仕事の内容を問われると、日本人は真っ先に所属する会社や部署の名前を言うが、アメリカ人は自分自身が何をしているのかを答えると言います。
これはとても有名な話ですよね。
「あなたの仕事は?」と聞かれた時、ほとんどの日本人は「トヨタでエンジニアをしています」とか「アプリ会社でゲーム開発をしています」という具合に答えます。
しかしそれは単なる職業であって、あなたの仕事(使命)ではありません。
日本人の仕事観には「仕事を通じて何を成し遂げたいのか?」という部分が抜け落ちているので、その違いをきちんと理解しましょう!
新電電の中ではどん底の最下位でした。
NTTが独占していた通信業務が自由化されたので、1986年に各社の新規受付が開始されました。
もちろんJRやトヨタなどの大手企業が続々と参入したそうですが、その中でもDDIは圧倒的な最下位だったそうです。
それ自体は想定内だったみたいですが、やっぱり資本力のある大手企業と戦うのは難しいですよね。
成功という箱の中に詰まっているものの90%、いや99%は苦難・困難・危機・逆風・挫折といった「負」の要素です。
どんなビジネスも順風満帆というわけにはいきません。
全て順調に進んだという事例はこの世にないので、失敗ありきで物事を考えましょう。
1年は代理店ネットワーク作りに奔走しました。
新電電の中で最下位だったDDIを勝利に導いた”秘策”が代理店ネットワークです。
代理店展開は使い方次第で大きな力を発揮すると言われているので、代理店制度に興味がある人は下の記事を参考にしてください。
競争相手がいない市場というのは不自然、不公平、不健全であり、それらを利用者のため、つまり「世のため人のため」に正すところに、この事業の最も大きな意義と目的がある。
第二電電を設立したのはお金儲けの為ではなく、”社会的公共性(利他の精神)”を追求した結果です。
だからこそチーム一丸となって一心不乱に邁進でき、最終的に成功できたと千本倖生は語っています。
始めたらやめるな、諦めた時に失敗が確定するという不屈の教えは私の人生を貫く指針となっています。
KDDIを創業した時、たくさんの苦難が待ち受けていたのですが、その度に千本倖生は稲盛和夫から「千本くん、苦しいだろう。だが、事業というのは一度始めたら、途中でやめたらダメなんだ。それが筋のいい事業だと信じたら、石にかじりついてでも最後までやり抜く。」と何度も言われていたそうです。
経営や仕事の場面においても、適切な言葉がいかに人を鼓舞したり、慰撫したりするものか。
あるいは逆に、言葉1つの使い方によって、人の意欲を削ぎ、そのやる気を奪ってしまうものか。
千本倖生はKDDIの立ち上げという経験から、経営に大きな影響を及ぼす”言葉”の重要性について学んだと語っています。
組織を管理するマネージャー(上司)は、言葉を上手に操りましょう。
過去の残骸によって、結果として現在の成功がかろうじて成り立っていると言ってもいい。
KDDIは日本を代表する通信会社に成長しましたが、その成功は「ギリギリの成功」だったそうです。
これは起業を経験したことがあればなんとなく理解できるのですが、本当に創業当時(創業から3年程度)はギリギリの綱渡りが続きます。
それに耐えられず倒産する確率が約7割と言われているので、この3年間を切り抜ける事業戦略が必要だと思います。
世のため、人のためになることをやっていれば、その善なる心に天が味方してくれて、必ず物事はうまくいく。
起業家にはこのような”志”が必要だと思います。
これから独立起業を目指す人はこの言葉を胸に刻んでおきましょう!
稲盛さんは精神主義の反面で、京セラの「アメーバ経営」や「会計原則」など、極めてユニークで合理的、効率的な経営管理手法を考案、駆使するプラグマティックな側面も強く持っておられます。
稲盛和夫といえば「アメーバ経営」が有名ですよね。
その経営理論を理解したい人は下の記事をご覧ください。