志村けんは1950年3月20日に生まれた、昭和を代表するコメディアンです。
惜しくも、パンデミックを引き起こした新型コロナウイルスによって2020年に70歳で他界してしまいました。
ザ・ドリフターズの付き人を経て、1974年に正式メンバーとして加入します。
- バカ殿様
- 変なおじさん
- ひとみばあさん
- アイーーン
- ヒゲダンス
- だっふんだ
- だいじょうぶだぁ
などのキャラクターやギャグ、セリフを生み出し、昭和を代表する国民的スターになりました。
亡くなる直前まで芸能界の第一線で活躍していたので、ビジネスパーソンとして優れていたことは疑う余地がありません。
そこで今回は、日本を代表するトップコメディアン「志村けん」の名言集をご紹介したいと思います。
この名言集を見れば、志村けんの努力や、志村けんの人間性、志村けんの考え方が理解できるはずです。
仕事やプライベートに活かせる格言ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。
志村けんの名言集まとめ
睡眠不足でのハードな仕事の連続は、正直言ってきつかったな。
でもそれは、人と同じことをしていたら、この業界で生き残ることは難しいのがわかっていたからだ。
大成功を収めるためには、人と違う行動をしなければいけません。
同じ行動をしていたら「普通の人」になってしまうのです。
どんなに時代が進もうが、後退しようが、自分の信じた道を行くっていうのが、一番のような気がするね。
状況は刻一刻と変化していきますが、流れに身を任せるのではなく、自分の考えを持つことが重要だと志村けんは言っています。
俺も偉そうなことは言えないけど、常識の線だけは、かなりマトモだと思ってるし、「常識人の変な人」というのが、俺の目指すところだ。
志村けんはとても礼儀正しい人だと評判でした。
大御所だったにも関わらず、必ず現場には5分前に入り、共演者やスタッフを待たせることはなかったそうです。
そして、たとえ芸能界の後輩だったとしても、最初は必ず敬語で話しかけていたそうです。
仕事において優劣をつけないことが、成功する秘訣だと語っています。
年齢を1日の時間に置き換えてみると、自分の一生を直感的に捉えることができる。
志村けんは「人生は72年」と考えていたそうです。
実際に志村けんが亡くなったのは70歳だったので、何か不思議な力を感じますよね。
人生72年説を24時間換算すると「1時間=3歳」という計算になります。
午前10時であれば30歳、まだ1日が始まったばかりですよね。
午後6時であれば54歳、もう一日が終わって、これから夕飯の楽しみが待っています。
このように考えると、自分が何をやるべきか直感的に理解できるそうです。
「変なおじさん」は、実は俺自身なんだよ。
俺の本心というか、本当はこうしたいっていう願望を、俺の代わりにやってくれている。
変なおじさんは、テレビ番組「志村けんのだいじょうぶだぁ」で一番多く登場したキャラクターです。
若い女性が大好きで、イタズラばかりしている変人キャラですが、これは本当の自分(志村けん)をさらけ出す行為だと語っています。
物事をやるのに遅すぎるって事はないんだよなぁ。
人生の、その時々の時間帯に合ったやるべきこと、やれることって、絶対にあるはずなんだ。
自分の人生をポジティブに捉えることで、充実した人生が過ごせると志村けんは語っています。
三十歳までに色々なことに挑戦したり、冒険したりすることは大切なことだ。
攻撃は最大の防御じゃないけれど、とにかく仕掛けてみればいい。
仮に失敗したって、やり直す時間はまだ十分にあるし、その経験が後で必ず役に立つものだ。
若いうちは失敗しても挽回できます。
若いうちにたくさん失敗しておきましょう!
