岡本太郎といえば、日本を代表する芸術家ですよね。
今でも多くのファンを抱えている岡本太郎ですが「芸術は爆発だ」など、たくさんの名言を残していることでも有名なんです。
そこで今回は、アーティスト「岡本太郎」の名言集をご紹介していきたいと思います。
岡本太郎とは?
岡本太郎は東京生まれの芸術家です。
人間としての成長期である20代をパリ大学に通いながらフランスで過ごしたので、日本人離れした感性を持っていることが特徴的です。
代表作は1970年の大阪万博でシンボルマークとなった「太陽の塔」ですよね。
国際的にもファンの多い芸術家ですが、大学時代に哲学を専攻していた為、真理を追求したような名言をたくさん残しているのです。
「岡本太郎は金太郎飴みたいだ」というのは有名な言葉で、どのような状況であっても、とにかくブレない強い信念を持った人物だったのです。
岡本太郎の名言集まとめ
よく「あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人には難しい」という人がいる。
そんなことは嘘だ。
やろうとしないから、やれないんだ。
それだけのことだ。
言い訳するのは簡単です。
チャレンジしなくて済むので、リスクもありません。
しかし本当は、やるべきことからただ逃げているだけなのかもしれません。
いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこへ飛び込むんだ。
これは逆張り的な考え方ですが、真理をついた言葉だと思います。
怖いこと、高い壁、難解な問題から逃げてはいけません。
それがあなたを成長させてくれるからです。
気まぐれでも、何でも構わない。
ふと惹かれるものがあったら、計画性を考えないで、パッと、何でもいいから、その時やりたいことに手を出してみるといい。
人間は頭が良い生き物なので、色々考えるとリスクを感じて行動できなくなります。
岡本太郎が言うように、計画的に考えないでパッと行動するくらいが丁度良いのかもしれません。
意志を強くする方法なんてありはしない。
そんな余計なことを考えるな。
君は本当は激しく生きたいんだよ。
だから死が目の前に迫ってくる。
それはとても正常なことだ。
情熱的ですが、難解な名言ですよね。
この言葉の意味は、色々と余計なことを考えるのではなく、本能の赴くままに生きるべきだということです。
そうすれば「生」を実感することができるので、必然的に「死」を感じることもできるのです。
ダラダラ生きているだけでは、死を意識することが少ないですよね。
しかし、必死に生きようとすれば、死を意識するようになるのです。
それは人間として「とても正常なこと」だと岡本太郎は言っているのです。
相手に伝わらなくてもいいんだと思って純粋さを貫けば、逆にその純粋さは伝わるんだよ。
純粋さは熱意につながります。
その熱意は相手に伝わるのです。
自分に能力がないなんて決めて、引っ込んでしまっては駄目だ。
なければなおいい。
今まで世の中で能力とか才能なんて思われていたものを超えた、決意の凄みを見せてやるというつもりで、やればいいんだよ。
この名言が言いたいことは「腹をくくれ」ということだと思います。
自分の能力がないとわかれば、失うものはありませんよね。
それであれば、あとは必死にやり抜くだけだと思います。
僕は特別に力が強いわけでもない、金をそんなに持っているわけでもない、頭脳だってそれほど優秀じゃないかもしれない。
つまり、様々なマイナス面を背負っている。
でもマイナス面が大きければ大きいほど、逆にそれと反対の最高に膨れ上がったものを自分に感じるわけだ。
「それと反対の最高に膨れ上がったもの」というのは、自分自身の可能性を指しています。
谷深ければ山は高いのです。
自分を賭けることで力が出てくるわけで、能力の限界を考えていたら何もできやしないよ。
能力の限界を決めるのは自分自身です。
限界を決めてしまうと、偉業を成し遂げることができません。
自分の命を懸けて全力で取り組むべきだと思います。
自分の道は自分の手でひらいていくんだよ。
厳しい言い方かもしれませんが、誰もあなたを助けてくれないのです。
人生はあなたのものなので、あなた自身の手で切り開くしかないのです。
人生に命を賭けていないんだ。
だからとかくただの傍観者になってしまう。
