
営業職の求人情報を見ると「土日休み」「有給あり」なんて言葉を見かけますが、実態はどうなのでしょうか?
そこで今回は、気になる営業マンの業務実態や、営業マンの土日&休日の過ごし方について詳しく解説していきたいと思います。
概要
営業マンの休日
営業職であれば忙しい日常を忘れる為に、平日と休日を明確に区別したいことだと思います。
そんな営業マンの休日の過ごし方ですが、意外にも一人で過ごす人が多いと言われています。
というのも、営業職という仕事は毎日外回りで取引先を訪問する他に、電話でアポをとったり、忙しい日々を過ごしています。
その流れで取引先と話をしたり、プレゼンしたりと、人に会う機会が多いことが特徴的です。
営業職は相手がいる仕事なので仕方ありませんし、相手の都合に合わせなければなりません。
そのような日々の反動で、休みの日は静かに一人で過ごしたり、人に会わず引きこもりがちになることが多いといわれています。
とはいえ、何もせずただダラダラと過ごしているわけではありません。一流の営業マンは休日の過ごし方に特徴があります。
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充実した休日の過ごし方
まず、社会人であれば休みの日でも遅くまで寝ていたりしないで、規則正しく起きることが基本になります。
休日だからといって、午前中は寝て過ごすなんて論外です。
社会人の休日はとても貴重で、いかに休みの日を有効活用するかで人間力に大きな差が出てきます。
また、これにより平日もリズムが崩れることなく、最高のパフォーマンスを発揮することができるようになります。
次に、起きてからすぐ何かする習慣をつけることが重要です。
上質なコーヒーを飲んだり、お気に入りの喫茶店で食事したり、観葉植物に水をあげるでも、何でも良いのです。
ポイントは、休日にダラダラと過ごすのではなく、起きてすぐに行動することです。
それによって頭も活発になり貴重な休日を有意義に過ごすことができます。
そして、休日に仕事をするよりも、自分磨きに時間を割くことです。
営業職であればお客さんと会話する機会が多いので、話題のスポットや人気のグルメをチェックしたり、読書をしたり、資格の勉強をすることもおすすめです。
また、スポーツや登山をしたり、趣味に没頭することでもリフレッシュできるので、新たな出社日には清々しい気持ちで仕事に向かうことができます。
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休日でも電話対応するのが当たり前
営業職は大変な仕事、きつい仕事だといわれる理由に、「休日の電話対応」が挙げられます。
営業はお客様が主体なので、何事もお客さんの都合を最優先にしなければ成果を出すことができません。
仕事中ならまだしも、たとえ休みの日でも、旅行中でも相手には関係ありません。
ひとたび電話があれば、即対応しなければいけないのです。
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電話対応ひとつで差が出る仕事
もちろん、休みの日はどう過ごそうが個人の自由です。仕事の電話に出るのは強制ではないので、対応しなくても良いのかもしれません。
しかし、そのような心構えでトップセールスになれることは現実的にないでしょう。
営業という仕事は、人と人との繋がりによって成り立つものなので、顧客との信頼関係が何より大切です。
休みの日とはいえ、1回も電話を見ないことは一般的にあり得ないと思われます。
その電話に対応しないことで、見込み顧客は「対応が遅い営業マンだ」と不満に感じて他社に発注してしまうかも知れません。
たとえ休日でも、相手は営業日かも知れませんし、あなたに用があるので電話しています。
それを対応する営業マンと、休日だからと放置する営業マンでは、その後に雲泥の差がついてきます。
この辺りの考え方は仕事論にも通じてきます。
つまり、「何の為に仕事をしているのか?」という単純な問題についてです。
自分の価値を高める為に仕事をしている人と、お金の為に仕事をしている人とでは、休日の対応が真逆になっても仕方がありませんが、将来的に雲泥の差ができるということです。
このように、今まで積み重ねてきた信頼関係が、たった1本の電話で水の泡になってしまう可能性があるのが営業職という仕事の難しさです。
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営業職は休みがない
前述した通り、営業職は顧客が主体になるので、場合によっては「毎日仕事で休みがない」なんてこともあります。
相手が一般企業であれば土日祝日休みなので、土日の接待や商談は少ないですが、小売業界やサービス業主体の企業だと、土日はもちろん通常営業しています。
よって、何か用事があったりトラブルがあれば、すぐに電話が鳴ります。
普通のサラリーマンであれば土日祝日はお休みと悠長に構えることができますが、営業職やフリーランスだとそうはいかないのです。
さらに、ノルマが達成できていないのであればなおさらで、休日返上で仕事をしなければなりません。
営業マンの仕事は売上予算を持ってくることなので、それができていなければ仕事をしていないと同義になります。
このような状況でも悠長に休日を楽しんでいるような人は、営業職として大成することはないでしょう。
