連絡もなしに人を待たせるのはよくない。
これは道徳的なマナーという表面的な話ではありません。
待っている人はその間に、あれこれと良からぬ想像をめぐらして、いろいろ心配し、次第に不快になり、徐々に憤慨していきます。
つまり人を待たせるということは、何の手も煩わせずにその相手を悪人にしてしまう、不道徳極まりない行為なのです。
何が善であり何が悪であるのか、人間としての倫理とはどういうものなのか、という定義は、その時代によって正反対になるほど異なっている。
現代人が古代人の風習を非常識と感じるのと同じで、古代人から見れば現代は不思議な習慣ばかりだと思います。
そのような俯瞰的な感覚を身に付けることは、とても大切な事だと思います。
本を読んだとしても、最悪の読者にだけはならないように。
本は私たちに色々な知識をもたらしてくれます。
その中から、自分に都合のいい文脈だけを抜き出して、それをあたかも全てであるかのように語っている人は、その本を別物にしています。
そのような人は最悪の読者だと思います。
君の立っている場所を深く掘り下げてみよ。
泉はその足元にある。
「灯台下暗し」とはよく言ったものです。
もしかしたら、自分の潜在能力を過小評価しているのかもしれません。
【灯台下暗し(とうだいもとくらし)】
灯火をともす照明具の下の辺りは、周囲よりも暗い。世間のことをよく知っている人も身近な事柄に意外にうといことや、近くにあるものには案外気づきにくいことのたとえ。
コトバンク
頭で立てた計画通りに物事は運ばない。
頭のいい人は、自分で最短ルートを設計することができます。
しかし、現実はそんなに甘いものではありません。
昔の船乗りは「最も都合よく吹いてきた風が、船の帆を膨らませて導かれた航路が最短の道だ」と言いました。
この言葉の通り、最短ルートは前もってわかるはずがなく、実際に踏みだしてから見えてくるものなのです。
物事から離れて遠くから見ると、何が問題なのかがよく見えてくる。
モネやマネなど印象派の点描画を間近で見ても、そこに何が表現されているのかわかりませんよね。
それと同じで、離れた場所から見ることで、初めてそこに描かれている輪郭が見えてくるのです。
理想を捨てるな。
自分の魂の中にいる英雄を捨てるな。
夢や希望を持ってたとしても、「それは過去の話」と一蹴するのはもったいないと思います。
今でも努力すれば実現できるかもしれません。
努力することを決して諦めてはいけません。
充実した人生を送るためには、理想や夢を捨ててはいけないのです。
まとめ
ここまでニーチェの名言を解説してきました。
ニーチェの残した名言は、彼の思想を理解するために役立つはずです。
もしニーチェの著書を読んだことがない人は、「ツァラトゥストラはかく語りき」を読んでみてください。
非常に難解な本ですが「名作」と言われているので、天才哲学者の考え方を理解するのに役立つと思います。
座右の銘にできるような格言を探している人は、ぜひ下の記事もご覧ください。