ただの傍観者になると、とてもつまらない人生を過ごすハメになります。
それでは晩年後悔することになるでしょう。
目的を持たないことが僕の目的だった。
つまりね、限定された目的なんか持ちたくない。
いつも目的を越えて平気でいる。
そこから自分がひらけていく。
これはとても前向きでポジティブな名言だと思います。
今の限界を超えれば、またひとつ自分が成長して、新しい世界が見えてくるのです。
それを繰り返していれば、今は無理だと思っていることが、1年後は当たり前にこなせるくらい成長していることでしょう。
人間にとって成功とは一体何だろう。
結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。
成功の定義は人によって違うかもしれませんが、そのようになってしまう理由は、結果だけを求めるからです。
そうではなく、岡本太郎は「過程」に成功の定義を求めたのです。
何かをやって失敗すると、その失敗したことにこだわってクヨクヨ悩んだり考え込んだりするものだ。
そんなことは一切気にしちゃ駄目なんだよ。
悩んだり考え込んだりする時間があったら、もう一度その失敗したことを全く新しい気持ちでやってみるんだ。
失敗して反省するのは良いことですが、それを引きずるのは良くありません。
そんな暇があるなら、別のやり方で試してみましょう。
そうすれば、いづれ成功するはずです。
感性を磨くという言葉はおかしいと思うんだ。
感性というのは、誰にでも、瞬間にわき起こるものだ。
感性だけ鋭くして、磨きたいと思っても駄目だね。
自分自身をいろいろな条件にぶつけることによって、初めて自分全体の中に燃え上がり、広がるものが感性だよ。
この名言も、岡本太郎らしい難解な言葉だと思いますが、感性というのは「生を追求する衝動」のことだと思います。
自分の身体を色々な環境に投げ出すことで、知識や経験が加わり、やり遂げるべき目標が見えてくるのです。
それが爆発した時に、人間は限界突破できるのです。
決意するのだ。
よし、駄目になってやろう。
そうするとモリモリと力が湧いてくる。
「駄目になってやろう」というのは「失敗してもOK」と割り切ることです。
そう考えれば、チャレンジする勇気が湧いてくるはずです。
劣等コンプレックスから抜け出すためには、その劣っている面じゃない、素晴らしい方の面から自分を見返して、ダメならかえって面白いじゃないかというように発想を変えてみることだね。
発想の転換は、物事を解決する重要なポイントになります。
「劣等コンプレックス」は、個人心理学を研究したアルフレッド・アドラーも使っている言葉ですよね。
岡本太郎は哲学を専攻していたので、多少なりともアドラーに影響されたかもしれません。
アドラーの名言集は下の記事でご覧ください。
自信なんてことを目標にしなくていい。
また、すべきじゃない。
自信なんてことを考えるから、人の目が気になるんだ。
他人の目が気になる人は多いはずです。
しかし、案外周りの人はあなたのことなど全然気にしてはいません。
人の目を気にするような人に限って、人から注目されてもいないのに、人目が気になっているケースがほとんどなのです。
自信に満ちて見えると言われるけれど、僕自身は自分を終始落ち込ませているんだ。
徹底的に自分を追い詰め、自信を持ちたいなどという卑しい考えを持たないように、突き放す。
とてもスパルタに思える言葉ですが、きちんとした論理が存在しています。
人間は「もういいや」「もう十分」と思った瞬間に、成長が止まってしまう生き物なのです。
なので、常に向上心を持って生きるためには、「もっともっと…」という貪欲さがなければいけないのです。
挑戦は美であり、スタイルだ。
何かにチャレンジして失敗することを恐れてはいけません。
たとえ失敗したとしても、何もしなかった人よりは大きな成長が期待できるはずです。
他人が笑おうが笑うまいが自分で自分の歌を歌えばいいんだよ。
人からどう見られているかを気にする必要などありません。
たとえ自分がダメだったとしても、それを受け入れることが大切なのです。
そうすれば自分のやることに自信が持てるからです。
誰でも青春の日、人生に初めてまともにぶつかる瞬間がある。
その時、ふと浮かび上がってくる異様な映像に戦慄する。
それが自分自身の姿であることに驚くのだ。
この名言は少し難しいですが「異様な映像」というのは、無力な自分のことだと思います。
