働き方が多様化している時代なので「フルコミッション営業として自由に働きたい!」というニーズが増えているそうです。
このように考える人のニーズは、
- 完全歩合制でがっつり稼ぎたい!
- 副業としてやってみたい!
- 自分の営業力を試してみたい!
など理由は様々です。
そこで今回は、フルコミッション営業として働きたい人に有益な情報をお届けしたいと思います。
既にフルコミスタッフして活躍している人もぜひご覧ください!
目次
フルコミッション営業の求人とは?
フルコミッション営業で働きたい場合には、まず求人情報を探さなくてはいけません。
フルコミッションの求人情報は、正社員の求人媒体などで若干見かけますが、あまり世の中に出回ることがなく、フルコミッション募集の情報量自体が少ないように感じています。
それでは、一体どうやってフルコミの求人情報を手に入れればいいのでしょうか?
実は、「フルコミッション営業として働きたい!」というニーズに応える為、フルコミ特化型の求人サイトが存在しているのです。
そのようなサイトはいくつかあって、それらのサイトにはフルコミッション営業の求人情報が多数掲載されています。
なぜフルコミ専用の求人媒体があるのかと言うと、「正社員として働きたい人」と「フルコミッションで働きたい人」のニーズが全く異なるためです。
正社員として働く場合には、基本給をもらって働くことになりますが、フルコミッションの場合には基本給がありません。
これだけ聞いても真逆の性質になるので、働き手のニーズ、雇用する側のニーズが全く違っているのです。
なので、そのような働き方に興味がある人は、一度フルコミ求人サイトを確認することをおすすめします。
学生のアルバイト感覚でもOK
フルコミッション営業と聞くと、「セールスのプロフェッショナル」をイメージするかもしれませんが、実は大学生がアルバイト感覚で取り組むこともできます。
もちろんアルバイト感覚といってもフルコミッションなので、月に30万円~50万円ほど稼ぐのは決して難しくありません。
ちなみに、学生がフルコミッションとして働く動機は、就職活動対策として営業を経験しておきたい場合、時給でコツコツ稼ぐのではなく短期間で一気に稼ぎたい場合などでしょう。
確かに、フルコミッションセールスとして優秀な成績を収めているのであれば、即戦力人材になるので就職活動でも有利になるはずです。
また、フルコミッション営業であれば、コツコツと時給で稼ぐのが馬鹿馬鹿しく思えるくらいガッツリ稼げる場合があります。
しかし、実績が出なければ給与ゼロもあり得るので、その点は十分注意しましょう。
フルコミッション営業の雇用形態
フルコミッションの雇用形態は、正社員でもなければアルバイトでもありません。
フルコミッションで働く人と、雇用する企業が取り交わす契約書は”業務委託契約”が一般的です。
業務委託契約とは特定の業務を委託(アウトソーシング)することを目的とした契約形態で、特徴としては契約形態が自由だということです。
クライアントである企業と、働き手である個人事業主が、お互い事業者(=経営者)として契約を取り交わすので、その契約内容には十分注意しなければいけません。
いわゆる「外注(=アウトソーシング)」に該当するので、どのような業務でも対応することができる「比較的自由度の高い契約形態」というメリットがあるのですが、その反面デメリットもあるということです。
契約時に注意したいこと
業務委託契約を結ぶことは法的な拘束力を持つことになるので、慣れてない場合、慎重に進めなければいけません。
フルコミの業務委託契約を締結する際には、以下の点に注意しましょう!
