
営業の「さしすせそ」は万能の法則と言われています。実際に営業現場ではよく使われている言葉なので、営業マンには馴染みがある言葉だと思います。
そこで今回は、”営業のさしすせそ”を営業に活用する方法や、接客業のトークに応用するやり方をご紹介していきます。
概要
「営業さしすせそ」の意味とは?
「料理のさしすせそ」や「恋愛のさしすせそ」など、様々な語呂合わせがありますが、営業に使える”さしすせそ”があるのをご存知でしょうか?
営業パーソンとして大切なテクニックの一つに「相手を褒める」というものがあります。
実際、人に褒められて悪い気分になる人はあまりいませんよね。
この”営業のさしすせそ”は相手を褒める時に使うことができるので、相手を上機嫌にさせて契約締結に持ち込んだり、心証を良くするという効果が期待できるのです。
仕事を円滑にするためには、色んな人とより良い人間関係を築くことはメリットしかありません。
そのために、「さしすせその法則」は威力を発揮するのです。
具体的に、営業に使える”さしすせそ”には、以下のようなものがあります。
- さ=さすがですね
- し=知らなかったです
- す=すごい、素晴らしい
- せ=センスがありますね
- そ=そうなんですか
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さしすせその法則は営業トークに使える
この”さしすせその法則”を営業トークに使えば、相手をおだてる、喜ばせるといったことが簡単にできるようになります。
会話が苦手な人でも”さしすせその法則”を意識すれば、お客さんとのコミュニケーションがグンとアップし、営業成績を伸ばせるようになるでしょう。
ただし、褒め言葉をむやみやたらに連発していると、相手は「バカにしているのか?」と感じることがあるので、乱用することは注意しましょう。
あくまでも本当に褒めたいと感じた時だけに活用すると、相手に違和感を与えずに褒めることができます。
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「営業さしすせそ」は上司にも使える
ほとんどの人は褒め言葉に弱いですが、それは上司も同じことです。
ただでさえストレスがたまりやすいセールス職なので、上司と良い関係を築くことができれば、仕事上のストレスを大幅に軽減することができるでしょう。
上司は部下よりも知識や経験、効率の良い仕事のやり方などをたくさん知っているはずです。
上司がカッコいい所を見せた時は、「さすがですね!」「知らなかったです!」「凄いですね!」と褒め言葉を言ってみましょう。
上司は賞賛されることで気分が良くなり、営業トークのコツを教えてくれたり、営業同行してくれたりなど、あなたの力強い味方になってくれるかも知れません。
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「さしすせそ」で上司を気分良くさせる
営業のさしすせそで大事なのは、相槌を入れる時に使用していくということです。
上司が何かタメになるようなことを話した時に、「そうなんですね!」「センスが違いますね!」と持ち上げることが大切です。
上司をおだてることで、声と表情が上司に興味があるような印象を与えることができるので、自然に良い関係が築けるはずです。
自分のことを褒めてくれる人をプラス評価する男性は多いですし、上司を良い気分にさせることができれば、今後の仕事にもプラスになることが多いでしょう。
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「さしすせそ」は接客にも使える
営業のさしすせそは、お客様を接客する時にも使うことができます。
販売職や営業職はお客さんを接客する仕事でもあるので、知っておいて決して損はありません。
飲食店や銀座のクラブなどの接客業は、お客さんが主体になって会話を進めていきます。
その時に「はい」「へー」などの単調な相槌を繰り返してしまうと、お客さんから「自分の話に興味がないのでは?」と思われてしまいます。
よって、せっかくお客さんと会話するのであれば、相手が気持ち良くなるような受け答えを行った方が無難ですし、上手く行けば相槌だけで相手を立てることもできるようになります。
会話が苦手な人でも、接客のさしすせそを使えばコミュニケーション力がグーンとアップするのです。
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「さしすせそ」は誉め言葉になる
