厚切りジェイソンと言えば、「Why Japanese people!?」というフレーズが有名ですよね。
『R-1ぐらんぷり』の決勝にも出場しているので、ほとんどの人はお笑い芸人として認識しているかもしれませんが、実はビジネスパーソンとしての顔もあるのです。
実際に厚切りジェイソンは、東証一部(現・東証プライム)に上場している『株式会社テラスカイ』のアメリカ法人を立ち上げるためにジョインし、そこで顕著な実績を残しました。
株式会社テラスカイはシステムインテグレータ(SIer)なので、厚切りジェイソンも当然システムエンジニア&IT専門家ということですね。
その一方で、2022年のオリコンBOOKランキングでは自身の著書「ジェイソン流お金の増やし方」が堂々1位を獲得するなど、マルチな才能を発揮しているタレントでもあるのです。
そういった意味では、まさにパラレルワーク(複業)を体現している人ですよね。
そこで今回は、優秀なビジネスパーソンである”厚切りジェイソンの名言集”をご紹介したいと思います。
お笑い芸人としては勿論ですが、ビジネスパーソンとしても一流なので、厚切りジェイソン流の考え方を学びましょう!
厚切りジェイソンの名言
新人の仕事は習うこと、早く貢献できるようになること。
怖がらずに堂々と聞いたり、試したりすれば良い。
厚切りジェイソンは、日本とアメリカの差を感じているそうです。
アメリカの新入社員は「どうすれば出世できるか?」「どうすれば一番稼げるか?」という欲望や野望を持っていますが、日本の新卒社員は「ただ言われた仕事をすれば良い」という考え方になっているので、それでは全く成長しないと語っています。
企業に採用されたということは、既に一人前と見なされているんだ。
厚切りジェイソン曰く、日本の新入社員&中途採用は「入社してから学べば良い」という姿勢が強すぎるそうです。
会社は採用した分の価値を求めているので、少しでも早く還元できるように自助努力すべきでしょう。
上司から言われるまで待っている新卒はよく見るけど、その前に何かやれよ!
ビジネスパーソンに求められることは、待っているだけでなく、自分から動くことです。
受け身の姿勢はやめましょう!
言われたことをそのままやるんじゃなく、なぜこういうやり方なのかを考えて、もっと良い方法はないのか模索する。
これも受け身の姿勢について語った名言です。
上司は部下に対して指示しますが、そのやり方はもはや古いかもしれません。
外部環境は変化しているので、便利なツールを活用したり、昔よりも効率よく行動すれば、上司が考えるよりも良い結果が得られる可能性はあるのです。
感情で判断すると、うまくいかないケースが多い。
ビジネスは感情論でなく、論理的に説明できなければいけません。
100%確実なものはありませんが、勝つための根拠は必要だと思います。
「なんとなく…」という気分では決めないようにしましょう。
人を説得できたら、もうなんでもできる。
この「人を説得できる」というスキルは、生きる上で最も重要なスキルだと厚切りジェイソンは語っています。
周りを巻き込むだけでなく、自己実現するためにも「説得スキル」は必要なのです。
「ずる賢さがないと成功できない」というわけじゃない。
ビジネスパーソンには、ある程度の”ずる賢さ”があった方が、世渡りは上手かもしれません。
しかし、そのスキルがなければ出世できないとか、実績が残せないわけではありません。
これまで正直に生きてきて、特に問題なかったのであれば、あえて”ずる賢さ”を身につける必要はないと思います。
他人は他人、自分は自分。
人の目ばかりを気にして生きるのは窮屈ですよね。
まずは「自分がどうしたいのか?」という視点で物事を考えましょう。
今の仕事をどう楽しくできるかを考える。
ほとんどのサラリーマンは「できるだけ働きたくない」とか「お金の為に働いている」と考えているはずです。
しかしこの考え方は不幸だと思います。
厚切りジェイソンは「自分のやりたい、好きな仕事だけをすればいい」と言っています。
たとえつまらないことだったとしても、それを自ら楽しみに変えられる人は、何でも楽しめる人なのです。
僕は「仕事が楽しくできない」と感じるようになったら転職している。
人生の大半を占める仕事なので、「なぜ働くのか?」という当たり前の疑問を持つべきだと思います。
お金のためだけに働くと、きっと後悔します。
つらい仕事でも我慢して、がむしゃらに頑張って、そのストレス発散に稼いだお金を使う…
このような生き方は本末転倒ですよね。
「何の為に働いているのか?」を、今一度考えてみましょう。
どんな仕事をしても楽しくないと思うのであれば、仕事じゃなくて生きること自体に喜びを感じられないのかもしれない。
生きることに喜びを感じる瞬間は、どんな時でしょうか?