つまり人生には大きな壁が立ちはだかるのですが、それを経験したことない人は根拠のない自信を持っていたはずです。
しかし、目の前に立ちはだかる壁に太刀打ちできないと悟った時、これまでの自分の人生に無力感を感じたり、自分の存在価値について疑問を抱くのです。
それこそが青春の始まりなのです。
人生は、他人を負かすなんてケチ臭い卑小なものではない。
人と競争するなんて、小さな話ですよね。
人生は自分との戦いなので、「全人類、世界、地球にどれだけ貢献できるか?」という大きな視点で考えましょう。
格好だけ世間にうまく売り込んだだけの一流を相手にしても意味はない。
たとえマスコミに知られない無名の人でも、自分を貫いて生きている人がいたら、そういう人を見つけて付き合うことだ。
あくまでも個人的な話ですが、私は「格好だけ世間にうまく売り込んだだけの一流」の人のことを「偽物」と呼んでいます。
逆に「自分の信念を貫いていて、きちんとしたロジックを持っている人」のことを「本物」と呼んでいます。
実は「本物」か「偽物」かは、少し話せばすぐに分かってしまうのです。
どうやら岡本太郎も同じ意見のようですね。
人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ。
あなたの人生を導いてくれる人などいません。
全て自分で決めて、自分で行動するしかないのです。
僕は忘れるというのを素晴らしいことだと思っている。
負け惜しみではなく、忘れるからこそ、常に新鮮でいられるんだ。
新しい出会いはワクワクしますよね。
岡本太郎が言いたいのは、何事も常に好奇心をもって、前向きに取り組むべきということです。
僕は口が裂けても「諦めろ」などとは言わない。
これはとても有名な岡本太郎の名言ですよね。
何か難しいことを成し遂げたい場合、人間は必ず失敗します。
そこで諦めるのではなく、別の解決策を探せばいいだけなのです。
あらゆる対象への無条件な挑戦を続けることが、人間的であり、生きがいだと信じている。
岡本太郎の名言には「無条件」という言葉がよく登場します。
この言葉に込められている意味とは「頭で考えず、心で行動する」ことだと思います。
信念のためには、たとえ破れると分かっていても、己を貫く。
そういう精神の高貴さがなくて、何が人間ぞと僕は言いたいんだ。
この名言は、まさに武士道を表現したような言葉だと思います。
主君への忠義を尽くすため、武士はたとえ死ぬと分かっていても、戦うことを美徳としました。
そのような考え方こそが日本人としての感性であり、倫理観なのです。
この辺りは、新渡戸稲造の「武士道」にも記載されているので、もし興味がある人は読んでみてください。
日本史が好きな人は、戦国武将の名言集も併せてご覧ください。
死ぬと大騒ぎするけれど、死ぬことと生きることは、僕に言わせれば同じことなんだ。
これは個人的に一番共感した名言です。
批判を承知で言いますが、死ぬことには大した意味がありません。
なぜかと言うと、一生懸命生きていれば人生に悔いなどありませんし、むしろ死があるからこそ生きる意味が際立つからです。
例えば、あなたが不老不死の状態になったとします。
いつまで経っても死ぬことがないので、その状態で頑張ろうと思う人などいないですよね。
これはつまり、夏休みの宿題があるのに、夏休みの終わりはないという状態だと思います。
このような状態に陥った場合、人間は堕落するので、死というものを怖がるのではなく、むしろ歓迎した方が論理的なのです。
親の顔色をうかがって言いなりになるとしようか。
だが、それは君自身の人生なんだろうか…、そうじゃないだろう。
これは、10代の人に届けたい名言No.1ですよね。
とてもいい名言だと思います。
孤独で、自分と戦っている人間は、鏡に向かって対話するんだよ。
孤独を純粋に貫けば貫くほど、逆にそれは魅力になってくる。
アップルコンピューターの創業者であるスティーブ・ジョブズは、毎日鏡に映った自分と対話していたそうです。
「もし今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることを“やりたい”と思うだろうか?」
これを毎日鏡に向かってできる人は、”自分という孤独”に打ち勝つ人だと思います。
そのような信念を持った人だけが、世界を変えられるのです。