- 素の志村(志村康徳)
- 芸人志村(志村けん)
- キャラ志村(変なおじさん、バカ殿様など)
合計3種類の自分がいるわけで、多重人格じゃないけれど、なんとなくそれぞれの役割と言うか、立場が俺の中では出来上がっている。
志村けんという人間は、この3人の自分を絶妙に使い分けることで成立しているらしいです。
その統括責任者は「素の志村」だということです。
ちなみに「志村けん」という芸名は、父親の志村憲司から拝借したそうです。
芸人志村として考えることは山ほどある。
第1に、お笑い芸人として、常に質の高い笑いを提供できるだけのネタ作り
第2に、お笑いの世界で、自分だけの確固たる笑いの世界を、いつもキープできるような個性作り
第3に、芸能界全体での「芸人志村」のポジショニング作り
これは芸人志村がプロフェッショナルとして活躍する為に心得ている3ヶ条です。
ビジネスパーソンも見習うべき考え方だと思います。
ゴールデン番組を2本やっていた頃は、特に買い込んだ量が凄かった。
いいシーンでストップして研究につぐ研究。
一晩中どうやってネタにするか、よく考え込んだものだ。
これはビデオやDVDなどの参考資料について語った名言です。
志村けんは自分のことを「浪費家ではない」と断言していますが、芸の肥やしになりそうなモノには、金を惜しまずつぎ込むのが志村流なのです。
あなたがサラリーマンだったら、会社での顔以外に、あなた自身の顔というのを作ってみたらどうだろう。
「不屈の営業マン」というオリジナリティのある個性と、一方で「地域ボランティアに参加するいいお父さん」というように。
色んな顔を持つと、人間に深みが出てくると志村けんは語っています。
自分が今、どの位置にいるのかを正確に知るには、まず東西南北の位置を確定する必要がある。
自分の位置を知るために重要なのは「客観的な情報」や「他人からの意見」だと志村けんは語っています。
そのような情報を集めてみましょう!
- 独立するなら何をしたいか、すぐに答えられるか?
- これだけは自信がある、という特技はあるか?
- 他人から「ちょっと変わってるね」と、よく言われるか?
この3つの質問は、これから独立起業する人に向けた問いかけです。
この中で1つでも「No」があれば、独立開業するのはオススメしないと言っています。
個人の才能というのは、有事の際の金(ゴールド)と同じだと考えればいい。
世界中のどこへ行っても価値があるのが金(ゴールド)ですよね。
その金を高く売るためには、交換レートが高いところで換金すればいいだけなのです。
どこでも換金できるような才能(個性)を磨きましょう!
人間誰しも得意、不得意があるのは当たり前だ。
冷静な目で自分を見つめてみて、自分の能力や価値を知った上で、足りないところや不得意なところは、他の人に協力してもらうなり、お金を払ってでも補ってプラスにしていくのは、大事なことなんだよ。
志村けんの場合には、たとえ得意分野であっても、さらに高いレベルの仕事を求める場合には、お金を払って外部に協力を依頼するそうです。
特に有名な逸話は、放送作家を個人で雇っていたことです。
一般的に放送作家は色々な番組やタレントを掛け持ちしますが、芸能界で唯一、志村けんだけは優秀な放送作家を囲っていたのです。
粋な人って、無形の部分にたくさんのお金を使っている気がするんだよね。
人間関係だったり情報だったり、無形の部分にお金を使うべきだと志村けんは語っています。
しかし、夜の外交にお金を使ったとしても、それはほとんどオシッコになって流れてしまうそうです。
やるべき仕事をコツコツ積み重ねてゆくことが、自ずと良い結果(お金)を生むという考え方。
志村けんは『小学校~付き人時代まで』、ずっと貧乏生活だったと語っています。
でも「お金は後からついてくる」という考え方なので、お金に対する執着心は人より薄いそうです。
誰もが思いつきそうなことを、人より鼻の差ぐらい先を見越して、現実化すればいいんだ。
これはアイデアについて語った名言です。
要するに行動力が一番重要なのです。
「見たいけど、たまにしかやっていない」という、放送回数を腹6分目ぐらいの満腹感に抑えてきたこと。
それがロングセラーになった要因だ。
これは「志村けんのバカ殿様」について語った名言です。
バカ殿様は1年に1~2回しか放送しないので、希少価値が付いたそうです。
それによってキャラクターの価値が上がり、IP(知的財産)ビジネスにも繋がっていったそうです。
コント作りは一人の力じゃできないし、周りの協力がないと何も進まない。
そのためには一人一人の力が大切で、日々の積み重ねが必要だ。
コント作りはチームプレイだと言われています。