業務内容
業務内容は、フルコミッションセールスとして働く上での仕事内容になります。
例えば、以下のような業務内容が考えられます。
- 新規開拓営業
- 既存顧客のフォローアップ
- テレコール営業
- DM営業
- 飛び込み営業
- 営業研修
- 営業会議への参加
- 営業リストの作成
- トークスクリプトの作成
新規開拓営業や既存顧客のサポート、営業の仕組み作りなど、その業務内容は多岐に渡ると思いますが、フルコミッションで働く以上は無駄な作業&仕事をしなくてもいいように、きちんと業務内容を確認しておく必要があります。
その上で、業務委託はあくまでも外注先(事業主)なので、クライアントの要望を拒否する権利も持っています。
もし正社員で働く営業マンが、勤めている会社の社長から「飛び込み営業しろ!」と命令されたらその通りに実施しなければいけませんが、業務委託の場合には「飛び込み営業は嫌です」と拒否することができるのです。
もちろん飛び込み営業しない代わりに「テレアポをしたらどうでしょうか?」などの代替案を提示しなければいけませんが、とにかく目標達成するためにお互いが歩み寄るやり方になるのです。
この業務内容が曖昧になっていると、後々トラブルになり得るので、きちんとすり合わせしておきましょう。
契約期間
契約期間は業務委託契約の有効期限になります。
フルコミ契約は相対契約になるので、契約期間1ヶ月でも、半年でも、1年間でも自由となります。
一般的には「1年毎の自動更新」だと思いますが、決してそうしなければいけないという決まりはありません。
契約期間を決めるポイントとしては、特段嫌でなければ「自動更新」にしておくことをお勧めします。
契約更新のタイミングで毎回契約手続きするのは面倒ですし、条件交渉するのもお互い大変です。
なので、「契約締結時と同条件で自動更新する」という内容で契約書を締結しておきましょう。
また、契約(=入口)があるのであれば、解約(=出口)もあり得ます。
契約締結の段階で、
- どうすれば解約できるのか?
- 即時解約できるのか?
- 強制解約はあり得るのか?
- 解約するとどんなデメリットがあるのか?
- 違約金はないのか?
- ストック報酬はどうなるのか?
などを事前に確認しておきましょう。
報酬条件
最も重要な報酬についてです。
フルコミで働く以上、報酬にはこだわりたいところですよね。
「どの商材を何件受注すればいくら貰えるのか?」という部分をしっかり確認しておきましょう。
また、追加インセンティブや報酬の支払期日(支払いサイクル)なども確認するようにしましょう。
業務委託契約をする場合、一番揉める可能性があるのが報酬条件に関してです。
「報酬金額が言われてたのと違う!」なんてことが起こらないようにする為、口約束ではなく、きちんと報酬条件を契約書(=書面)に落とし込むのです。
もらい損ねやタダ働きが発生しないように、業務委託契約書には具体的な報酬条件をできる限り詳しく明記して、しっかり条件面を確認しておきましょう。
フルコミッション営業の報酬はいくら?
フルコミッション営業の報酬は、一般的に”完全歩合制”となります。
「完全出来高制」と言われることもありますが、それは両方とも同じ意味になります。
完全歩合制で働く特徴は、ハイリスク&ハイリターンであることです。
これはあくまでも一般論ですが、「フルコミッションセールスは高収入」と言われています。
フルコミッションで稼げる金額の目安としては、「月100万円以上の粗利」というのが指標になっていますが、これまで聞いた中で最も稼げるフルコミ営業は「たった一人でも月900万円の粗利」という代理店商材でした。
この商材は、普通の営業マンであれば月500万円稼げるそうなので、個人事業主のフルコミ営業でも年収6000万円という計算になります。
これだけ聞くと”夢”があるのですが、その一方でリスクも大きい仕組みなので十分注意しましょう。
実際に月100万円以上稼ぐフルコミ営業も決して珍しくありませんが、実績が出せなければ「報酬ゼロ」になってしまいます。
そういった意味では「完全実力主義」の働き方になるので、営業が得意な人にとっては申し分ない働き方だと思います。
ただし、病気で体調不良になったり、事故にあったり、家族の介護で働けなくなったりするケースも現実世界にはあるはずです。
そのような場合には、たとえプロフェッショナル営業の人でも、収入ゼロになるリスクが十分あり得るということです。
なので、一概に「完全歩合制はとても良い制度!」と言い切れる訳では無いのです。
事業経費も考慮する
