福業(ふくぎょう)という言葉がありますが、その意味合いを知っている人は決して多くありません。
そこで今回は、福業の意味や、営業パーソンにおすすめの副業を解説したいと思います。
目次
福業(ふくぎょう)の意味とは?
基本的に”福業”という言葉には「この世での福楽をもたらす、前世での善い行い」を指す”宗教的な意味合い”が含まれますが、営業やビジネスの世界においては「福を招く仕事」という意味で使われています。
幸福の「福」という文字を使うので、その人にとって”福”を含んだ生業のことを「福業」と呼んでいるのですが、その多くは仕事の対価として収入が得られることに加えて、その人の心も同時に満たされる状態のことを指します。
自分自身が夢中になってやれる事や、夢に向かって突き進んでいる取組みが仕事になれば、金銭面だけでなく精神面でも安心感&満足感を得られますよね。
営業職の福業とは?
それでは営業職にとって「福業」とはどのような仕事を指すのでしょうか。
あくまでも「福」というキーワードが含まれているので、どのような業種であっても「その仕事に心の底から没頭したい!」と思えるかがポイントになってきます。
そう考えた場合、単なる受け身の働き方ではなく”能動的に動ける仕事”というのが重要な要素になりますが、「その仕事を通じて自分のキャリアにどのような好影響をもたらすのか?」というのも重要なポイントになります。
つまり「その福業を行うことで、自身の将来の夢に向かっているのか?」ということです。
たとえ仕事の内容が肉体的に辛いものであったとしても、さらに上を目指すために「この通過点が必要である」と思えれば、きっと心が満たされるはずです。
そのような観点では、複数の業務(パラレルワーク)を通じて幸せをつかむことが、福業に向けた第一歩なのかも知れません。
福業と副業の違い
ビジネスの世界において「ふくぎょう」と聞けば、おそらく「副業」だと思うはずです。
というのも、ビジネス界隈では「副業解禁」が推進されていて、中小ベンチャー企業に限らず、大企業でも続々と副業解禁されています。
この副業という言葉は、主たる仕事を「本業」とした時の“対比的な言葉”として用いられています。
仕事そのものが収入を得るために行う主な経済活動として捉えた場合、本業あっての副業&兼業やサイドビジネスという意味合いが、さらに強くなります。
つまり、副業は収入アップの一環として“金銭を獲得する手段”としての色合いが濃くなるため、金銭面では一定の満足感が得られるものの、副業の内容によっては心の充実感に結びつきにくい側面も持ち合わせています。
それと比較して、福業とは金銭面に加えて精神面の安心感&満足感を得るための行為であり、2種類以上ある仕事のどちらも“自分の為に有益な仕事“であるという働き方になります。
このように取り組む時の考え方が違うのだと理解しておきましょう。
営業職はどうやって副業するの?
営業職における副業の始め方は様々です。
- フルコミ営業として活動する
- 販売代理店としてセールスする
- リファラル営業をしてみる
- 営業代行のフリーランス登録する
- 業務委託として仕事を請け負う
このように正社員として雇用されている所属会社に加えて、別の会社と業務委託契約を締結してセールスする事例を多く見かけます。
実は営業職を採用する予算がなかったり、採用活動が上手くいかない会社はたくさんあって、外部の営業フリーランスを求めているケースは非常に多いのです。
日本では少子高齢化が進んでいるので、営業職として活躍してくれる労働人口が徐々に減少していて、それと反比例するように「個人が販売パートナーとして活躍できる機会」がたくさんあるのです。
「フリーランスとして独立起業する!」というのも良いですが、いきなり開業するのはリスクが高いので、まずはリファラル営業のような気軽な働き方から始めてみるのをオススメします。
複業はパラレルキャリア
福業と似た言葉に「複業」があります。
複業は「複数の仕事をする」という意味を含んだ言葉なのですが、この言葉はパラレルワークやパラレルキャリアとも呼ばれています。
実は「現代経営学の父」と呼ばれているアメリカの経営学者であるピーター・F・ドラッカーが提唱した“未来的な生き方“が複業なのですが、それがようやく世の中に浸透してきたということです。
ちなみに、ドラッカーはフォーチュン500社に名を連ねる大企業をコンサルしてきた、実績ある「経営コンサルタント」なので、その金言集を知りたい人は下の記事をご覧ください。
ドラッカーが提唱した新しい働き方とは、「もはや現代社会では一つの会社に縛られるのではなく、自らのキャリアアップを目指す働き方を追求するべき」というものでした。
今聞くと当たり前のように思える提言ですが、終身雇用が当たり前の時代に先立って発言していることから、その”先見の明”が高く評価されています。
本業以外の仕事を持つことは営利ビジネスを行うだけでなく、非営利活動(NPO)やボランティアに参加することも含まれています。
他にも、
- 週末農業をしてみたり
- 趣味仲間とバンドを結成してCDを出したり
- 飲食店やカフェオーナーになる
など様々な複業があります。
ただ、どんな働き方をするにしても、本業とのシナジーを大切にしなければいけません。
労働者は複業を通じて社外のコネクションを作ったり、新しいスキルや経験を得る機会になるだけでなく、複数のビジネスを持つことで収入が安定するというメリットもあります。
このような観点では、複業をすることは企業と労働者の双方にメリットがあるので、おすすめできる働き方の一つになります。
企業がパラレルワークを推奨すれば、複業に応じた従業員が社外活動を通じて組織に貢献するスキルを”自発的”に身につけるので、社内教育や人材育成プログラムなどの教育コストを減らすこともできます。
複業を持つことは本業に役立つ側面がある一方、労働時間の超過につながるデメリットもあるため、労使の双方が複業に対する正しい理解をすることが大切だと思います。
世の中で副業が流行中!