そのために新人や若手芸人にも、一生懸命アドバイスしてきたそうです。
自分が持っている価値観や常識がまだ使えるのか、もうダメなのか、このご時世誰も教えてくれない。
だから、ちょっと遠目に自分を置いてみるのがいいと思う。
昨日までの常識が非常識になる世の中です。
常識を疑いながら、常に軌道修正することが必要でしょう。
クセもなく当たり障りがないってことは、それだけ個性に欠けるし、ある意味「価値が低い」ということだ。
これはタレント業について語った名言です。
志村けんにとって「変わり者」とか「変人」と言われるのは褒め言葉なのです。
会社の中でも、ことなかれ主義で、ダンマリを決め込んでいるのは良くない。
無難に過ごすくらいなら、「いっそ開き直った方がいい」と志村けんは言っています。
俺はいつでも「個性は変人、常識は凡人」でいたいと思っている。
普通じゃダメだと志村けんは言いますが、それは常識外れになることを推奨しているわけではありません。
きちんと常識を理解した上で、ものづくりに関しては尖ることを推奨しているのです。
仕事をしていく上で、必ず守っている事が一つある。
それは、どんな時でも約束の時間前に現場に入るということだ。
共演相手がどんなに偉くても、スターでも、新人芸人でも、若手俳優でも、そのスタンスは全く変わらないそうです。
それをやる事で相手と五分五分の関係になれるので、仕事のスタート地点がいつも同じになるそうです。
どんな業界でも最低限度のルールを守らない奴や、常識のない人間は成功しない。
社会にはルールや常識があります。
この常識のラインを知っているからこそ、常識を超えた面白いことができると志村けんは語っています。
特にビジネスにおいては、絶対に守るべきルールがあるので十分注意しましょう。
「自分がやられて嫌なことを人にしない」
これって最低限の常識だと俺は思うんだけど。
すごくシンプルですがわかりやすい名言ですよね。
良好な人間関係を構築するための格言だと思います。
仕事に限らずなんでもそうだけど、「俺頑張りました!」ってところが見えてしまうようではマズい。
努力した部分が見えるようでは「プロフェッショナルではない」と志村けんは語っています。
それは手品ですぐに種明かしするのと同じだそうです。
あくまでも自然に成功させることがプロフェッショナルなのです。
最初から全力でいかない奴は、その時点で先がない。
これは準備する大切さについて語った名言です。
準備段階から全力で取り組むことが、本番で100%の力を出し切ることに繋がっていくのです。
志村けんは自分のことをプロフェッショナルだと認識しているので、準備で手を抜くことはないそうです。
良い仕事をするためには、集中力が必要だ。
集中するためには、それなりの環境整備が必要で、仕事の妨げになるようなことは極力排除すべきだと思う。
仕事人と呼ばれた志村けんらしい名言ですよね。
プライベートのゴタゴタも含めて、私生活の厄介事は全て排除してきたそうです。
ある程度の年齢になっていたら、身につけているモノや雰囲気はその人の歴史でありアイデンティティーだし、顔つきは性格の一部というのは当たり前のことで、「人は見た目じゃない」なんて言うのは、俺には納得できない話だね。
志村けんは、プライベートでは人見知りで無口だそうです。
しかし、相手の見た目と雰囲気から、一言も話さなくても自分とソリが合う人を見分けられるそうです。
ビジネスを円滑に進めるためには、反りが合う人と付き合うことがポイントだと語っています。
褒め言葉は重要なコミュニケーションだと俺は思っている。
上司からの褒め言葉、同僚からの褒め言葉、家族からの褒め言葉、どんな褒め言葉も明日への活力になります。
マイナスになるケースはほぼ無いはずなので、積極的に相手を褒めるべきだと志村けんは語っています。
困った時は原点に帰る。
悩んだ時は原点に帰る。
これは志村けんがいつも考えていることで、今まで実行してきたそうです。
もし目的を見失った場合、一旦リセットして、原点に帰ることを推奨しています。
まとめ
ここまで、志村けんの名言集を解説してきました。
芸能界の第一線で活躍してきたプロフェッショナルの言葉には、やっぱり重みがありますよね。
仕事で成果を出すコツや、プロフェッショナルとしての生き様が理解できたはずです。
世の中を変える偉人は、いい意味で「変人が多い」と言われますが、志村けんもそのような人物だったのでしょう。
同じく変人と言われていたのが、アップルコンピューターを創業したスティーブ・ジョブズです。
きっと共通点があるはずなので、ぜひスティーブ・ジョブスの名言集もご覧ください。