フルコミで働く際には、経費を考慮しなければなりません。
何故かというと、フルコミッションは正社員ではなく業務委託になるので、個人事業主(フリーランス)に該当するからです。
よって、電車代や飛行機代などの交通費、打ち合わせで利用したカフェ代、取引先との接待交際費まで全てが個人負担になります。
あまりに多くの経費を使うのであれば、たとえ報酬額が多くても「経費を差し引くと手残りがほぼ無い…」なんて場合もあり得ます。
しかし、逆の考え方をすれば、経費(=損金)を上手く活用して利益を圧縮することもできるのです。
例えば、月に100万円稼いだとした場合、何もせずに確定申告してしまうと、高額な税金を支払わなければいけませんが、月に80万円を経費として使ってしまえば、手元に残る利益は月20万円だけになります。
「月80万円も経費で使えるのか?」と疑問に思うかもしれませんが、実際には簡単に使うことができます。
例えば経費処理できるものには、以下のようなものが考えられます。
- 自宅の家賃)自宅兼事務所なのであれば経費処理できます。
- 水道光熱費)自宅兼事務所なのであれば経費処理できます。
- 通信費)携帯電話、インターネットなどの料金も経費にできます。
- 備品・消耗品費)仕事中に使うティッシュやトイレットペーパー、来客用のお茶など
- 自動車購入費)営業活動に使うのであれば経費にできます。
- 飲食費)取引先との会食であれば経費にできます。
これだけを見ても、「日常生活での大きな支出」がほとんど経費できますよね。
あくまでも「個人的な支出」は経費にできませんが、仕事で使うのであれば基本的に経費処理することができる為、これは会社員にはできない芸当で、個人事業主ならではのメリットだと思います。
さらにアイデア次第で経費処理はいくらでも増やすことができます。
例えば、弊社(WEBX Inc.)が運営しているサイトに「東京らーめんブログ」というメディアがあります。
このサイトはラーメンの食べ歩きブログなのですが、掲載コンテンツを増やすため、ラーメン屋での飲食代は全て経費で賄っています。
通常一人で飲食(ランチなど)する場合、経費処理(会議費など)することはできませんが、「広告宣伝費」にするのであれば話が変わってきます。
この辺りはアイデア次第なので、色々と考えてみてください。
このようなアイデアをくれる書籍はたくさん発売されているので、色々な本を読んでみましょう。
フルコミッション営業の副業
フルコミッション営業は業務委託契約なので、隙間時間だけ活動する「副業」にすることもできます。
土日に不動産のフルコミ営業として投資用マンションを販売したり、営業代行の副業をフルコミッションでやってみたり様々な方法があります。
その中でも、今回はリファラル営業にフォーカスしてご紹介していきたいと思います。
リファラル営業とは?
リファラル営業とは「紹介営業」を意味する言葉で、ビジネスの現場では良く耳にする仕組みだと思います。
紹介営業の業務内容は「見込顧客を紹介するだけ」なので、とても手離れが良く、簡単なことが特徴的です。
例えば、ホームページ制作会社がクライアントからSEO対策について相談された場合、自社にSEOノウハウがなければ外部のSEO専業会社を紹介しますよね。
まさにこれが紹介営業(=リファラル営業)になります。
そのSEO会社がクライアントに提案をした結果、無事に受注した場合、紹介先のホームページ制作会社に紹介フィーを支払う(キックバックする)という仕組みになります。
その時の紹介報酬は、ピンキリなのでいろいろなケースがあり得ます。
紹介営業には100万円を超えるマージンもあれば、数千円のマージンしかもらえないケースもあるのです。
このような紹介営業をセールスクラウドソーシングとしてサービス提供しているリファラル営業プラットフォームもあるので、もし興味があれば確認してみて下さい。
まとめ
フルコミッションで働くという事は、業務委託の個人事業主になります。
なので実質的に”経営者”になることを意味しています。
つまり、月100万円以上を稼ぐことも、収入ゼロになることも、全て自分の実力次第ということになります。
サラリーマンとして働いている場合、月収100万円をもらうことは簡単ではないと思いますし、役員クラスに昇進するか、外資系企業で働くしか現実的に無理だと思います。
しかしフルコミッションセールスとして頑張れば、月収100万円を超えることは夢ではありません。
完全出来高制のメリットを上手く活用して、営業職ならではの高収入をゲットしましょう!