孤独感を持っているのはキミだけじゃない。
人間全部が孤独感を持っている。
人間というのは不思議な生き物で、他人との関係性を拒否するくせに、他人からどう見られているかを気にしています。
つまり常に自己矛盾を抱えているのです。
それが結果的に孤独感へつながっていきます。
結局人間は社会と関わらずに生きていくことなどできないのです。
危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。
本当はそっちに進みたいんだ。
危険だから生きる意味があるんだ。
「人生とは冒険である」という名言もありますよね。
人間は本能的にアドベンチャーを求めています。
本能の赴くままに生きた方が幸せになれると思います。
今までの自分なんか蹴飛ばしてやる。
そのくらいで、ちょうどいい。
かなりスパルタな名言ですが、自分を奮い立たせるには丁度いいかもしれませんね。
負けた者こそバンザーイと大いに胸を張ってにっこりする、これだよ。
これと全く同じことを元・プロテニスプレイヤーの松岡修造も言っています。
この名言の意味が知りたい人は下の記事をご覧ください。
僕は絶対に成功しないことを目的にしている。
この名言の「成功」とは、成長が止まった状態のことだと思います。
向上心がある岡本太郎の考えが理解できる名言ですよね。
自分自身を責めることで慰め、ごまかしている人が、意外に多いんだよ。
何か失敗したり後悔した時、自分のことを責める人は多いと思います。
しかしそれで何か解決するでしょうか?
それは誤魔化しにすぎないので、そんなことはやめて今すぐ行動しましょう。
何かすごい決定的なことをやらなきゃ、なんて思わないで、そんなに力まずに、ちっぽけなことでもいいから、心の動く方向にまっすぐ行くのだ。
失敗してもいいから。
大きな目標を掲げるのは良いことですが、それをプレッシャーに感じる必要はないと思います。
どうせあなたに期待している人など多くありません。
もし失敗したとしても、もう一度チャレンジすれば良いだけなのです。
善と悪を、バカにはっきり分けて言うけれど、善がなければ悪はないのだし、悪がなければ善はないのさ。
それは運命の裏表だ。
これは非常に面白い名言だと思います。
個々人が考えている善は、他人にとっては悪になる可能性があります。
それほど曖昧なものなので、自分の考えが正しいと思い込むのはやめましょう。
期待というのは、自分自身に対して持つものであって、他には期待しない。
なんにも求めない。
他人をコントロールすることはできません。
唯一コントロールできるのは自分自身だけなのです。
健康法なんて考えないことが、一番の健康法だ。
結局、体調を悪化させる一番の原因はストレスだと思います。
ストレスを無くすことが一番の健康法だと思います。
思想はほとんどの場合、社会の情勢とは悲劇的に対立する。
しかし、その対立で世界は充実していく。
それが思想なんだよ。
この名言はとても美しいですし、ユニークですよね。
自分が理想としている世界と現実は違っているはずです。
そのような状況を、岡本太郎は「対立」と表現しているのです。
つまり「対立」とは、世の中に対する不平・不満ということです。
それが原動力となってイノベーションに繋がるのです。
ルールは一応守らなければならない。
しかし、ただ大勢の人達が守っているから、自分も従っていくという意思のなさではなくて、ルールは守ると同時に、内なる自由・抵抗を常に持っていく。
常識を疑わないのは脳死している状態だと思います。
そんな人ばかりであれば、世の中が良くなるはずがありません。
ファッションで注目を浴びようというのもいいけれど、それより、もっと人間として大切なのは、自分の体を張って、自分の存在を主張していくことだろう。
外見を取り繕っても意味がありません。
単なる「偽物」になってしまうからです。
大切なことは内面を磨くことだと思います。
背広を着て現代を受け入れながら、本質的には跳ね返していくんだ。
制約されるからこそ、内にたぎる反逆する情熱。
それを色、形、言葉、行動として爆発させていくんだよ。
これはサラリーマンに届けたい名言No.1ですよね。
背広(スーツ)は、会社への忠誠心と同時に、自分を縛る鎖でもあると思います。
それを着ているからこそモラルが保てて、社会に順応できるかもしれませんが、そのような人生が本当に幸せなのでしょうか?
