
星野仙一(ほしのせんいち)といえば、「闘将」「カミナリ親父」「カンシャク持ち」などと言われた日本野球界のプロ監督ですよね。
そのキャリアは、岡山県の倉敷商業高校、明治大学で活躍し、1969年にドラフト1位で中日ドラゴンズへ入団、そこでプロ野球選手としてのスタートを切りました。
ピッチャーとしては『沢村賞』『最多セーブ賞』などを受賞し、オールスターにも6回選出されています。
現役引退後は野球解説者となりますが、その後に中日ドラゴンズ監督へ就任、プロ野球監督へと転身したのです。
その後のキャリアは皆さんご存知の通りですが、一流のプロ野球選手というだけでなく、北京オリンピック野球日本代表監督も勤め上げて優勝へ導くなど、類まれなるリーダーシップを持った人物だと言えます。
惜しまれつつ2018年1月に逝去しましたが、今回は名将『星野仙一の名言集』をご紹介したいと思います。
プロアスリートだけでなく、ビジネスリーダーを目指す人の参考になる金言ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください!
星野仙一の名言集まとめ
どんなことにしても判断基準はたった一つで、いいか悪いか。
これはいかにも星野仙一らしい、切れ味のある名言ですよね。
良いか悪いかをはっきりさせて、「褒めるか?叱るか?」の2択だけを実践していたみたいです。
人間としての基本的なものの厳守と徹底。
- 時間を守る
- 挨拶をする
- 全力疾走する
結果云々は別として、誰でもできることをやらないのは、絶対に許さなかったそうです。
反省や向上心を点火させていくには時には殴り飛ばすことだって必要なんだと、私は今でもそう思っている。
星野仙一は、とても怖い監督として有名でした。
実際に選手を殴り飛ばしていたそうなので、まさに昭和のオヤジですよね。
でも結果的に選手から尊敬されたり慕われたりしているので、それが全てだと思います。
怖さ7割、優しさ3割ぐらいでいるのがちょうどいいんですよ。
これは理想的なリーダー像について語った名言です。
リーダーとしての威厳がなければ、ナメられてしまうので、結果的に組織を統率できないということですね。
叱ることが苦手な人は、まず初めに一生懸命「褒め上手」になることを心がける。
いつも褒めてくれる人の言葉は、だんだん聞くようになります。
それが人間心理だと言えるので、叱るのが苦手な人は「褒める」ことを実践しましょう。
とにかく日本の社会は、日本人というのは減点主義。
星野仙一は”減点主義”を否定しています。
なぜかといえば、減点主義はネガティブなので、徐々に誰も危険を冒そうとせず、チャレンジもしなくなるからです。
そうではなくて、「失敗OK」という風潮を作れる『得点(加点)主義』にするべきだと語っています。
野球で失敗(三振や盗塁失敗など)したとしても、マイナス点にはなりませんよね。
1点、2点、3点…、と得点を重ねていくスポーツなので、どうやらそれを基準にしているみたいですね。
鈍感は悪。
どんな仕事だったとしても、周りをよく見て、気遣いしなければいけません。
そうしなければチームプレーが生まれないからです。
配慮はしても遠慮しない。
トップが遠慮や気兼ねをしていたら、そのチームは実力を発揮できません。
これはビジネスリーダーが覚えておくべき名言だと思います。
人は金では動かない、人は金では動かせない。
三流のマネージャーは「給料を上げれば、もっと実績を出してくれる」と考えます。
二流のマネージャーは「尻を叩けば、もっと実績が出せるはず」と考えます。
一流のマネージャーは「誰でも実績が出せる仕組み」を作ります。
叱るのも褒めるのもタイミングが命。
星野仙一は”怒る人”として有名でした。
それと同時に、よく”褒める人”でもありました。
どうやらそのタイミングを見計らっていたようです。
同じく『よく怒る経営者』として有名なのが、日本電産(現・NIDEC)創業者の永守重信です。
永守重信の名言集は下の記事をご覧ください。
有事の際に一番大事なのは周囲のプレッシャーをモノともしない気持ちと、決断力の早さだろう。
人生は常に順風満帆というわけにはいきません。
山あり谷ありなのですが、有事に備えて準備しておきましょう。
迷ったら前へ、迷った時には必ず前へ。
これは星野仙一の”信条”となっている言葉です。
人生は決断の連続ですが、その中でも大きな決断というものが出てきます。
そんな時には不安や迷いが生じますが、これまで「前進した!」と言える決断を必ず選んできたそうです。
ここぞという正念場では、何かを犠牲にすることも覚悟する。
平凡な人生なんてつまらないですよね。
リスクを取るからリターンが得られるのだと思います。
いつも見てるぞ、見られているぞ。
ビジネスリーダーは、部下に対して「俺はお前を見てるよ」というサインを出さなければいけません。
そうすることで部下たちは「目をかけられている」「期待されている」と感じるので、必然的に生産性が上がるのです。
毎日がスタート、毎日が始まりだ!
