営業職に就職したり、転職する際に必要なのが志望動機ですよね。
しかし、なかなか良い志望動機が思いつかなくて、悩んでしまう人が多いと聞きます。
そこで今回は、営業職に就きたい人に役立つ志望動機を解説していきたいと思います。
目次
転職では志望動機が大事
営業職は、おおよそどの業界、どの企業においても活躍しています。
しかし、待っているだけでは売上に繋がらないので、どうしてもプッシュ型のセールスが必要になるのです。
そのため、他の職種に比べると未経験や新卒であっても、営業職には転職しやすいと思います。
しかし何の工夫もせず、いい加減な転職活動をしているだけで採用されることなどありません。
これは営業職以外にも共通する話ですが、面接官にきちんと「入社したい理由」や「入社の志望動機」を伝えることは大切だと思います。
企業側も無駄に人材を抱えたくないので、「どうして入社したいのか?」という志望動機を慎重に精査します。
なので明確な志望動機がない場合は、不採用になる可能性が高くなってしまうのです。
転職の志望動機がない場合
転職には志望動機がつきものですが、現実問題として志望動機は曖昧なケースが多いのです。
例えば、なんとなく前職の職場環境が合っていなかった、仕事内容が辛くて嫌になった、など理由は様々だと思います。
しかし、このようなマイナス動機は決して言わないようにしましょう。
ここで問題になってくるのが「本当の退職理由は大抵ネガティブである」ということです。
むしろ前向きに仕事ができていて、現状に満足しているのであれば、転職する必要なんてありませんよね。
もちろん「キャリアアップしたい!」とか「もっと厳しい環境で自分を試したい!」というストイックの人もいるはずですが、ほとんどのケースで「ポジティブな志望動機が無い!」という事態に陥ります。
しかし志望動機は必ず聞かれるので、「志望動機は特にありません!」と言う訳にいきません。
営業職と一口に言っても、様々な種類があり、そのいずれにおいても採用の際には、「なぜ今までの職種ではなく、営業職へ転職することを希望するのか?」といったことが尋ねられます。
この時、営業職に対する興味や強みをしっかりと伝えられることが重要です。
また、履歴書や面接では営業職に対する適性があるかどうかが判断されます。
そのため、志望動機には「営業マンの適性がある」と感じられる内容とすることが重要です。
相手が何を求めているかを察知し、自分が伝えたい内容を正確に伝えることができる、という営業職の適性をこれまでの経験と知識に絡めて伝えます。
そして、それをどのように仕事に活かせるかをまとめるのがオススメです。
営業面接を突破するコツ
先程、転職するポジティブな志望動機は無いことが当たり前であることを説明しました。
実は、このことを面接官も知っています。
それでは、営業職の面接とは、何を推し量る場所なのでしょうか?