このような疑問を常に持つことが大切だと思います。
会社によって自分の人生を考えるのではなく、もっと純粋に自分自身の人生を考えることだな。
会社に沿って自分の人生を考えるのは、会社が主体になっています。
そうではなくて、自分主体に物事を考えるべきなのです。
この世には根性を貫いたがゆえに、敗れ去った人だっていっぱいいる。
純粋であればあるほど、この世では敗れざるを得ない。
この名言はとても悲しいですよね。
一番共感するのはアスリートやアーティスト、役者などだと思いますが、そのような人達はほんの一握りのトップレベルしか稼ぐことができません。
ある程度のところで見切りをつけるのは大事なのかもしれませんね。
いのちをかけて運命と対決するのだ。
その時、切実にぶつかるのは己自身だ。
己が最大の味方であり、また敵なんだから。
まさに「岡本太郎の名言」といった感じの言葉だと思います。
ストイックに自分を追い込んで、自分自身と対決する思想が上手に表現されています。
本当の人間はみんな透明な眼を持った猛烈なシロウトなのである。
これはなかなか難解な名言だと思います。
「本当の人間」とは、人間が生まれ持っている本能のことを指します。
そして「透明な眼を持った猛烈なシロウト」というのは、純粋無垢な気持ちを持った人間のことを表します。
つまり、「人間は生まれ持った純粋な気持ちを表現できる生き物である」という意味なのです。
岡本太郎はそれを体現するべきだと推奨したのです。
生涯を通じて、決意した自分に絶望的に賭けるのだ。
これは先ほどの「この世には根性を貫いたがゆえに、敗れ去った人だっていっぱいいる」と通じる名言だと思います。
- もしかしたら失敗するかもしれません。
- もしかしたら人生が台無しになるかもしれません。
それでも、自分が正しいと思うのであれば、そこに賭けるべきなのです。
誰もが、あえて出る釘になる決意をしなければ、時代はひらかれない。
「出る杭は打たれる」と言いますよね。
しかし、そのような人が出てこなければ、何も改善されないのです。
自分がこの親の血を引いているなんて考える必要はまったくない。
たまたま、偶然に生まれてきただけで、あまりこの親から生まれてきたとか考えない方がいいんだな。
「親ガチャ」という言葉がありますが、それは身勝手な発想だと思います。
ただ単に、できない自分を慰めたり、今の現在の状況に納得感をもたらすための言葉でしかありません。
人生の成功者と言われる人たちは、すべて裕福な家庭で、恵まれた環境で過ごしてきたわけではないはずです。
「親ガチャ」という言葉は、自分一人では何も解決できないと決めつけて、脳死しているのです。
人生は自分の手で切り開くしかないのです。
逃げない、はればれと立ち向かう、それが僕のモットーだ。
失敗するのは誰だって嫌なはずです。
初めての事にチャレンジする時は誰だって怖いはずです。
それでも立ち向かうことに意味があるのです。
食えなきゃ食えなくても、と覚悟すればいいんだ。
それが第一歩だ。
その方が面白い。
これは岡本太郎の覚悟が垣間見える名言ですよね。
人間は「何かを失うかもしれない…」と感じれば、怖気づいてしまいます。
しかし何も失うものがなければ、怖いものなど無いはずです。
命を投げ出す気持ちで自らに誓った。
死に対面する以外の生はないのだ。
その他の空しい条件は切り捨てよう。
そして、運命を爆発させるのだ。
とにかく一心不乱に取り組めば、なんだってできるはずです。
何か偉業を成し遂げたい場合は、命を賭ける覚悟が必要なのです。
ぼくは幸せ反対論者なんだ。
つまりね、簡単に言ってしまえば、人間が幸せと思っている時は、死が一番遠ざかったときなんだ。
「幸せ」とは、現状に満足している状態だと思います。
そのような状態では向上心が沸き起こってこないので、生を実感することができません。
つまり死を意識していない状態なのです。
殴り合いからお互いが理解できる場合だってある。
戦っていくことを忘れてはいけない。
「喧嘩するほど仲がいい」という言葉もありますよね。
お互いを理解するためには、時にぶつかり合うことも大切なのです。
絵は好きだったが、ただの絵描きになろうとは思わなかったな。
絵描きというのは、自分が書いた絵を売る職業ですよね。
しかし、岡本太郎はそのようなやり方を「空しい」と表現しています。
つまり、顧客のことだけを考えて、売れる作品を描くことが「空虚である」と言っているのです。
そうではなく、人間として言いたいことを言って、やりたいことをやるのが本当の人生だと語っています。
順番なんて本当の人間の価値とは何の関係もないんだよ。
勉強でもスポーツでも、人間は順位をつけたがります。
しかしそれを気にする必要はありません。
もっと大切な内面を磨き上げましょう!