きっと好きなことをやっている時だと思います。
- 友達と遊んでいる時
- ゲームをしている時
- 釣りをしている時
人それぞれ”人生における楽しみ”はあると思うので、それをビジネスにできないか、一度真剣に考えてみましょう。
やりたいことは常にやるようにしている。
60歳(定年近く)になるまで、嫌な仕事を続けるつもりですか?
そんなことは誰でも嫌だと思います。
それであれば、そのような現状を変えるべきでしょう。
現状を変えることができるのは、自分だけなのです。
自分の仕事は何をやっているのか、この仕事をすることで何が変わるのか、一度考えてみたほうがいい。
大企業になればなるほど、仕事は細分化されていきます。
- 自分の役割は何なのか?
- どのように社会へ貢献しているのか?
このように仕事の意義が曖昧になりがちです。
そのような働き方では”やりがい”が見出せないので、自分の仕事の意義を再確認した方が良いと思います。
僕が思う幸せの定義は、自分の人生に満足していること。
自分の人生に満足している状態とは、プライベートはもちろん、仕事も気に入っていて、全てに対して不満が無い状態だと思います。
決して収入が多いとか、少ないという話ではないのです。
その仕事を通じて社会に貢献できたり、自分自身の成長が実感できれば、満足感へと繋がるのだと思います。
実を言うと僕は、Facebookがあまり好きではないんだ。
これは激しく共感できる名言ですね。
私も全く同じ考えですが、厚切りジェイソンはSNSに投稿される話題が好きではないと語っています。
なぜかといえば、SNSに投稿される話題は”単なる自慢話”でしかないので、見ていても全然楽しくないからです。
しかも、そのような自慢話をSNSで発信する人は、大抵不幸せな人が多いのです。
ただその不幸せな部分をSNSに投稿せず、幸せな部分だけを切り取って投稿しているのです。
相手も同じ人間なので、幸せなことがあれば、不幸せなことだってあるはずですよね。
そのような事実を知らず、他人に踊らされている人生はとても不幸なので、SNSは極力無視することをお勧めします。
スピード感があれば、同じ時間にできることが増える。
ビジネスはスピードが命です。
なぜかと言えば、外部環境は常に変化しているからです。
常にスピード感を持って取り組みましょう!
未来のなりたい自分のために、今何が必要かを選ぶんだ。
厚切りジェイソンは、未来から逆算することを推奨しています。
- 今転職すれば給料がアップする
- 今の仕事が楽だから、このままでOK
- 今の仕事は不本意だが、給料が高いからOK
このような考え方は、すべてダメリーマンだと思います。
今稼げるとか、今がラクとか、そんなことはどうでも良いのです。
ビジョンがない生き方は悔いが残るので、将来を見据えた仕事をしましょう。
指示はやり方ではなく結果であるべき。
会社員としての厚切りジェイソンは管理職なので、部下に対して指示することもあるそうです。
そんな時には、「○○して欲しい」と結果だけを伝えるそうです。
そうすれば、部下は自分で考えて、色々な業務改善を試みてくれます。
それが、求めている結果を越えてくれることもあるのです。
もう最善のやり方が徹底したの?
一生そのまま?
