いです。
全くの見当違いを指摘する時の言葉です。
似た言葉に「筋違い」という言葉があります。
無理筋
現代的に言えば「無理ゲー」と同じ意味です。
承服(しょうふく)いたしかねます。
承服とは、承知して従うことです。
もし納得できないことがあった場合、「それは承服いたしかねます。」と伝えれば、丁寧に断ることができるので、カドが立たないはずです。
不徳のいたすところです。
この表現は、自分が至らないせいで失敗したり、不都合が起こった時に反省する言葉です。
反りが合わない。
考え方や気質などが合わないことを表現する言葉です。
似た言葉に「性が合わない」という表現もあるので覚えておきましょう!
見かけ倒し
見かけは良くても実力が劣っていることを表現した言葉です。
「あのサービスは見かけ倒しだ」とか「あの人は見かけ倒しだ」という使い方をします。
似た意味の言葉には「砂上の楼閣」「看板倒れ」「有名無実」「羊頭狗肉」などがあります。
ご破算にする。
これまでやってきたことを全て無しにして、一旦白紙撤回することを表現した言葉です。
似た意味の言葉には「お蔵入り」「お釈迦になる」「水の泡」などがあります。
手前味噌ですが…
これは個人的によく使っている表現ですが、自分で自分のことを褒める時の言葉です。
「手前味噌ですが、弊社のサービスはクオリティが高いですよ」という使い方をしますが、「自慢にならないように自慢できる便利な方法」なので、営業職の人は覚えておきましょう!
冥利(みょうり)に尽きます。
嬉しい気持ちを表現する言葉ですが「●●冥利に尽きます」という使い方をします。
例)そのようなお言葉は、営業冥利に尽きます。
ご足労おかけいたします。
わざわざ相手に来てもらったことに対する感謝を述べる時に使う言葉です。
お客様に来店してもらった時、取引先が来社してくれた時などに使えるフレーズです。
不本意です。
「不本意」とは自分の望む結果でなかった時に使う表現です。
例)不本意な結果になった。
例)不本意な成績で終わった。
お客様に値引き交渉をされて、それが実現できなかった場合「大変心苦しいですが、不本意ながらお値引きはできませんでした。」と伝えるイメージになります。
ご心痛のほどお察しいたします。
「心痛」とは、心を痛めてひどく心配することです。
心が痛くなるというニュアンスが含まれているので、相手のことを心配する時に使われています。
この言葉は「大変辛い思いをされたんですね」という想いを伝えたい時に使いましょう!
開いた口がふさがらない
呆れてものが言えない時に使う表現ですが、似た言葉には「言語道断」があります。
これらには「呆れかえる」というニュアンスがあるので、軽蔑や非難という意味も含まれています。
看過(かんか)できない。
そのままにしておいたり、見過ごすことができないことを表現した言葉です。
似た意味の言葉には「勘弁ならない」というフレーズがあります。
沈思黙考(ちんしもっこう)する。
これは「黙って深く物事を考える」という意味の言葉です。
例文)一人で沈思黙考してみます。
不退転(ふたいてん)の決意で臨みます。
「不退転」はもともと仏教用語で、「途中で修行を挫折しないこと」を表します。
なので「志を持って、やり抜くこと」を意味する言葉として使われています。
拝命する。
謹んで任命を受けることを意味する言葉です。
例文)この度、課長職を拝命しました。
汎用性(はんようせい)がある。
汎用とは、色々な用途に使えることです。
色々なシチュエーションで使える製品のことを「汎用的ですね」と表現したりするので覚えておきましょう。
ちなみに、他と比べた時の言葉は「相対的」と表現するので、こちらも覚えておきましょう。
例文)相対的に見て、我が社は有利だと思います。
代替案(だいたいあん)をお持ちしました。
代替案は「代わりの案(アイデア)」という意味の言葉です。
例文)この企画に反対するなら、何か代替案を出してください。
一両日中に…
一両日は「1日 or 2日」という意味なので、今日か明日のことを指します。
例文)一両日中に対応いたします。
ご歓談ください。
歓談は、打ち解けて楽しく話し合うことです。
結婚式だけでなく、異業種交流会でも使われるので覚えておきましょう。
乾杯!
飲み会の席で「乾杯!」とやりますよね。
実は乾杯には「杯のお酒を飲み干す」という意味があるので、残してしまうことは基本的にマナー違反とされています。
しかしそれを気にする人はほとんどいないので、現代ではお酒を残してもOKでしょう。
ご清祥(せいしょう)のこととお喜び申し上げます。
清祥は「相手が健康で幸福に暮らしていること」を伝える挨拶の言葉です。
似た言葉には「ご健勝のこととお喜び申し上げます」や「ご壮健で何よりです」などの言い回しがあります。
メールや手紙で使うケースが多いので、覚えておきましょう。
幸甚(こうじん)です。
ビジネスメールでは「~していただければ幸いです」という言い回しを使いますよね。
それを言い換えた場合「幸甚」となります。
例文)~して頂ければ幸甚に存じます。
拝読(はいどく)する。
上司から「企画書を読んでおいてね」と言われた場合、「読んでおきます」と答えるのはフランクすぎるので「かしこまりました、拝読します」と表現するのが良いでしょう。
深謝(しんしゃ)いたします。
これは謝罪する時の言葉ですが「深く感謝する」という意味も含まれています。
なので謝罪と御礼、2つの側面を持つ言葉だと覚えておきましょう。
琴線(きんせん)に触れる。
この言葉は「人の心の奥底を刺激して、感動や共鳴を与える」という意味なのですが、怒る時の表現として「あいつは部長の琴線(きんせん)に触れた」という人がいます。
そのような場合には「あいつは部長の逆鱗(げきりん)に触れた」と表現するので、間違えないようにしましょう。
押しも押されもせぬ
「押しも押されぬ○○」という表現を聞いたことがありますよね。
実はこれは間違いで、正しくは「押しも押されもせぬ」という言い方になります。
半分以上のビジネスパーソンが間違えているそうなので、気をつけましょう。
取り付く島がない。
こちらも同じく「取り付く暇がない」と間違えて認識されている言葉です。
船に乗って大海原に漕ぎ出したのだが、立ち寄れるような島がなく、どうしようもなく途方にくれる…、という由来なので「島」が正解です。
まとめ
ここまで代表的なビジネス言葉をご紹介してきましたが、この他にも覚えるべきビジネス用語はたくさんあります。
例えば、社会人の常識と言われている「エビデンス」や「アサイン」などのカタカナ英語は理解できているでしょうか。
もし不安がある場合には、下の記事も合わせてご覧ください。