
昭和の大スター『石原裕次郎』の兄で、元都知事と言えば『石原慎太郎』ですよね。
石原慎太郎のイメージは、なんとなく「辛辣な人」というイメージですが、果たしてどんな人物だったのでしょうか?
東京都知事まで務めた人物なので、おそらく高い志があって、きっと一癖ある人物に違いありません。
そこで今回は、石原慎太郎の名言集をご紹介したいと思います。
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石原慎太郎の略歴
石原慎太郎は、1932年に兵庫県の神戸市で生まれました。
その後、東京の一橋大学へ進学し、在学中に執筆した『太陽の季節』で第1回文學界新人賞、翌年には第34回芥川賞を受賞して、一躍注目を集めます。
1968年には自民党から参議院議員選へ出馬し、見事当選を果たします。
そこから政治の世界に入っていくのですが、1976年には福田内閣の官庁長官、1987年には竹下内閣で運輸大臣まで勤めて、1989年には自民党総裁選に立候補するまで成り上がります。
しかし総裁選では勝つことはできず、そこから色々ゴタゴタして、1995年には議員辞職することになるのですが、その後は東京都政へと活躍の場を移します。
そして1999年に東京都知事選で見事初当選し、2012年まで長らく東京都知事を務めました。
惜しくも2022年に逝去しましたが、本人は海洋散骨を希望していたそうなので、一時期メディアでもそれが話題になりましたよね。
海洋散骨の逸話を聞いても、やはり自分の信念を貫き通す人だったことが想像できます。
石原慎太郎の名言まとめ
僕はちっとも喧嘩腰じゃない。
話せばわかる、ようく読めばわかると言っている。
石原慎太郎のイメージといえば『気難しい人』という感じですよね。
発言も辛辣なので、良くも悪くも話題になっていましたが、本人は信念を貫いていただけみたいです。
私は自分の感性だけを信じてその赴くままに生きてきたつもりですし、そのことについて後悔もしてはいない。
感性豊かな作家らしい言葉だと思います。
後で”後悔する”よりは、”後悔しない人生”を歩みたいですよね。
天は私の人生にとってかけがえのない人を簡単に出会わせ簡単に奪ってしまった。
人との出会いは”一期一会”だと言われています。
せっかくの機会(チャンス)を前向きに活かしましょう!
たとえ相手が世間体のいい錦の御旗を立てて来ても、理不尽なものは理不尽と言わないのはよくないね。
石原慎太郎の信念やこだわりが感じられる金言だと思います。
素晴らしい人生にするために”幹”となる考え方を持ちましょう!
政治というものはやはり本質的には指導者が一人でやるものだと思う。
政治リーダーというのは、自分一人で意思決定できて、国全体を引っ張っていける気概のある人でなければ務まらないそうです。
そのような人物の代表格といえば田中角栄でしょう。
田中角栄の名言集は下の記事をご覧ください。
端的に言って、私は大久保は大好きであり、西郷はあまり好きではない。
というより興味がない。
大久保利通と西郷隆盛は有名な偉人ですが、同じ薩摩(鹿児島)出身で、元々は仲の良い幼馴染としても有名です。
しかし明治維新の激動の中で、最終的には敵と味方に分かれて、大久保に追い詰められた西郷隆盛が自害するという結末を迎えます。
この両者の人生において、決定的に違うことは「大久保利通は自らの意思で人生を切り開いた人物」であるのに対して、「西郷隆盛は周りから祭り上げられた人物」だったということです。
西郷隆盛は人情深い人物だったので、かなり周りに振り回されてしまう傾向があったようです。
そのような人物を、石原慎太郎は「魅力がない」と言ったのです。
潰れかかった会社に新しく来た社長が、社員みんなの意見を聞いて、人当たりが柔らかく、独断専行しなかったら、そんな会社はたちまち倒産してしまいますよ。
これはリーダーシップについて語った名言です。
リーダーは周囲を引っ張らなければいけないので、独断専行できないようであれば存在価値がありません。
ビジネスリーダーを目指す人は覚えておきましょう!
都知事とは総理大臣に次ぐ権限を持つ政治家のポジションと言える。
東京都は約1500万人の人口を抱えており、年間予算は約16兆円(2023年現在)なので、日本国の予算の約1/10、オーストリア、ノルウェー、トルコ、デンマークなどの国家予算とほぼ同額という巨大さです。
これだけの大都市が故に「国家の中の国家」とも言われていて、そのトップである都知事は強い権限を持っています。
だからこそ「他の自治体の知事をやるつもりは全くなかった」と石原慎太郎は語っています。
小説家にしろ、芸術家にしろ、企業人にしろ、政治家にしろ、大切なのは発想力。
発想力とは『クリエイティブ=創造性』のことです。
石原慎太郎は「発想力のない人間は単なる凡人」と一刀両断しています。
個人が一人で耐えていくスポーツというものは、決して一人の人間が彗星の如くは出てこない。
チームスポーツであれば、天才的な一人の成果によって決まってしまうかもしれませんが、個人スポーツではそういうわけにもいきません。
世界的に通用するようなトップアスリートを育成するためには、過度な競争環境が必要だと語っています。
つまり競争が激しければ激しいほど、優れた人材がたくさん輩出されるということです。
プロスポーツ選手の考え方はストイックなので、トップアスリートの名言集もぜひご覧ください。
私は日本人は海に囲まれてこそいるが、決して海洋国民ではないと思う。
日本は島国なので、周りには海洋資源が豊富にありますよね。
しかしそのポテンシャルを生かしきれていないので、その状況を揶揄しているのだと思います。
憲法の問題に限らず、教育にせよ、環境問題にせよ、あらゆる課題において、まず第一に我々が他力本願の姿勢から脱する必要がある。
日本はアメリカに『おんぶに抱っこ状態』なので、まずはその考え方を改める必要があると石原慎太郎は語っています。
僕の場合は、仲が良ければ良いほど徹底的に議論もする。
絶対に衝突を恐れてはいけません。
なぜかといえば、進歩を止めることになるからです。
日本的な『仲良しこよし』の感覚は、組織を堕落させるので十分注意しましょう!