中年を過ぎると、人生に対する意気込みが鈍るものだ。
その結果、生命が惜しくなってくる。
これは人間としての堕落だね。
中年になると、ある程度人生の終わりが見えてくるので、新たなチャレンジをしなくなると聞きます。
やりたかった趣味に没頭したり、世界中を旅行し始めるのです。
しかし、そのような状態を岡本太郎は「堕落である」と一刀両断します。
会ったことがない人、あるいは一生会う機会がないような人とも、自分の作品や発言を通してコミュニケーションをしていくことなんだ。
そこに僕は生きがいを感じる。
これはとても起業家らしい名言だと思います。
日本の人口は1億人、世界の人口は80億人と言われますが、その全ての人とコミュニケーションすることは現実的にできません。
しかし、自分が作った作品やプロダクトであれば、認知してくれる可能性がありますよね。
岡本太郎はそれを「コミュニケーション」と表現しているのです。
僕はこうしなさいとか、こうすべきだなんて言うつもりはない。
「僕だったらこうする」と言うだけだ。
それに共感する人、反発する人、それはご自由だ。
これは主体性MAXの名言だと思います。
他人の考え方は尊重しつつ、自分の主体性を曲げるつもりもない、という強い意志を感じます。
目の前にはいつも、なんにもない。
ただ前に向かって身心をぶつけて挑む、瞬間、瞬間があるだけ。
未来のことなんて誰にも分かりません。
将来には不確実性しかないのです。
ただ今現在があるだけなのです。
芸術は爆発だ
これは岡本太郎の名言の中でも、一番有名な言葉だと思います。
この言葉の意味を岡本太郎は下のように解説しています。
「自分に忠実だなんていう人に限って、自分を大切にして、自分を破ろうとしない。大事にするから、弱くなってしまうのだ。自分自身を突き落とせばいいのだ。炎はその瞬間に燃え上がり、あとは無。爆発するんだ。全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーとひらくこと、それが爆発だ。」
この考え方が理解できた時、この名言の意味も理解できるはずです。
財産が欲しいとか、地位が欲しいとか、あるいは名誉なんていうものは、僕は少しも欲しくない。
欲しいのはマグマのように噴出するエネルギーだ。
財産、地位、名誉などはすべて外形的なモノです。
岡本太郎は自分の中にある「情熱」や「やる気」を欲しがったのです。
面白いねぇ、実に。
俺の人生は。
だって、道がないんだ。
だから僕は「本職は人間だ」と答えてやるんだ。
これはとても人間臭さを感じるユニークな人間だと思います。
親から言われた通りに過ごしている人や、大企業に勤めている人は、既にある道をただ進めばいいだけです。
しかし、岡本太郎のような野心家は、自分で道を切り開くしかありません。
でもそれは人間らしい生き方(=主体的に考える生き方)なので、岡本太郎は「本職は人間」と言っているのです。
ズバリ答えよう。
金と名誉を捨てたら人間の”生命”が残るんだ。
金とか名誉とか外形的なものを捨てた時、人間として本質的な存在だけが残ります。
そこが人間としての出発点なのです。
まとめ
ここまで岡本太郎の名言集をご紹介してきました。
岡本太郎の言葉は難解な言い回しが多いですが、壁をぶち破る勇気をくれたり、行動する決意を促す名言ばかりです。
どれも素敵な言葉ばかりなので、ぜひお気に入りの名言を座右の銘にしてください。