何かを捨てないと前に進めない。
スティーブジョブスの辞書には「現状維持」という言葉がありません。
とにかく前進するしかないのです。
何につけ、トップ人材に目をつけることは、後々役に立つ。
スティーブ・ジョブスは最高のチームメンバーと仕事することを好みました。
なぜかと言うと、一流のメンバーがいれば、そこで仕事をしたい一流の人が入ってくるようになるからです。
一流のメンバーばかりであれば、二流以下の人は怖じ気づいて入ってきません。
ここに最高のチームを作る秘訣が隠されているのかもしれません。
私は才能をバックアップする。
スティーブ・ジョブズのことを「特別な才能がない人」と評価する人もいます。
なぜかと言うと、スティーブジョブズは一流の技術者でなく、天才経営者でもなかったからです。
例えば、Appleの基礎となった技術は共同創業者であるスティーブ・ウォズニアックのものですし、資本金はマイク・マークラに出資してもらったものです。
企業経営に関しては、ペプシコーラの社長だったジョン・スカリーが担いました。
ピクサーの時にもCG技術はエド・キャットムルが担当しましたし、制作は天才と言われたジョン・ラセターに丸投げで、制作資金はディズニーから調達して、マーケティングもディズニーに頼っていました。
そう考えた場合、ジョブスがやったことは「アイデア出し」や「ビジネスにおける交渉&プレゼン」だけということになります。
実際に本人も「僕が得意なのは才能のある人材を集めて、何かを作ることです。」と語っています。
つまりスティーブ・ジョブズが成功できた要因とは、一流の人材を集めて、その才能をバックアップしたことなのです。
企業経営者は、すぐに即戦力を欲しがります。
しかし、スティーブジョブスは以下のように言って一刀両断します。
即戦力なんて存在しない。
だから育てるんだ。
そもそも都合良く即戦力人材が手に入るなんて思わない方がいいのです。
世の中そんなに都合よくできていません。
優れた人材には、束ねる重力のようなものが必要だ。
この名言はスティーブ・ジョブズの役割につながっていきます。
多くの企業では一流のビジネスパーソンを抱えていますが、その人材を上手く使いこなせずにいます。
そこがアップルとの違いだとジョブスは言います。
まさにジョブス自身が「重力」となっているのです。
仕事はチームスポーツなんだ。
スティーブ・ジョブスは、事あるごとにチームメンバーに対して感謝の言葉を述べています。
最も優秀な人たちと仕事できるからこそ、最高の製品サービスがリリースできるのです。
ビジネスモデルはビートルズ。
スティーブジョブスは熱烈なビートルズファンだったそうです。
ジョブスいわく、ビートルズは四人のメンバーがお互いのウィークポイントを補い合うことで成り立っているそうです。
ジョブスのチーム運営もそのようなイメージなのかもしれません。
絶対に真似のできない、真似しようとすら思わないレベルの革新を続ける。
パソコン製造において、一般的には「ハード」と「ソフト」の両方持つことは非効率だと言われています。
実際にそれをアップルの弱点として挙げる人も多かったのです。
しかしスティーブ・ジョブスは「ハードとソフトを両方持っていることがApple最大の強みだ」と豪語したのです。
その両方を持っていたからこそ、他が真似できないようなイノベーションを実現できたのです。
研究費の多寡など、改革とは関係ない。
ビジネスにおいて、資金量は優位性をもたらすと考えられています。
確かにその一面はありますが、「イノベーションとは本来関係ない」とジョブスは言います。
イノベーションの本質は人材にあるので、その才能をどう取りまとめ、どうやってそれを実現するかが重要なのです。
スティーブ・ジョブズはAppleを成長させるためには、優れた企業経営者が必要だと考えていました。
そこで目を付けたのがジョン・スカリーです。
スカリーは38歳という若さでペプシコーラの社長になり、コカ・コーラを抜いてペプシグループを全米一位にした立役者です。
そのような大企業の社長を、ヘッドハンティングしようと考えたのです。
大企業の社長をヘッドハンティングするという発想自体がクレイジーですが、その時の口説き文句がこれです。
残る一生、ずっと砂糖水を売っていたいですか?
それとも世界を変えたいですか?
ほぼ無名のベンチャー企業に転職することをためらったスカリーですが、コンピューターの将来性や提示された好条件によって移籍が実現したのです。
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