お客さんが自分の知らない知識を話し始めたら、「さすがですね」「スゴイですね、知らなかったです」と返すことで承認欲求をくすぐることができます。
接客業や水商売などにおける「せ」は「センスが良いですね」になります。
相手の髪型や服装、身につけているものなど、お客さんのセンスを褒めるポイントはたくさんあります。
センスを褒められると、相手は自分の内面を肯定された気になるので、とても嬉しくなります。
なので、商談や交渉事、相手を説得する時にも役に立つでしょう。
接客で大事なのは、お客さんに「もっとお金を使いたい!」と思ってもらうことです。
営業が上手く行かない人は、接客のさしすせそを上手に利用して、お客さんを楽しませるということが必要だと思います。
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「さしすせそ」はクレーム対応にも使える
お客さんとはできるだけ良好な関係を築きたいものですが、ちょっとしたミス、勘違いでトラブルに発展したり、クレーム対応をしなければならないことが多々あります。
クレーム対応が辛くてストレスがたまったり、うつ病を発症してしまい、営業職を辞めてしまう人もいるでしょう。
クレーム対応で一番大切なことは、お客さんをなだめてトラブルをこれ以上大きくしないことです。
そんな大変なクレーム対応にも役に立つのが、「さしすせそ」です。
「さしすせそ」のクレーム対応とは?
「さ」は最善を尽くすです。
まずは相手の話をきちんと聞き、「なぜ怒っているのか?」「どうして欲しいのか?」をしっかりと理解します。
その上で、自分ができる最善の対応をし、時間を掛けてなだめていきます。
そのような誠実な対応をすることでお客様の心に響き、怒りを抑えることに繋がっていくのです。
「し」は「知ったかぶりをするな」です。
何もわからないのに適当なことを言ったり、むやみに言い訳したりすると、火に油を注ぐことになりかねません。
なので、正直に「事実を伝える」ということが大切でしょう。
「す」は「素早く」です。
クレーム対応が早ければ早いほど問題を大きくせずに、効果的に解決できるはずです。
なので、クレームは後回しにせず、できる限り迅速に対応するようにしましょう。
「せ」は「誠意を持って」です。
お客さんの話にきちんと耳を傾け、心からのお詫びと対応を心がけなければなりません。
先程もお伝えしましたが、何よりも大切なのが「誠実さ」です。
逆に「誠実さ」を持ち合わせていない人は、クレーム対応で成果が出せないと思います。
最後の「そ」は「即刻相談する」です。
クレームは自分一人で対応せず、共有することで迅速かつ効率的に解決することができます。
絶対に上司を巻き込みながらクレーム対応するようにしましょう。
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営業の「たちつてとなかにはいれ」
”営業のさしすせそ”は相槌を打つときに使用することが多いですが、それだけでは不十分です。
お客さんの心を掴むためには、会話の基本、「たちつてとなかにはいれ」を活用することが大事なのです。
これは、初対面の人との会話のネタ、話題などに困った時に活用することができますので、ここで解説していきたいと思います。
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「たちつてとなかにはいれ」とは?
たちつてとは、「食べ物、地域、通勤、天気、富(景気)」です。
なかにはいれは、「名前、体、ニュース、流行り、異性、レジャー」を意味しています。
どれも相手の会話を引き出すのに役に立つネタばかりです。
食べ物の話やレジャーの話は、相手の趣味やどんなことが好きなのか知るきっかけになります。
また、珍しい名前ならば名前の話題だけで盛り上げることができますし、住んでいる地域がお客さんと一緒なら、会話が弾みやすいでしょう。
「体、異性」というのは、少し分かりずらいかもしれませんが、ダイエット、好きな芸能人や異性のタイプなどの話をすることです。
テレビを見るのが好きなお客さんならば、「ニュース、流行り」の話で一緒に盛り上がることができます。
「たちつてとなかにはいれ」を意識し、日頃からネタ集めをしたり、話しすることを心掛けていれば、会話ネタに困ることは無くなるでしょう。
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