これはとても前向きな名言だと思います。
人生は長いですが『1日単位』で見るのがおすすめです。
そうすれば、充実した1日を生きようと考えるので、その1日の行動がきっと変わるはずです。
例えば「明日死ぬ」と仮定すれば、たとえ休日だったとしても午前中ゴロゴロするようなことはしませんよね。
きっと午前中から自分のやりたかったことに対して全力で取り組むはずです。
そのような積み重ねが充実した人生になるのだと思います。
人生は常に未知なるプレッシャーとの戦い。
プレッシャーというのは「見えない壁」とも言えます。
それを乗り越えたところに成長があり、乗り越えた場所だけに素晴らしい景色が広がっているのです。
基本的に悔しがらんやつ、怒らんやつは絶対にダメだ。
星野仙一は「闘将」と呼ばれていました。
だからこそ「闘志がなければ、何事も成し遂げられない」と思っていたのでしょう。
星野仙一は「ガックリするよりカッカしろ」と、自分に対していつも思っているそうです。
人の地位や肩書きにはひるまない。
これはビジネスパーソンに伝えたい名言だと思います。
大企業の経営者、有名人など、素晴らしい実績や肩書きを持っている人は多いですが、だからと言ってビビる必要はありません。
もちろん相手に敬意を払うことは必要ですが、変に意識をせず、素のままの自分で、友人と語るように話した方が良いと思います。
「運がない」「力がない」って、なんでも利口ぶって諦めるな。
重要なのは「行動力」と「行動する勇気」だけです。
結果なんて誰にもわからないので、とにかく動き続けましょう!
グラウンドでは暴れん坊でも、普段の生活では紳士であれ。
プロとして、グラウンド上では熱くなることもありますよね。
それは当然だと思いますが、そのような自分を演じることも必要だと思います。
日本の喜劇王と呼ばれた志村けんは、「私は3人の志村けん(素の志村、芸人志村、キャラ志村)を使い分けていた」と語っています。
志村けんの名言集は下の記事をご覧ください。
決めた覚悟の向こうには、必ず何か得るものがある。
本気で取り組むからこそ、成功しても失敗しても何か得るものがあるのだと思います。
何事も真面目に取り組みましょう!
異論が出てヒートしなければ会議じゃない。
会議のやり方は、どの会社でも議題に上がると思います。
そのような課題感があれば、下の記事を参考にしてください。
悪党でも何でも人間はみんな使い方、使われ方ひとつ。
「適材適所」という言葉があります。
その人の能力を見抜き、最適な人事をするのが経営者の役割だと思います。
ビジョンのない人間は邪魔。
たとえ会社員であったとしても「この会社で何をしたいのか?」というビジョンを持つべきだと思います。
それがない人は「作業員」なので、大変厳しい言い方ですが「アルバイトと同じ」です。
正社員としての価値を出すためには、必ず自分なりのビジョンを掲げましょう!
リンゴに例えれば、夢はいつも”かじりかけ”がいい。
Apple社のロゴマークは、リンゴが欠けていますよね。
リンゴが欠けているということは「完成しない状態」を意味するので、あのロゴには「Appleはいつまでも進化し続ける」という姿勢が込められているのです。
Apple 創業者である スティーブ・ジョブズの名言集は下の記事をご覧ください。
改革とは「当たり前のこと」を「当たり前にやる」ことだ。
「当たり前のこと」とは、改善すべきポイントのことです。
つまり問題があるのに放っておくのは、当たり前のことができてない状態だということです。
監督はオールマイティーのなんでも屋。
理想的なリーダーとは、プロフェッショナルでなく『ジェネラリスト(ゼネラリスト)』であるべきと言われています。
どうやら野球監督も同じみたいですね。
伝説的なプロ野球監督といえば「野村克也」も有名なので、野村監督の名言集もぜひご覧ください!