休日のセールスは残業代が出ることはないですし、プライベートの時間を削ることになります。
しかし、経営者や自営業者、外資系の企業などの競合他社は休日でもフル稼働しています。
営業とは競合他社やライバルがいる相対的な仕事なので、そのような競合に勝てるように動くことが必要になります。
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営業職は休み無しが当たり前
営業職に転職してまず驚くのは、意外と休みが取れないことでしょう。
とはいえ、将来独立起業したいと考えているなら休みの有無はあまり関係ありません。
普通のサラリーマンなら辛くて辞めたくなってしまうことでも、目的や目標があるなら多少の無理は楽しめるものです。
休みもなく働いた結果、起業がうまくいったり、良い人脈が築けたり、お客さんと良好な関係ができれば願ったりかなったりでしょう。
要は自分自身の取り組み方や気持ち次第と言えます。
独立起業の意欲がなくても、営業という仕事が大好きだったり、少しでも業績を上げたいという向上心を持っている人であれば、休みがなくても苦にならないのかもしれません。
関連記事:営業代行で起業する前に必ずやるべきこと|独立・開業のコツ&ノウハウ
営業職の実態
営業職は新卒採用でも中途採用でも、求人数はかなり多い職種と言えます。
転職希望者が少ない為か、転職サイトでは「未経験者歓迎」という文言もよく見かけます。
このような文言を鵜呑みにして「営業経験がなくてもやる気さえあればできる簡単な仕事」という認識の人も多いですが、実態はそんなに優しいものではありません。
営業職が不人気な理由
営業職とは、基本的に会社の運命を左右するような大事な職種です。
会社が黒字になるか赤字になるかは、営業マンの腕にかかっていると言っても良いでしょう。
そのため、当然ノルマは厳しくてつらいです。
平日はノルマを達成するために外を駆けずり回り、取引先の継続や新規顧客を獲得するため営業をかけまくります。
人によってはノルマが厳しく、達成できないことが続くと「辛い」「やりたくない」と感じたり、うつ病になる人もいます。
ノルマが達成できないと上司から罵声を浴びせられ、後輩に追い越されてプライドがズタズタになったりすることもあります。
そうすると仕事すること自体がストレスとなり、「営業職=やりたくない仕事」となってしまうのです。
さらに、平日だけで済めば良いものの、売り上げを伸ばすために土日祝日を返上して取引先に行ったり、休日でも仕事しなければならないので身体がもちません。
いつお客さんから呼び出しがあるか分からないので、気軽に旅行などの予定も入れられません。
転職サイトでも需要があり人気の高い営業職ですが、このように業務実態はかなりハードだと覚えておきましょう。
関連記事:営業職のイメージは最悪|就職&転職前に知っておくべき営業マンの実態
営業職という人生
ここまで読んだ人は、「営業職を選んだからには、休日やプライベートの時間は無いと考えておいたほうが良さそうだ」ということが理解できていると思います。
営業マンはお客さんの都合に合わせて動くため、急な予定変更や土日の電話など、臨機応変な対応が欠かせません。
また、絶対にノルマがついて回るので、常に数字を意識して仕事をする必要があります。
数字が気になって眠れない夜も多いので、常に睡眠不足になることも覚悟しなければいけません。
それに加えて、上司からのプレッシャーや顧客との駆け引きや交渉、同僚や後輩との競争への焦りなど、様々なストレスも抱えることになります。
そのため、営業職として働き続けるのならば、気持ちをうまく切り替えることが大切です。
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営業職の楽しみ方
辛いと言われる営業職でも、考え方ひとつで楽しむこともできます。
その基本になるのはポジティブ思考です。
外回りをしたり、断られたり、相手に嫌がられても、めげずに前進する気持ちが必要です。
営業が辛いからといって、前進するのを止めることは衰退することを意味します。
例え、あなたがやらなくても、競合他社や同僚、ライバルがどうせやります。
狙っていた新規顧客も開拓されてしまいます。
人に手柄を獲られるくらいなら、失敗する方がまだましです。
自分から率先して取り組むようにしましょう。
失敗しても死ぬことはありませんし、後悔することもありません。
このような前向きな考え方が、一流の営業職に成長する為の糧になっていきます。
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転職することも悪くない
諦めずに電話をかけ続けたり、お客さんの懐に入り込んだり、数字を作ることにやりがいや達成感を感じられるなら、営業職は天職とも言えます。
営業職は需要があり比較的すぐに転職できる一方、辛くて辞める人も多い職種です。
ただ、普通なら辛いと感じることも前向きに楽しんでできるなら、営業はきつい仕事とは言えないでしょう。
常にお客さんや売り上げのことを考え、ストレスをうまく解消していかなければ、セールス職は到底務まらないのです。
とはいえ、もちろん営業が仕事の全てではないので、もし限界を感じたら別の職種に転職することもひとつの手と言えます。
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