これは業務改善について語った名言です。
サラリーマンには脳死している人が多いので、それを揶揄したのだと思います。
自分は会社を守っているつもりでも、実はダメにしている。
優秀なビジネスパーソンにはどんどん仕事が振られるので、それを全てこなそうと頑張ってしまいますよね。
その業務がストレスになって、潰れてしまうのでは本末転倒です。
もし業務負荷が重いのであれば、一度会社に相談してみましょう。
もし仮にあなたが辞めてしまった場合、これまで回っていた業務に穴が空いてしまいます。
そうなると会社が困るので、そうならないような仕組みを作ることも大切だと思います。
自己ベストの更新を優先する。
自分との戦いなんだ。
- あいつに勝ちたい
- 社内で一番になりたい
このような競争理論もアリですが、基本的には『自分が満足すれば良い』というのが厚切りジェイソン流の考え方です。
例えば、会社側の視点に立った場合、誰が一番というよりも、優秀な社員はたくさんいた方がいいですよね。
自己ベストを目指すのが、自分にとっても、会社にとっても最良の選択肢なのです。
ポイントはやりがいがなくても、成長しているかどうか。
仕事を選ぶ基準は人それぞれですが、一番おすすめなのは「その仕事で成長できるか?」ということです。
これは全く同感ですが、お金とか、やりがいとか、そんなものは二の次で良いと思います。
一番重要なのは「自らのビジョンに対して近づくことができるか?」ということです。
これはつまり、「仕事を通じて成長できるのか?」ということなので、それを重視すべきだと思います。
勉強することによって、スタートラインを先に引いて、さらに一歩前へ進める。
これは勉強する意義について語った名言です。
勉強とは過去の偉人が発見(又は発明)したことを知るために行います。
これはつまり「Connecting the dots」の考え方だと思います。
例えば、電話の仕組みを知っていれば、それを応用してiPhoneが作れるかもしれませんが、もし電話の仕組みを知らなければ、かなり遠回りをする羽目になります。
イノベーションを起こすためには、過去の事例を知っておくことが必要不可欠なのです。
それをスティーブ・ジョブズは「Connecting the dots (点と点をつなげる)」と表現しました。
ジョブズの名言は下の記事をご覧ください。
まずは成長できるスピードを見極めよう。
成長できるスピードの見極め方はとても簡単です。
その会社へ1年前に入社した人が、「今どんな仕事を任されているのか?」を確認するのです。
もしその仕事が今のスキルでこなせるようであれば、その会社へ入社する必要はないでしょう。
暗記のための暗記はくそつまらない。
楽しんで勉強できるのは一番身に付く。
つまらない行為は苦痛で続かない。
勉強することを目的にするから、勉強がつまらなくなるのです。
「学んだことをどう活用するのか?」という目的意識を持てば、きっと勉強が楽しくなるはずです。
「小さなことからコツコツと」だよ。
人間は怠惰なので「最短距離で走り抜けたい!」と考えますが、現実は思うようにいきません。
結局はコツコツ努力することが一番の近道なのです。
僕はいつも、二つの大きなことを同時進行している。
「二つの大きなこと」とは『ビジネスパーソンとしてのジェイソン・デイヴィッド・ダニエルソン』と『芸人としての厚切りジェイソン』を指しています。
二つの仕事があると、スキマ時間を効率よく使えるそうです。
例えばIT系の仕事で出張する飛行機の中でネタを考えたり、テレビの収録が始まるまでの楽屋でIT系の仕事をしたりできるそうです。
よく「二足のわらじですごいですね」と言われるけど、嬉しくない。
この言葉を言う人の心理は「普通は一つのことしかできない」という前提に立っています。
そのような前提に立っているのに「すごい!」と言われると「間違ってますよ」と言われている気分になるそうです。
ストレスを感じないといけない人生からは、早く離れた方がいい。
ストレスは誰もが抱える悩みですが、ストレスを感じながら生きるよりも、ストレスと上手に向き合う方が良いと思います。
多くのストレスは”人間関係”から生じています。
- あの人は私のことが嫌いなのだろうか?
- なぜあのような冷たい態度をとるのだろうか?
このような悩みは他者が関わっているので、どんなに悩んでも自分一人で解決することができません。
それであれば「悩んでる時間を自分に投資した方が建設的」だと厚切りジェイソンは語っています。
仲良くなったかどうかを気にしすぎていない?
人付き合いは社会生活する上で必要不可欠ですよね。
でも、「他人を意識して生きる必要はない」と厚切りジェイソンは語っています。
厚切りジェイソン曰く、「本音で話し合えば、自然と仲のいい人は見つかる。それで仲良くならない人は、別にいらない。」ということです。
これと同じように、他者を意識せず、自己実現することを推奨したのが心理学者のアルフレッド・アドラーです。
人間関係に悩んでいる人は、一度アドラーの考え方を学んだ方がいいでしょう。
アドラーの名言集は下の記事をご覧ください。
本音で付き合うこと、大切だと思うよ。
厚切りジェイソンはアメリカ人なので、基本的に本音で話します。
もちろんお世辞や社交辞令はあるみたいですが、日本人はそれが日常的になっているので、とても違和感を感じるそうです。