それは、営業職としてのポテンシャルを見る場所なのです。
営業パーソンは新規開拓をしたり、ソリューション営業、既存顧客へのフォローアップ営業、時にはアップセルやクロスセルをしたり、コミュニケーション能力も求められる職業です。
よって、面接ではこのような全体スキルを見られることになります。
実際に私が面接官をしている時は、このような姿勢で求職者と面接するようにしています。
つまり面接官としてではなく、自分が顧客になった気持ちで面接をするのです。
面接官(=企業)が購買しようとするものは「あなたの労働力」で、面接官は消費者の目線で求職者に接するのです。
そう考えた場合、求職者であるあなたは「自分自身が商品」であることを自覚しなければいけません。
その自分という商品をいかに魅力的に見せ、プレゼンできるかが面接突破のポイントになるのです。
魅力的に経歴をプレゼンする
営業職という職業は、実際に働いてみなければ売れるかどうかなんて誰にもわかりません。
そう考えた場合、面接官はポテンシャル採用するしかないので、面接でのプレゼン力が非常に重要なポイントになってくるのです。
例えば、あなたの経歴があまり綺麗じゃなかったとします。
具体的には「転職回数が多く」「どれも就業期間が短かった」とします。
このようなケースでは、あなたの経歴について面接官は必ず質問してくるはずです。
それに対してダメな解答例が以下の通りです。
たとえこの答えが真実だったとしても、絶対にこのような回答をしてはいけません。
良い回答例は以下の通りです。
貴社ではそのような単調な仕事ではなく、クリエイティブな営業活動ができると思い、入社を志望いたしました。
この回答が本音じゃなかったとしても、真実ではあると思います。
つまり仕事をしていればその作業を覚えて、ある程度ルーティンワークになるはずなので、決して嘘ではないということです。
面接で絶対やってはいけないことは、嘘をつくことです。
経歴詐称になる可能性もあるので、面接で絶対に嘘をついてはいけません。
これは営業活動も同じですが、嘘ではなく拡大解釈ならOK、嘘ではなく相手が誤解するならOK、というグレーゾーンを攻めるやり方もあるのです。
つまり、自分という商品を魅力的に見せるスキルを持っている人は、営業現場でも同じくスキルを発揮できる可能性が高いと判断されるのです。
ちなみに、もちろん面接官は転職回数が多いことや、就業期間が短いことはネガティブな理由だと理解した上でこのような質問をしてきます。
それに対して「いかに魅力的な解答で返せるか?」ということが営業職の面接では重要なのです。
そう考えた場合、あなたに必要なものは素晴らしい経歴でもなければ、セールスの認定資格でもないことに気づくはずです。
如何に事実を偽らずに、わかりやすく魅力的に伝えることができるかというプレゼン能力なのです。
面接の場は商談の場なので、そのように理解すれば心構えも少し変わってくるはずです。
営業適正をアピールする
ここまで読み進めた人は、営業職の就職活動において面接が非常に重要な場所であることが理解できたと思います。
あなた(=人材)の購買者である企業(=面接官)が、あなたのポテンシャルを見定める場が面接なのです。
なので、面接では時に意地悪な質問が飛んでくる可能性もあります。
例えば「経歴や強みを拝見したところ、当社の営業職には向いていない気がしますがいかがですか?」など、返答しづらい質問をされるケースがあるのです。
しかし実際の商談では、想定外の質問がたくさん飛んできますよね。
そんな時に焦らず上手く切り返すことができるか、という営業適正を見定めているのです。
企業は履歴書を見てから面談しているはずなので、あなたに全く興味がないということは基本的にありません。
この辺りは事前に心得ておく必要があると思います。
企画営業の志望動機
ここから営業職種ごとの志望動機例をご紹介していきたいと思います。
営業職の中の一つとして、企画営業という職種があります。
企画営業とは、提案型営業とかソリューション営業とも呼ばれている営業手法です。
通常のセールスといえば、商品サービスを顧客に提案して、ある意味で売り込むことを指しますが、企画営業では顧客とのコミュニケーションを大切にします。
顧客が抱えている課題を把握し、その状況や課題を解決できる製品サービスを提案するのです。
企画営業に必要なスキル
企画営業では、顧客の話から状況を把握するコミュニケーション能力、親身になれる共感力、問題解決できるソリューション能力、サービスの企画力や発想力、そして商品開発に必要となる情報収集力と分析力が求められます。
このことから、志望動機では「なぜ企画営業でなければならないのか?」という部分を訴求すべきでしょう。
「自身の経験や強みをどのように活かせるのか?」ということを伝えるのが大切です。
以下に企画営業の志望動機をご紹介します。
例文のように、転職理由と、経験・強みをしっかりと伝えるようにしましょう。
アパレルショップの販売員として、コーディネートの提案などを行っていましたが、既存商品の中から提案することに物足りなさを感じて、御社の企画営業に転職を希望しました。
今までファッションの最前線で培ってきたセンスとコミュニケーション能力で、御社のビジネスに貢献したいと考えております。