人間はいざという時のため、その勘を研ぎ澄まし、磨くために様々なことを経験し、学習しながら日々を生きているというような気さえします。
これは直勘について語った名言です。
直勘は『あてずっぽう』というわけではなく、経験則に寄ります。
つまりたくさんの経験を積んだ人ほど、直勘が鋭くなるということです。
人生はまさしく勝負であり、その勝負は、オリンピックのように、参加すること自体に意味があるものでは決してない。
「自分は一体何が残せるのか?」というのは、人生においての大きなテーマだと思います。
ダラダラ生きているだけでは意味がないので、何か人生における目標を設定するべきでしょう。
最後に後悔しないように生きましょう!
どこかに保険のかかった冒険は本当の冒険になりえないように、我々は自分の実人生そのものを危機にさらす覚悟がなくして、人生を自分のものにできはしない。
これはつまり「真剣勝負をしなさい」ということだと思います。
真剣(本物の刀)で切り合うからこそ本気になり、技術やスキルも急上昇します。
竹刀で殴り合っているようでは真剣さが足りないので、まだまだ未熟だということです。
年中友人を頼りにし、友情を当てにして生きているような男に、一人前の男はいるはずもない。
石原慎太郎の考え方は、良くも悪くも”昭和”っぽいと思います。
男はバリバリ外で働いて、結果を出し続けて、女性を守るのが当たり前、というのが昭和的な思考です。
それ故に、石原慎太郎はとにかく”独り立ち”することを推奨していました。
自分一人で生きていくのはもちろんですが、周りの家族を支えられてようやく”半人前”、さらに社会への多大なる貢献ができて”一人前”の男だと評価しています。
この考え方は国家間でも同じなので、アメリカにおんぶに抱っこ状態の日本人の意識を変える必要があると語ったのです。
私はどうもサラリーマンという職業に極めて強い偏見を持っているようだ。
石原慎太郎は『創造性』を価値としているので、単なる作業ばかりをやっているサラリーマンに魅力を感じないようです。
単純作業ばかりやる労働者は遅かれ早かれ仕事(=居場所)がなくなるので、創造性を追求しましょう!
いつの時代でも、ある種の異端者、異能者、いわばベンチャー・スピリットが世の中を変えてきたんだと思う。
これはイノベーションを起こす重要性について語った名言です。
イノベーションとは「創造と破壊」がセットになった言葉です。
つまり旧態依然の仕組みを破壊する行為でもあるので、必ず敵を作ることになります。
その勇気がなければ、イノベーションを起こすことはできないでしょう。
私が画家の岡本太郎氏を敬愛するのは、氏がいつもむき出しの闘志で、それこそ世間に向かって目をむき、歯をむいて、奔放な仕事を、あの年にしてなお続けているところにある。
確かに岡本太郎と石原慎太郎は気が合いそうですよね。
岡本太郎は私も大好きな偉人なので、その名言を知りたい人は下の記事をご覧ください。
子供を叱るには、愛情と責任なくしてはできません。
自分の子供に限らず、他人の子供でもきちんと叱るべきだと石原慎太郎は語っています。
なぜかといえば、全ての子供は大切な日本の資産であり、その資産を守る責任が大人にはあるからです。
ある年齢にまでなると今までとは逆に、健全な精神が老いている肉体を守ってくれるのだ。
若い頃は「健全な肉体にこそ健全な精神が宿る」と言われますが、年を取ると『健全な精神』が仕上がってくるので、それが逆に老いた肉体を守ってくれるそうです。
つまり、若いうちに健全な精神を育んでおかないと、将来手痛いしっぺ返しを喰らうことになるということです。
日々努力して自己研鑽しましょう!
人生には限りがあり、老いは必ずやってきます。
だからこそ、いかに死ぬかではなく、いかに生きるかです。
多くの偉人たちが生と死について語っています。
とても奥深いテーマですが、生と死について知りたい人は下の記事をご覧ください。
まとめ
ここまで石原慎太郎の名言集をご紹介してきました。
最後まで読んだ人は、石原慎太郎の人間性や、その生き様が理解できたはずです。
とても昭和っぽい感じの人物ですが、日本のビジネスリーダーを務めていた人なので、やはり芯が一本通っている感じがします。
このようなビジネスリーダーの名言から学びたい人は、ぜひ下の記事もご覧ください。