確かに、日本人は建前や人目ばかり気にしていて、とても窮屈に見えますよね。
そのような状況を見ると、いつも「Why!?」と思っているみたいです。
時間も、お金も、エナジーも、使える量は限られている。
人生は限られています。
生きる上での”資源”は有限なので、いかに効率よく使うかが大切だと思います。
一番優先すべきは、自分の成長に対して投資をすることです。
その次に、自分の大切な人に投資し、最後に他人のことを考えるのです。
この順番が分かっていないから、SNSで誹謗中傷が起きたりしています。
他人を誹謗中傷する暇があるなら、その時間を自己投資に使いましょう。
考えるべきことは、きちんと自分で考えて答えを出そう。
厚切りジェイソンは「どっちでもいい」という言葉が嫌いみたいです。
自分に影響のあることであれば「どっちでもいい」という回答は卑怯なのです。
僕が一緒にいて一番嫌なのは、何の意見も言わない人。
このような人は「いてもいなくても変わらない」と一刀両断しています。
何も言えない人は「何も考えてない人」というレッテルを貼られるので注意しましょう。
悲観的な人とはできるだけ喋らないように。
悲観的な人は毒。
自分のエナジーが吸われるだけ。
ネガティブな思考は伝染します。
そのような人が組織にいるだけで、周りもネガティブな思考になってしまうのです。
それはポジティブシンキングも一緒です。
それであれば”前向きな人”とだけ付き合いましょう。
アメリカには「お腹が空いた人に魚を与えたら一食だけ食べられるが、釣り方を教えたら永遠に食べられる」という格言がある。
これは教育について語った名言です。
短いですが真理を突いた秀逸な格言ですよね。
その場しのぎの指導ではなく、本質的な指導を心掛けましょう。
無難はつまらないよ。
これはチャレンジする勇気をくれる名言です。
死ぬ直前に「無難に生きてきてよかった」と言うような人生は嫌ですよね。
もし仮に失敗したとしても、そこから得られるものは大きいと思います。
人生一度きりなので、自分のやりたいことにチャレンジするべきでしょう。
今までの4年を捨てるか、これからの50年を捨てるか。
これはサラリーマンに伝えたい名言No.1ですね。
転職しようか迷っている人は、この言葉を参考にしてほしいと思います。
「完璧な状況が整ってから始めてみます」と考えていても、完璧な状況が整うタイミングはこないよ。
リスクを取るからリターンが得られるのです。
完璧な状況とはノーリスクの状態なので、そもそもそんな状況はあり得ませんし、ノーリスクであればノーリターンになってしまいます。
それではやる意味がありませんよね。
ある程度の準備は必要ですが、100%を目指すと行動できなくなるので注意しましょう。
堂々と好きなように生きていってください。
親の言うことを聞いたり、他人の目を気にしたり、そんな生き方はやめましょう。
あなたの人生なので、自分で決めた方がいいと思います。
ほとんどの人が、何も生み出さない。
ずっとテレビを見て、スマホをいじり、時間の無駄遣いをしている。
それじゃあ、いてもいなくても同じ。
厚切りジェイソンは”消費ばかりすること”に警鐘を鳴らしています。
「自分で何かを作って、世の中に発信する」ことが重要だと語っています。
継続すること。
ただただやれよ。
なんで続けようとしないの?
これは継続する努力について語った名言です。
継続することの秘訣は、自分で大きな壁を作りすぎないことです。
目標が高すぎると、人間は挫折するので、もう少しライトな目標を設定するべきだと思います。
その時に目標を下げるのではなく、時間軸を短く分割することがポイントです。
例えば「プロ野球選手になる」という大きな夢があった場合、それを実現するために必要な要素を洗い出し、それを習得するための短期目標を設定するのです。
そうすれば「今日の目標」「今週の目標」という目先の目標が出来上がります。
これであれば現実味がありますし、きっと頑張れるはずです。
それを繰り返していくのが、結果的に”継続”となるのです。
ムダな努力もある。
「努力すれば必ず報われる!」と考えるのは大きな間違いです。
これを間違って認識している人は多いですが、”正しい努力”だけが報われるのです。
例えば美味しいカレーを作ろうとした場合、まずは美味しく作れるレシピを探して、それに合う食材を仕入れて、調理器具を揃える必要がありますよね。
それなのに、ひたすら野菜を切っていても、決して美味しいカレーが出来上がることはありません。
もう一度言いますが「間違った努力」が報われることはありません。
間違った努力では、時間もコストも無駄にするので注意しましょう。
「Why Japanese people!?」は視点が鋭い
ここまで厚切りジェイソンの名言集を解説してきました。
厚切りジェイソンの「Why Japanese people!?」は、とても辛辣ですが、視点が面白いですよね。
この記事で紹介した言葉は、日本人特有の「他人の目を気にする生き方」ではなく、「自分主体の生き方」にすることを推奨する格言ばかりです。
アメリカ的な道徳感ですが、それでも今の日本であれば馴染むのではないかと思います。
このような考え方をする人は哲学者に多いので、もしよければ有名な哲学者の名言集もご覧ください。