厚生労働省が制定しているモデル就業規則では、2018年1月の改定により「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という文言が削除されました。
加えて、副業や兼業に関する規定が新設されており、政府として副業を推奨する下支えができつつあります。
企業の中にも副業を認める機運が高まっていますが、そのような決断をした背景には「少子高齢化が加速する一方」という日本の現状(=課題)があります。
つまり、政府として「副業を解禁しなければ就業人口が足りなくなる…」という危機感の表れとも言えます。
副業サラリーマンが増加中
政府の副業解禁によって、副業に挑戦するサラリーマンが増えています。
ただ、パラレルキャリアを通じて従業員が多方面(マルチ)に活躍することで、経営安定化を一層目指しているという側面も否定できません。
サラリーマンの副業には様々な種類がありますが、フルタイム勤務の場合は平日の退社後や休日を利用して働くことになりますよね。
ただ、このような時間管理が必要な働き方では、できる仕事も限られてしまいます。
例えば、平日の退社後や休日を利用する仕事といえば、接客業や警備業などになります。
ただ、果たしてそのような仕事が「自分のキャリアアップに繋がるのか?」という視点を持つことも大切です。
単に副収入を得たいという「副業」であればOKですが、自分のキャリアアップを見据えた「複業」や「福業」なのであればその辺りを考える必要があるでしょう。
営業職におすすめしたい副業
副業には様々な種類があることを解説してきましたが、ここでは営業パーソンにおすすめのサイドビジネスをご紹介したいと思います。
ぜひ副業する時の参考にしてください!
①リファラル営業
先ほども少し触れましたが、簡単にできる営業パーソンの副業といえば”リファラル営業”が代表的だと思います。
リファラル営業とは「紹介営業」を意味する言葉で、新規開拓時にも使われている一般的な営業手法になります。
企業が新規営業するやり方は、
- テレアポ営業したり
- 飛び込み営業したり
様々なやり方がありますよね。
ただどのようなやり方にしろ、新規開拓は決して楽な仕事とはいえません。
そんな時に重宝されているのがリファラル営業なのです。
リファラル営業では外部の営業パートナーから知人・友人を紹介してもらうやり方なので、とても新規営業がラクになります。
この紹介者になることで、誰でも簡単に”副業”として稼げるのです。
まずは専用サイト(リファラル営業プラットフォーム)に無料登録するだけなので、ぜひ一度お試しください。
➁ブログ運営やSNS
自身の好きな分野を選ぶことができて、在宅ワークでOKといわれている副業の1つに「ブログ運営」があります。
こちらは学生にも人気の副業ですよね。
運営するブログにトラフィックを集めることで、広告価値が出てくるのでクリック収益やアフィリエイト収入を得ることができます。
この仕組みを簡単に解説すると「広告モデル」ということになります。
営業とマーケティングは切っても切れない関係性があるので、集客知識を身につけて損することはありません。
たくさんの人から見られることで、その集客力が価値になって、多くの広告収入が得られるのです。
このような観点でいうと、SNSも同じ理論になります。
例えば、自分のTwitterやInstagramをフォローしてくれる人が多い場合は、そのフォロワーに認知させる力を持っているので、広告塔(インフルエンサー)としての役割が担えます。
この広告モデルを構築する為には、何よりもトラフィックを集める必要が出てきます。
ただwebマーケティングの知識が必要になるので、決してみんなが稼げる訳ではないと理解しておきましょう。
➂フードデリバリー「Uber Eats」
Uber Eats(ウーバーイーツ)とは、フードデリバリーサービスです。
アプリ1つで簡単にフードが注文できるということで、多くの人に利用されています。
その食品を配達するのが、Uber Eats 配達パートナーです。
自転車か原付バイクがあれば、誰でも稼げますし、すぐに始めることもできます。
外回りしている営業職は体力自慢が多いはずなので、その能力を活かすという意味ではピッタリだと思います。
まずは登録することが必要なので、ぜひ検討してみてください。
他にも副業候補を探したい人は、下の記事をご覧ください。
まとめ
ここまで福業や副業について解説してきましたが、目的に応じて仕事内容を選んだ方が良いと思います。
福業、複業、副業など、似た言葉はいくつかありますが、それぞれ目的が違うので、もちろん結果も違ってきます。
なので「自分はどのような目的で取り組むのか?」というのをまず明確にして、その目的にあった仕事を選ぶというのが正解でしょう。
どちらにしてもサイドビジネスの色合いが強いので、基本的にはスモールビジネスになると思います。
スモールビジネスにはたくさんの種類があるので、まずはそれを把握するところから始めても良いでしょう。
ひとり起業のビジネスアイデアは、下の記事をご覧ください。