これはあくまでも一般論ですが、「営業職の人はITリテラシーが低い」と言われています。
「脳筋」と揶揄されることもあるぐらい、インターネットやITに弱いのです。
すると必然的にSNSの利用頻度も下がってしまうはずです。
しかし、現代営業でSNSを使わないことは非常にもったいないことだと思います。
多くのチャンスを逃すことにも繋がるので、今回は営業パーソンが使うべきソーシャルネットワークについて解説していきたいと思います。
SNSとは?
SNSはソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略称です。
多くの人は何らかのSNSを利用しており、個人だけではなく、企業がSNS運用するのも当たり前の時代になりました。
なので、SNSを理解して上手に活用することは、営業活動の幅を広げることにも繋がっていくのです。
SNSにも種類があって、それぞれ特性が異なるので、まずは主なSNSサービスについて解説していきたいと思います。
代表的なSNSサービス
まず押さえておくべきなのはTwitterです。
1ツイート140文字という短い文章で気軽につぶやけることが特徴的なサービスです。
Twitterではブログのような長文が書けないので、日記を書くというよりは「今なにをしているのか?」「今どんなふうに思っているのか?」などをツイートしている人が多いと思います。
ほかにも、ツイートすることで個人的なメモ代わりにしたり、広告&宣伝に使っている人もたくさんいます。
FacebookはTwitterやInstagramとは少し異なり、仲間内のコミュニティで情報を共有したり、写真や日記を投稿する側面が強いSNSです。
TwitterやInstagramは比較的オープンなSNSなのに対して、Facebookは実名登録が基本であり、知らない誰かとつながるよりも、既に知っている友人とつながる目的が強いように感じます。
そのような目的でFacebookは使われていますが、特に日本で顕著な使い方は「ビジネス特化するやり方」になります。
日本におけるFacebookの利用ユーザーは、30代から50代がメイン層だと言われています。
そのような人たちが発信する情報とは、
- 株式会社●と業務提携しました。
- ■に転職しました。
- ▲サービスをローンチしました。
などのビジネス情報が多い傾向があります。
なので特に意識するわけではないですが、全体的にビジネス特化型の使い方になっているようです。
そして、Facebookと同じ会社が運営母体のInstagramは、写真や動画投稿に特化したSNSです。
気に入った写真や動画にコメントを付けて投稿し、それを見た人がさらにコメントを付けたり、フォローできることが特徴的です。
現代は「文字を読むのが苦手な人が増えている」と言われており、写真など直感的に情報を得るやり方が人気を博しているのです。
これは中国発のTikTokにも言えることです。
スマートフォンなどで気軽に撮影した写真から、プロが撮影した本格的な写真まで、数多くの写真や動画を楽しむことができます。
InstagramはFacebook社のサービスなので、この2つのアカウントを連携させることによって、InstagramとFacebookへの同時投稿が可能になったり、Instagram用に加工した写真をFacebookにも投稿できたりなど、便利な機能がたくさん実装されています。
そして皆さんお馴染みのLINEは、日常的に使っている連絡ツールの一つだと思います。
さすがに「LINEを使っていない」という人はほぼ皆無だと思いますが、一応説明しておきます。
LINEはチャット感覚で使うことができ、会話が一覧になって見ることができるので、メールよりも手軽に使えることが特徴的です。
1対1の会話だけではなく、グループを作ればそのグループ内で会話ができるというのもLINEの特徴です。
また、連絡ツールとしてだけではなく、ポイントを貯めたり、気軽に株式投資できるなど、様々な使い方ができるようになっています。
SNSは新規開拓営業に使える
SNSが新規開拓営業に使えることは周知の事実ですが、まだまだ多くの営業パーソンが活用していないことも又事実だと思います。
SNSとは、言い方を変えてしまうと「無料で使うことができる広告媒体」にもなるので、うまく活用すれば見込み客探しに使えてしまうのです。
例えばあなたがウォーターサーバーの営業マンだった場合、Twitterで自分が扱っているウォーターサーバーの特徴やメリットなどを呟けば、それを目にした人から質問がきたり、提案依頼がくる可能性だってあります。
このような可能性があるのに「SNSはやっていない」とか「SNSは苦手」なんて言っている営業パーソンはナンセンスだと思います。
もし営業職として活躍したいのであれば、絶対にSNSをやるべきだと思います。
とは言っても、大手企業の場合は「コンプライアンス的にNG」というケースもあり得ます。
その場合には上司と相談するようにしましょう。
SNSの場合、広告宣伝費が必要ないので、資金が乏しい中小企業にとって非常に助かるはずです。
しかし「なんでもかんでもSNSを活用すれば良い」というわけではありません。
ソーシャル営業にも営業戦略が必要なのです。
それをコンサルティングしてくれる人もいますが、基本的にはユーザーが求めている情報を毎日投稿して、エンゲージメントを高めれば良いだけなので、そんなに難しい話ではありません。
あまりセールス色が強すぎると、フォロワーが増えなかったり、面倒に思われる可能性があるので、その辺りは注意が必要です。
方向性が決まっていないと、せっかくのSNSも活用しきれないので、できれば専任のマーケティング担当者を配置することがお勧めです。
本気でやれば必ず結果が出るので、勝手な先入観や苦手意識を持たずに、まずは愚直に取り組んでみましょう。